ヨーグルトメーカーで自作したときの賞味期限は?腐った時の見分け方

ヨーグルトメーカーで作る自家製ヨーグルト

ヨーグルトメーカーで発酵させて作ったヨーグルトの賞味期限と正しい保存方法を解説します!このところ自家製ヨーグルトを楽しむ人が増えていますが、市販のヨーグルトにあるようなの賞味期限がわからないと不安になってしまいますよね。そこで今回は、腐ったときの判断方法や塩麴のレシピも含め、正しい情報をご紹介していきましょう。

ヨーグルトメーカーで自作したときの賞味期限

ヨーグルトメーカー

ヨーグルトメーカーで作った自家製ヨーグルトの賞味期限、ヨーグルトメーカーとは何か、などを詳しくご説明します。

賞味期限の目安

ヨーグルトメーカーで作った手作りヨーグルトは、市販されているものに比べて賞味期限が短く、2〜3日程度しか日持ちしません。元にした牛乳の開封前の賞味期限を、自家製ヨーグルトの賞味期限の目安にしている方、これは間違いなので注意してください。

ヨーグルトが空気に触れたり、取り分ける容器を通して雑菌が混入する他、種菌として使ったヨーグルトからも雑菌が入り込む可能性も無いとは言えません。ですから、安全面を考えると2~3日で食べきってしまうのが理想的でしょう。

ヨーグルトメーカーとは

ヨーグルトメーカーとは、設定時間や温度を管理し、一定の温度で加熱できる調理家電です。使用方法は面倒な温度調節や時間を計る必要がなく、とても簡単で誰でも手軽にヨーグルトを作ることが出来ます。

市販の牛乳にヨーグルトの種菌を混ぜたものをヨーグルトメーカーに入れ、8時間放っておくだけでヨーグルトが出来あがります。途中で温度をチェックしたり混ぜるなどの工程がないため、夜寝る前にセットしおくと、翌朝には朝食としていただけるというわけです。

また、ヨーグルトメーカーはヨーグルトを作るだけではありません。タイマーのセット時間や調理温度を変えるだけで、ヨーグルト以外にも近年ブームの甘酒や塩麹など、さまざまな発酵食品の調理に役立ちます。

自作ヨーグルトが腐っているか見分ける方法

ヨーグルトメーカーで作ったヨーグルト

ヨーグルトメーカーで作った自家製ヨーグルトは腐っても変化が分かりづらいため、うっかり食べてしまわないように、腐っているかどうかを見分けるポイントを解説してみましょう。

色が変化していないか?

手作りヨーグルトの表面にピンク色や灰色などの斑点が浮かんでいたらそれはカビです。また、ヨーグルト全体が黄色や茶色に変色していたら、腐敗が進んでいると思って間違いないでしょう。

変色した部分だけを取り除いて捨てるのではなく、そっくりそのままヨーグルトごと全部破棄してください。

匂いが変化していないか?

ヨーグルトメーカーで作った出来立てほやほやのヨーグルトは匂いを感じませんが、空気に触れて発酵が進むと、徐々に酸っぱいような発酵臭がしてきます。こうなってしまうと食べるのは危険です。

味が変化していないか?

腐っていないヨーグルトは、ちょうどよい酸味を感じますが、時間が経過するにつれて酸味が強くなってきます。酸味がかなり増えていると思ったら食べるのは止めてさっさと捨ててしまいましょう。

水分に変化はないか?

自家製ヨーグルトを冷蔵庫に入れて保存していると、だんだん表面に水分が溜まってくるのがわかります。この水分は乳清(ホエイ)と言って、「タンパク質」「ミネラル」「ビタミン類」が豊富に含まれているので捨ててしまうのはもったいない!かき混ぜてから食べると栄養満点です。

このホエイは、日にちが経つにつれてどんどん増えていきますので、水分がかなり多くなった状態は、「日数が経過した」という目安になります。あまりにも水分が多く浮いていたら、食べないで捨てるようにしましょう。

《 ポイント 》

  • 2~3日で食べきってしまうのが理想的。
  • 腐っているかどうかを見分けるポイントは「色」「匂い」「味」「水分」

手作りヨーグルトの保存方法

ヨーグルトを冷蔵庫に入れる男性

ヨーグルトメーカーで作った自家製ヨーグルトの賞味期限を延ばすための保存にはちょっとした工夫が必要です。空気中には私たちの目には見えない多数の細菌が漂っています。

食べ物が腐る原因である細菌は、適度な温度と湿り気がある場所で繁殖しますので、空気や細菌に触れないようにしてから保存することがポイントです。

ヨーグルトを入れた容器を密閉する

空気中に浮かんでいる細菌が食べ物についてしまわないように、ヨーグルトが入った容器をしっかりと密閉するようにしてください。容器のフタをしっかり閉めること、または牛乳パックを容器として利用しているのでしたらクリップで口を止めるなどして空気に触れないように工夫しましょう。

すぐ冷蔵庫へ入れる

一定の温度で加熱できるヨーグルトメーカーでヨーグルトを作る過程では、気温よりも若干高い温度に置くことで発酵を促すようにします。だからといって、出来上がったあともそのまま常温に置きっぱなしにしていると発酵するスピードが早まり、その分、賞味期限が短くなってしまいます。

ましてや、自家製ヨーグルトの場合は、衛生面が万全な食品工場で製造されたのとは違って、雑菌が入り込んでしまう可能性が非常に高いので、出来上がったらすぐに冷蔵庫に入れて保存するようにしましょう。

容器にスプーンを入れない

ほとんどの場合、容器の中にスプーンを入れてヨーグルトをすくいますよね?容器を密閉し冷蔵庫で保存したとしても、直接スプーンを入れてすくってしまうと、スプーンに付いている雑菌が容器の内部に入り込んで、腐るスピードを早めてしまいます。

なので、使用するスプーンや容器などは、熱湯などで殺菌処理してから使用するとよいでしょう。牛乳パックでヨーグルトを使った場合は、牛乳パックを傾けて食べる分だけ器にヨーグルト注ぐようにすると雑菌が中に入るのをある程度防ぐことができるでしょう。

《 ポイント 》

  • 空気や細菌に触れないようにしてから冷蔵庫などで保存する。
  • できるだけ容器の中に直接スプーンを入れてすくわない。

ヨーグルトメーカーで失敗する理由

牛乳と温度計

ヨーグルトメーカーで作った自家製ヨーグルトの賞味期限を延ばすためにも、ヨーグルトメーカーで作る際に失敗する主な理由を覚えておきましょう。

面倒な温度調節や時間を設定する必要がなく、誰でも手軽にヨーグルトを作ることが出来るヨーグルトメーカーですが、それでも失敗することがあります。使用方法はとっても簡単なのに失敗する理由は何でしょうか?

種類別名称が「牛乳」と記載されているのを使う

一言で「牛乳」と言っても、牛乳には様々な種類があることを知っていますか?自家製ヨーグルトを作るときに使用する牛乳は、適したものとそうでないものがあります。

そのなかで、自家製ヨーグルトに使えるのは、パッケージに「種類別名称:牛乳」と記載されているものだけです。それ以外の「成分調整牛乳」「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」「加工乳」「乳飲料」などの種類は、ヨーグルト作り適していません。

種ヨーグルトが古い

種菌となるヨーグルトもすべての製品が使用できるわけではなく、「ビフィズス菌」「ガゼリ菌由来」などのように種菌に向いていないヨーグルトもあります。

また、ヨーグルト種菌の使い回しにも注意が必要です。自家製ヨーグルトを一度作ったら、そこから種菌を取り、それをもとに新しくヨーグルトを作るという方法を繰り返す方もいますが、衛生面を考えるとそれはおすすめできません。

開封した時点から、牛乳やヨーグルトには雑菌が繁殖し徐々に腐っていきます。そんな雑菌入りの材料を使って自家製ヨーグルトを作っても腐敗を速めてしまうだけです。種菌が古いと菌が弱っているということなので、ヨーグルトが固まらない原因にもなってしまいます。

よって、ヨーグルトの元になる牛乳に限らず、種菌にするヨーグルトも、未開封で新鮮なものを使いましょう。

分量を正確に測る

種菌が少なすぎるとうまく発酵しないのでヨーグルトができません。その一方で、牛乳に対して種菌が多すぎてもヨーグルトが固まらない原因になってしまいます。

ヨーグルトは乳酸菌が乳糖(乳に含まれる糖分)を分解することにより固まって出来るものなので、謬乳と種菌の比率が重要です。

よって牛乳と種菌の分量の測定は、面倒くさがらずに正確に行いましょう。

牛乳の温度

冷たい牛乳を使用すれば温まるのに時間がかかるので、それだけヨーグルトが発酵し始めるまでに時間を要することになります。

完成するまでの時間を短くしてヨーグルトを固まりやすくするためには、作業開始前に未開封の状態の牛乳パックを人肌程度の温度にしておくとよいでしょう。

特に気温が低い冬場は、発酵するのに時間がかかってしまいます。固まっていないように見えても、実はまだ発酵途中の可能性があるので、時間を延ばしてみてください。

撹拌(かくはん)が足りない

牛乳に種菌を加えたら、乳酸発酵が均等に行われるためにも撹拌することが大切です。種菌と牛乳がしっかり混ざっていないと乳酸発酵が偏り、ヨーグルトが固まらなかったり分離したヨーグルトができる可能性があります。

《 ポイント 》

  • 「種類別名称:牛乳」と記載されているものを使う。
  • 牛乳も種菌にするヨーグルトも、未開封で新鮮なものを使う。
  • 分量や温度、攪拌も重要なポイント。

ヨーグルトメーカーを使った塩麹の作り方

塩麴

ここではヨーグルトメーカーで塩麹は作れるかをご紹介します。

味噌や醤油、麹、甘酒や納豆などは日本の食文化に根付いた昔からの発酵食ですが、特に近年は発酵食ブーム到来で「塩麹」「甘酒」「ヨーグルト」などが大きく見直されています。

その中でも「塩麹」は、塩と麹と水を入れて混ぜるだけの簡単な発酵食品!常温で5日~10日の間、一日一回かき混ぜて熟成させて作ります。

ところが、ヨーグルトメーカーを活用することで、毎日かき混ぜる手間もなく、たった8時間という短期間で塩麹を作ることができるんです。5日~10日かけて常温熟成させていた発酵食品が、ヨーグルトメーカーを使うとたったの8時間。

こんなに簡単にできてしまうのですから、ありがたい調理家電ですよね。

材料

  • 生麹:200g
  • 塩 :60g
  • 水 :200cc

作り方

  1. 麹を一粒ずつほぐしてバラバラにする。
  2. 容器に生麹と塩と水を入れて、消毒したスプーンでよく混ぜ合わせる。
  3. ヨーグルトメーカーの温度を60℃に設定し8時間熟成させる。
  4. 2~3時間経過したら水分を確認して、減っていたら水を追加する。
  5. トータルで8時間経過したら出来上がり。

《 ポイント 》

  • 5日~10日常温熟成させる塩麴が、ヨーグルトメーカーを使うとたったの8時間。

最後に

ヨーグルトメーカーで作る自家製ヨーグルト

ヨーグルトメーカーで作った自家製ヨーグルトの賞味期限は、見た目に変化が感じられなくても時間の経過と共に雑菌やカビの温床になっていきます。

使用する機材や容器を殺菌処理したとしても、自宅で雑菌が入り込む事を完全に防ぐことは出来ませんので、せっかく美味しいヨーグルトを手作りしたなら、賞味期限内の2~3日中に食べきるようにしましょう。

今回の記事を参考に、安全性に配慮した正しい作り方と保存方法で、自家製ヨーグルトをお召し上がりください。

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