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現代社会において個人情報漏れは身近な問題
ネットが世界中で普及し、今や世界の中心産業といっても過言ではない昨今。現代社会において、さまざまな個人情報を管理しているネットワークは、便利である一方で、取り扱いを間違えると危険に晒される恐れもあります。
そんなネット社会となった現在、個人情報が漏れてしまうトラブルも続出しているため、身近な社会問題となっています。大企業であってもサイバー攻撃により、情報を抜き取られてしまうリスクが高まっていることから、個人情報は個人の扱い方によっては簡単に漏れてしまうのです。
個人情報が漏れてしまう絶対NG行為とは
漏洩してしまうとさまざまなトラブルやリスクに冒される危険のある個人情報。では、個人情報が漏れてしまう恐れのあるNG行為には、どのような行為が当てはまるのでしょうか。当てはまる方は、今すぐ改善しましょう。
1.SNSで住所を特定されるような写真を上げる
今では若い人を中心に多くの人が使用しているSNS。便利ですし楽しい反面、個人情報が特定され、情報流出の原因となっていることを忘れてはいけません。
SNSには、テキストや写真、動画などを投稿できますが、これらの投稿から個人情報を特定し、情報を晒されたり、ハッキングされて勝手に利用されたりと様々なトラブルが起きています。SNSが原因となってストーカー被害に遭う人もいるのです。
SNSで投稿する写真や動画には、特に細心の注意を払うべきです。顔写真を投稿すれば、そのアカウントがどのような人物のものかがわかってしまいますし、背景やタグ付けから、その人の活動エリアまで特定できてしまいます。
2.メールを送る際に宛先を間違えて送ってしまう
最近では、LINEを始めとするSNSで連絡を取り合う手段が主流となっていますが、今でもビジネスにおける主な連絡手段の1つにメールがあります。
また、ショッピングの注文確認などにもメールが使われることが多く、個人情報を間違った宛先に送ってしまうというトラブルも頻発しています。
間違った宛先に送ってしまうと、その情報が漏洩してしまい、悪用される危険性もあるため、メールやメッセージを送る際は、宛先を確認してから送信しましょう。
3.個人情報が記載されている書類をそのまま廃棄
企業では徹底されていますが、個人では意外とずさんな処理をしているご家庭が多いのが、個人情報が記載された書類や写真の廃棄方法です。
通常は、シュレッダーをかけるなどして、第三者に個人情報が漏れないよう防ぐ必要がありますが、一般家庭の場合、シュレッダーを購入していないご家庭も多く、ハサミで切るのも面倒くさいという理由から、そのままゴミ袋に捨ててしまっている人も少なくありません。
しかし、個人情報を悪用しようとする人からすれば、宝の山です。ゴミ捨て場に捨てられたゴミ袋をそのまま持ち帰り、個人情報が記載された書類や写真を盗むことも可能です。非常に危険なので、個人情報が見えないよう対処した上で廃棄してください。
4.安全性の低いサイトで個人情報を記入してしまう
皆さんは普段、サイトを閲覧する際、URLバーに鍵マークが付いていることを確認していますか。URLバーに鍵マークが付いていたり、URLが「https://」から始まっているサイトは、セキュリティーがしっかりしているため、安全性が高いです。
しかし、URLバーに鍵マークがなかったり、URLが「http://」とpの後にsが付いていないサイトは、セキュリティーが弱かったり、そもそもセキュリティーをかけていない可能性が高いです。
後者のようなサイトで個人情報を記入してしまうと、そこから個人情報が漏洩する危険が高まります。セキュリティーが守られていないサイトで個人情報を記入することは、極力控えましょう。
5.すべてのサイトで同じパスワードを使用
多くのサイトでは、ログインする際にIDとパスワードが要求されます。このパスワードをすべてのサイトで同じものを使用している場合は、勝手にログインされてしまう恐れがあるので、今すぐ変えましょう。
すべてのサイトで同じパスワードを使用していると、1つのサイトでハッカーが開くことができてしまった場合、他に利用しているすべてのサイトを第三者に利用されてしまう恐れがあります。
すると、そのサイトに登録している個人情報や金融情報などを握られてしまい、勝手にクレジットカードを使用されてしまうといったトラブルに繋がる恐れがあるのです。
6.パスワードを変更せず使い続ける
パスワードを変更せずに同じものを使い続ける行為も危険です。パスワードを変更しないと、いつか第三者がパスワードを当ててしまう恐れがありますし、勝手に入られていても気付かず利用され続けてしまう恐れがあるからです。
パスワードは定期的に変更するようにしましょう。サイトによっては、変更を促す連絡を入れてくれるところもあるので、そのタイミングで変更すると良いでしょう。
7.外で個人情報を含む会話を行う
友人や家族と会話をする際、個人情報を含む会話を大声でしていませんか。何気なくしている会話の中から、個人情報を盗み聞きし、悪用するケースも稀にあります。
例えば、会話の中に住所を特定できるような内容を含んでいたり、本名、電話番号、SNSのアカウント名、学校名、家族の名前などが対象となります。
個人情報を悪用する人々は、私たちが想像もできないところから個人情報を掴み、深層まで辿ってきます。外で会話をする際は、あまり大声で話さないよう極力注意をしたり、個人情報を含んだ会話は避けるようにしましょう。
8.スマホやPCなど個人情報を含む媒体を置き忘れる
個人情報が漏れる原因のトップに上がっているNG行為が、個人情報が大量に入っている媒体の置き忘れです。スマホやノートパソコンなどが当たります。
電車やバスなどの公共交通機関や、公園や店舗などで置き忘れてしまうことで、スマホやパソコンを盗まれ、媒体から個人情報も抜き取られてしまうのです。
個人所有のデジタル媒体はもちろん、会社で使用している携帯電話やスマホ、タブレット、パソコンなどのデジタル媒体にも気を付けましょう。
個人情報漏れを防ぐには?簡単にできる予防法
身近なところから簡単に抜き取られてしまう恐れのある個人情報は、一度漏洩してしまうと、なかなか対処が難しいです。そのため、事前に個人情報が漏れないよう、できる限りの予防策を講じておくことが重要です。以下のような予防策は徹底しましょう。
- 安全性の低いサイトで個人情報を記入しない
- パスワードはできる限りサイトごとに違うものを設定
- 定期的にパスワードを更新する
- SNSは知り合いのみに見せる
- 書類を廃棄する際はシュレッダーにかける
- スマホやパソコンはロックをかける
- パソコンにはセキュリティソフトを導入
特に近年、若い人を中心に、SNSから個人を特定し、個人情報を抜き取ろうとする手段が多く見られます。SNSの利用には十分注意を払いましょう。
個人情報を守る対策・意識で漏洩を防ごう
今回は個人情報が漏れてしまうNG行為や予防策について解説しました。個人情報は、間違った取り扱いによって、簡単に漏洩してしまいます。日頃から徹底した意識管理や予防策を講じておくことが重要です。