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ハロゲンヒーターと他の暖房器具の電気代比較
ハロゲンヒーターの魅力は「本体価格が安い」「電源を入れてすぐ暖かくなる」ことですね。ハロゲンヒーターは他の暖房器具に比べて暖かくなるスピードが速いというメリットがありますが、電気代は他の電気器具に比べて割高になります。特に3時間以上の使用は電気代節約としてはおすすめできません。
1日の使用時間 | 1日の電気代 | 1ヶ月の電気代 |
1時間 | 27円 | 810円 |
2時間 | 54円 | 1,620円 |
3時間 | 81円 | 2,430円 |
4時間 | 108円 | 3,240円 |
5時間 | 135円 | 4,050円 |
6時間 | 162円 | 4,860円 |
※日立のハロゲンヒーター「HLH306」を元に算出(ハロゲンヒーターのモードを「強(1,000W)」で計算)
1日2時間の使用で1,500円越えてしまいますので割高ですね。では、他の暖房器具との電気代の差はどのくらいでしょうか?
カーボンヒーターとの電気代の比較
ハロゲンヒーターの仲間にカーボンヒーターというものがありますが、ハロゲンヒーターが600W使って出した熱と、カーボンヒーターが300W使って出した熱は同じ温度になります。
温度を基本に電気代を計算しますと、ハロゲンヒーターはカーボンヒーターの2倍電気代が高くなります。
他の暖房器具の電気代(1時間あたり)
暖房器具 | 1時間の電気代 |
ハロゲンヒーター(1,000W) | 27円 |
エアコン | 3円~24.3円(平均16円) |
セラミックファンヒーター | 13.5円~27円 |
こたつ | 2.2円~4.6円 |
ホットカーペット | 6.2~8.5円 |
電気毛布(強設定) | 1.3円 |
ブランケットヒーター(強設定) | 1.4円 |
カーボンヒーター | 13.5円~27円 |
オイルヒーター(強設定) | 35円 |
エアコンの場合は、部屋の温度によって使用電力が大きく変わりますので、エアコンの電気代を消費電力から正しく計算することは難しくなります。
スイッチを入れてから寒い部屋を暖めるまでパワーを使いますが、部屋が設定温度まで暖まってくると、その温度を維持するだけの使用電力ですので電気代は激減します。
ハロゲンヒーターはカーボンヒーターに比べ、同じ温度になる時の電気代は2倍電気代が高くなります。電気代を考えたら、ハロゲンヒーターの使用は1日1時間以内にすることをおすすめします。
≪ポイント≫
- 部屋の中・空間を暖めたい場合は「エアコン」を使うと電気代がお得
- 手足を長時間温める場合は「こたつ」を使うと電気代がお得
ハロゲンヒーターの特徴
他の暖房器具より電気代が割高
1時間程度の使用ですとお得な場合もありますが、長時間使用すると電気代が高くなります。
電気ストーブの一種
ハロゲンヒーターは「電気ストーブ」の一種です。電気をエネルギーとして動いていますので給油や換気などは不要で安全な暖房器具です。
「電気ストーブ」にも種類がいろいろありますが、「電気ストーブ」の「遠赤外線ヒーター」という種類の中に「ハロゲンヒーター」というものがあります。
つまり、ハロゲンヒーターは遠赤外線を使用している電気ストーブということになります。
ハロゲンランプからの放射熱で温かくなる
ハロゲンヒーターに内臓されている「ハロゲンランプ」から放射される熱によって暖かくなります。発熱にランプを使用していますので、スイッチを入れるとすぐランプがついて暖かくなります。
暖めるまでの時間が短く、手足などのピンポイント暖房に向いている
暖め時間が早く、スイッチを入れるとランプがついてすぐ暖かくなります。また、ハロゲンヒーターは広い空間・部屋全体を暖めるのに向いていません。手足などの一部にポイントをあてて暖めるのに向いています。
ホコリによる引火の危険がある
ハロゲンヒーターは、すぐ暖かくなるように、ランプが外に露出していますので、ホコリが入りやすいのがデメリットです。ホコリを掃除せずに放置していると引火する可能性もあり、発火や爆発の危険があります。
≪ポイント≫
- 長期間使うと電気代が高くつく場合があるので注意
- ハロゲンランプからでる「遠赤外線」で一部の場所を温めることができる
- 一部しか温めることが出来ないので広い空間や部屋全体には向かない
- ホコリによる火事に注意
カーボンヒーターとの違い
ハロゲンヒーター | カーボンヒーター | 備考 | |
暖房効率 | △ | 〇 | ハロゲンヒーターよりカーボンヒーターの方が効率よく暖かくなる |
消費電力 | △ | 〇 | ハロゲンヒーターの半分の電力でカーボンヒーターは同じ暖かさになる |
電気代 | 高い | 安い | ハロゲンヒーターの方がカーボンヒーターに比べて電気代が高い |
赤外線放出量 | 少ない | 多い | ハロゲンヒーターに比べてカーボンヒーターは2倍の赤外線放出量 |
価格 | 安い | 高い | ハロゲンヒーターに比べてカーボンヒーターは本体の価格が若干高い |
カーボンヒーターはハロゲンヒーターと同じに「電気ストーブ」で、「遠赤外線」を使用しています。大きな違いは、熱を出す元です。
ハロゲンヒーターは「ハロゲンランプ」が熱を出す元で、「ハロゲンランプ」から放射される熱によって暖かくなります。
カーボンヒーターは「炭素(炭素繊維化合物)」が熱を出す元です。炭素繊維に通電させて熱を出し暖かくなります。
ハロゲンヒーターの賢い使い方
ハロゲンヒーターの魅力は「すぐ暖まる」ことですので、すぐ暖めたいスポットで短時間のみ使用することで電気代を抑えることができます。
こんな方におすすめ
- キッチンで調理や洗い物をしている時だけ使用
- 起床後、寒くて布団から出たくない時に使用
- 洗顔や歯磨きなどの仕度の間だけ使用
- お風呂場の脱衣時に使用
- 外出後、エアコンが暖まるまで使用
- こたつやホットカーペットが暖まるまで使用など
長時間ハロゲンヒーターを使用すると電気代が高くなりますので、ハロゲンヒーターだけを使用するのでは無く他の暖房器具と合わせての使用をおすすめします。
他の電気器具と組み合わせる場合
1.エアコンをON
2.ハロゲンヒーターをON
3.室内が暖まってきたらハロゲンヒーターをOFF
1.ハロゲンヒーターをON
2.こたつをON
3.こたつが暖まってきたらハロゲンヒーターをOFF
どの暖房器具と組み合わせるかは、組み合わせる暖房器具の電気代を計算しながら決めましょう。参考に暖房器具別に1日8時間使用した場合の1ヶ月電気代をリストにしましたのでご参考ください。
ハロゲンヒーターは長時間使用で電気代が高くなる
ハロゲンヒーターの電気代はお分かりになりましたでしょうか?ハロゲンヒーターはすぐ暖まるのがメリットですので、ついついつけっぱなしにしてしまいがちですが、長時間の使用は電気代が上がってしまいますので気をつけましょう。
ハロゲンヒーターと他の暖房器具との組合せが電気代を節約することができるコツですね。