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卵焼きは前日に作り置きして大丈夫?傷まない?
卵焼きは前日に作り置きしても大丈夫です。
夏の運動会のお弁当に入れる卵焼き、冬の遠足のお弁当に入れる卵焼き、季節に関係なく前日に作り置きしていただけます。
加熱調理した卵は傷みやすい
「生卵」と「卵焼き」では、加熱調理された卵の方が傷みやすいという特徴があります。
例えば、1週間後の遠足に持って行くお弁当に卵焼きを入れたいのであれば、生卵のまま保存し、前日に卵焼きを作り置きするのはOKです。
しかし、1週間前に卵焼きを作り置きして保存しておくことにはあまり向きません。
「卵焼きを作り置きするのは前日まで」にしましょう。2日以上前に作り置きすると傷みやすくなります。
傷みにくい卵焼きの作り方のポイント5つ
濃いめの味付けをする
前日に作り置きする卵焼きは濃いめの味付けをすることで傷みにくくなります。浸透圧の作用と言って、水分が吸い出されることに関係しています。
水分は細菌が繁殖する原因となりやすいです。次のように覚えておくと良いです。
- 薄い味付けの卵焼きは水分が吸い出されにくい → 細菌が繁殖しやすい → 傷みやすい
- 濃いめの味付けの卵焼きは水分が吸い出される → 細菌が繁殖しにくい → 傷みにくい
十分に冷ましてからお弁当箱に詰める
前日に作り置きした卵焼きはお弁当を作る頃には十分に冷めていますね。そのまま詰めてしまえば傷みにくいです。
もし、翌朝に温め直してからお弁当箱に詰める場合には、十分に冷ましてから詰めてください。
温かいままお弁当箱に詰めると蒸気によって水分が発生します。その水分によって細菌が繁殖し、傷みやすくなります。
素手で触れない
手の細菌が卵焼きに移ると傷む原因になることは分かりやすいですね。
前日に卵焼きを作る時、保存する時、お弁当箱に詰める時、全ての過程において卵焼きを素手で触れないようにすることで傷みにくいです。
だし巻きにしない
卵に出汁を加えて作るだし巻き卵は水分が多いため傷みやすいです。卵焼きを前日に作り置きするのであれば、だし巻きにしないことです。
水分が出にくい食材を加える
卵+食材を使って卵焼きを前日に作り置きしたい時は、水分の出にくい食材を使うと傷みにくいです。水分の出にくい食材には豆類や穀物があります。
前日に作った卵焼きの保存方法
冷蔵保存する方法と日持ちする目安
前日に作った卵焼きを冷蔵で保存する時のポイントは十分に冷ますことです。温かいままの卵焼きは蒸気が発生し、卵焼きに水分が付着することで傷みやすくなります。
十分に冷ましてから冷蔵庫に入れてください。冷蔵で保存する場合にもフリーザーバッグを使うと良いです。空気をしっかり抜くことで密閉して保存することができ、酸素に触れにくくすることができます。
- 卵焼きを十分に冷ます
- フリーザーバッグに入れる
- 空気をしっかり抜く
- 冷蔵庫に入れる
このように冷蔵保存した場合の卵焼きが日持ちする目安は翌日~2日程度です。
冷凍保存する方法と日持ちする目安
前日に作った卵焼きを冷凍で保存する時のポイントは、十分に冷ましてから切り分け、一切れずつラップに包み、平な場所に置くことです。蒸気が発生することと卵焼きに水分が付着することを防ぐことが大事です。
そして、平な場所に置くことで卵焼きの型崩れを防ぐことができます。せっかくキレイにふんわりと焼くことができたのに、デコボコとした場所に置いてしまっては卵焼きの形が悪くなってしまいます。
- 卵焼きを十分に冷ます
- 切り分ける
- 一切れずつラップに包む
- フリーザーバッグに入れる
- 空気をしっかり抜く
- 冷凍室に入れる
このように冷凍保存した場合の卵焼きが日持ちする目安は1週間~2週間程度です。
冷蔵保存した卵焼きを温め直す方法
冷蔵庫から取り出し、そのままお弁当箱に詰めても良いのですが、温め直したい時は次のような方法で行うと良いです。
電子レンジ600Wで10秒ずつ加熱します。加熱しすぎると卵焼きがパサパサになってしまうのでご注意ください。
冷凍保存した卵焼きを解凍する方法
ラップに包んだまま電子レンジで加熱して解凍します。2切れ当たりの解凍方法は600Wで1分が目安です。
足りない場合には600wで10秒ずつ追加して加熱します。加熱しすぎると卵焼きがパサパサになってしまうのでご注意ください。
加熱しすぎないか心配な時は、600Wで30秒加熱し、10秒ずつ追加して加熱しながら様子を見ると良いです。
傷みにくい卵焼きのレシピと作り方と手順
傷みにくい卵焼きの作り方でご紹介した3つのポイントがありますね。
- 濃いめの味付けをする
- だし巻きにしない
- 水分が出にくい食材を加える
このポイントを押さえて作る傷みにくい卵焼きのレシピもぜひお役立てください。
マヨネーズ&片栗粉入りの卵焼き
マヨネーズをプラスするとふんわり食感の卵焼きになります。さらに片栗粉をプラスすることでしっとり食感の卵焼きになります。
用意する材料
- 卵 :3個
- マヨネーズ :小さじ2
- 砂糖 :大さじ1
- 水溶き片栗粉:水小さじ1+片栗粉小さじ1
作り方と手順
- 水溶き片栗粉を用意します
- ボウルに卵3個をよく溶きほぐします
- マヨネーズ・砂糖・水溶き片栗粉を加え、泡立たないように混ぜ合わせます
- 卵焼き器またはフライパンをよく熱します
- 弱めの中火にし、溶き卵1/3を流し入れます
- 空気穴ができるくらいまで十分に火を通したら巻きます
- 残りの溶き卵も同じように後2回繰り返します
半熟の部分ができてしまわないようにしっかりと焼いてください。
枝豆入りの卵焼き
水分の出にくい食材は豆類や穀物だとご紹介しましたが、その中からおすすめしたいのが枝豆です。
冷凍食品として売られている枝豆はすでに塩ゆでされており、卵焼きとの相性も良いです。
用意する材料
- 卵 :3個
- 冷凍の枝豆(塩ゆで):お好みの量
- 砂糖:大さじ1
- 塩 :少々
作り方と手順
- ボウルに卵3個をよく溶きほぐします
- 枝豆・砂糖・塩を加え、泡立たないように混ぜ合わせます
- 卵焼き器またはフライパンをよく熱します
- 弱めの中火にし、溶き卵1/3を流し入れます
- 空気穴ができるくらいまで十分に火を通したら巻きます
- 残りの溶き卵も同じように後2回繰り返します
枝豆がすでに塩ゆでされているため、塩少々を加える時は卵焼き全体が塩っ辛くなってしまわないようにご注意ください。
濃いめの味付けの卵焼きは傷みにくいですが、塩っ辛くなると食べづらいですし、塩分の摂り過ぎになることがあります。使用する枝豆の量と合わせて加減してください。
最後に
卵焼きは前日に作り置きしても大丈夫です。傷まない卵焼きの作り方と保存方法をおさらいしておきましょう。
- 卵焼きを作り置きするのは前日まで(2日以上前に作り置きしないこと)
- 濃いめの味付けをする
- 十分に冷ましてからお弁当箱に詰める
- 素手で触れない
- だし巻きにしない
- 水分が出にくい食材を加える
- 冷蔵保存で日持ちする目安は翌日~2日程度
- 冷凍保存で日持ちする目安は1週間~2週間程度
前日に作り置きして翌日中に食べるのでれば、解凍する時間が不要な冷蔵保存が良いでしょう。
温め直さずにそのままお弁当箱に詰めても構いません。温め直すと、また十分に冷ます時間が必要になります。
不十分なままお弁当箱に詰めると蒸気が発生し、卵焼きと他の食材や料理にも水分が付着してしまいます。水分は傷みの原因になるためご注意ください。