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敷布団にカビが生える原因
カビが生えやすい環境は温度20℃~25℃、湿度は65%以上であり、一晩寝た後の敷布団はカビが好む条件が揃っています。
人は寝ている間にコップ一杯分もの汗をかくといわれ、翌朝の敷布団は湿気がたっぷりです。さらにフローリングに溜まったホコリや髪の毛などがカビの養分となり、カビが育ちやすい状態。
敷布団をフローリングに敷きっぱなしにしていると、気がついたときには敷き布団の裏側がカビだらけ、という結果になってしまうのです。
《 ポイント 》
- ホコリや髪の毛はカビの養分になる!
敷布団のカビの取り方
敷布団は丸ごと洗うことができないため、カビを発見するとショックですよね。しかも、カビが生えたのにそのままにしておくと、カビはどんどん広がっていきます。
カビが目に見えなくても、敷布団からカビ臭いニオイがしたら、そのうちカビが生えてしまうはず。
早い段階でカビを取り除くことができれば、カビの増殖をくい止めることは可能です。ではさっそく、敷布団のカビの取り方を見ていきましょう。
用意するもの
敷布団にカビを発見したら、以下の物を準備しましょう。
- スプレー容器2つ
- 重曹パウダー
- 消毒用エタノール
- キッチンペーパー
どれも薬局で手に入ります。
《 ポイント 》
- 敷布団のカビ取りに有効なのは、重曹と消毒用エタノール
重曹水・エタノールスプレーの作り方
はじめに重曹水を作りましょう。スプレー容器に重曹パウダーを小さじ1杯、水100mlを入れてよく振ってください。
エタノールを原液で使うと濃度が濃すぎるため、水(または精製水)で70~80%に薄めて使いましょう。こちらもスプレー容器に入れてくださいね。
《 ポイント 》
- 重曹水スプレー・・・重曹パウダー小さじ1杯+水100ml
- エタノールスプレー・・・エタノールを水で7~8割になるように薄める
敷布団のカビを除去する方法
準備が整ったら、次は実際に敷布団のカビを取っていきましょう。以下の手順を参考にしてください。
手順
- 水で湿らせたキッチンペーパーで、敷布団表面に付いたカビを「ポンポン」と拭き取る ※キッチンペーパーはカビの胞子が飛ばないようにゴミ箱に捨てる
- カビが付いた箇所に、重曹水スプレーを吹きかける
- そのまま5分ほど放置する
- 浮き上がったカビを、新しいキッチンペーパーで拭き取る
- カビが付いていた箇所にエタノールスプレーを吹きかける
- しっかり乾燥させる
カビを取った後の敷布団は、できれば天日干しにして、しっかり日光消毒しましょう。
《 ポイント 》
- 重曹水でカビを取り、エタノールで殺菌・消毒する
- 最後にしっかり天日干しして乾燥させるのがポイント!
敷布団につけていたシーツの洗い方
直接肌に触れるシーツには、汗や皮脂汚れがしみ込んでいます。シーツや枕カバーは敷布団とは違いまるごと洗濯できるので、こまめに洗いましょう。
ここでは、シーツの正しい洗い方について解説します。
用意するもの
シーツを洗う前に、以下の物を用意しましょう。
- 漂白剤
- ゴム手袋(またはビニール手袋)
- 小さなブラシ(古い歯ブラシでも可)
漂白剤には、生えてしまったカビを落とす効果と除菌効果があります。塩素系漂白剤は色柄ものを真っ白にしてしまうので、酸素系漂白剤がおすすめです。白い無地のシーツなら、キッチンハイターでもOK。ただし、綿とポリエステル、麻以外の素材には使用できません。
《 ポイント 》
- 酸素系漂白剤なら、色柄ものにも使える!
手順
漂白剤を使用する際は、かならず窓を開けるか換気扇をまわし、換気しながら作業しましょう。
つけ置きの際には、シーツがしっかり浸かる大きさの「たらい」などがあると便利ですよ。
シーツの洗い方の手順は、以下のとおりです。
- ゴム手袋を着用する
- たらいに漂白剤を入れ、お湯に溶かす
- シーツを2に入れて、1時間ほどつけ置きする
- カビが付いている部分を、小さなブラシで軽くこする
- 洗濯機ですすぎ・脱水をする
- しっかりと乾かす
漂白剤は、使用するパッケージに記載された分量を参考にして、適宜お湯に溶かして使用しましょう。
《 ポイント 》
- 漂白剤につけ置きしてから洗濯すると、カビが落ちて除菌もできる!
敷布団の下のフローリングの掃除の仕方
敷布団の下のフローリングにも、カビが付いてしまうことがあります。床のカビは、できるだけ静かにフローリングワイパーなどで拭き取ってください。カビの胞子を部屋中にまき散らすことになるので、掃除機をかけないようにしましょう。
カビがなかなか取れないときは、無水エタノールと精製水を8:2の割合で作ったスプレーを吹きかけて、乾いたぞうきんで拭き取りましょう。その際は、床の色落ちに気を付けるようにしてくださいね。
敷布団にカビを発生させないための予防法
敷布団は日中敷きっぱなしにせず、起きて1時間ほどしてからたたんで所定の場所にしまうか、立てておくといいでしょう。可能であれば、カビ予防として晴れた日にベランダか外に出して天日干しにするのが効果的です。
布団を干す時間がない方は、敷布団の湿気を取る便利グッズを利用しましょう。敷布団の下に敷く折りたたみ式のすのこは、折りたたんでそのまま布団を干すことができます。また、吸湿マットを敷くことで、通気性が良くなりカビにくい状態を維持できますよ。
ホコリや髪の毛などの細かいゴミは、カビの養分です。フローリングはこまめに掃除機がけをして、つねに清潔にしておきましょう。寝室の換気も忘れずにおこなってくださいね。
《 ポイント 》
- 敷布団を敷きっぱなしにしない!
- 敷布団の湿気を取る便利グッズを使うとgood!
- 敷布団の下のフローリングをこまめに掃除する
敷布団のカビに関するQ&A
敷布団のカビに関する質問にお答えします。
A.呼吸器系のアレルギーや気管支喘息、過敏性肺炎などを発症する可能性があります。カビの種類によっては、長期間吸い込み続けることで、肺がんや肝臓がんの原因になるといわれています。
A.いらなくなった敷布団は、自分で捨てるか業者に依頼するかを選べます。自分で捨てる場合は、粗大ゴミ処理場に持ち込んでください。
サイズが大きいため、クリーンステーションには出せません。どうしてもクリーンステーションに出したい場合は、自治体が指定する可燃ごみの規定サイズ内に収まるよう細かくする必要があります。
業者に引き取りを依頼する場合は、費用がかかることを頭に入れておきましょう。不用品回収業者にあらかじめ連絡をし、引き取り日時などを決めて、自宅まで引き取りに来てもらいます。
A.布団1枚につき、だいたい3,500~4,000円が相場です。クリーニング業者によって送料やオプション料金が異なるので、事前に確認しておくといいでしょう。
《 ポイント 》
- 敷布団のカビを放っておくと、呼吸器系のアレルギーをはじめとするさまざまな疾患を招く
- 敷布団は粗大ゴミに出すか有料で業者に引き取ってもらう!
- 布団クリーニングの相場は、3,500~4,000円ほど
さいごに
こまめに布団を干したくても忙しくてなかなか干せない、という方も多いでしょう。しかし面倒だからといってメンテナンスを怠ると、あっという間にカビが広がってしまいます。
敷布団はカビにとって居心地のいい環境。とくにフローリングに直接敷布団を敷いている場合は、カビには要注意。もしカビが生えてしまったら、この記事で紹介した方法でカビを退治しましょう。早めの対処が肝心ですよ!