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ブロックテックパーカの洗濯で気を付けること
ブロックテックパーカは、1枚でアウトドアから普段着まで大活躍してくれる大人気商品です。
頻繁に着用するアイテムは、洗濯して清潔に保ちたいですよね。
今回はブロックテックパーカを洗濯する際に、特に注意する点などをご紹介したいと思います。ブロックテックパーカの洗濯に注意が必要な理由はブロックテックパーカの生地の性質が関係します。
ブロックテックパーカの生地の性質
ブロックテックパーカは、生地の表面に樹脂をラミネートした樹脂加工品です。
樹脂をラミネートすることで防風、透湿、防水の効果があり、とても快適な生地ですが、新品のまま収納していても、時間とともに空気中の水分・湿度や紫外線で、ラミネート加工がはがれて劣化するという欠点もあります。
ですので、水や洗剤を使う洗濯では、ラミネートされた樹脂がはがれないよう十分注意する必要があります。劣化しやすい生地と聞くと洗濯するのが不安になるかもしれませんが、正しい洗濯方法で手入れをすれば、ブロックテックパーカを清潔に長持ちさせることが可能です。
手洗いをする
ブロックテックパーカにラミネートされた樹脂は、ゴシゴシ洗ったり、他の生地と擦れるとはがれて劣化の原因になりますので、単独で手洗いしましょう。
ブロックテックパーカを手洗いする時は、力を入れて擦らず、優しく押し洗いしましょう。手洗いでも、通常の汚れであれば充分に落とすことができます。
洗濯の際に使用する洗剤には注意を!
ブロックテックパーカを洗濯する時は、漂白剤や蛍光剤配合の洗剤の使用はNGになります。
漂白剤や蛍光剤配合の洗剤を使うと生地が劣化する恐れがありますので、デリケートな服も洗えるおしゃれ着用の中性もしくは弱アルカリ性の洗剤で洗濯するようにしましょう。
長時間水の中に浸け置かないで!
ブロックテックパーカの樹脂加工の生地は、空気中の湿気・水分に弱く、時間とともに少しずつ劣化していきます。ですので、長時間の水の浸け置きは素材の劣化につながりますので避けてください。
乾燥機の使用はNG!
乾燥機による、高温での乾燥はしないでください。ブロックテックパーカの表面には樹脂加工がされており、熱に弱い性質を持っています。乾燥機の熱風は、ブロックテックパーカの生地を傷めてしまいますので、洗濯表示の記載の通り、日陰干しにするようにしてください。
アイロンは使わないほうが安心
ブロックテックパーカの洗濯表示には、「アイロン低マーク」がついていることがあります。
表示的には低温であればアイロンをしてもOKということですが、表面に樹脂がラミネートされているブロックテックパーカはデリケートです。アイロンは使わないほうが安心でしょう。
干す時にできるだけ生地を伸ばしておくと、乾いた時のシワを軽減することができます。
《 ポイント 》
- ブロックテックパーカは樹脂加工商品。
- ブロックテックパーカの樹脂がはがれないよう手洗いする。
- 洗剤はおしゃれ着用洗剤を使う。
- 長時間水の中に浸け置かない。
- 乾燥機の使用はNG。
ブロックテックパーカの洗濯方法
こちらでは、実際にブロックテックパーカを洗う際の最適な方法についてご紹介したいと思います。
基本は手洗いが一番おすすめ!
ブロックテックパーカは、洗濯機での洗濯も可能とも言われていますが、ユニクロのブロックテックパーカには、表面に樹脂加工がされています。なので、洗濯機で他の洗濯物と一緒に洗ってしまうと、摩擦が発生することで、素材の劣化が進みやすくなってしまいます。基本的には、洗濯表示通りに手洗いすることをおすすめいたします。
ブロックテックパーカの手洗いのやり方
手洗いの場合は、低温の30度程度のぬるま湯をはり、おしゃれ着用の洗剤を入れて、ゆっくりパーカー全体がぬるま湯に浸るように押し洗いします。
空気を優しく押し出すように、ゆっくり洗いましょう。低温のお湯を使うことで、汚れや臭いが落ちやすくなります。
すすぐ際も、同じ温度のぬるま湯で丁寧にすすいでください。手洗いの際のコツは、生地を傷めないよう擦り洗いせず、必ず空気を押す出すにように、押し洗いをしてください。
洗濯機を使う場合「手洗いコース」を選びましょう
基本的には、手洗いをお勧めいたしますが、あまり時間がない、毎回手洗いはキツイといった場合は、洗濯機の「手洗いコース」もしくは「ドライコース」で対応してみてください。
手洗いコースやドライコースは、洗う力が弱く設定されておりデリケートな衣類を洗ってもダメージが少なくなります。
「手洗いコース」で洗濯する注意点
ブロックテックパーカを洗濯機の手洗いコースで洗う際は、必ず洗濯機内での摩擦から生地を守るために、洗濯ネットを使用してください。
特にやむを得ず、ごく少量の他の洗濯物と一緒に洗わなければならない時は、他の洗濯物と絡まったりして、摩擦が発生することで、生地の劣化が早まってしまうことを防ぐためにも、洗濯ネットに入れての洗濯は必須になります。
洗濯ネットは服のサイズに合った物を選ぶ
ブロックテックパーカを入れる洗濯ネットは、サイズに注意しましょう。あまり大きすぎる洗濯ネットを使ってしまうと、ネットの中で衣類が動いてしまい傷みの原因となってしまいます。サイズに合った洗濯ネットにたたんで入れて使うようにしてください。ファスナーを閉めるのも忘れないでくださいね。
おすすめの洗濯用洗剤は何?
一般的な洗濯用洗剤の成分は、主にアルカリ性になります。アルカリ性の洗剤は、洗浄力が高く、汚れを落としやすいのですが、色落ちしやすく生地を傷めてしまう可能性があります。
ブロックテックパーカを洗う際は、漂白剤や蛍光剤を一切配合していない、中性や弱アルカリ性成分のおしゃれ着用洗剤を使うようにしましょう。おしゃれ着用の洗剤は、以下の商品がおすすめです。
界面活性剤は多くの洗剤の主成分として使われており、泡立ちを良くしたり、洗剤や洗濯物と水のなじみを良くする効果があります。
ですが、配合量が多くなるほど生地のへの負担が大きくなりますので、なるべく界面活性剤配合量が少ないおしゃれ着用洗剤を選ぶことも大事なポイントになります。
《 ポイント 》
- 基本は手洗いする。
- 洗濯機を使う場合は「手洗いコース」で洗濯する。
- 中性や弱アルカリ性成分のおしゃれ着用洗剤を使う。
ブロックテックパーカの正しい脱水方法と干し方
ブロックテックパーカの洗濯表示には手洗いと記載されていますので、もちろん手洗いが一番のおすすめですが、先程ご紹介しました通り、やむを得ない場合は洗濯機の手洗いコースで洗濯しましょう。
ここでは、手洗いコースで洗濯した際の脱水や干し方の注意点やコツをご紹介します。
洗濯機の脱水機はなるべく使わない
洗濯機での手洗いコースの延長の機能で、ごく緩く脱水も出来るかと思いますが、できれば洗濯機での脱水はせずに手で脱水しましょう。
どうしても洗濯機で脱水したい!という時は、短時間だけ脱水にかけてすぐに洗濯機から取り出すようにしてください。長時間脱水すると生地が傷む原因になります。
手で脱水する方法
タライや大きめの洗面器、シンクの中で、水を押し出すように優しく押して脱水してください。極力濡れた状態での摩擦を避けることがポイントになります。ブロックテックの素材は、乾きやすく撥水加工もされていますので、ぎゅうぎゅうときつく脱水しなくても大丈夫です。
乾きが遅い冬はバスタオルなどに包んで軽くおさえ水分を取り除いておくと、より乾きが早くなります。夏など洗濯物が乾きやすい時期は、タオルを使わなくても軽く押すだけで乾いてくれるでしょう。
風通しの良い場所で陰干しにする
ブロックテックパーカは洗濯表示に「日陰で吊り干し」と書かれているので、手で軽く脱水した後、風通しの良い直射日光の当たらない場所で陰干しします。直射日光は、生地を傷めたり色あせの原因にもなりますのでご注意ください。
干すときは他の洗濯物と同じように、形を整えてからハンガーに吊るして干すようにしましょう。部屋干しは水が滴り落ちて床が濡れる恐れがあります。できるだけ外で干すようにしたほうが良いかもしれません。
乾いた後はハンガーにかけて保存する
洗濯後に乾いたブロックテックパーカは、必ずハンガーにかけて保管するようにしましょう。ハンガーにかけて吊るすことで、型崩れや湿気がこもることを防ぐことができます。
普段から着用後はハンガーにかけるようにしておくと良いですね。保管場所は風通しをよくして、カビや虫には気を付けましょう。
《 ポイント 》
- 洗濯機の脱水機はなるべく使わない
- 手でやさしく押して脱水する
- 軽く脱水したら、風通しの良い直射日光の当たらない場所で陰干しにする
ブロックテックパーカの洗濯頻度はどの位?
ブロックテックパーカを洗濯する際の注意点が意外とあるので、あまり洗わない方がいいのかな?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。汚れたら洗ってください。
ブロックテックパーカは、汗に弱い性質を持っているそうです。汗は表面についている樹脂加工と反応してしまい、傷みの原因になってしまいます。
汗が染みついたままの状態で、洗濯しないでそのまま放置していると、生地の劣化が早まりますし、汗の臭いも取れなくなってしまいますので、特に襟回りや袖回りの汚れや、汗の臭いが気になったら、すぐに洗濯するようにしてください。
洗濯をせず汗や汚れを放置するよりも、こまめに手入れをすることがブロックテックパーカを長持ちさせる秘訣です。
最後に
ブロックテックパーカの洗濯は基本的に手洗いだと覚えておいてくださいね。
ブロックテックパーカにコーティングされた樹脂がはがれていくことでブロックテックの機能は低下して行きますので、ゆっくり優しく洗ってください。
ブロックテックパーカの寿命は、一般的には約3年で劣化すると言われているようですが、中には3年以上、特に問題なく着用しているといった声もありました。洗濯方法だけでなく、着用頻度や保管状態によっても、劣化スピードに差がでるようです。
ブロックテックパーカの機能性を長持ちさせるためにも、丁寧に手洗いしたり、通気の良い湿気の少ない場所で保管しましょう。
安価な商品が多く、経年劣化しやすいといわれるブロックテックパーカですが、正しい洗濯方法でお手入れをすれば長持ちしてコスパも良くなります。
ぜひこの記事を参考に、洗濯にチャレンジしてみてくださいね。色々な場面で使える便利なブロックテックパーカ。大切に使いましょう。