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天ぷらの温め直し方5選!
揚げたてのサクサクの衣がおいしい天ぷらですが、天ぷら屋さんのように、お家で揚げたてのおいしい状態で出すのは大変ですよね。
ついついスーパーなどでお惣菜の天ぷらを買ってきて、お家で温め直したときにべちゃっと油っぽくなってしまった経験はありませんか?
冷めた天ぷらをサクサクとした食感に温め直すことはできないのでしょうか?じつは、ポイントさえおさえれば、上手に温めることができるんです。
この記事では、挙げてから時間が経過した天ぷらを、サクサクに温める方法をご紹介します。
1.オーブントースターで温め直す
やから揚げなどを温め直す時、表面をカリっと温め直すことができるのはオーブントースターの強みですよね。天ぷらの温め直しでも同じです。
天ぷらの温め直しでオーブントースターを使う時のコツは、温める前に1度水を霧吹きすることです。霧吹きしてから天ぷらを温めなおすと表面はさくさくで中はジューシーに仕上げることができます。
使用するもの
- オーブントースター
- 水を入れた霧吹き
手順
- 天ぷらの全面に、霧吹きで水をまんべんなく吹き付けましょう。
- オーブントースターにアルミホイルを敷き、天ぷらを置きます。
- 3分~5分ほど加熱します。※天ぷらの材料や厚みなどによって加熱時間は変わりますので、焦げないよう気をつけましょう。
これで出来上がりです。霧吹きするのは水以外に炭酸水やビールでも効果的です。
霧吹きは片面だけでなく裏表全面にかけてください。冷蔵庫から出したばかりの天ぷらは、一度レンジで温めるか、常温に戻してから温めましょう。
中が冷たいままオーブントースターで温め直すと外側の衣だけが温まりこげてしまう原因になります。
使用時間を短時間に設定し、様子を見ながら温めるのがポイントです。
2.魚焼きグリルで温め直す
グリルは直火で表面を焼きますので、表面の水分を飛ばして表面はパリッと天ぷらを温めなおすことができます。
また、オーブントースターより天ぷらの油が落ちやすいのでヘルシーに天ぷらを温め直すことができます。
使用するもの
- 魚焼きグリル
- 水を入れた霧吹き
手順
- グリルにアルミホイルを敷き、天ぷらを置きます。
- グリルで2分~4分ほど焼いてください。※天ぷらの材料や厚みなどによって加熱時間は変わりますので、焦げないよう気をつけましょう。
これで出来上がりです。オーブントースターに近い温め直し具合になります。
焦げ目が気になる場合は、アルミホイルをかぶせるなどして調整すると良い。
3.フライパンで温め直す
フライパンは、天ぷらの中の油がでてきますので、キッチンペーパーで天ぷらから出る油をふき取りながら温めるとヘルシーです。
使用するもの
- フライパン
- キッチンペーパー
手順
- フライパンに油をひかず熱します。
- フライパンを弱火にして、天ぷらをのせましょう。
- 天ぷらから出た油をキッチンペーパーで吸い取りながら温めます。
- 天ぷらの表面がパリッとしたら出来上がりです。
天ぷらから出る余分な油をキッチンペーパーで拭き取ることで表面がサクサクしてきます。
具材によっては天ぷらの凹凸部分が焦げやすいので、テフロン加工などの焦げにくいフライパンを使用するのが良いです。
4.揚げ直して温め直す
天ぷらを揚げなおす前に、天ぷらを水洗いします。水洗いすることで天ぷらのサクサク感が戻ります。
使用するもの
- 揚げ油
- 水
- キッチンペーパー
手順
- ボウルに水を張ります。
- ボウルの水に天ぷらをそっとくぐらせて洗います。
- キッチンペーパーでしっかり水気を取ります。水分が残っていると油がはねますので水気に注意しましょう。
- 160℃程度の低温でサッと揚げてラックに置いたら出来上がり。
5.電子レンジとトースターで温め直す
電子レンジとトースターを組み合わせて使用し天ぷらを温め直します。トースターだけでは不十分だった温めを電子レンジが助けてくれます。
使用するもの
- 電子レンジ
- オーブントースター
- キッチンペーパー
手順
- 耐熱皿にキッチンペーパーをしき、天ぷらを並べます。
- 電子レンジで30秒~1分ほど温めましょう。電子レンジにかける時間は天ぷらの厚みや数量によって変わりますので調整しましょう。
- 耐熱皿から出し、ホイルをしいたトースターに天ぷらを並べて、2分~3分ほど焼きましょう。
これで出来上がりです。電子レンジは天ぷらの中を温め、オーブントースターは表面をカリッと仕上げてくれます。
天ぷらを美味しく温め直すコツ
電子レンジとオーブントースターの両方使う
天ぷらの中身は電子レンジで温め、表面はオーブンで温め直す方法です。
冷蔵庫から出した天ぷらは中が冷たくなっています。そのままオーブントースターで温め直した場合、中まで温められず外側の衣だけが焦げてしまうことがありますので、オーブントースターに入れる前に一度電子レンジで温めるのがコツです。
温め直す前に水を霧吹きする
オーブントースターで天ぷらの温め直しをする場合、天ぷらの裏表全面にまんべんなく水を霧吹きしてください。
水の変わりに炭酸水またはビールでもOKです。天ぷらに水を霧吹きしてからオーブントースターで温め直すと、水分が蒸発し衣の中に空気の穴を作ってくれますので、衣がサクサクしてきます。
天ぷらを温め直すときの注意点
加熱しすぎない
天ぷらの大きさやオーブントースターなどの性能や加熱状況、加熱時間によって、焦げる可能性もありますのでオーブントースターに加熱中は注意しましょう。
温め直す前に油をキッチンペーパーで拭き取る
電子レンジだけで温め直す場合、衣がサクサクにはなりません。天ぷらの水分が出てしまうのでべちゃっとして電子レンジでの温め直しにはおすすめしません。
もし電子レンジで温め直したい場合は天ぷらの油をキッチンペーパーで拭き取りましょう。衣に含まれている油はべちゃっとする原因になります。
天ぷらの保存方法
冷凍庫で保存する手順
- 天ぷらの粗熱をしっかり取る
冷凍庫に保存する前に天ぷらを冷ましてください。熱があるうちに冷凍庫に入れると水分が出てきますので、天ぷらと一緒に水分も冷凍してしまいます。水分を含んだ天ぷらを解凍して温めなおす際、型崩れやべちゃとくっつく可能性があります。 - キッチンペーパーで天ぷらの余分な油をとる
余分な油をとることで天ぷらが酸化するのを防ぎます。 - キッチンペーパーで天ぷらを包む
キチンペーパーを広げて真ん中に天ぷらを1つ置きます。キッチンペーパーの上下左右を折って天ぷらを包みます。 - 素早く冷蔵する
キッチンペーパーで包んだ後は、冷凍保存用のジッパーに入れるか、一つずつラップに包んで冷凍しましょう。
冷凍にした天ぷらを解凍するには
天ぷらを食べる数時間前に出して自然解凍し、オーブントースターで天ぷらを温めましょう。
天ぷらの中が冷たいようでしたら、一度電子レンジで中を温めてください。オーブントースターにくしゃくしゃにしたアルミホイルを広げ、その上に天ぷらを置いて温め直しましょう。
冷凍庫で保存の賞味期限は2週間~1ヶ月ほどです。ただし2週間を過ぎると油の酸化で味が落ちてきますので2週間以内に食べましょう。
アルミホイルをくしゃくしゃにすることによって油がオーブントースターに落ちるのを防ぐと同時に熱伝道を良くしますので通常より早くサクサクになります。
冷蔵庫で保存する手順
天ぷらの粗熱を完全に取ります。クッキングシートの上に天ぷらを置き、さらに上からクッキングシートをかぶせます。ジップ付の保存袋またはタッパーに入れます。これで終了です。
冷蔵庫で保存の賞味期限は2日ほどですが、遅くなればなるほど味が落ちてしまいますので一日で食べることをおすすします。
冷蔵庫での保存の場合はキッチンペーパーで包むとくっついてしまいますのでクッキングシートをおすすめします。
保存した天ぷらを使ったアレンジ料理
天ぷらをそのまま食べる以外に、おそばやうどんや天丼がポピュラーな食べ方ですが、今回はオーブントースターなどで温め直しをしなくてもよい「天丼の卵とじ」の簡単な作り方をご紹介します。
材料
- 天ぷら(あまった天ぷら)
- 溶き卵1個
- しょうゆ:大さじ1杯
- みりん:大さじ1杯
- 酒:大さじ1杯
- 砂糖:小さじ1杯
- 水:100cc
手順
- 鍋に「しょうゆ、みりん、酒、砂糖、水」を入れて弱火にかけます。
- 鍋に天ぷらを入れ1~2分ほど弱火にかけます。
- とき卵を入れて半熟になったら丼のご飯にのせて出来上がりです。
サクサク感を長持ちさせる天ぷらの作り方
天ぷらのサクサクとした食感を長持ちさせたいときの作り方のコツをご紹介します。衣作りから揚げ方など、いろんな方法がありますよ。
薄力粉に片栗粉を混ぜる
天ぷら粉といえば薄力粉を使いますよね。じつは、小麦粉に片栗粉を混ぜると時間が経過してもサクサクとした状態を長く保つことができるんです。
片栗粉には、粘り気の原因となるグルテンが含まれていません。そのため、小麦粉と混ぜると衣から出る粘り気を抑えることができるんです。薄力粉と片栗粉の割合は、1:1が目安ですが、お好みのサクサク感で割合を変えても問題ありません。
卵の代わりにマヨネーズを使う
天ぷら衣に水分が残っていると、ベチャとした油っぽい仕上がりになりやすいので、それを防ぐために卵の代わりにマヨネーズを使用します。
マヨネーズに含まれる油分と食酢は、粘り気の原因になるグルテンの形成を抑えると言われており、さらに油分が加熱されることで衣の温度が上がり、水分の蒸発が促進されることでサクサクに仕上がります。
水の代わりに炭酸水やビールを使う
水のかわりに炭酸水やビールを使うと、衣の中に炭酸ガスが発生します。炭酸が油の中で加熱されると炭酸ガスとして発泡し、衣の水分がしっかり蒸発するので、揚げてから時間が経過してもサクサク感を保つことができます。
油の温度は素材によって変える
天ぷらを揚げるときの油の温度は、170~180℃程度の中音が良いと言われていますが、揚げる素材によって温度を変えると、さらにおいしく揚げることができます。
・火の通りにくいもの:160~170℃
衣を油に落としたら鍋底付近まで沈んで、浮き上がる状態が目安。
・火の通りやすいもの:170~180℃
衣を油に落としたら中程まで沈んで、ゆっくり浮き上がる状態が目安。
一度にたくさん揚げない
一度にたくさん入れてしまうと、油の温度が下がってしまい、サクサクに仕上がらなくなってしまいます。一度に揚げるのは3~4個程度がベストです。
時短になるからと、一度にたくさん入れてしまいがちですが、サクサクに仕上げるためには、面倒ですが少しずつ揚げるのがコツです。
揚げ終わったらしっかり油を切る
天ぷらを揚げ終わったら、しっかりと油を切るのがポイントです。
揚げ終わった天ぷらの一部を油につけたまま5秒ほど経ってから取り出すことで、余分な油を落とすことができます。取り出した天ぷらは、揚げ網やクッキングシートにのせることで、より油を切ることができてサクサクに仕上がります。
まとめ
天ぷらの温め直し方をご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか?
天ぷらのサクッとした食感を復活させる方法は5つありましたが、私はいつもオーブントースターですが、油が気になる方には電子レンジ&オーブントースターがおすすめです。
電子レンジで油をとってからオーブントースターに温めるとより油がとれてヘルシー感がありました。ただし味はオーブンに比べると少々落ちます。
今回ご紹介した天ぷらの温め方は、天ぷら以外の揚げ物にも使える方法ですので、どの方法がご自分にあっているか試してみてくださいね。