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お宮参りは夫婦だけで行ってもいいの?
お宮参りでは父方の祖母が赤ちゃんを抱っこするのがしきたりだと言われる一方で、両家の親または片方のご両親と一緒にお参りするご家族もいれば、夫婦だけでお宮参りを済ませたいと考えるご夫婦もいます。
- 両親が遠方に住んでいる
- 両家に気を遣うのが面倒
- 日取りや場所などのスケジュールの調整がしやすい
- 親子三人、自分たちのペースで行行動したい
など理由はさまざまです。夫婦のみでお参りしても問題ありませんが、両家の祖父母は孫に会いたくて仕方がないはずです。
何の連絡もせずに自分たちだけでお宮参りを済ませてしまうのではなく、きちんとお宮参りの日程を報告しておくのが、礼儀であり親孝行でもあるでしょう。
また、片方の両親だけが参加するくらいなら両家とも呼ばずに夫婦だけでお宮参りを済ませた方がよい場合もあります。
お宮参りを行った旨の報告を兼ねて赤ちゃんと一緒に取った写真を送るなどトラブルに発展しないように気を配っておくと両親も安心してくれるはずです。
生後1ヶ月の時期は赤ちゃんもお母さんも共に不安な時期でもあるので無理して両親を呼んでストレスを感じてしまうよりも、赤ちゃんに負担をかけないよう自分たち三人を優先するのも大切なことです。
夫婦のみで参拝する場合は、別の日に改めて記念撮影の日を予定しそちらに参加してもらうというのもひとつの考えでしょう。
お宮参りはどちらの親と行くべきか
結果を言うと「自分たちの都合や考え方で決めてもよい」です。
お宮参りはどちらの両親と行ってもかまわないのですが、現状では父方の両親と一緒にお参りに行くというケースが多いようです。
母方の両親が一緒にお参りしてはいけないというわけではなく、父方と母方の両親が揃ってお参りする場合や、母方の両親とだけ一緒でもどちらでも問題はありません。
実家との日程の調整が難しかったり、住んでいる地域のしきたりになど基本的には自分たちの都合や考え方で決めてよいのです。
まずは自分たちだけでお参りする、または両親に参列してもらうのかを決めてから、両家でトラブルにならないようにスケジュールを組んでいくと良いでしょう。
両家が一緒にお参りする場合、誰が赤ちゃんを抱っこすることになっているのかが祖父母の立場からすれば意外とデリケートな問題のようです。
どちらか片方だけがずっと赤ちゃんを抱っこして離さないような状態になるともう一方の両親は気分を害してしまうかもしれません。
どちらのご両親にとっても赤ちゃんを抱っこしたい気持ちは同じはずなので、夫がそのあたりを考慮して気を配りうまく立ち回るよう努めましょう。
お互いのご両親が気持ちよく参加し和やかなお宮参りになるように機転を利かせてください。
お宮参りの時の服装やマナー
赤ちゃんの服装
赤ちゃんには初めてのおめかしとして「祝い着」と呼ばれるものを羽織らせるスタイルがほとんどですが、中には先祖代々受け継がれている祝い着を着せたいと準備している祖父母もいらっしゃるようです。
風習やしきたりなど地域ごとに特色があることも考えられますので、これも事前に両家に確認しておくとよいでしょう。お宮参りの服装選びのポイントとして、生後1ヵ月の赤ちゃんにとって過ごしやすいかどうかを考慮しなくてはいけません。
赤ちゃんに着せるものによって、大人の服装も若干変わってくるため、まずは赤ちゃんに何を着せるかを考えましょう。
お母さんの服装
赤ちゃんが洋装・洋服の場合には、母親も洋服でのお宮参りが多いようです。お宮参りは全ての季節にあります。
夏の猛暑日や真冬の寒い日にお宮参りをするのは、赤ちゃんにとってもお母さんにとっても身体に負担がかかりますので、近頃は赤ちゃんもご家族も洋服でのお宮参りが多いようです。ベージュ、白、紺、黒などのスーツ、ワンピースなどが主流でしょう。
家族で記念撮影をする場合、大人の服の色を紺や黒などのダークカラーにしておくと赤ちゃんが映えるというアドバイスもあります。
お母さんは産後すぐだとまだ体型が戻りきれてなく、体調も本調子ではないと考えられますので体型をカバーできるデザインや動きやすい服を選ぶとストレスを感じなくてすみます。夏場でも肌を露出しすぎるのもよくありません。
カーディガンやジャケットなど羽織れるものをご用意しておくと重宝します。暑さや寒さが特に厳しい時期や梅雨時を避け、心地よい季節に日程を組むのもポイントです。
ヘアースタイルも派手な飾りを避け、服装にあわせて控えめですっきりした清楚な感じにしましょう。
お宮参りで気を付けること
お宮参りは赤ちゃんの誕生をその土地の守り神である産土神(うぶすながみ)に報告し、健やかな成長を願う行事のことです。
その時期は生後30日前後に行われるのが一般的ですが、正式には男の子は生後31日目、女の子は生後32日目とされています。
お宮参りは赤ちゃんにとって生後初めて参加する行事で、その時期の赤ちゃんはまだ首が据わっていませんので、常に誰かが抱っこしていることになります。
本来のしきたりでは、父方の祖母が赤ちゃんを抱っこすると言われていますが、近年ではお宮参りそのものが簡略化されつつあり、誰が抱っこするかを気にする必要はありません。お宮参りまでの行き帰りや式の途中などで交代しながら皆さんで抱っこしたとしても全く問題ありません。
昔は「家系」というものを重んじていたため「〇〇家の子」を産土神に紹介するときに父方の祖母が抱っこするようになったと伝えられています。出産という行為を血の穢れとした風習があった地域では、お宮参りに母親が参加することを禁じていたところもあったようです。
お宮参りをしない時のお祝い方法
祈祷せずに参拝だけにする
お宮参りというと、「参拝」「御祈祷」「写真撮影」「食事会」をセットにして行うことが多いですが、決まりはなく簡単に済ませても問題ありません。神社の規模も関係ないので近所の神社に普段着のまま参拝だけするという方もいます。
写真撮影だけする
参拝が難しくてもせめて記念写真くらいは撮っておきたいと思った場合は近くの写真スタジオに家族のみ、または両家の祖父母と衣装だけ準備して記念撮影をしてもよいでしょう。何かと大変な時期なので赤ちゃんとお母さんにストレスを与えない範囲での衣装や撮影方法を選んでください。
他の行事と一緒に祝う
宮参りだけが赤ちゃんのための行事ではありません。他にも生後100日で祝う「お食い初め」「初節句」「誕生日」「七五三」などあります。
赤ちゃんにとって最初の行事だからと言って「お宮参り」を無理して行わなくてもいいんです。生後三か月にあたる「お食い初め」の時にお宮参りと合同で行ってみてはいかがでしょうか。
最後に
現代ではしきたりにこだわらず、両親と赤ちゃん3人のペースで気兼ねなくお宮参りを夫婦だけでするという方も少なくありません。大切なのは赤ちゃんとお母さんを第一に考えることです。
お宮参りのマナーや服装、記念写真についても夫婦だけでなく、両家の家族でよく話し合って良い記念になったと気持ちよく振り返ることのできるお宮参りにしてあげましょう。