目次
春菊の旬の時期と産地
ここからは春菊の旬の時期と産地を紹介します。美味しい春菊を食べたい場合はまずはここから覚えましょう。
春菊の旬の時期
春菊は1年中手に入る野菜です。1年の中で最も美味しい時期は11〜2月にかけてと言われています。冬野菜の仲間ですね。
旬の春菊は、茎や葉っぱが美味しく食べやすいです。
春菊の産地
春菊の主な産地は以下の3県です。
- 千葉県
- 大阪府
- 群馬県
この3県で、日本で生産している春菊の約1/3を担っています。また、日本で育てられている春菊の品種も3種類です。
- 中葉種
- 大葉種
- サラダ用
中葉種は全国的に生産されています。スーパーで最も売られている品種。大葉種は主に中国地方や九州地方で育てられています。肉厚で柔らかなことが特徴です。
サラダ用は生食向けの春菊で、匂いが抑えられています。春菊の匂いが苦手な方はまずはサラダ用から試してみてはいかがでしょうか?
《 ポイント 》
- 春菊の旬は11〜2月にかけて
- 日本で生産している春菊の1/3を占めている
- 春菊の主な品種は3種類
春菊の栄養
ここからは春菊に含まれている栄養素について解説していきます。健康効果も一緒にお伝えするので、自身の健康状態が気になる方は参考にして摂取してみましょう。
βーカロテン
春菊はカロテンを豊富に含んでいます。含有量は100gあたり4500μgです。カロテンには有害な活性酸素から体を守ってくれる働きがあり、がん予防にも期待できます。
また、皮膚や粘膜を強くしてくれる効果があるので、風邪防止や生活習慣病防止にも役立ちます。
《 ポイント 》
- 含有量は4500μg
- がん予防や風邪防止に役立つ
ビタミンC
春菊はビタミンCも豊富に入っています。その量は19mgです。レモン1個分のビタミンCが20mgなので、100gに対してレモン1個分のビタミンは入っている計算になります。
ビタミンCの効能は、皮膚を健康的に保つ効果があります。ビタミンCを豊富に摂取していれば、メラニン色素の生成を抑えると言われています。
そのため、日焼け予防にも役立ちます。老化防止も期待できるので、年代問わず摂取していきたい栄養素ですね。
《 ポイント 》
- ビタミンCが19mg含まれている
- 日焼け防止や老化防止に期待
カリウム
春菊にはカリウムが、460mgと豊富に含まれています。カリウムには、心臓機能や筋肉機能を調整してくれたり、腎臓でのナトリウムの吸収を抑えて、体外への排出を促す効果もあったりします。
その結果、血圧が下がる効果が期待できるのです。高血圧で悩んでいる方はぜひ摂取してみましょう。
《 ポイント 》
- カリウムが460mg含まれている
- 血圧が下がる効果がある
新鮮な春菊の選び方
ここからは新鮮な春菊を選ぶときに見る項目を紹介します。新鮮な春菊を選ぶことができるとより、美味しく長持ちするものを選ぶことができます。
見分け方を修得しておいて損はありません。見分けるときには以下の項目をよく見ておきます。
- 緑色が濃く、鮮やか
- 茎はやや細い
- 葉っぱのギザギザや広さ
上記の項目を見ながら、選んでみてください。香りや苦味は葉っぱのギザギザや広さで決まります。
香りや苦味が得意でない方は、ギザギザが少なく葉っぱが幅広いものを。逆に得意な方は、ギザギザが深く、葉っぱが細いものを選んでください。
《 ポイント 》
- 香りや苦味は葉っぱのギザギザや幅で決まる
春菊の正しい保存方法
スーパーで買ってきた春菊。ときに使いきれずに余らせてしまうこともあると思います。ここからは、鮮度を保ちながら上手に保存する方法を紹介します。
乾燥を防ぐ冷蔵方法
まずは冷蔵保存です。乾燥にとても弱い野菜なので、乾燥を防ぎながら冷蔵します。
- 水に浸しながら洗う
- キッチンペーパーで水気を拭き取る
- ぬらしたキッチンペーパーを根っこに巻く
- ビニール袋をかぶせる
- 冷蔵庫に立てて保存する
保存期間は1週間程度です。冷蔵庫に立てて保存するときは、2Lのペットボトルを切って春菊を挿すと、うまく立てて保存することができます。
《 ポイント 》
- 乾燥にとても弱い野菜
- 保存期間は1週間
- 立てて保存する
長期間保存できる冷凍方法
1週間以上保存期間を延ばしたい場合は、冷凍保存しましょう。簡単に冷凍することができます。
- 水に浸しながら洗う
- キッチンペーパーで水気を拭き取る
- 3〜4cmほどに切る
- フリーザーバッグに平らに入れる
- 空気を抜いて封をして、冷凍庫に入れる
冷凍した場合の保存期間は約1ヶ月です。フリーザーバッグに平らにして入れることによって鮮度が落ちる前に凍結させることができます。
使用するときは、解凍せずにそのまま鍋やフライパンに入れて調理しましょう。
《 ポイント 》
- 保存期間は1ヶ月
- 平らに保存すると鮮度が落ちにくい
- そのまま調理してOK
春菊の美味しい食べ方3選
ここからは、美味しい春菊の食べ方を紹介します。旬の時期に作れば、より美味しく食べることができます。ぜひ試してみてください。
定番の和え物やおひたし
やはり定番の和え物やおひたしは外せません。あと1品を急ぎで作りたいときでもすぐに完成します。慣れてしまえばだいたい5〜10分くらいで作ることが可能です。
おすすめの具材は、くるみやごま。一緒に調理することで栄養価がグッとアップします。
《 ポイント 》
- 定番の和え物やおひたしは試してみる価値あり
- 5〜10分くらいでできる
- くるみやごまがおすすめ
サラダにして香りを楽しむ
茎や葉っぱが柔らかい旬の時期だからこそ、サラダにして爽やかな香りを盛大に楽しむ方法もあります。独特の香りと食感がクセになる春菊好きにはたまらない1品です。
普通のサラダの野菜として食べるのはもちろん良いですが、おすすめは冷しゃぶの野菜にすること。春菊が苦手な方でもお肉と一緒に食べれば、春菊も食べやすくなります。
《 ポイント 》
- 茎や葉っぱが柔らかい旬の時期におすすめ
- 冷しゃぶの野菜にするといい
パスタにしておしゃれに食べる
意外かもしれませんが、パスタにして食べることもできます。生で乗せても良いですし、火を通して食べることもおすすめです。
また、様々な味付けに対応できます。パスタの彩りが足りなくて困ったときの救世主にもなります。
《 ポイント 》
- パスタにして食べられる
- 生のままでも、加熱しても使える
さいごに
今回は春菊の旬について紹介しました。春菊の旬は11〜2月です。鍋やおひたしなど様々な料理に活用できます。新鮮なものを選んでより美味しい春菊を食べられるようになりましょう。
春菊は春に菊によく似た花を咲かせる植物です。そこから「春菊」と呼ばれるようになりました。ほかにも、関西では「菊菜(キクナ)」と呼ばれています。地域によって呼び名が違うのは面白いですね。
この記事を参考に春菊の正しい知識を身に着けて、美味しく食べましょう。