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ペットボトルを潰す際に気を付けること
軽くて手軽に持ち歩けるペットボトルですが、あっという間に大量のゴミとなってたまってしまいがちです。空になったペットボトルをそのまま捨ててしまうよりは、潰してかさを小さくしてからゴミ袋に入れるようにすると、ゴミの回収もしやすくなりますよね。
ペットボトルの潰し方によってゴミ袋2袋分のペットボトルが1袋で間に合うこともありますので、ゴミ袋の節約にもなります。
また、その都度潰せると良いのですが、ためこんでしまった場合はけっこう大変な作業になってしまいます。そこでペットボトルの潰し方で気を付けることを解説しましょう。
炭酸用は固いため気を付ける
ペットボトルは中の飲料の種類によって、形状や固さが異なっています。ミネラルウォーター用のペットボトルは簡単に潰すことができるのですが、炭酸飲料が入っているペットボトルは固いため、力ずくで圧縮しようとすると怪我をする恐れがあります。手で潰すのが難しいときは無理やり潰そうとせず、後に紹介する別の方法を試してみましょう。
ペットボトルは根元部分が固く作られている
ペットボトルの根元の部分は固めに作られているため、最初に根元を折ってしまうと戻りにくくなってしまいます。もし根元部分を先に折ってしまった場合、中の空気が抜けずにスムーズに圧縮出来なくなることもありますので、必ず底の部分の方から潰していくようにしましょう。
ペットボトルを潰してはいけない場合もある
ペットボトルは潰した方が良いとお伝えしたものの、それを捨てるにあたり「潰してはいけない場合もある」ので注意が必要です。潰すかどうかの判断は、処分したペットボトルを回収する業者によって変わってきます。
自治体で決められた資源回収に出す場合
自治体の資源回収に出す場合、自治体ごとに「資源ゴミの出し方」のルールが定められています。一般的には、「ラベルをはがす」「キャップを分別する」などでしょうか。
その中に、「ペットボトルは潰しましょう」とあるのか、「潰さないで出しましょう」とあるのかをチェックする必要があります。確認せずに個人で判断してしまうと、回収してもらえない可能性がありますので気を付けてくださいね。
スーパーなどの資源回収ボックスに出す場合
スーパーなどの資源回収ボックスに出す場合も、自治体の資源回収と同じです。どちらの場合でも、まずはペットボトルを潰す前に、「潰してもよいのかどうか」を確認しておきましょう。
《 ポイント 》
- 炭酸飲料用のペットボトルは固いため、怪我をする恐れがある。
- ペットボトルの根本部分は固いため、一度折ると戻りにくい。
- 回収する業者によって潰すかどうかのルールが異なる。
ペットボトルの潰し方
力が弱い人でも潰せる方法
私たちが暮らしている社会には様々な人がいます。年齢や性別、身長や体重の違い、障害の有無、さらには力が強い人や弱い人、右利き左利きなど多種多様な人がいます。
簡単にペットボトルを潰せる人もいれば、手元にある物や専用の器具を使って潰しているという場合もあります。力が弱い人でも自宅で簡単に潰せる便利グッツも発売されていますので、自分のやりやすい方法を見つけてください。
道具を使わずに潰す方法
ペットボトルの潰し方で、最も簡単なのがその場で手や足を使って潰す方法です。空になったペットボトル1~2本でしたら、道具を使わなくても手や足で簡単に潰すことができるでしょう。
手で潰す場合は、まずペットボトルの中央を軽くへこませます。その次に底面を内側にぐっと折り畳むと、簡単にコンパクトになりますよ。
力が弱い方であれば、手よりも足を使って潰す方法がおすすめです。キッチンマットの上にペットボトルを置いて、その上から踏みます。マットが滑り止めの役割を果たしてくれるので、直接床の上で踏むよりも効率的に潰すことができるでしょう。床に傷が付かない、音が響きにくいなど、マットを使うメリットもあります。
ただし、大量のペットボトルがある場合や、耐熱性や調味料の入った固いペットボトルはとても大変な作業になります。また、手や足の力だけではコンパクトに圧縮しづらいので、他のやり方よりかさ張ってしまうようです。
よって道具を使わずに手足で潰すのであれば、使い終わったらその都度潰すなど、わずか数本のペットボトルしか出ない場合に向いている方法です。
水を使って潰す方法
こちらも道具を使わずに手で潰す方法なのですが、水を使って素早く簡単に潰すやり方です。ペットボトルに入った満タンの水が抜ける時の大気圧を利用して、洗いながら潰せるので時短にもなるでしょう。
ペットボトルの潰し方
- ペットボトルの飲み口の上まで満タンに水を入れる。
- ひっくり返して水を出しながら、それと同時に潰していく。
- 水を全部捨て切ると同時に、全体を潰していく。
空気が中に入るよりも早く、水が勢いよく出ていく勢いを利用して、一気に潰すのがポイントです。手軽なやり方ですが水が勢いよく出て飛び散りやすいので、キッチンや屋外などぬれてもよい場所で試してみましょう。
力を使わず簡単に潰せる方法ですが、水を使っているため乾かす手間が必要というデメリットもあります。
熱湯を使って潰す
熱湯を使ってペットボトルを潰す方法と聞くと、熱湯で柔らかくすると思うかもしれませんね。そうではなく、熱せられたペットボトルが冷えると、大気圧の力で潰れていくという仕組みです。またペットボトルは熱湯で少し縮むという性質があり、それを利用した方法でもあります。
お湯さえ準備できれば特別な道具は必要ありませんので、熱湯を沸かす機会が多い人におすすめです。力を全く使わずに簡単に潰れてくれるのですが、熱すぎるお湯が飛び散って火傷する危険性がありますので十分注意してくださいね。
ペットボトルの潰し方
- 80℃程度のお湯をペットボトルに入れる。
- フタをしめてから軽く振って、2分ほど放置する。
- お湯を捨てたらすぐにフタを締めると、徐々に潰れていく。
この時に水につけて冷やすと、速く潰すことができます。
お湯を沸かす必要があるため大量に潰したい場合は少々面倒ですが、硬いペットボトルには有効な方法です。
掃除機を使って潰す
こちらはどこのご家庭もある掃除機を使って行う方法です。この方法は、外側から力で押しつぶす今までの方法とは違い、掃除機を活用して中の空気を吸い出してペットボトルをペッチャンコにしてしまいます。
掃除機はあくまでペットボトルを潰す補助をしているだけで、ペットボトル自体を潰してくれる訳ではありません。ペットボトルの中の空気を吸ってくれるのを利用して、片手で簡単にペットボトルを潰すことができます。
ペットボトルの潰し方
- 掃除機のヘッドやブラシを外し、吸い込み口を出す。
- ペットボトルの口を吸い込み口にあて、手で握ってつなぐ。
- 掃除機を動かしてペットボトルの空気を吸わせながら、手で潰していく。
どのご家庭にもある掃除機を利用した方法なので、専用のグッズまで買いたくないという方におすすめです。
掃除機が大きいと作業が大変ですが、水やお湯を使わないので乾かす手間がないというメリットもあります。
《 ポイント 》
- 力が弱い人でも自宅で簡単に潰せる便利グッツがある。
- 最も簡単なのはその場で手や足で潰すやり方。
- 水、熱湯、掃除機など身近にあるもので潰す。
ペットボトルを潰すのが苦手な人向けアイテム
ところで、ペットボトルを潰すのが苦手な人のために、何か便利なアイテムはあるのでしょうか?ここでは、道具を使ったペットボトルの潰し方を紹介します。
大量のペットボトルを潰す場合は、時間や手間がかかってしまいますが、道具を使うことによって、力をかけずに簡単に潰すことができます。安全性や利便性の高いもので、ご自身の利用用途に近いものを選んでみましょう。
アルミ缶&ペットボトルつぶし
こちらの「ペットボトルつぶし器」は、足で踏んで使用するタイプです。この製品は足で踏板をまっすぐ下に踏んで縦に圧縮しますが、ペットボトルだけではなく空き缶にも利用できるのが特徴です。シンプルな構造と簡単な使い方なので、どなたでも潰せるようになります。
八千代工業 吸いまっせ!吸引型ペットボトルつぶし器
商品名が面白い「吸いまっせ」という専用の道具は、先に紹介した掃除機を使って潰す仕組みと同じで、ペットボトルの中の空気を抜いて圧縮するタイプです。ペットボトルの口に、「吸いまっせ」の口を差し込んだらノズルを引き、空気を抜いて圧縮します。
1000円以下で購入できるのでコスパも良く、ほんの少しの力でペットボトルが面白いほど潰れます。少ない力で簡単に潰せるのですが、圧縮後のキープ力が弱く元に戻ってしまうことがあるようです。
アルミ缶 ペットボトル プレス
大きくて重いので安定感があり、空き缶にも使うことができます。使い方は、潰したいものを「マルチプレス」の中にセットして、足でプレスの端を踏んで圧縮します。安定感があると踏んだ時にずれたり動いたりしづらいので、力を込めるのが苦手な人でも安心して使うことができるでしょう。
他の商品と比べると値段が高めで、今回ご紹介するペットボトル潰し専用道具で最も高価な商品です。重量感があるため持ち運びは不便ですが、値段よりも性能で選びたい人におすすめです。
SUNNYBEST 空き缶つぶし器
商品名は「あき缶潰し器」となっていますが、上で紹介した「マルチプレス」と同じ仕組みで、ペットボトルも潰すことができます。2000円程度で購入が可能ですが、マルチプレスよりも小さいので安定感は下がります。
マルチプレスの値段が高すぎるという方は、同じ機能を持った「あき缶潰し器」を検討してみてはいかがでしょうか。
《 ポイント 》
- 「ペットボトルつぶし器」―足で踏板を踏んで縦に圧縮する。
- 「吸いまっせ」―掃除機を使って潰す仕組みと同じ。
- 「マルチプレス」―安定感があり、力を込めるのが苦手な人でもOK。
- 「あき缶潰し器」―ペットボトルも潰すことができ、マルチプレスが高すぎるという方に。
最後に
「ペットボトルの潰し方」と、「力が弱くても潰せるコツとアイテム」について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。ペットボトルは潰しやすい材質ですが、面倒でついついそのまま捨ててしまいがちです。
ですが、潰してから捨てるようにするとゴミ袋が節約できる他、回収日までの置き場所にも困りません。力が弱い人でも潰せる便利なアイテムもありますので、節約のためにもぜひ潰して捨てる習慣をつけてみませんか!