カビ対策にはエタノールがおすすめ!場所別の除去方法6選

スプレーボトルを押す手

カビ対策にはエタノールがおすすめです。生え始めのカビの除去やカビの予防にエタノールは効果抜群です。カビは梅雨以外の季節でも冬の結露によってカビは発生してしまいます。カビを落とすためとはいえ強い洗剤を使いたくない場所でも使用することができるので比較的安価で入手することができるエタノールでカビ対策をしてみませんか?

カビ対策にエタノールは有効?

エタノールボトル

カビ対策にエタノールを使用することは有効です。但し、エタノールで取り除くことができるのは、カビの本体である菌糸と胞子で、成長したカビが作ってしまう色素やカビ毒までは取り除くことができません。

このことからエタノールを使用したカビ対策は、カビが発生してその部分の物に色素で色をつけてしまう前の段階までとなるので、生え始めのカビや予防に使用しましょう。

《 ポイント 》

  • エタノールでは色がでたカビを落とせないので、カビ対策の予防と軽微なカビの除去に使用する。

カビ対策にエタノールを使うメリット

スプレーボトルとスポンジ

カビ対策にエタノールを使うメリットは大きく分けて2つあります。

ひとつ目は、身体に対してエタノールは害がないことです。エタノールは消毒用として病院でも使用されているので安全性は高いので、小さいお子様や敏感肌などで肌荒れが気になってしまう方でも安心して使用することができます。

ふたつ目は、素材を傷めてしまうことが少ないことです。エタノールは揮発性が高くすぐ蒸発するため、跡が残らないので素材を傷めにくい性質があります。このことから素材に影響を及ぼす漂白剤などのカビに対して効果が高い強い洗剤が使用できない場所のカビ対策に使用することができます。

《 ポイント 》

カビ対策にエタノールを使うメリットは、

  • 1.身体に対して害が無い
  • 2.揮発性も高いので素材を傷めにくい
  • 3.ほとんどの場所で安全に利用することができる

エタノールを使ったカビ対策・除去方法6選

スプレーボトルとタオル

エタノールを使用してカビ対策をする場合は、雑巾やティッシュなどにエタノールを含ませてカビを拭き取ります。カビに直接エタノールをスプレーしてしまうと、噴射の勢いでカビの胞子が舞い上がってしまい違う場所に拡散してしまう恐れがあります。

スプレーを吹きかける場合は、まず雑巾やティッシュなどにエタノールを含ませてカビを拭き取った後、カビの予防にスプレーを吹きかけるようにしましょう。

エタノールで拭き取ったり、スプレーを吹いておくことで除菌されるので、カビ対策の効果もあります。カビ対策に掃除の際に仕上げでエタノールで拭き上げることをおすすめします。

部屋の窓は外気との温度差で結露が発生しやすい場所になるので、窓枠のパッキン部分などにカビが発生してしまうことがあります。

何もカビ対策せずに放置してしまうと窓枠やカーテンなどにカビが移って広がってしまうので、パッキン部分に黒いシミのように見える部分があったらすぐ雑巾やティッシュなどにエタノールを含ませてカビを拭き取ってきれいにしておきましょう。

また、カーテンには普段の掃除のときにはエタノールのスプレーを軽く吹いておくことでカビ対策になるのでおすすめします。

壁紙が一般的なビニール製のものを使用している場合には、カビに対して効果が高い強い洗剤を使用することも可能ですが、変色してしまう恐れがあるのでカビ対策に、エタノールを使用することをおすすめします。

小さな凸凹に対してもしっかりあてて雑巾やティッシュなどにたっぷりエタノールを染みさせてカビを拭き取りましょう。

畳などの自然由来の素材のものに対してもエタノールでしたら、カビ対策やカビの除去や予防に使用することができます。

畳は吸湿性があるので梅雨の時期など湿度が高い日が続くような季節ではカビが生えてしまう可能性があります。自然由来の素材のものにカビに対して効果が高い強い洗剤の漂白剤などを使用してしまうと、畳を傷めてしまう可能性があります。

畳にカビが生えているのを見つけた場合は、すぐにエタノールを雑巾やティッシュなどに含ませて拭き取りましょう。畳の湿気を取り除くためには、部屋の換気をすることが最も効果が高いので、カビを取り除いたら窓やドアをしばらく開けておいて部屋の換気をしましょう。

収納

クローゼットや下駄箱などの扉が閉まる収納は、扉を閉めることで密閉されてしまうので空気と湿気が籠もりやすくなってしまうのでカビが発生しやすい場所と言えます。

木材を使用していることが多いので、カビに対して効果が高い強い洗剤を使用してカビ対策をしてしまうと変色してしまう恐れがあります。エタノールを使用してカビを拭き取る方法がおすすめです。

扉付近にカビがある場合、収納の内部にもカビが発生していると考えられるので、収納物は一旦全部外に出してしっかり掃除をすることをおすすめします。扉を閉めることができる収納は定期的に扉を開けて換気をしてカビ対策をするようにしましょう。

家電製品

家電製品の中でも冷蔵庫や加湿器などの水を扱うような家電にはカビが発生してしまうことがあります。冷蔵庫は食品を扱う場所になりますし、加湿器は出てくる水蒸気にカビ菌が含まれている場合は部屋全体にカビ菌を拡散してしまうことになります。

食品を扱ったり、水蒸気が部屋に広がる=顔や口にも付着すると考えられるものに対しては身体に害がないエタノールを含んだ雑巾やティッシュなどで拭き掃除をして除菌しましょう。

浴室

浴室は家の中で最も湿度が高く温度も高めになる場所で、カビが発生しやすい場所になります。

浴室の扉のパッキン部分は気がついたときには黒カビにまで成長してしまっていることも多いので、そのような事態になる前にカビ対策することが必要になります。

入浴後は浴室の窓を開けて、換気扇を回すことは当然ですが、扉のパッキン部分などはさっと拭いて水気が残らないようにしておきましょう。その後エタノールスプレーを吹いておくことでカビ対策になります。

《 ポイント 》

  • エタノールを使用してカビを除去するときは雑巾やティッシュにエタノールを含ませて拭き取る方法が基本になる。
  • エタノールで落とすことができないカビはより強力な漂白剤などの洗剤を使用しなければならない。

エタノールに関するQ&A

無水エタノール

Q.無水エタノールと消毒用エタノールの違いを教えて下さい。

A.無水エタノールは水分をほぼ含まない純度が高いエタノールで、すぐ蒸発してしまうため水拭きすることができない電化製品の掃除などで利用されています。瞬時に蒸発してしまうので消毒することはできないので、カビ対策に使用することができません。

一方、消毒用エタノールは濃度が低くなるのでその場に留まることができるので消毒効果があります。カビに対して最も効果があるのは濃度が70%~80%のときで、濃度がこれ以上でも以下の場合でも除菌効果は激減してしまいます。

カビ対策にエタノールを使う際の注意点

×を出す女性

カビ対策として、エタノールを扱うときにはいくつかの注意点があるので、使用時には気をつけるようにしてください。

引火性

エタノールはアルコールの一種となるので引火性があります。使用時には火の気がない場所で使用するようにしましょう。

また密室で使用していると気体化したエタノールが充満してしまい、ふとしたことが原因で引火してしまう恐れがあるので、カビ対策に使用するときは必ず換気をしながら使用するようにしてください。

揮発性

エタノールは揮発性がとても高いので、カビ対策やカビの掃除などのために別のスプレーボトルに入れたものは使い切るようにしましょう。密閉できる容器で保管しておかないとどんどん気化してしまうので、しっかり蓋をして密閉してから保管しましょう。

使えない素材がある

エタノールはアクリル製、スチロール製、革製、ニスやワックスが塗られた床や家具に使用すると、変色など素材に異常をきたすことがあるので、カビ対策などで使用してはいけません。

混ぜない

エタノールを他の薬品と混ぜて使用してしまうと有害なガスを発生させてしまうことがあります。口、鼻、目といった粘膜がある部分はダメージを負ってしまうことがあるので、カビ対策などの使用時に外の薬品と混ざることがないようにしてください。

最後に

ドアノブを除菌する手

室内にカビが生えてしまった場所を見つけたら、エタノールで除菌しながら拭き取りましょう。エタノールを使用すれば素材を痛めることなくカビを取り除くことができるので、生え始めのカビ対策に効果的と言えます。

またエタノールで拭き上げた部分は除菌されてカビの予防効果もあるのでカビ対策として、積極的に使用してカビの生えない環境を作りましょう。

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よくある質問

  • カビの落とし方は?

    小さなカビの発生であれば簡単に落とすことができますが、黒カビにはカビキラーなどの塩素系漂白剤を使わないと、なかなか落としきれません。

    他にも、片栗粉と塩素系漂白剤を混ぜ合わせた洗剤や、重曹とクエン酸を混ぜ合わせたスプレーなどもカビに有効のようです。カビの発生した場所や状態に応じて洗剤も使い分けましょう。

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  • 黒カビの落とし方は?

    水周りの黒カビには塩素系の漂白剤と片栗粉が効果的です。風呂場のタイル目地の黒カビは取りにくい場所ですが、酢と重曹を使うと効率的に落とす事が出来ます。壁やマットレスなど水洗い出来ない場所は、消毒用エタノールが便利です。

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