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ハッカ油で夏のマスク対策をしよう!
マスクにハッカ油をスプレーするワケ
新型コロナ感染対策の予防方法にマスクの着用があります。夏の暑い時期にマスクをするとマスクの中には熱がこもってしまい、汗をかくなどの不快感が多くなってしまいます。
最近は接触冷感素材のマスクなど装着するとひんやり感じるマスクが販売されていますが、高価なので購入を躊躇してしまうことが多くなってしまうかと思います。
何か良い方法が無いか考えてみたところ…夏になると服にひと吹きして涼感を得るスプレーが、薬局などで販売されていることを思い出しました。
その要領でマスクにひと吹きしてスーッと涼感を得て気分爽快にさせてくれる方法が無いかと…マスクは口に触れるものなので安全なものをと考えたところハッカ油が浮上しました。
まずはハッカ油について詳しく調べてみました。
ハッカ油の特徴
ハッカ油はハッカ草から蒸留抽出した植物油です。ハッカは英語にすると皆さんよく知っているミントです。ミントと言われるとスースーする清涼感を思い出すと思いますが、この清涼感は、ハッカなどミント系の植物に含まれているメントールという成分になります。
このメントールの成分がスーっとする感覚と共に体感温度を下げてくれるのでひんやりと感じさせてくれます。メントールは体感温度を4℃下げてくれる効果があります。
ハッカはメントールの含有量が他のミントと比較してより多く含んでいますので、ひんやりと感じる清涼感を求める場合にはマスクにハッカ油をスプレーするのは効果がありますね。
《 ポイント 》
- ハッカ油に含まれているメントール成分がスースーする清涼感をもたらしてくれるので、暑い夏の時期に着用するマスクの中を快適にしてくれる。
- ハッカ油マスクをしても、実際の温度を下げてくれるわけではないので注意が必要。
- メントールの成分を含むものに触れると、脳が冷たいと感じるだけなので熱中症の対策にはならない。
マスク用ハッカ油スプレーの作り方
用意するもの(ハッカ油50mlの場合)
- 無水エタノール:5ml
- 精製水:45ml
- ハッカ油:5~10滴
- スプレー容器(遮光性のあるガラス製またはアロマオイル用の素材の容器)
プラスチック製のスプレー容器を使用してしまうとハッカ油やエタノールの成分によって溶けてしまうことがあります。
アロマショップで取り扱っているスプレー容器は溶けることはありません。また100均などで購入できるプラスチック製のスプレー容器を使用するのは止めておきましょう。
どのような材料で作られているか耐久性がわからない場合は使用を控えましょう。
ハッカ油スプレーの作り方
スプレー容器に無水エタノール5mlを入れて、ハッカ油を数滴加えます。そこに精製水45mlを加え容器のフタをしっかり閉めてしっかり混ぜ合わせるだけで完成です。
ハッカ油にお好みのアロマ精油を加えることで冷感に香りを加えて楽しむこともおすすめとなります。
ハッカ油は薬局や最近では大手のディスカウントストアなどで購入することができます。スプレーボトルに入った状態で販売されているものもあるので、ハッカ油スプレーを作る必要が無くなるので手軽にマスクに利用することができます。
無水エタノールと精製水が購入できない場合
新型コロナ対策で除菌に使用するということで、無水エタノールと精製水が品薄になり購入できないという場合は水道水でハッカ油スプレーを作っても問題ありません。但し水は油と分離してしまうので、マスクの使用時にはよく振ってから使用しましょう。
また、防腐効果のあるエタノールを使用していないので作るときは少量を作って早く使い切るようにしましょう。残ってしまった場合も冷蔵庫などの冷暗所で保管するようにしてください。
水道水を使用する場合の分量は水道水50mlに対してハッカ油が5滴~10滴です。
《 ポイント 》
- ハッカ油スプレーを作る場合には無水エタノールと精製水があれば、防腐効果もあるので多めに作成しても保存できる。
- 無水エタノールと精製水が入手できない場合は水道水で代用しても使用上問題ない。
- よく振ってからマスクに使用する事と、防腐効果がないので、すぐ使い切れる量で作ることをおすすめする。
おすすめのハッカ油3選!
北見ハッカ通商 ハッカ油 スプレー 10ml
携帯にも便利なスプレー式のハッカ油です。マスク用スプレーを自分で用意して作る必要が無いので手軽に使用できます。但し原液となるのでスプレーを吹き過ぎてしまうと刺激が強すぎて不快になることがあります。
健栄製薬 ハッカ油P 20ml
製薬会社が販売している高品質なハッカ油です。薬局向けの医薬品も取り扱うメーカーで生産されているので、より厳しい審査の元製造されて販売されています。マスク用ハッカ油として安心して使えますね。
ガレージゼロ ハッカ油 GZAK17
90mlの大容量でお得なハッカ油です。マスク用スプレーを家族の分用意するときには重宝されます。
マスクにハッカ油スプレーをつける時のコツ
スプレーの噴射量に注意
マスクにハッカ油をつけるときはつけすぎに注意しましょう。ハッカ油は成分が強く、マスクにつけすぎてしまうと、逆効果で不快になってしまうだけではなくスーッとした強い効果でむせてしまうことがあります。
スプレーする量は1箇所あたり1プッシュ多くても2プッシュ程度にしておきましょう。
マスクにスプレーする時のおすすめの場所
マスクにハッカ油をスプレーするときにおすすめの場所は、マスクの表側の顎辺りの部分または両脇の頬が触れる部分です。ハッカ油スプレーが顎や頬といった肌の部分に触れることで心地よい涼感を得られます。
ハッカ油スプレーの持続時間
ハッカ油スプレーの持続時間は実際に検証を行った訳ではありませんが、1分間もたないという短い時間ではありません。しかし数時間という長い時間持続することもありません。
ハッカ油スプレーを使用するときは、朝出勤するときにひと吹き、お昼の休憩時にひと吹き、帰宅時にひと吹きすることで快適に過ごすことができます。
《 ポイント 》
- マスクにハッカ油スプレーをする場合は、マスクの下部の顎が触れる部分や横の頬が触れる部分にスプレーする。
- マスクにハッカ油を吹きかけすぎてしまうと逆効果でスーッとしすぎてしまうので、噴射量に注意する。
マスクにハッカ油スプレーを使う際の注意点
マスクにハッカ油スプレーを使用する時の注意点がいくつかあるので確認しておきましょう。
マスクの変色の恐れ
ハッカ油は基本的にオイルなので、手作りしたマスクに使用した場合はシミになってしまうことがあります。一部変色してしまうことも考えられるので使用する際は理解した上で使用しましょう。
原液での使用に注意
ハッカ油は刺激が強いオイルです。直接皮膚についてしまうとヒリヒリしてしまう場合があります。肌が弱い方は使用を控えましょう。
妊婦、乳幼児は注意
ハッカ油は植物由来の天然の成分ですが、妊婦さんや授乳中の方や乳幼児には使用しないほうが良いとされています。どうしてもマスクに使用したい場合は念のため医師に相談の上許可が出た場合のみ使用するようにしてください。
ペットに注意
犬猫を飼っている方はハッカ油の取り扱いに注意しましょう。
猫に対してはハッカ油を含む精油は毒となってしまいます。肝臓で分解することができないので中毒症状になって命に関わってしまいます。猫には絶対に使用しないでください。
犬の場合1%程度に希釈されたハッカ油でしたら成犬になっていれば問題ないのですが、小型犬や幼犬の場合には猫のときと同様毒となってしまう可能性があります。ペットに対して虫よけの効果があるからと安易にハッカ油スプレーを使用するのは止めましょう。
《 ポイント 》
- ハッカ油のスプレーはその成分によっては、身体に害を及ぼすことがある。
- マスクには原液では使用せず、妊婦や乳幼児には注意し医師に相談の上使用するように心掛け、ペットに使用することは止める。
マスク以外のハッカ油スプレーの使い方
マスク以外にもハッカ油スプレーの使い方は多くの使用方法があります。暮らしの中でいろいろなシーンで使用できます。外遊びや掃除や入浴時に活躍します。
- 防虫効果で外出時の虫除けスプレーとして
- 汗のニオイを抑えるデオドラント効果
- よく歩いた時の足の疲れに
- 抗菌効果があるので掃除をするときに
- 入浴時にお風呂に数滴垂らすとスーッとする清涼感のあるお風呂になります。
- お風呂上がりの制汗スプレーに
《 ポイント 》
- マスク以外にもハッカ油スプレーが活躍する場所は多いので、マスク用に多く作ってしまったときには色々なタイミングで使用してみる。
マスクとハッカ油に関するよくあるQ&A
A.ハッカ油もペパーミント精油もメントールの清涼感を感じることは共通なので使用感も大きく変わることはありませんが、厳密に言えばメントールの含有量が違いハッカの場合は70~80%以上、ペパーミントの場合は40~50%となるので、ハッカ油は日常生活のいろいろな場面で使用し、ペパーミント精油はリラックス効果も狙うアロマ向けと考えましょう。
最後に
今回は新型コロナの感染予防対策に真夏の暑い時期でも着用するマスクをハッカ油のスプレーを使用して少しでも快適に過ごすための方法を紹介しました。
ハッカ油のスプレーはいろいろな用途があるので、生活に取り入れてみることで快適にさせてくれる場面が増えます。暑い夏を涼しい気分で乗り切りましょう。