パソコンは常につけっぱなしにすべき?電気代や寿命への影響を解説

パソコンを使った後、電源をつけっぱなしにする人もいれば、毎回消す人もいます。電気代やパソコンの寿命など、本当はどちらが良いのでしょうか。この記事ではパソコンをつけっぱなしにするメリットやデメリット、適切な電源管理の方法について解説します。

パソコンの電源は毎回消した方がいいの?

パソコンの電源を使うたびに消した方がよいか、それともつけっぱなしのままで問題ないのかは、多くの人が悩むポイントです。

結論を言うと、現代のパソコンであれば、つけっぱなしでも特に問題はありません。

ただし、電気代や寿命、安全性を考えると、使用状況に合わせて「スリープ」「休止」「シャットダウン」を適切に使い分けるのがベストです。

パソコンをつけっぱなしにした時の電気代は?

パソコンと貯金箱

パソコンの電源をつけっぱなしにすると、気になるのが電気代です。パソコンの種類や使い方によって大きく変わるので、それぞれの目安を見てみましょう。

ノートパソコンの電気代

ノートパソコンはデスクトップパソコンよりも消費電力が少なく、電気代も安いのが特徴です。一般的なノートパソコン(消費電力20~30W)を24時間つけっぱなしにした場合の電気代は以下の通りです。

  • 10円~20円(1日あたり)

スリープ状態ならさらに電気代が安く、1日あたり約1円未満です。ノートパソコンの場合は、電気代の負担はそれほど大きくありません。

デスクトップパソコンの電気代

デスクトップパソコンは性能が高いため、ノートパソコンより電力を多く使います。平均的なデスクトップパソコン(50~150W)を24時間つけっぱなしにすると、電気代は以下のようになります。

  • 40円~120円(1日あたり)

特に動画編集やゲームなど負荷が高い作業をする場合は、さらに高くなることがあります。

パソコンをつけっぱなしにするメリットとは?

電気代を気にしつつも、パソコンをつけっぱなしにする人が多いのは、それなりにメリットがあるからです。特に日常的に使う人には便利なことがあります。

すぐに作業が始められる

パソコンをつけっぱなしにすると、スリープ状態からすぐに作業を再開できます。特に仕事や学校の課題など、頻繁にパソコンを使う人にとっては大きなメリットです。

夜間に自動で更新できる

パソコンは夜間に自動的にソフトウェアのアップデートやバックアップを行うことがあります。つけっぱなしにしておけば、これらが自動的に行われ、常に最新の状態を保つことができます。

パソコンをつけっぱなしにするデメリットとは?

便利な一方で、パソコンを常につけっぱなしにすると困った問題が起こることもあります。デメリットについて理解しておきましょう。

パソコン内部に熱がたまる

パソコンは動いている間、部品が熱を出します。特にデスクトップパソコンの場合は冷却ファンがありますが、つけっぱなしだと内部に熱がたまりやすくなります。

熱が原因で部品が傷み、寿命が短くなることがあります。

電気代が積み重なって高くなる

一日あたりの電気代は小さく見えても、毎日つけっぱなしにしていると電気代が積み重なっていきます。特にデスクトップパソコンでは年間数千円以上の負担になることもあるため、節約を考える人は注意が必要です。

セキュリティの危険性が高まる

パソコンが常にネットにつながっていると、不正アクセスやウイルス感染の危険性が高まります。

定期的に再起動したり、セキュリティソフトを常に最新の状態にしておくことで、ある程度防ぐことはできますが、リスクが完全になくなるわけではありません。

パソコンの寿命に影響はあるの?

パソコンをつけっぱなしにすることで気になるのは、寿命が短くならないかという点です。

実際のところ、つけっぱなしにすることと、こまめにシャットダウンすることのどちらが寿命にとって良いのか見てみましょう。

ハードディスク(HDD)の寿命

以前のパソコンに多く使われていたHDDは、電源を入れたり切ったりする時に大きな負荷がかかっていました。そのため、頻繁に電源をつけたり消したりすると寿命が短くなると言われていました。

しかし、最近のパソコンで主流のSSD(ソリッドステートドライブ)ではその影響は少なく、つけっぱなしでも寿命が短くなる心配はあまりありません。

バッテリー(ノートパソコン)の寿命

ノートパソコンの場合、つけっぱなしで常に充電したままにしておくとバッテリーが劣化しやすくなります。特に、充電が100%の状態で長時間放置すると寿命が縮まることがあります。

バッテリーの寿命を延ばしたい人は、適度に充電を止めたり、電源コードを抜いて使うようにしましょう。

ノートパソコンとデスクトップ、つけっぱなしの注意点

ノートパソコンとデスクトップパソコンでは、つけっぱなしにする際に注意すべき点が異なります。それぞれの特徴を理解して、正しい使い方を選びましょう。

ノートパソコンの場合

ノートパソコンは小型で持ち運びが便利な分、内部の空間が狭く、熱がこもりやすいです。そのため、つけっぱなしの場合は以下の点に気をつけましょう。

  • 布団やクッションの上に置かない
  • 定期的にシャットダウンや再起動をする
  • 長時間使用しないときは電源を切る

デスクトップパソコンの場合

デスクトップパソコンは冷却性能が高いものの、消費電力が多くなりやすいです。次の点を意識して使うとよいでしょう。

  • 冷却ファンの掃除を定期的に行う
  • 電気代が気になる場合はこまめにシャットダウンする
  • 省エネ設定を活用する

まとめ

木目調のテーブルに置かれたノートパソコン

パソコンの電源管理は、使用する人の生活スタイルやパソコンのタイプに合わせることが大切です。

最近のパソコンは性能が向上し、電源のオンオフによる負担は減っていますが、室温や設置場所によっても内部の熱が変わるため、特に暑い夏や寒い冬には、室内環境にも注意が必要です。

また、長期間使わない時はシャットダウンだけでなくコンセントを抜くことで、落雷や停電などの予期せぬ事故からも守ることができます。

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