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洗濯機の脱水が弱い原因
洗濯機でしっかり脱水したはずなのに、洗濯物がびしょびしょ…それは洗濯機の脱水が弱いことが原因です。
なぜ洗濯機の脱水が弱いのか?まずは、洗濯機の脱水が弱い原因を7つ説明します。
1.洗濯物が槽内でかたよっている
洗濯槽の中で洗濯物がかたよっていることはないでしょうか?
洗濯機の洗濯槽は脱水する際に高速で回転し、その時に発生する遠心力で水分を飛ばして脱水します。脱水してる際に、洗濯物が一方にかたよる事があった場合に、洗濯槽が洗濯機の内側にぶつかり故障を防ぐ為に脱水機能が停止してしまう事があります。
2.洗濯物が多すぎる又は少なすぎる
洗濯槽の中の洗濯物の衣類の量が多くても少なくても脱水機能が止まる場合があります。
洗濯槽の中の洗濯物が多い場合は、当然ながら洗濯槽が重くなる為に回転する際に負荷がかかり十分に回転しなくなります。洗濯槽が十分に回転しなくなることによって、衣類を脱水するのがうまくいかなくなります。
洗濯物が少なすぎると、洗濯槽が回転する際に洗濯物が1点にかたよってしまい、脱水機能が止まってしまう場合があります。
3.洗濯槽が汚れている
洗濯機での衣類の脱水は、高速回転の遠心力で水分を飛ばして脱水しています。その際に、洗濯槽の網目の部分に汚れ物が詰まり、水分が外に行かずに脱水がうまくいきません。
そんな時は、市販の洗濯槽の洗浄用クリーナーで洗濯層の汚れを落として下さい。
4.排水ホースが詰まっている
脱水した際に出る水は排水ホースを通り排水していますが、排水ホースが詰まっている場合は排水が逆流して洗濯機の中にたまってしまうと、脱水がうまくいきません。
そんな時は、排水ホースを取り外す事が出来ればホースの中を掃除してみましょう。
また、排水ホースが折れ曲がっていないか、排水ホースが洗濯機と壁にはさまれてないかなどもチェックしてみてください。
5.洗濯機のVベルトの劣化
洗濯機の脱水は、洗濯槽がぐるぐる回転して水を切る仕組みになっており、Vベルトというものが使われています。このVベルトが劣化したり破損すると、洗濯槽がうまく回転しなくなります。
Vベルトの交換は意外と力仕事で、洗濯機の構造を理解していなとできませんので、まずは洗濯機のメーカーや家電量販店や電気屋さんなどに相談することをおすすめします。
6.洗濯機が傾いている
洗濯機が傾いていると、洗濯槽が洗濯機の内側にぶつかるため、脱水が停止してしまうことがあります。洗濯機が傾いているかは見ればすぐわかる、と思うかもしれませんが、一見まっすぐ立っているようでいて、わずかに傾いていたというケースは結構あるようです。
洗濯機を左右に押してみてグラグラするようでしたら傾いている証拠ですので水平になるよう設置しましょう。
7.洗濯機の故障
洗濯機本体が故障して、脱水機能が正常に動かない可能性があります。
品の劣化や破損が原因の場合がありますが、部品交換や修理などは洗濯機を分解しなければなりませんので、洗濯機のメーカーや家電量販店に相談してみましょう。
洗濯機によっては、洗濯機本体に相談用フリーダイヤルが書かれているシールが貼られている可能性がありますので確認しましょう。
《 ポイント 》
洗濯機の脱水が弱い原因は7つ
- 1.洗濯物が槽内でかたよっている
- 2.洗濯物が多すぎる又は少なすぎる
- 3.洗濯槽が汚れている
- 4.排水ホースが詰まっている
- 5.洗濯機のVベルトの劣化
- 6.洗濯機が傾いている
- 7.洗濯機の故障
洗濯機の脱水が弱い時の対処法
洗濯物を広げてなるべくバランスよく入れる
洗濯機の脱水が弱い時には、衣類やタオルなど洗濯物をできるだけ広げ、脱水機の中に平らに入れるようにしましょう。脱水の回転の際、バランスが崩れるのを防ぐことができます。
洗濯機の排水ホースを掃除する
洗濯機の脱水が弱い原因として排水ホースの汚れがあります。洗濯機の排水ホースについたゴミや汚れなどを掃除すると、スムーズに脱水が出来るようになります。
排水ホースの掃除方法
- 排水ホースが取り外せる場合は、排水ホースを洗濯機から取り外します。
- 取り外した排水ホースをまっすぐに置いて、排水ホースの中を確認します。
- 排水ホース内にお湯を流してゴミや汚れ等を取り除きます。
- お湯でゴミや汚れ等が取れない場合は、お湯で溶かした洗剤を流しましょう。
洗濯機の排水口を掃除する
洗濯機の脱水が弱い原因として、排水ホースだけでなく排水口の汚れがあります。洗濯機の排水ホースと下水管の接続部分のゴミや汚れなどを掃除すると、脱水した水が下水管にスムーズに流れるようになります。
排水口の掃除方法
- 排水ホースが取り外せる場合は、排水ホースを洗濯機から取り外します。
- 排水口に付着しているゴミや汚れを取り除きます。
- 排水口の奥に付着しているゴミや汚れはパイプ用の洗浄ブラシで取り除きます。
モーターと洗濯槽を繋ぐベルトを交換する
洗濯機の脱水は、洗濯槽がぐるぐる回転して遠心力で水分を飛ばす仕組みになっていますが、洗濯槽とモーターを繋ぐベルト(Vベルト)が劣化や破損している場合は洗濯槽が正常に回転できず、脱水も弱くなりますのでベルトの交換が必要です。場合によってはベルトの張り具合を調整して直ることもあります。
洗濯機の脱水が弱い時の修理は自分でできる?
Vベルトは自分で交換できる
洗濯機の脱水が弱い原因が、モーターと洗濯槽を繋ぐVベルトの破損だった場合、Vベルトは数百円で販売されていますので、自分で交換することができます。
ただし、洗濯機本体を横倒しにして作業をしますので力が必要になります。また、洗濯機の構造を理解していないと作業に戸惑うと思いますので、自信のない方や力仕事が苦手な女性は修理依頼をした方が無難でしょう。
自分で直せない場合は修理依頼
洗濯機が自分で直せない場合は、外部に修理を依頼します。
洗濯機メーカーに修理依頼する
購入した洗濯機が保証期間内の場合はメーカーに無料で修理をしてもらえます。保証期間外の修理の場合は高額になってしまう可能性があり、修理に時間がかかってしまう場合があります。
水道業者に依頼する
排水ホースや排水口の掃除は5,000円~10,000円くらいでやってもらえるようですが、修理内容によっては高額になりますので、何社かに見積もりをとってからお願いしましょう。
修理費用の相場
作業内容 | 費用の相場 |
洗濯機・排水ホースの洗浄 | 約3,000円~5,000円 |
排水口の分解洗浄 | 約5,000円~10,000円 |
排水管奥の詰まり除去 | 約20,000円~30,000円 |
高圧洗浄 | 約25,000円~35,000円 |
ファイバースコープ調査 | 約30,000円~40,000円 |
家電量販店に修理依頼
大型家電量販店では、サービスとして購入した洗濯機の保障期間を延長することがあります。その期間内でしたら、無料で修理してもらえる可能性がありますので確認しましょう。
洗濯機の寿命とサイン
洗濯機の脱水が弱い場合、洗濯機の寿命の可能性があります。洗濯機の脱水が弱い原因を先に説明しましたが、その原因に思い当たることがない場合は寿命のサインを確認しましょう。
洗濯機の寿命は6年~8年
洗濯機の脱水が弱くなった場合、洗濯機が寿命の可能性があります。洗濯機の寿命は一般的には6年~8年くらいだと言われています。脱水が弱くなること以外にも、洗濯機の寿命のサインがあります。次のようなサインが出ているか確認しましょう。
脱水が弱くなる以外の洗濯機の寿命のサイン
- 洗濯機が運転中に止まる
- 洗濯機から異音がする
- 洗濯機から異臭がする
- 洗濯機から水が漏れる
- 洗濯機の脱水が止まらない
- 洗濯機の脱水の力が弱くなった
- 洗濯機の乾燥がきちんとできない
- 洗濯機の電源プラグやコードが異常に熱い
洗濯機の寿命を延ばすコツ
洗濯物を詰め込まない
洗濯機の脱水が弱い原因でもありますが、洗濯機に洗濯ものを多く入れすぎると、重さで回転しにくくなり洗濯機本体に大きな負荷がかかります。一度に洗濯するものは、洗濯機の大きさの7割~8割程度にしましょう。
洗濯洗剤の量を守る
洗濯洗剤をたくさん入れるほど綺麗になる気がしますが、実際は洗濯洗剤に書かれている使用料の通りに洗剤を入れないと逆効果になる可能性があります。洗濯洗剤の量が多すぎるとつまりやカビの繁殖の原因にもなりますので入れすぎに注意しましょう。
洗濯途中に洗濯物を追加しない
洗濯機を回している最中に洗濯物を追加すると、急な重みでモーターに負荷がかかりますが、モーターへの負荷は寿命を縮めるので注意しましょう。
こまめに掃除をする
洗濯槽の中にはカビや雑菌が繁殖します。カビや雑菌がつまると洗濯機の脱水が弱い原因にもなりますので、最低でも月に1回は専用クリーナーでカビを取りましょう。また、洗濯が終わったあと、洗濯機についている水分を乾いた雑巾などで乾拭きしましょう。
使わない時は元栓を閉める
水の元栓を開いたままにしておくと、洗濯機やホースに水の圧力がかかりっぱなしの状態になりますので洗濯機に負荷がかかります。洗濯機を使用していない時は元栓を閉めましょう。
最後に
洗濯機の脱水が弱い原因に思い当たることはありましたか?洗濯機の脱水が弱くなる最初の原因は洗濯物の量が多すぎることのようです。
洗濯物の量が多く重くなることで洗濯機に負荷がかかり、その負荷が原因で洗濯機のVベルトが破損、脱水が弱くなり、洗濯機本体の故障…というふうにつながります。
一回で洗濯する適量を調整し、洗濯物が多い場合は、数回に分けて洗濯しましょう。