目次
もやしの消費期限
もやしは消費期限の表示義務はない
もやしは野菜などと同じ生鮮食品です。野菜は消費期限の表示義務がありませんので、もやしに消費期限が記載されていないものがあるようです。
もやしの消費期限切れを見た目で判断できれば、消費期限が表示されていなくても心配ないのですが、傷むのも早いので、先ずはもやしに消費期限が記載されているかどうかを確認してみて下さい。
記載されてないもやしの場合は、ご自分の目で消費期限切れを見極め、購入したら正しい保存方法を心がけて早めに使い切るようにしましょう。
もやしの消費期限切れの目安は保存状態によって異なります。常温での保存は出来ませんので、夏場だけでなく冬場でも必ず冷蔵庫で保存するようにしてくださいね。
もやしの消費期限の目安
冷蔵保存した場合は、製造日から1~3日中に食べるのがおすすめです。
冷凍保存する場合は、もやしを水洗いして、しっかり水を切ったあとに保存容器で密封した状態だと、2〜3週間の保存が可能です。ですが、シャキシャキとした食感が大きな特徴であるもやしの味は低下してしまいますので、冷凍保存にしたものは、炒め物や汁物、お浸しに使うとよいでしょう。
《 ポイント 》
- もやしは常温での保存は出来ない。
- もやしの冷蔵保存での消費期限切れは、製造日から1~3日。
- もやしの冷凍保存での消費期限切れは、2〜3週間。
消費期限切れのもやしはいつまで食べられる?
もやしは購入後早めに使い切るようにしますが、もしもやしが消費期限切れしてしまったら食べずに処分するしかないのでしょうか?
消費期限切れから1〜2日後
正しいやり方で保存したもやしは、消費期限切れの1~2日の間は、もやしが変色したり異臭を感じたりすることはありません。ですが、もやしから水分が徐々に出始めて、袋の内側に水滴がつくようになります。
だからと言ってもやしを処分する必要はなく、水で洗ってから調理をすれば、食べても特に問題はありません。新鮮なもやしと同様に、シャキシャキとした食感を楽しむことができるでしょう。
消費期限切れから3〜4日後
もやしが消費期限切れから3~4日が経過すると、白色だったもやしのひげ根の部分が茶色に変化してきたり、若干ですが酸っぱい匂いを発するようになります。
そのような場合でも、しっかり水で洗えば臭いを取り除くことが可能です。弾力性が失われシャキシャキ感は無くなってしまいますが、調理をすることにより問題なく食べることができるでしょう。
消費期限切れから5〜6日後
もやしが消費期限切れから5~6日が経過すると、さすがに見た目でも分かるくらいに傷みが出ています。もやしから出た水分が袋の中に溜まり、全体的に茶色くなり、触るとぬめりも感じられます。
こうなってしまうと、水で洗ってから下茹でをしたとしても、酸っぱい臭いを取り除くことができないので、この段階まできたら食べるのは大変危険ですので、捨てるしかありません。
《 ポイント 》
- もやしは消費期限切れから1〜2日後は食べても特に問題はない。
- もやしは消費期限切れから3~4日以内は調理をすれば食べられる。
- もやしは消費期限切れから5~6日が経過したものは捨てるしかない。
もやしの消費期限をのばす保存のコツ
もやしの消費期限切れをのばす保存方法として「冷蔵保存」と「冷凍保存」の二つが挙げられます。
冷蔵保存の場合
そのまま冷蔵庫へ入れる
保存期間は1~3日。
買ってきたもやしは常温に置きっぱなしにせず、速やかに冷蔵庫へ入れるようにします。もやしは生鮮食品なので野菜室で保存するイメージがありますが、野菜室より低い温度環境のチルド室に入れておいた方が、もやしをより美味しく保つことができるでしょう。もやしは袋の中に水滴がつきやすいので、保存するときには袋に穴を開けて水分がたまるのを防ぐようにします。
水に浸してから冷蔵庫へ入れる
保存期間は1日に一度水を入れ替えることで約1週間。
洗ったもやしを容器に入れ、その中に水を注いで全体が浸るようにします。フタを閉めて密閉し、冷蔵庫へ入れておきますが、容器の中の水は1日に1回入れ換える必要があります。
この方法だと、もやしのシャキシャキ感が保てるのですが、水溶性のビタミンCなどの栄養素が流れ出てしまいます。
湯通ししてから冷蔵庫へ入れる
保存期間は1~3日。
一度加熱することで、菌の繁殖を防げることから、新鮮なもやしを湯通しした後に冷蔵保存するという方法もあります。
熱湯にサッと軽く通してからザルにあげて水気を切り、さらにキッチンペーパーで水分を拭き取ってから、穴を空けてあるポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。
冷凍保存の場合
そのまま冷凍庫へ入れる
保存期間は2週間~1ヶ月程度。
消費期限が早い食材であるもやしは、きるだけ早く食べるようにしますが、使いきれない場合などは、冷凍保存して消費期限を延ばしてみてはいかがでしょうか?
買ったもやしを冷蔵保存と同じように、袋にいくつか穴を開けて空気を抜いてから袋ごと冷凍庫へ入れてしまいます。
できれば、一度洗ってから水気を切り、それから冷凍すると特有の臭みが軽減されるので試してみてはいかがでしょうか。シャキシャキとした食感は生のものには劣ってしまいますが、汁物や炒めものなどに使うには問題ありません。
使うときは解凍せずに、袋の上から軽くもんでバラバラに離してから、使いたい分だけ取り出して調理できるので便利です。
加熱してから冷凍庫へ入れる
保存期間は2週間~1ヶ月程度。
もやしは加熱することで菌の繁殖や変色を防ぐことができます。もやしをサッと湯通しをする、または油をひいたフライパンで軽く炒めてから、密閉できる保存袋などに入れて冷凍庫へ入れます。
もやしの水分がたっぷり残っている状態で冷凍すると、霜の原因になってしまいますので、キッチンペーパーに吸わせてしっかり水気を取り除いておくとよいでしょう。
《 ポイント 》
- もやしをそのまま冷蔵庫へ入れた場合は1~3日。
- もやしを水に浸してから冷蔵庫へ入れた場合、1日に一度水を入れ替えることで約1週間。
- もやしを湯通ししてから冷蔵庫へ入れた場合は 1~3日。
- もやしをそのまま冷凍庫へ入れた場合は2週間~1ヶ月程度。
- もやしを加熱してから冷凍庫へ入れた場合は2週間~1ヶ月程度。
消費期限が切れた食べないほうがよいもやしとは
消費期限切れの腐ったもやしの判断基準は、「臭い」と「見た目」の2つでしょう。
まずはすっぱい臭いがするかどうかチェックします。見た目に異常がなくても、この異臭がある場合は食べずに処分しましょう。
そして、もやしの全体が黒っぽく変色していたり、芽の部分が茶色くなっているものは腐っているので食べないようにして下さい。また、それ以外の判断基準として、次のような状態になっていたら、思いきって捨ててください。
- 新鮮なときとは違う臭いがする。
- 茎がべちゃっとしてぬめりがある。
- 溶けて液が出ている。
- 袋に水がたまっている。
- 茎やひげにハリがない。
《 ポイント 》
- 消費期限切れのもやしは「臭い」と「見た目」の2つが判断基準。
もやしに関するQ&A
A.消費期限切れのもやしは徐々に腐り始めていますので、食べるとお腹を壊す可能性があります。食中毒が多い夏場は、菌が繁殖しやすいため特に注意が必要です。
また大人はよくても、お子様が食べると症状が重症化してしまうこともありますので、腐らせてしまった場合はすぐに捨てるようにしましょう。
A.もやしには栄養があまりないと思われがちですが、豆を発芽させたものなので、他の野菜に比べて多くのタンパク質を含んでいます。他にもビタミンB群、C、カルシウム、カリウム、鉄分、食物繊維を含んでいるほか、アミノ酸の含有量も発芽により増加するようです。
中でも注目したいのが、疲労回復やスタミナ維持に活用されている「アスパラギン酸」と、精神の安定に働きかけリラックス効果があると言われている「ギャバ」という成分でしょう。
A.家計の味方であり、色々な食材との相性がよいもやしを使った料理は、毎日の献立に大活躍すること間違いなしです。
ラーメンや焼きそばの具としてはもちろんのこと、他にも「豚肉の中華風スープ」「ニラとレバーの炒めもの」「きのこの炒めもの」「豆苗のナムル」きゅうりの中華サラダ」「トマトの卵炒め」「レバーの炒めもの」「ひき肉のピリ辛炒め」等々、メニューの数に限りがありません。
《 ポイント 》
- いたんだもやしを食べるとお腹を壊す可能性がある。
- 注目すべき成分は「アスパラギン酸」と、「ギャバ」
- もやしを使った料理は、毎日の献立に大活躍する。
最後に
消費期限切れのもやしの状態と、長持ちさせる保存のコツについて、いかがでしたか?
もやしを美味しく食べる為には、シャキシャキ感があるうちに早めに食べるのがおすすめです。一方で、値段も安く、いろいろな料理に活用できる主婦の味方ともいうべきもやしは、ついつい買い過ぎて、消費期限切れになってしまうことがあります。
もやしは生鮮食品の為、消費期限が表示されていない場合もありますが、その場合でも自分自身で見た目や臭いなどをチェックして、消費期限切れになっていないか、安全に食べることができるかどうかを見極めるようにしましょう。
正しい保存方法をすることで、もやしを長持ちさせることができますので、美味しく食べる為に消費期限に注意してさまざまな料理に使ってみて下さい。スープや和えもの、炒めものなどの様々な料理で、じょうずに消費することができそうですね。