子供服を寄付しよう!無料で施設に持ち込める?流れや注意点とは

子供服をあげるイメージ

不要になった子供服を無料で寄付してみませんか?簡単に捨ててしまうのはもったいない!捨てる以外にも、無料で寄付をするという方法があります。少しでも世界中の恵まれない子供達に有効活用してほしいという想いをお持ちの方へ、子供服を寄付する方法として、寄付を無料で受付している支援団体や、回収ボックスを設置している店舗、それに伴う注意点を紹介します。

子供服の寄付を無料でする方法

子供服

子供服を施設などに持ち込み無料で寄付

不要になった子供服を、必要としている施設や活動団体へ無料で寄付することができます。

郵送するとなると、自己負担の元払いにするのか、それとも着払いでいいのかなど、送料の問題が発生しますので、お金をかけずに楽に服を処分したいという方は、直接持ち込むようにするのがよいでしょう。

物品を必要としている被災地や、近隣に児童養護施設などがあれば、子供用品の寄付を受け付けているかどうかなど、寄付先の負担にならないように事前に問い合わせてみましょう。

確認する内容

  • 子供服のお下がりを無料で寄付しても、受け入れ側の迷惑にならないか
  • 支援が必要な子供達の状況やニーズと、寄付したい品物が一致しているか
  • 無料で寄付したい子供服の状態やサイズ
  • 直接持ち込む場合の場所や日時

といった点を確認できると良いでしょう。よかれと思って寄付しても、ありがた迷惑になってしまう場合もありますので、確実に喜ばれる不用品を無料で寄付するようにしましょう。

衣料品店舗の回収ボックスを利用する

近隣に子供服を受け入れてくれる場所がない場合は、回収専用のボックスが設置してある衣料品の店舗に持ち込み、投函する方法もあります。

昨今のファッション業界では、地球環境や企業の社会的責任を重視した取り組みが広まり、衣類の回収を受け付ける店舗が増えています。

知名度の高いところでは、

  • H&M
  • ユニクロ(UNIQLO)
  • ジーユー(GU)
  • H&M
  • ザラ(ZARA)
  • 西武・そごう
  • 無印良品

などが、衣類品の回収サービスを展開しています。

H&M

古着回収ボックス

ブランドや状態に関わらずどんな衣類でも持ち込み可能です。

各店舗に設置されたリサイクルボックスで古着を回収し、衣類を詰め込んだ袋1つにつき、3,000円以上の買い物の際に使える500円割引のクーポンがもらえる仕組みです。

古着は新商品の再生産に有効活用されるため、寄付とは違う発想ですが、気軽に持ち込めるのがよいですね。

衣類回収プログラム
https://www2.hm.com/ja_jp/ladies/shop-by-feature/16r-garment-collecting.html

UNIQLOとGU

GU

UNIQLOとGUの商品に限りますが、全店舗にリサイクルボックスを設置しています。回収された衣類は、服を必要としている世界中の難民キャンプや被災地への緊急災害支援として届けられます。

全商品リサイクル活動
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/recycle/

無印良品

無印良品

無印良品で販売した繊維製品全般の回収を行っており、会員は1回の回収で1,000マイルが付与されます。

無印良品のリサイクル
https://ryohin-keikaku.jp/csr/recycle.html

ZARA

zara

ブランドは不問で、衣類とホームファブリック全般を、全国の店舗にある回収用コンテナで受け付けています。回収された品物は分別された後、適切な用途に活用しています。

衣類の引き取り-JOIN LIFE
https://www.zara.com/jp/ja/sustainability-collection-program-l1452.html

西武・そごう

西武

子供靴を下取りして、アフリカのザンビアで靴がない子供たちに届けてくれます。一人1回あたり3点までという規定がありますが、子供靴のコンディションに関わらず、下取り1点につき、500円の割引クーポンが受け取れます。

こども靴 下取りサービス
https://www.sogo-seibu.jp/kodomogutsu_houkoku/

《 ポイント 》

  • お金をかけずに処分したい場合は直接持ち込む。
  • 確実に喜ばれる不用品を寄付する。
  • 衣類の回収ボックスを設置している店舗が増えている。

子供服の寄付が無料でないケースとは

箱に入った子供服

寄付と聞くと、子ども服を無料で寄贈するイメージがありますが、送料は寄付をする人の負担とするのが基本です。

例のひとつに、全国から服などの不用品を集荷し、支援物資として海外に贈る活動をしている団体があります。

設立から40年以上の実績がある認定NPO法人日本救援衣料センターは、発展途上国で暮らす貧しい人々や、難民、被災者などに服を無料で寄付する活動をしている歴史のある団体です。

海外輸送費(衣料品10kgにつき1,500円)を振り込む流れですが、この費用の中には、資を送る際の送料の他、人件費や倉庫費などの運営費が含まれています。

段ボールの大きさによって送料の負担が変わりますが、自分には必要のない物品を処分できるだけでなく、寄付を通じて社会や経済へ貢献できるので、おすすめの方法と言えるでしょう。

《 ポイント 》

  • 送料は子供服を寄付をする人の負担とするのが基本。
  • 無料で寄付することで社会や経済へ貢献できる。

子供服を寄付する流れと注意点

色々な子供服

無料で寄付する流れ

寄付する団体によって、無料で寄付するまでの流れは異なりますが、日本救援衣料センターの流れを例にとると、次の通りになります。

手順

  1. 寄付を募っている団体と寄付の方法を選び、申し込みをする。多くの団体がWebページからの申し込みが可能です。
  2. 送る物が決まったら、梱包する段ボール箱の大きさ、縦・横・高さの3辺を計測する。3辺の合計が140cm以下であれば郵便局による集荷、140cm以上なら佐川急便による集荷というように、発送方法が変わります。
  3. 団体HPのフォームから申し込んだ後は、指定された振込先に集荷料金を、集荷の翌日までに振り込む。元払いで発送した場合は、約1ヶ月後に「払込取扱票」が届きますので、衣料品10kgにつき1,500円の海外輸送費を振り込めば、手続き完了です。団体の衣料品収集会場場所が近隣にあれば、衣類を持ち込むことも可能です。
  4. 段ボール箱などに荷詰めしたら、団体から送られてきた伝票を貼って集荷の依頼をする。段ボールは、自分で用意する場合と、寄付を募っている団体から購入する場合があります。

寄付できるものとできないもの

名前入りの服

寄付する団体によって条件が異なります。何でも受け付けてくれる団体もあれば、原則的に名前入りの子供服や学校指定の制服を受け付けない団体もあります。

コンディション

新品同様の物なら心配いりませんが、食べこぼしの染みや破れている子供服は、受け取り不可の場合もあります。目安は、次に着る子どもが気持ちよく着られる状態かどうかです。

他にも、ボタンがない、穴があいている、毛玉や縮みがひどい、不快な臭いがする、虫食いや黄ばみがあるなどの衣類などは受け付けないという基準を設定している場合もあります。

衣類だけに限らず、着古した下着や靴、ぬいぐるみなどにも条件を設定している団体もありますので、事前に確認しておくようにしましょう。

法律に反している

当然のことですが、盗品や偽造ブランドなど法律に反する衣類、絶滅の恐れがある野生動植物の国際取引に関するワシントン条約に記載されている生物を使った衣類なども、受け付けてもらえません。

《 ポイント 》

  • 子供服を無料で寄付するまでの流れは、寄付する団体によって異なる。
  • 寄付できるものとできないものがある。

子供服を換金したお金を寄付する手段もある

赤い羽根

子供服を換金して、捻出したお金を支援団体に寄付する方法もあります。

例えば、民間団体である「こども服みらいファンド」に、不要になった子供服を郵送して査定してもらい、売り上げ相当額に応じて「子供の未来応援基金」に寄付金がおくられます。

子供の未来応援基金の活動は、子供服を査定するリサイクルショップなどの民間企業と文部科学省や厚生労働省といった行政とが連携して運営しているため、信頼性は高いと思われますのでおすすめです。

また、地域のフリーマーケットやメルカリなどのフリマアプリを利用して販売し、そこで得た利益を寄付するのもよいでしょう。多少手間はかかってしまいますが、自宅にいながら気軽に販売できます。

お金による寄付は、寄付先の支援団体にとっても自由度が高く、世界中の子どもの保護と成長のために活用できる大切な支援をすることができます。

《 ポイント 》

  • 子供服を換金して、捻出したお金を支援団体に寄付できる。
  • 地域のフリーマーケットやメルカリを利用して得た利益を寄付する。

寄付以外で子供服を役立てる方法

子供服をあげるイメージ

最も手軽にできる方法は、友人やママ友にあげる、もしくは交換することでしょう。また、地域によっては定期的に古着の回収をしている自治体もありますので、町中にある回覧板や広報誌をチェックしてみてくださいね。

《 ポイント 》

  • 手軽な方法は知人にあげるか交換する。
  • 古着の回収をしている自治体もある。

子供服の寄付を受付している団体

黒人の女の子

先に紹介した、「こども服みらいファンド」の他にも、子供服の寄付を無料で受付している団体があります。

セカンドライフ

送られた子供服の段ボールの数に応じて、発展途上国の子供たちへポリオワクチンを支援するための募金も行われています。

不要になった子供服はもちろんのこと、ぬいぐるみ、食器、文房具、ひな人形や五月人形といった節句に使うものまで寄付できます。

伝票配達料+ゆうパック料金+ワクチン募金がセットになった寄付金額は、洋服を詰める段ボールのサイズによって異なります。

セカンドライフ
https://www.ehaiki.jp/second/

フクサポ

東南アジアの地雷や不発弾の撤去、アフリカの子供たちへの給食などの活動への支援に繋がります。クサポへ寄付する際には条件を満たせば、無料で寄付できますが、北海道や沖縄、離島から送る場合には送料を負担しなければいけません。

フクサポ
https://fukusapo.com/

日本救援衣料センター

世界中で衣料を必要とする人たちに衣料を配布して救援する目的で設立された団体です。紙袋や段ボールに入れた子供服を、元払いでセンターまで送り、海外へ送る時の海外郵送費を振り込みます。

日本救援衣類センター
https://www.jrcc.or.jp/

いいことシップ

不要になった子供服を段ボールで送る時に発生する郵送料は自己負担になりますが、寄付をする先を自分で選べるのがポイントです。品物を送る集客センターもありますので、自宅から一番近い集客センターへ、直接持ち込むことも可能です。

いいことシップ
https://eco-to-ship.jp/

ワールドギフト

これまでの物資寄付国は87カ国あり、100カ国への寄付物資支援を目標に再利用活動を行っている団体です。子供服だけに限らず、ぬいぐるみや雛人形など捨て難い物資を再利用し、子供達の命や未来を守る社会活動を支援しています。

ワールドギフト
https://world–gift.com/

最後に

子供服を箱に詰める

寄付を行うというと、募金活動が頭に浮かびますが、子供服などの支援物資を無料で寄付する事も大切な行動です。まだ使える子供服を誰かにリユース してもらう事は、大切な寄付行為のひとつでしょう。

日本では、年間 8000 万トンの繊維製品が廃棄処分されているとの情報がありますが、その一部である子供服を廃棄するのではなく、グローバルな視点でリユースすることは、人類の未来のためにとても重要なことです。

ここで紹介したように、子供服の寄付にはさまざまなメリットがあります。着なくなった子供服を簡単に捨てていたという方は、自分の考えに合った方法を選んで試してみてくださいね。

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