暑中見舞いの書き方を解説。知っておきたい基礎知識4つと例文5つ

暑中見舞い

夏の暑い時期に友人や知人から届く暑中見舞い。そのはがきをみると相手の心遣いを嬉しく感じたり、年賀状同様に「くじ」を楽しみにしている人もいるでしょう。今回はそんな暑中見舞いを送る時期や書き方などのマナーや、基礎知識として知っておきたいことを解説していきます。

基本の暑中見舞いの書き方

暑中見舞い はがき

年賀状とともに季節の便りとしてポピュラーな暑中見舞い。

暑い時期に気遣いのあるハガキをもらうと嬉しいものですが、適当に書いて出せばいいというものではありません。最低限であっても基本的な書き方に沿って書くのが大人としてのマナーとなります。

ではどのように書けばいいのかみていきましょう。

お見舞いの挨拶

暑中見舞いだけでなく残暑見舞いや寒中見舞いのハガキを出す時に、「○○お見舞い申し上げます」という言葉を書きますが、これがお見舞いの言葉になります。

通常、手紙やはがきを出す場合には拝啓や謹啓などの頭語をつけますが、暑中見舞いなど季節の挨拶状や見舞い状の場合はつけません。

「○○お見舞い申し上げます」といったお見舞い文を書くことにより、頭語の代わりとしています。

相手の近況を尋ねる

暑く気温が高い時期に出すのが暑中見舞いですので、その構成の中に相手の近況を尋ねる一文を入れるようにしましょう。この一文があるのとないのとでは、受け取った相手がうける印象も随分と違ってきます。

近況を尋ねる時に、「梅雨明けとともに暑さが増してまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。」というように時候・季節の挨拶とひとまとめにして書くと表現もしやすくなり、まとまりのある文章になります。

自分の近況を伝える

次に自分や家族の近況を伝える内容の文章を入れましょう。

自分たちの近況報告を入れることで相手に安心をしてもらえますし、改めてやりとりをする手間も省けます。このとき、少しでも具体的な近況報告にすると受け取った相手にもきちんと伝わるのでいいでしょう。

詳しく近況を書くスペースがない場合は「こちらも元気に過ごしております」などの簡単な文章でもかまいません。こうした一言を入れるだけでも相手にも伝わります。

またお中元のお礼をこの箇所に入れることで、相手に感謝の気持ちを伝えられますのでぜひ、入れるようにしてください。

相手の今後の無事を祈る

通常の手紙やハガキでは敬具や草々などの結語を入れますが、暑中見舞いなどでは入れません。結語の代わりに、「暑さで体調をくずさないようしてください」といった相手を気遣う文章を結びの挨拶として入れます。暑中見舞いや残暑見舞いを書くのは、1年のうちで一番暑い時期です。相手の健康を気遣う一文や無事を祈る文章は必ず入れるようにしましょう。

日付

最後に日付を入れます。日付の書き方は「○年○月○日」というように具体的な日付は書かずに「二〇二○年盛夏」「令和○○年盛夏」というように書きます。

また、7月7日の七夕頃からの約15日間を「小暑」、小暑後の立秋までの約15日間を「大暑」という言葉で表すこともあります。毎年同じ日付になるわけではありませんので、この文言を使い方は調べてみましょう。

ちなみに、残暑見舞いの場合の日付は「令和○○年晩夏」「○○年立秋」「○○年八月」などと書きます。盛夏のほかに「二〇二○年七月」「令和○○年8月」というように書いてもいいでしょう。また7月を表す「文月」、8月を表す「葉月」と書いても趣きがあります。

暑中見舞いの基礎知識4つ

Beach accessories

ここまで暑中見舞いの基本的な書き方をみてきましたが、そもそも暑中見舞いはいつから出していいのか、いつまで暑中見舞いという言葉を使っていいのか、などよく分かっていない人もいるでしょう。

せっかく書き方が分かったのですから、時期外れになったりしないように暑中見舞いの基礎的な知識を確認していきましょう。

暑中見舞いを出す時期

まずは暑中見舞いを出す時期についてです。暑中見舞いのはがきはいつまで相手に送れるものなのでしょうか。時期としては梅雨明けから二十四節気のひとつである立秋までの期間とされています。

  • 梅雨明け:2020年7月中旬(関東)
  • 立秋:2020年8月7日

立秋は大体8月7日もしくは8日頃の日付となり、この日を過ぎてから送る見舞い状は暑中見舞いから「残暑見舞い」へと変わります。ここで気をつけたいのは、ポストに投函してから相手の手元に届くまでの日にちです。

同じ県内であれば次の日に届くでしょうが、離れた都道府県では投函してから2~3日はかかります。暑中見舞いも残暑見舞いも、相手の手元に届く日にちを確認して出すようにしましょう。

縦書きでも横書きでもOK

手紙やハガキなどの書き方は、基本的には縦書きでも横書きでもかまいません。

ですが暑中見舞いを出す相手が、目上の人や上司、会社の取引相手などの場合や書く内容の中にお礼の言葉を入れる時には、縦書きの方がフォーマルとされています。

横書きで書く場合は、親しい友人・知人に出す場合にしておいた方がいいでしょう。

暑中見舞いを送ったら残暑見舞いは送らなくてよい

暑中見舞いは梅雨明けごろから立秋まで、残暑見舞いは立秋の次の日から8月末までに相手の手元に届くように投函するものです。

暑中見舞いも残暑見舞いも、暑い時期に相手の体調などを気遣う季節の見舞状です。暑い日が続くからといって、重ねて送る必要はありません。

相手の体調等が心配な時は暑中見舞いを出したあと、普通のハガキで頭語の後に状況を尋ねる文章を入れましょう。

喪中でもやりとりしてもOK

喪中の場合に控えるべき季節の手紙やハガキは年賀状です。

年賀状は「おめでたい」という気持ちを相手に伝える便りなので、自分や相手が喪中の場合は控えますが暑中見舞いなどは相手を気遣う便りなので、自分や相手が喪中でもやりとりをしても大丈夫です。

相手が喪中の場合は、体調などを気遣う書き方をした文章を必ず入れるようにしましょう。自分が喪中の場合は、相手の心配を軽減するような書き方をした近況報告を入れるようにするといいでしょう。

とはいえまだ気持ちが落ち着いていない、などという時は無理をして出す必要はありません。

暑中見舞いの例文5つ

ひまわり

書き方や基礎的な知識を把握したら、実際に暑中見舞いを書いてみましょう。

この時に気をつけたいのは、相手が自分にとってどういう立場の人なのかということです。目上の人や上司に送る暑中見舞いはあまりくだけた文章ではいけませんし、反対に親しい友人などには堅苦しい文章でなくてもよかったりします。

送る相手ごとの例文をあげていきますので参考にしてください。

相手が「目上の方・上司」の場合

お世話になった目上の方や上司には、日頃お世話になっているお礼などの意味を込めて、できるだけ出すようにしましょう。目上の方に出す時の例文から紹介していきます。

【例文】

暑中お見舞い申し上げます
炎暑厳しき折、皆様いかがお過ごしですか
おかげさまで私は何事もなく過ごしています
まだしばらくはこの暑さが続くようですのでくれぐれもご自愛くださいませ 二〇二○年 文月

上司にだす場合は、本人とは会社で顔を合わせていますので日頃のお礼と、ご家族の方への見舞いの言葉を入れるようにします。

【例文】

暑中お見舞い申し上げます
厳しい暑さが続いておりますがご健勝のことと存じております
日頃は何かとお世話になり、またお心にかけてくださいましてありがとうございます
今後も一層の努力を重ねてまいりますので
よろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます
酷暑のみぎり、ご家族の皆様ともどもご自愛のほどお祈り申し上げます 二〇二○年 盛夏

相手が「親しい友人」の場合

日頃、連絡を取り合っている親しい友人などにも、改めて暑中見舞いを出してみると意外と喜ばれたりします。友人に出す時は少しくだけた書き方をしてみてもいいかもしれません。

【例文】

暑中お見舞い申し上げます
梅雨も明け日毎に暑さが増してきましたが変わりはないですか
私も暑さに負けないよう日々、トレーニングを頑張っています
これから暑さが厳しくなってきます
体調をくずさないように気をつけくださいね 二〇二○年 盛夏

相手が「親戚」の場合

親戚に暑中見舞いを出す場合堅苦しくなりすぎるのも考えものですが、かといって友人に出すようにフレンドリーになりすぎるのもいけないかも、と困ってしまう人もいるでしょう。相手が元気でいるのか、ということと自分達の近況を書くことを忘れなければ、あまり考えすぎなくてもいいでしょう。

【例文】

暑中お見舞い申し上げます猛暑が続く折、皆様にはいかがお過ごしでしょうか
おかげさまで私どもも元気に過ごしておりますのでご安心ください
お盆にはそちらに帰省します
その時に食事でもご一緒できれば嬉しいです
まだまだ暑さが続きますのでお体には十分にご注意ください 二〇二○年 七月

引っ越しの報告を兼ねる場合

引っ越しをしたら、親しい人や職場の同僚などに新しい住所のお知らせをしないといけません。

通常、引っ越しをして1か月以内にお知らせをしますが、時期的に暑中見舞いを出すタイミングが近い場合は報告と見舞い状を兼ねてもかまいません。

【例文】

暑中お見舞い申し上げます
寝苦しい日々が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか
私たちは念願のマイホームが完成し下記住所へ転居しました
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください
しばらくは厳しい暑さが続きますが体調にはくれぐれもお気をつけくださいませ 令和○○年 盛夏〒○○○-○○○○ ○○県○○○市○○町○○

結婚の報告を兼ねる場合

結婚の報告を兼ねる場合は、披露宴などに出席してくれた人は結婚をしたことは分かっていますが変わった住所は知らない場合が多いですし、出席していない人は結婚と引っ越しの報告をしなくてはいけないので、それぞれの文面を変えるようにしましょう。出席をしてくれた人には、お礼とともに住所の報告をしましょう。

【例文】

暑中お見舞い申し上げます
先日はご多忙にもかかわらず
私たちの結婚式にご出席いただき誠にありがとうございました
あたたかい励ましのお言葉に改めて感謝申し上げます
力をあわせて新しい場所での新生活を充実したものにしていきますので
今後ともご指導くださいますようお願い致します
暑さ厳しい折どうかご自愛くださいませ 二〇二○年 七月

次に出席していない人への報告を兼ねた場合です。

【例文】

暑中お見舞い申し上げます炎暑厳しき折いかがお過ごしでしょうか
私たちは○月○日に結婚し新たな人生を新たな土地でスタートいたしました
本来ならばお会いしてご報告すべきところ、書面にて失礼いたします
これからは二人で力を合わせ幸せな家庭を築いていきたいと思っております
暑さが続く毎日ですがお体を大切に過ごされますようお祈り申し上げます 二〇二○年 七月

お中元を贈る場合にも暑中見舞いは送っても良い

のしのついた箱

暑中見舞いとお中元はどちらも相手を気遣う意味合いを持つものですが、贈る時期は違います。

地域ごとに若干の違いはあるものの、お中元は大体7月上旬ごろに贈ります。対して暑中見舞いは梅雨明けごろから立秋までとなっています。

お中元を贈ってほぼ日にちを置かずに暑中見舞いが届くと、受け取った相手はお中元のお礼と暑中見舞いのお礼をたて続けに行うことになり、負担に思われるかもしれません。

お中元で品物を贈り暑中見舞いを出すことに問題はありませんが、相手の状況を気遣ったうえで挨拶状を添えたりハガキは時期をずらして残暑見舞いとして送るなど配慮して送りましょう。

お中元の送り状の例文

お中元の送り状は、品物のよりも早く相手に届くように投函をしなくてはいけません。暑中見舞いをお中元の送り状を兼ねて送る場合は日にちに注意をしましょう。以下は暑中見舞いとお中元の送り状を兼ねた文章です。

【例文】

暑中お見舞い申し上げます
梅雨明けとともに暑さが増してまいりましたがお変わりはありませんか
平素は何かとお気遣いいただきまして誠にありがとうございます
日頃の感謝をお伝えしたくほんの心ばかりの品ではございますが
別便にて〇〇をお送りいたしましたのでどうぞご賞味ください
益々暑さも厳しくなってまいりますのでご自愛くださいませ 二〇二○年 七月

例文を参考に暑中見舞いを送ろう

のれんの暑中見舞いテンプレート

最近ではインターネットで検索をすれば、簡単に暑中見舞い用の挿絵やイラストも入手できますし、パソコンから簡単に文章の編集も可能です。

暑中見舞いは季節の便りとして出しやすいですし、簡単に準備できるからこそ相手を気遣う配慮をしていきたいものです。

この記事を参考に、今年はぜひとも暑中見舞いを出してみてください。

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