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みりんの賞味期限はどのくらい?
みりんの賞味期限は、開封前でおよそ1年~1年半ほどです。
期限だけを見ると長持ちといって良いみりんですが、調味料は大きなボトルで購入するので気がつかないうちに期限が切れていた、ということもありますよね。
美味しく食べられる期限が賞味期限です。みりんに限ったことではありませんが、期限内に使い切れるように工夫しましょう。
メーカーの回答は?
それでは、次にメーカーが提示している賞味期限を見ていきましょう。
静岡県で料理酒・みりんなどの調味料を手がける食品メーカー・福泉産業株式会社のHPでは下記のように公表されています。本みりんとみりん風調味料で分けて記載していますが、これらの違いについては後述します。
本みりんの賞味期限
18ヶ月/90日(開栓前/開封後)
※いずれも冷暗所で保管
みりん風調味料
12ヶ月/90日(開栓前/開封後)
※開栓後は冷蔵庫で保管
みりんとみりん風調味料は違う?
みりんには、本みりんとみりん風調味料があります。この2種類は全く別物というわけではありませんが、素材や熟成期間などに違いがあります。本みりんは餅米、米麹、アルコールなどを原料として作られます。
長期間熟成させることでアミノ酸などの旨味成分が生まれます。一方みりん風調味料は、製造過程で糖類と旨味調味料などを加えて作ります。また熟成させる期間も本みりんと比べて短めです。みりん風調味料の方が甘味成分が多く含まれています。
みりんとは「本みりん」のこと
みりんという言葉はよく口にされますが、本みりんとみりん風調味料のどちらの言葉を指すのでしょうか。みりんという言葉は一般的に本みりんのことを示します。伝統的な作り方で作られているのが本みりんです。
アルコール分や旨味成分が長期間の熟成期間によって作り出されているので、味付けに深みが現れます。また、賞味期限も本みりんの方がみりん風調味料よりも半年ほど長いです。
みりん風調味料には糖分が多い
みりん風調味料は水飴が含まれているため、糖分が多いです。みりん風調味料はアルコール度数が1%以下に作られているので、調理をする時に煮てアルコール分を飛ばす手間が省けます。
また、みりん風調味料には煮ても残る「エキス分」が多いため、料理に必要な甘みや「てり」「つや」が本みりんに対してよく現れます。手軽に使いやすいのはみりん風調味料という言い方もできます。
みりんの正しい保存方法
みりんを長持ちさせて使うためには、正しい方法で保存する必要があります。
そうそう頻繁に買い換えるものではないので、気がついたときに腐っているなどという事態は避けたいですよね。食品を保存するときは、「冷蔵保存」を基本として考えがちですが、みりんに関してもそれが通じるのでしょうか。
未開封と開封後とでも正しい対応は変わっていきます。ここからは未開封・開封後の2つに分けて解説していきます。
未開封
みりんや醤油などの基本の調味料は、ストックをおいているご家庭も多いでしょう。ストックとしておいている未開封のみりんは、冷暗所に保管しましょう。
みりんは調味料の中では糖分が多く含まれています。糖分が多い液体を低い温度で保存してしまうと固まってしまいます。そのため、未開封のみりんは冷蔵庫ではなく冷暗所で保存するようにしましょう。
開封後
では、開封後のみりんについてはどうでしょうか。封を切ったみりんは冷蔵庫で保存しましょう。一度蓋を開けてしまうと、酸化が始まります。開封したみりんの賞味期限は90日なので、その期間は冷蔵保存してください。
特にみりん風調味料はアルコール分が少ないため、冷蔵保存は必須です。本みりんはアルコール分が高いため、開封後も冷暗所で保管できます。
傷んだみりんの見分け方
開封しても90日は保存できるみりんですが、保管方法や環境によっては期限内でも傷むことがあります。うっかり口にしてしまわないように、傷んだみりんの見分け方を詳しく知りましょう。
臭いがおかしい
まず間違いのない見分けかたは、臭いです。みりんの蓋を開けて、変な匂いがしたら、口に入れるのをやめましょう。
変な臭いというのは、酸っぱい匂いや腐敗臭のことです。しばらく触っていなかったみりんを使うときは、臭いを確かめてから使いましょう。
白っぽく濁っている
次にみりんの傷み具合を見分ける方法は、見た目です。みりんは綺麗な黄金色をしている液体ですが、これが白く濁っているときは傷みが来ていると考えた方が良いでしょう。
冷暗所、または冷蔵庫で保存をしていれば白く濁るようなことはめったにありませんが、もし濁っていたらそれは危険な状態です。
まじまじとみりんを見つめる機会はあまりないので、濁っていても意外と気づかないものですので注意しましょう。
カビが生えた
カビが生えるまで放置することはまずないでしょうが、もし気づかずにカビの生えたみりんを体内に入れてしまったら大変です。
流れ作業でボトルの中身を見ずに調味料を入れてしまう人も多いと思います。久しぶりに調味料を使う際は、必ず中身をチェックしましょう。
味がおかしい
見た目や中身におかしいところがなくても、味がおかしいということがあります。みりんを単体で口にする機会はそれほどありませんが、すき焼きの割り下など、みりんを多く使う料理もあります。
どことなくいつもと違う味がしたら、調味料が傷んできている可能性があります。舌が痺れるようなときはかなり注意が必要です。
おすすめのみりん3選
みりんは大抵どこの家庭にもあるものですが、みりんに拘っている方はそれほど多くないでしょう。ですが、よく使う調味料こそ良いものにすることで、毎日の満足度が上がります。
ここではおすすめのみりんを3つに絞って紹介します。若干高価なものもありますが、大容量のものになるほどお得になります。
白鶴酒造 本みりん
まず1つ目のおすすめのみりんは白鶴酒造株式会社の「白鶴 本みりん」です。
大抵のスーパーに置いてある商品ですが、その中でもこの本みりんは手ごろな価格帯でありながら、みりん本来の旨味がよく溶け込んでいて毎日の料理に品と甘みを与えてくれます。
白鶴酒造は260年の歴史を持つ伝統あるメーカーです。培ってきた技術がこの本みりんには詰まっています。
福来純 熟成本みりん
おすすめのみりん2つ目は白扇酒造株式会社の「福来純 伝統製法熟成本みりん」です。
500mlで約1500円と、スーパーで売られているみりんと比べて高価ですが、「ほかのみりんは考えられない」とレビューされるほどリピータの多い商品です。
原料は全て国産で、自家製の焼酎を使って3年間寝かし続けることで、やみつきになる旨味が生み出されます。
九重味醂 本みりん 九重櫻
おすすめのみりん3つ目は、九重味淋株式会社「本みりん 九重櫻」です。
みりん業界で最古の歴史を持つ九重味醂が作り出す、最高品質の味醂です。築300年にもなる歴史のある蔵で醸造されています。厳選された材料のみを使っています。
もち米が紡ぎ出す上品で飽きのこない甘みと、アルコールの豊潤な香りは他と比べても格別です。ぜひ味わってください。
賞味期限が来る前にみりんを使い切ろう
みりんの賞味期限は、未開封でみりん風調味料が1年、本みりんが1年半、開封後は90日です。
本みりんは冷暗所で保管し、開封後のみりん風調味料は冷蔵庫保存がポイントでした。みりんは身近な調味料ですが、料理に奥行きをもたらしてくれます。
みりんにこだわりを持つと、毎日の料理の時間が楽しくなります。正しい方法と場所で保存し、長くみりんの味を楽しみましょう。