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畳の正しいお手入れ方法
必ず畳の目に沿って掃除する
畳の掃除のポイントは「目に沿って掃除をすること」です。目に逆らって掃き掃除や拭き掃除をすると、畳が傷つき隙間に汚れが詰まりやすくなります。
また、掃除機やほうきを使う際に畳のヘリに当たらないようにするのもポイントです。摩擦によって擦り切れてしまうのを防ぐために、ヘリで留めるようにしましょう。畳は湿気に弱いため水拭きをした後は必ず乾拭きをして、最後に部屋の換気することも忘れないようにして下さい。
普段の掃除は『掃き掃除+乾拭き』だけ
日常のお手入れは洗剤などは使わず「掃き掃除+乾拭き」です。掃き掃除は、隙間の汚れも優しくかき出せる目の細かい「ほうき」がおすすめです。また、掃除機より畳に負担が無いのもほうきのメリットです。ほうきが無く、掃除機を使う場合は優しくかけるよう心がけましょう。
- 畳の目に沿ってほうきか掃除機で掃き掃除をします。(掃除機はゆっくりと細か動かします。)
- 次に乾いた雑巾かお掃除シートで乾拭きします。
- どうしても汚れが気になる場合はかたく絞った雑巾で水拭きをします。
- 水拭きをした後は必ず乾いた雑巾で乾拭きをしながら表面の湿気を取り除きます。
- 水拭き後は部屋の換気をおこなって畳に湿気を残さないようにしましょう。
しっかりお掃除したい場合は『酢』または『クエン酸』を使う
落ちにくい汚れは『酢』または『クエン酸』でキレイにしながら殺菌効果も期待できると言われています。ただし、漂白効果があるため新品の畳みへの使用はやめておいてください。掃除機かほうきで表面のホコリやゴミを取った後におこないましょう。
- 水で10倍に薄めた酢水、または、バケツ半分の水にクエン酸小さじ1を溶かし他クエン酸水を作ります。
- 酢水またはクエン酸水を含ませよく絞った雑巾で畳をゆっくりと拭きます。
- 最後に乾拭きと換気で湿気を取り除きます。
飲み物や調味料をこぼした時の対処法
飲み物をこぼしてしまった時は、できるだけ早く乾いたペーパーなどでふき取ります。そして固く絞った雑巾と乾拭きでキレイにします。色の濃い飲み物や醤油などの調味料をこぼした場合は、塩を使って落とすことができます。
- 液体をすぐに乾いたペーパーなどでふき取り、汚れた部分に塩をふり、汚れと水気を吸収させます。
- 塩に湿り気が出たら古歯ブラシなどで優しく擦って汚れをかき出します。
- 塩を取り除き、固く絞った雑巾で水拭きでキレイにしてから、乾拭きをして湿気を取り除きましょう。
畳のお手入れの絶対NG行為
畳はデリケートな素材のため、掃除をする時も目に沿って汚れを落とさなければいけません。そして、濡れた雑巾で水拭きをしてそのまま放置するのはNGです。湿気に弱いためカビが発生しやすくなります。水拭きの後は必ず乾拭きをしましょう。
また、使用するお掃除グッズによっては、素材を傷めてしまうものもあります。次に紹介するアイテムは使用しないほうが良いでしょう。
- 重曹やセスキ炭酸ソーダは変色の恐れがあります。(ただしカビ取りの際には重曹を使うこともあります。その際は使用上の注意を守りましょう。)
- 粘着式のコロコロクリーナーはイ草を傷めてしまいます。
- ロボット掃除機は目に沿って掃除ができないため、畳が傷ついたり汚れが詰まることもあります。
畳をキレイに保つには湿気を乾燥させる!
畳は湿気を与えるとカビも発生してしまいます。水拭きの後は必ず乾拭きと部屋の換気などで湿気を取り除きましょう。また、1年に1回程度は日当たりと風通しの良い場所で干して乾燥させるとダニやカビの防止となります。