目次
炭酸が抜けないようにする方法
開封した炭酸飲料から炭酸が抜けないようにする方法は、いくつかの方法があるのでそれぞれを詳しく紹介します。
逆さまにして冷蔵庫に入れる
キャップを開けて飲み始めた炭酸飲料はペットボトルのキャップをしっかりしめても完全に密封することができません。
炭酸飲料内の炭酸ガスが出続けてペットボトルの内部の圧力が上がっていきます。この圧力が外部の圧力よりも高くなるのでキャップの隙間から少しずつ炭酸ガスは漏れてしまいます。
この炭酸ガス漏れを防ぐ方法としてペットボトルを冷蔵庫内で逆さまにして保存します。
逆さまにすることでペットボトルの底になる密閉された空間に気体が集まり、キャップの部分は液体で満たされるので、炭酸ガスがペットボトルの外に漏れてしまうことを防ぐことができるので炭酸が抜けないようになります。
しかし、ペットボトルを冷蔵庫内に逆さまにして保存をするには工夫が必要となります。安定させるよう上手に立てかけて固定するなど対策をしましょう。
小さいペットボトルに移し替える
1.5Lや2Lのペットボトルは、飲みかけの状態になると液体が無い部分が多くなり気体の体積が大きくなります。その部分が炭酸ガスで満たされて空気圧が上がるまで炭酸飲料から炭酸ガスが出続けてしまう結果になります。
ペットボトル内の空いた気体の部分が大きくなった場合は容量の小さいペットボトルに移し替えて、気体の部分の体積が小さくなるようにすることで炭酸飲料から炭酸ガスが出てしまう量を減らすことで炭酸が抜けないようにします。
容量の小さいペットボトルに移し替えるときは、素早く静かに移し替えてペットボトル内の気体の部分の体積をできるだけ小さくするようにしてキャップをしっかりしめておきましょう。
キャップを強くしっかり締める
1番簡単にできる方法で炭酸が抜けない効果がある方法とも言えるのが、キャップをしっかりしめることです。炭酸飲料はペットボトルのキャップを開けると飲料の中の炭酸ガスが一気にプシュっと抜け出てしまいます。
炭酸ガスよりもペットボトル内の空間の圧力が上回ると徐々に落ち着くのですが、キャップをしめない状態でいると飲料に含まれている炭酸ガスが無くなるまで抜け出し続けてしまいます。
そのため、炭酸飲料のキャップは最後までしっかりしめておかないとキャップの隙間から炭酸ガスが抜け出てしまいます。
ただし、ペットボトルのキャップはしっかりしめたつもりでも完全に密封することができません。潰した部分も1日程度で元に戻ってしまいます。
《 ポイント 》
- 炭酸飲料の炭酸ガスが抜けないようにするには、ペットボトル内の気体の部分の体積が重要。
- 気体の部分の体積が大きければ大きいほどその部分が炭酸ガスで満たされるまで炭酸飲料から炭酸ガスが出続けてしまう。
- 注意して保存することが炭酸飲料から炭酸が抜けないようにするポイントになる。
炭酸が抜けないための便利グッズ4選
SALUS ソーダキャップ
ペットボトルのキャップと交換して使用する炭酸が抜けないキャップタイプの便利グッズです。本体の上部を押すことでボトルの中に空気を送り込み加圧することで炭酸が抜けてしまうことを防ぎます。
元々のキャップを一回り大きくしただけのコンパクトな商品なので邪魔になることはありません。5色展開で家族で色分けして使用することができます。
ソーダフレッシュ ブルー
ペットボトルのキャップと交換して使用する炭酸を逃さないキャップタイプの便利グッズです。球状の部分がポンプになっていてキャップをした後にポンプを押して空気を送り込み加圧して炭酸が抜けてしまうことを防ぎます。
貝印 炭酸ながもち キャップ
こちらもペットボトルのキャップと交換して使用する炭酸を逃さないキャップタイプの便利グッズとなりますが、ポンプの部分のストロークが長いので1度に多くの空気を送り込むことが出来るので楽に加圧することができます。
ダイソー「炭酸を逃がしま栓」
100均ショップのダイソーでもこれまで紹介した商品と同じ方式で炭酸が抜けてしまうことを防ぐキャップは販売されています。ポンプ部分のストロークが長いので1度に大量の空気を送り込むことが出来るので楽に加圧することができます。
ここで紹介したグッズは1.5Lや2Lの大きいペットボトルを加圧する場合には、多くの空気を送り込む必要があるので作業は正直に言うと大変です。
但し、しっかり加圧することができれば24時間は美味しく炭酸が残っている状態でキープされます。
炭酸が抜けにくい注ぎ方
炭酸が抜けにくい注ぎ方というものが存在します。コップにただ炭酸飲料を注ぐだけでは炭酸が抜けないように注ぐことはできません。
炭酸が抜けにくくするためのポイントは5つあるので実践してみましょう。
ポイント1:炭酸飲料を冷やしておく
注ぐ前の準備になりますが、炭酸飲料は温度が高くなってしまうと炭酸が抜けやすくなってしまうという性質があります。キャップを開ける前にはよく冷やしておくことが炭酸が抜けないようにするためのポイントになります。
ポイント2:グラスを冷やしておく
炭酸飲料を冷やしておくことに加えて、グラスも冷やしておくことで炭酸飲料とグラスの温度差が少なくなるので、余計な炭酸ガスの発生を防ぐことができます。炭酸ガスが発生しなければ炭酸が抜けないようになります。
ポイント3:氷は1度洗う
氷を入れたグラスに炭酸飲料を注いで飲む場合は、氷は1度水で洗ってから使いましょう。
氷の表面には霜がつき見た目以上に凸凹した状態になっています。ここに炭酸飲料を注いだ場合凸凹面にぶつかり炭酸が発生して気化してしまいます。
氷を1度水で洗うと表面が溶けて滑らかになるので衝撃が減り炭酸は抜けない状態で注ぐことができます。また氷を洗うことで霜も取れるのでより冷えやすくなります。
ポイント4:グラスを傾けて注ぐ
炭酸飲料をグラスに注ぐ時にはグラスを傾けて炭酸飲料がグラスの内側をつたうようにゆっくり注ぎましょう。
グラスを立てた状態で注ぐと炭酸飲料が氷など色々な場所にぶつかりその衝撃で炭酸が発生して気化してしまいます。注ぐ時の衝撃ができるかぎり少なくなるように注意しながらゆっくり注ぐことで炭酸が抜けないようになります。
ポイント5:ボトルをあまり傾けない
炭酸飲料を注ぐ時はペットボトルをあまり傾けないようにして、注ぎ口に空気の通り道を作っておきましょう。
空気の通り道を作っておかないと飲料である液体が注ぎ口を通るときにボゴッと大きな衝撃と共にグラスに落ちることになるので、その衝撃で炭酸が発生して気化してしまいます。
空気の通り道があると衝撃が少なく流れるように飲料を注ぐことができます。
《 ポイント 》
- 炭酸飲料をグラスに注ぐときには気をつけて準備をして、注意して注ぐことで炭酸が抜けない状態でグラスに注げる。
- グラスに注ぐことで炭酸が弱くなってしまったら美味しさも半減してしまうので注意して美味しい状態で飲めるようにする。
炭酸が抜けた飲料水の活用術
炭酸が抜けない方法とは別に、炭酸飲料の炭酸が抜けてしまった場合でも有効活用する方法があります。
糖類が含まれない場合
糖類が含まれていない炭酸水の炭酸が抜けた場合は窓や鏡の掃除に役立ちます。炭酸が抜けた炭酸水は、スプレーボトルに入れて掃除の際に窓や鏡の掃除をするときに利用するときれいに拭けます。拭き跡も残りません。
コーラなどクエン酸が含まれている場合
コーラなどクエン酸が含まれている炭酸飲料の再利用方法は、シンクやトイレに流しましょう。これはコーラなどに含まれているクエン酸が汚れを分解してくれます。
トイレの便器の中の水を混ぜてブラシで擦って洗うことで石鹸カスや尿石を除去することが出来るのできれいにすることができます。
シンクなどのキッチン周辺を掃除するときも市販の洗剤では口にするものを扱う場所なので心配になる方もいらっしゃるかも知れませんが、こちらは飲料水ですので安心して使用することができます。
ただし、コーラには糖分が含まれているので、掃除後に仕上げに水できれいに流すのを忘れないようにしましょう。コーラで拭き掃除をしただけではベタついてしまいます。
料理に利用する
炭酸が抜けた飲料水のサイダーなどは砂糖水の状態になっています。元々サイダーやコーラは煮汁に代用できるということは有名な話なのでご存知の方も多くいるかも知れません。炭酸飲料の中でもコーラは酸度が高いので肉を柔らかくしてくれる性質があります。
また、天ぷらを作る時の小麦粉を溶く際に炭酸水を利用すると衣がサクサクとした食感に仕上がります。この方法は高級店でも使用されるテクニックです。
洗濯に利用する
糖類が含まれていない炭酸水は、水で薄めて食べこぼしや汚れがひどい衣類を浸け置きして洗濯すると汚れが落ちやすくなります。
《 ポイント 》
- 炭酸が抜けた炭酸飲料は、掃除、洗濯、料理で利用することができる。
- 糖分を含んでいる炭酸の場合は、使用後にきれいに水洗いしないといけないこともある。
- サイダーの場合はメーカーに寄って成分が異なるので使用する際は成分表を確認してから上手に活用する。
最後に
今回はペットボトルに入った炭酸飲料から炭酸が抜けないようにする方法を詳しく紹介しました。
ペットボトルの炭酸飲料から炭酸が抜けてしまう原因はペットボトルの内部の気体の体積、圧力と空気が抜けてしまう場所、温度が重要になります。温度が高くなると炭酸が抜けやすくなってしまうので開封した炭酸飲料は必ず冷蔵庫で冷やして保存するようにしましょう。