なぜブレーカーは落ちるの?4つの原因と対処法・復旧の正しいやり方を解説

電気のブレーカー

なぜか頻繁に家のブレーカーが落ちて、度々電気が止まってしまう…とお困りの方はいませんか。特に家族の人数が多いご家庭によくあるトラブルです。ブレーカーが頻繁に落ちるのには、必ず原因があります。いったいなぜブレーカーが落ちてしまうのか、対処法と復旧方法を確認しましょう。

不便さを感じるトラブル…頻繁にブレーカーが落ちる問題

ブレーカーのボタンを操作しているところ

ご家庭によっては「なぜかわからないけれど、頻繁にブレーカーが落ちて電気が止まってしまう」とお悩みを抱えているご家庭もあります。

基本的に落ちたブレーカーは、電源を入れることで復旧しますが、頻繁に電気を止められてしまうと、少々不便に感じますよね。ブレーカーは一般的に高い位置に設置されているため、脚立などを移動させなければいけない点も面倒に感じます。

ブレーカーの種類によって落ちる原因が異なる

そもそもなぜブレーカーが落ちてしまうのか、その原因ですが、落ちてしまうブレーカーの種類によっても異なります。一般家庭で設置されているブレーカーは、主に3つの種類があります。

  • アンペアブレーカー 契約したアンペア数を超える電気料を使用すると遮断する役目
  • 漏電ブレーカー 家の中で漏電が起きた時に察知して電気を遮断する役目
  • 安全ブレーカー 回路ごとの電気を管理しているブレーカー

この3つのブレーカーによって、家の中の電気に関する安全が保たれています。この中でも、アンペアブレーカーが落ちて電気が止まってしまうことが多いです。

なぜブレーカーは落ちる?原因4つとそれぞれの対処法

考えているエプロンをした女性

では、なぜブレーカーが落ちてしまうのでしょうか。ブレーカーが落ちてしまった時に、考えられる原因と、ブレーカーが落ちないように対処する方法を解説します。

1.一度に多くの家電を稼働させている

一般的に、ブレーカーが落ちて電気が止まってしまう場合、アンペアブレーカーが落ちていることが多いです。アンペアブレーカーが落ちる主な原因は、一度に多くの家電を稼働させていることです。

「電気を点け、テレビの電源を入れ、さらに電子レンジとドライヤーを同時に稼働させていたら、ブレーカーが落ちた」という経験はありませんか。電気会社と契約しているアンペア数を超える電気量同時に使用すると、アンペアブレーカーが作動し、電気の供給を一時的に停止します。

この場合は、一度に多くの家電や電気を使用しないよう気をつけることで、同時に使う電気量を抑えることができます。使わない証明は消し、電子レンジとドライヤーを同時に稼働させないなど、不必要に同時使用することは控えましょう。

2.多くのコンセントを挿しっぱなしにしている

さしっぱななしの多くのコード

同時に多くの家電を使用していないのに、なぜかブレーカーが頻繁に落ちるという場合は、待機電力が原因となっている可能性があります。

よく使う家電はコンセントにプラグを挿しっぱなしにしているご家庭が多いと思います。しかし、電源を入れていなくても、コンセントに挿しっぱなしにしていると、待機電力という僅かですが電気が流れています。

塵も積もれば山となるということわざがあるように、少量の電力であっても、あらゆるコンセントにプラグをつないでいれば、それだけ同時に電気が使用されていることになるのです。なるべく使用していない家電のプラグは抜くようにしましょう。

3.契約しているアンペア数が適していない

上記の2点に気をつけていてもブレーカーが落ちてしまう場合は、アンペアブレーカーのアンペア数が適していない可能性があります。特に同居人数が多いご家庭では、一度契約しているアンペア数を見直してみてはいかがでしょう。

そもそも契約しているアンペア数が足りていなければ、電気を使う量を抑えていても限度を超えてしまう可能性が高いです。同居人数が多ければ、一度に使う電気量も多くなるので、アンペア数が足りなくなることは珍しくありません。

また、子どもが成長すると、各々が自分の部屋で過ごす時間も増えます。すると、家中の部屋で電気が使われる状況に陥るため、この場合もアンペア数が足りずにブレーカーが落ちてしまうことがあります。

4.配線や家電から漏電している

最後に考えられる原因として、アンペアブレーカーが落ちているのではなく、漏電ブレーカーが家のどこからか漏電を感知し、ブレーカーを落としている可能性です。

配線や家電など、電気を使用している場所から外部に電気が漏れてしまう『漏電』現象を引き起こすと、感電や発火といった危険性が生じます。これを事前に防ぐために、漏電を感知すると漏電ブレーカーが作動し、ブレーカーを落とすのです。

コンセントや配線周辺が埃まみれになっていたり、老朽化していたり、あるいは水に触れていたりすると漏電が起こりやすいです。こうした場所がないよう、日頃からチェックを怠らないようにしましょう。

ブレーカーが落ちた時の正しい復旧方法は?

電気のスイッチを押しているところ

ブレーカーが落ちて電気が止まってしまった時、単純にブレーカーを元に戻すだけで良いのでしょうか。ここでは、ブレーカーが落ちた時の正しい復旧方法を解説します。

アンペアブレーカーが落ちた場合

アンペアブレーカーが落ちた時は、まず冷蔵庫などの常に稼働しなければいけない家電を除き、すべての家電の電源を切ります。その後、落ちてしまったアンペアブレーカーのスイッチを入れて、復旧は完了です。

一般的に、ブレーカーが落ちた時はアンペアブレーカーが落ちている可能性が高いので、まずはこちらをチェックしましょう。

漏電ブレーカーが落ちた場合

漏電ブレーカーが落ちている場合は、少々手順に注意が必要です。

  1. 3種類すべてのブレーカーを切る
  2. まずアンペアブレーカーを入れ直す
  3. 続いて、漏電ブレーカー、安全ブレーカーの順にスイッチを入れる
  4. 漏電ブレカーが落ちた場所の安全ブレーカーを切り、それ以外の漏電ブレーカーと安全ブレーカーを入れ直す
  5. 早急に漏電している安全ブレーカーの回路内を業者に依頼し、点検と修理を実施してもらう

手順③で安全ブレーカーを1つずつ入れている最中、漏電ブレーカーが落ちた場合、漏電ブレーカーが落ちた安全ブレカーの回路内で漏電している可能性が高いです。そのため、その回路に当たる安全ブレーカーは、切った状態のままにしましょう。

後日、漏電している可能性があるため、専門の業者に依頼をし、漏電箇所を突き止め、点検と修理をお願いしてください。

まずは一度に電力を使いすぎていないか確認を!

ブレーカーを操作しているところ

ブレーカーが落ちてしまう場合、多くは同時に電気を使いすぎていることが原因です。まずは電気の使い方を見直し、それでも改善しない場合は、契約しているアンペア数を変えるか、漏電ブレーカーをチェックしましょう。

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