『ごま油』にしてはいけないNG行為3選

香ばしい香りが食欲をそそる『ごま油』は中華料理以外にも、和食、洋食と幅広く使える人気のオイルです。多くのご家庭で定番のオイルだと思いますが、保存場所や摂取量など注意したいNG行為があるのをご存じでしょうか?正しい保存場所や摂取量、購入する際に気を付けることなどをご紹介します。

『ごま油』にしてはいけないNG行為3選

1.冷蔵庫で保存はNG

ごま油は冷蔵庫で保存してはいけない

ごま油は『常温保存が基本』で、冷蔵庫で保存するのはNGです。ごま油は4℃以下になると白い沈殿物が発生して濁ったり、固まってしまうことがあるからです。

正しい保存場所

光の当たらない涼しい場所、湿度が高くない場所での保存が適しています。ごま油に限らず油は高温多湿や紫外線の当たる場所では酸化が進むと言われています。直射日光以外にも蛍光灯の光にも紫外線は含まれるので光の当たらない冷暗所で保存します。

遮光容器に入っていない場合は、容器にアルミホイルをまくと紫外線を防止できます。梅雨や夏の時期など心配で冷蔵保存をしたい場合は、冷蔵室より温度設定が高めのドアポケットか野菜室で保存しましょう。もし、冷蔵庫に入れて固まってしまった場合は、お湯で温めると元に戻ります。

2.摂り過ぎはNG

過剰摂取はNG

ごま油にはリノール酸やオレイン酸といった不飽和脂肪酸が多く含まれているため、コレステロールの値を下げたり、セサミンなどの抗酸化作用など私たちにとって嬉しい健康効果が期待できる油です。ですが、だからといって毎日多く摂取するのはNGです。

リノール酸はごま油の他にもサラダ油などにも含まれていて、摂り過ぎることで善玉菌まで減少させてしまったり、免疫細胞が働きにくくなる可能性があるからです。

その結果、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー性炎症疾患を引き起こしやすくなると言われています。また、油のためカロリーも高く多く摂取すれば太りやすくなります。

摂取量の目安

ごま油を健康的に取り入れる量の目安は『1日5~10グラム程度』と言われています。大さじ1杯で約13g、カロリーは約120kcalです。他の食品との組み合わせを考えながら、1日小さじ1~2杯程度が良いのではないでしょうか。

3.原材料・製造方法を確認しないのはNG

原材料等は必ず確認して

ごま油も他の油と同じく値段の高いものから低いものとさまざまです。安価なものが良くないということではありませんが、中には外国産のごまの種子が使われていて、過去には農薬が検出されたこともあったそうです。

また、ごま油は抽出の際、『ヘキサン』という溶剤を使用することで効率的に大量に製造できるそうです。ですが、このヘキサンは農薬と同じく毒性があり危険なものとして知られています。

製造の段階で蒸発するため安全性に問題はないと言われていますが、気になる方は原材料や製造方法を確認してから購入するのがおすすめです。

『ごま油』の賞味期限

ごま油の賞味期限はどのくらい?

ごま油は他のオイルに比べて酸化が少なく、長期保存していても風味が劣化しにくいのが特徴です。しかし、開封後はできるだけ早く、1カ月くらいで消費するのがおすすめです。空気に触れると酸化が進むため、必ずキャップはしっかりと閉めておきましょう。

未開封の場合は容器によっても異なりますが、1年~2年ほどを賞味期限としているものが多いようです。保存場所は前述の通り日の当たらない高温多湿にならない場所です。

そして、購入の際は大きいサイズのほうがお得感はありますが、使用頻度や家族の人数などを考え美味しいうちに使いきれるサイズを選ぶようにしましょう。

油が酸化すると

  • 油臭くなる
  • 風味がなくなる
  • 変色してくる
  • 味が変わってくる

などの状態になります。風味が落ちてきたと感じた場合は、酸化が進んでいる証拠です。油の酸化は体に悪影響もあるため無理に使うのはやめましょう。

さいごに

ごま油は便利な調理材料

ごま油はごまの豊かな香りが食欲をそそりますね。より香りを楽しむ使い方は、料理の仕上げにひとさじかけるようすると良いでしょう。また、抗酸化作用も他のオイルに比べて多いため嬉しい効果も期待できます。

健康的に美味しく取り入れるためにも、正しい保存方法や摂取量、購入の際の原材料や製造方法の確認など気を付けましょう。

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