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お風呂の排水溝の汚れの種類と原因
お風呂の排水溝の掃除をする前に、排水溝の汚れの種類と原因をご説明します。それが分かれば掃除方法も分かると思います。お風呂の排水溝の汚れの種類をご紹介します。
髪の毛
原因のうちの多くを占めているのが髪の毛です。髪の毛は男女、年齢問わずに1日50本から100本程度が抜けます。たった1回のシャンプーでも驚くほどの量の髪の毛がキャッチされていることがあります。特に、男性より女性は髪の毛が長いので詰まりやすく、頻繁な掃除が必要になります。髪の毛の詰まりというのは、洗剤のカスや皮脂などの汚れが後から付着しやすく、排水溝や排水トラップを詰まらせる大きな原因になります。
皮脂
体を洗うと皮脂や垢が落ちます。その皮脂汚れがお風呂の排水溝や排水溝まわりなどに付着してヌルヌル汚れになります。また黒いヌメリ汚れは雑菌やカビ菌です。1回では詰まりの原因になりませんが、少しずつ内部にこびりつき、ある一定の量がたまったところで詰まりになります。特に家族の人数が多いご家庭の方が発生しやすいため、非常に早いペースで皮脂や垢が排水溝に溜まっていきますので注意が必要です。
石鹸カス
石鹸カスは体を洗った石鹸やシャンプー、ボディーソープなどに皮脂やゴミが混ざってできる汚れです。排水溝の中に詰まった固形物や髪の毛などに付着し、堆積していくことによって大きなドロドロとした塊に成長していきます。石鹸カスは白い汚れなので、ちょっと見る限り水垢と同じに見えますが、石鹸カスは酸性で、水垢はアルカリ性ですので、汚れの性質は全く違います。
カビ
カビは部屋の湿度と温度と栄養の3つが必要です。
・湿度:60%以上
・温度:20℃~30℃
・栄養:ホコリ、汗、髪の毛など
3つの条件が全てそろっているのがお風呂場です。カビのエサは髪の毛や皮脂ですのでお風呂場の排水溝はカビの好物ばかりです。
簡単!お風呂の排水溝の掃除方法
手間を掛けずに簡単にお風呂の排水溝を掃除する方法をご紹介します。
体に無害な重曹とクエン酸で洗う
体に害がない自然由来の「重曹」と「クエン酸」はとっても安全でエコな洗剤です。重曹とクエン酸が混ざると泡がブクブク出てきますがこの泡がお風呂の排水溝のヌメヌメした汚れや臭いを落としてくれます。安全にお風呂の排水溝の掃除をしたい方におすすめです。
用意するもの
- 重曹:1カップ(200cc)
- 水: 200ml
- クエン酸:小さじ1杯水
- スプレーボトル
手順
- クエン酸水を作る
スプレーボトルに水200cc(コップ一杯)とクエン酸を小さじ1杯ほど入れて溶かします。ボトルを上下にふると溶けますよ。 - ゴミや髪の毛を取る
ヘアキャッチャーのゴミや髪の毛をティッシュでつまんでとります。直接触りたくない時はビニール袋に手を入れてティッシュを持ち、髪の毛などをティッシュでつまんでビニール袋をひっくり返すとそのままゴミに出せます。 - 重曹をふりかける
お風呂の排水溝や排水溝周りに重曹をまんべんなくふりかけます。 - クエン酸水をかける
重曹の上にクエン酸水をスプレーしてブクブク発泡させます。※泡の力で洗浄します。 - 泡が出たら放置
30分~1時間ほど放置します。※放置中に泡の力で汚れが浮き上がってきます。 - 洗い流す
シャワーなどで水またはお湯をかけて洗い流します。もし汚れが残っていたら歯ブラシでこすり落とすか、再度重曹をかけて同じ作業を繰り返しましょう。
パーツを外して塩素系漂白剤で洗う
用意するもの
- カビキラーなどの塩素系漂白剤
- ゴム手袋
- 歯ブラシ
- スポンジ
手順
- 排水溝のフタをとる
お風呂の排水溝の一番上のフタをとります。フタには皮脂や石鹸カスやカビなどの汚れがついています。 - ヘアキャッチャーを出す
ビニール袋に手を入れてティッシュを持ち、ヘアキャッチャーにたまった髪の毛などをティッシュでつまんで取り除きます。汚れをとりのぞいたあと、ビニール袋をひっくり返すとそのままゴミに出せます。 - カビキラー(塩素系漂白剤)をかける
取り外したフタやヘアキャッチャーに、カビキラーなどの塩素系漂白剤をまんべんなくたっぷりスプレーし、20分ほど放置します。汚れが酷いときは放置時間を延ばしましょう。 - 洗い流す
シャワーでフタやヘアキャッチャーを洗い流しましょう。もし汚れが残っていた場合は歯ブラシで汚れを落としましょう。
きれいになったらこれでお風呂の排水溝の掃除は完了!
排水溝用洗剤で3ステップで洗う
お風呂の排水溝専用の塩素系漂白剤も色々な商品が販売されていますが、一番楽な方法は「洗剤をつける→洗い流す」。これでお風呂の排水溝の掃除が終わるなら文句ないですよね。
3ステップでお掃除完了の洗剤があります。
用意するもの
強力カビハイター 排水溝スッキリ
手順
- お風呂の排水溝周りに洗剤をまんべんなく振りかける
- 洗剤の上から水を200ccほど注ぐ
- 30分以上放置後、水で一気に洗い流す
きれいになったらこれでお風呂の排水溝の掃除は完了!
念入りにする!お風呂の排水溝の掃除方法
お風呂の排水溝のパーツを分解してカビもヌメりも徹底的にきれいにする方法をご紹介いたします。
パーツ別に塩素系漂白剤で擦り落とす
用意するもの
- カビキラーなどの塩素系漂白剤
- ゴム手袋
- 歯ブラシ
- スポンジ
手順
- 排水溝の部品を全てとる
お風呂の排水溝のフタ、ヘアキャッチャー、トラップなど取り外せる部品を全て外します。 - カビキラー(塩素系漂白剤)をかける
取り外した排水溝のフタ、ヘアキャッチャー、トラップなどの部品にカビキラー(塩素系漂白剤)をまんべんなくたっぷりスプレーし、20分ほど放置します。汚れが酷いときは放置時間を延ばしましょう。 - 排水溝内部の掃除
お風呂の排水溝の入り口にカビキラーなどの塩素系漂白剤をスプレーし、汚れを歯ブラシでこすり落とします。 - 部品の掃除
カビキラーをかけて放置した部品(お風呂の排水溝のフタ、ヘアキャッチャー、トラップなど)の汚れを歯ブラシでこすり落とします。 - 洗い流す
外した部品にシャワーをかけてきれいに洗い流します。あとは部品を全て排水溝に戻したらお掃除完了です。
パイプ内を洗う
用意するもの
液体パイプクリーナー(パイプユニッシュ)
手順
- 排水溝にパイプクリーナーを流す
お風呂の排水溝に入れるパイプクリーナーの量は、商品によって異なりますのでボトルに書かれている説明を読んでください。ちなみに、パイプユニッシュの場合は、臭いと詰まりの両方解決するためには、5目盛り入れます。 - 放置する
パイプクリーナーを入れたら15分~30分ほど放置します。 - 洗い流す
一気に水道水で綺麗に洗い流します。
これでお風呂の排水溝(パイプ)の掃除は完了です!
お風呂の排水溝の汚れを防止する方法
アルミホイルをヘアキャッチャーに置きます。アルミホイルに水をかけると金属イオンが発生します。金属イオンは菌の繁殖を抑えることができますのでヌルヌル汚れを抑える効果があります。アルミホイルを3cmほどに丸めたものをお風呂の排水溝の受け皿に置くだけです。ヌルヌル汚れがとりやすくなりますので次回の掃除の際は楽になります。
お風呂の排水溝の掃除でやってはいけないこと
お風呂の排水溝の掃除でカビキラーなどの塩素系漂白剤を使用した場合、お湯で流すと成分が一気に分解されて有毒ガスが発生する可能性がありますので注意しましょう。
お風呂の排水溝の掃除の前にヘアキャッチャーの髪の毛を取りましょう。 髪の毛が排水溝に流れてしまうと詰まってスムーズに排水ができなくなります。またヘアキャッチャーに髪の毛が残っていると他の汚れが付着してカビやぬめりの原因になってしまいますので注意しましょう。
まとめ
こまめにお風呂の排水溝の掃除をしないと汚れがどんどん酷くなって掃除が大変になります。お風呂に入ったあと、排水溝の髪の毛だけでもティッシュでつまんで捨てましょう。髪の毛をそのままにしていると皮脂や石鹸カスがついてヌメヌメ汚れになります。カビや悪臭の原因にもなりますので「ゴミ捨て」習慣をつけてお掃除頻度を減らしましょう。