目次
布団からほこりが出る原因
布団からほこりが出る原因は主に2つあります。その2つを知ることで布団から出るほこりを減らすためにできる対策が見えてきます。
- 布団の中綿がほつれてできる綿ほこり
- 布団の側面の生地や布団カバーなどの生地の繊維がほつれてできる糸ほこり
繊維が糸ほこりになってしまう原因は、繊維は1本1本の糸のように見えるのですが、実際には2~3cm前後の短い繊維が縒り合されて、1本の長い糸が作られています。
そのため擦れることによる摩擦や乾燥することで、切れてしまったりほどけてしまった繊維が糸ほこりとして出てきてしまいます。
これは布団などの寝具以外でも衣服やカーテンなどでも同じことが言えます。繊維でできている製品を生活の中に取り入れている以上は糸ほこりと向き合い続けなければならないということになります。
ふとんからほこりがでる原因を理解したら、次はほこりの対策について考えていきましょう。
《 ポイント 》
- 布団から出るほこりの正体は布団の中綿や生地の繊維がほつれてできる糸ほこりです。
布団のほこり取りで効果が期待できないこと
布団のほこり取りの方法は色々あるのですが、「実際には効果がないもの」や「逆効果になってしまう方法」をご説明しますので、実際にやっているとしたら止めてください。
布団たたき
干した布団を叩くことで、布団の中のほこりを出している気分になって最も効果的だと考えてしまいがちですが、布団たたきで布団をたたくという行為は実際のところ中綿の繊維を破壊してしまい、より多くの糸ほこりが出やすい状態にしてしまいます。
布団を叩けば叩くほどほこりが出るのは、叩く度に布団の繊維を損傷させてしまっているからです。布団たたきの使用は止めてください。
長時間の天日干し
長時間の天日干しは、布団を紫外線に長時間晒されることになるので、側面の生地の繊維を痛めてしまいます。それに伴い繊維が元々持っていた油分や保湿性も損なわれてしまい、剥がれてしまった繊維が糸ほこりとして出てきてしまいます。
ダニ対策のために天日干しをする場合は、干した布団の上に黒い布を掛けると布団の生地を傷めず温度も高くなるので、布団の生地を傷めることなく効果的です。
この2つの方法は布団のほこりを取ろうとするときにやってしまいがちですが、効果があるどころか逆効果となってしまいますのでやらないでください。
《 ポイント 》
- 布団のほこり取りでは布団たたきや長時間の天日干しは逆効果になってしまうので止めましょう。
布団のほこりを取り除き方
正しい布団のほこりの取り除き方は乾燥させて掃除機をかけることです。
適度な天日干し
長時間布団を干すという行為は布団を傷めてしまうと説明しましたが、適度に布団を干すことは重要です。片面1時間程度を目安に両面を天日干ししましょう。
寝ている間に出た汗などの湿気を乾燥させることでほこりを取り除きやすくなります。
掃除機でしっかり吸い取る
適度な天日干しをして湿気が取れた布団はほこりが取れやすくなっているので、掃除機を使ってしっかりほこりを吸い取りましょう。
布団を広げて置いて表と裏片面ずつ、布団の端から順にゆっくり掃除機をかけます。1往復あたり20秒くらいかけて端から端までしっかりほこりを吸い取り、表面が終わったら、裏面も同じようにゆっくり全面に掃除機をかけてほこりを吸い取ります。
《 ポイント 》
- 正しい布団のほこり取りは、適度な天日干しで湿気を取ってから掃除機でゆっくりほこりを吸い取りましょう。
布団にほこりがつかない工夫
布団のほこりを取り除いたらほこりがつかないように対策もしましょう。布団からほこりが出てしまうことを止めることはできません。工夫してほこりがつかないようにしましょう。
空気清浄機を活用する
布団の上げ下ろしをするときは、部屋の中でほこりが舞ってしまいます。空気清浄機を活用して部屋の中に舞ったほこりを吸い取り、舞ったほこりが再び布団につかないようにしましょう。
ポリエステル素材を使用する
コットン素材のものよりも、ポリエステル素材のものの方がほこりが出にくい素材です。布団がポリエステル素材のものでしたら、ほこりの発生を軽減することができます。
但し、デメリットとしてポリエステル素材はコットン素材のものよりも蒸れを感じやすくなってしまします。また、敷布団の代わりにマットレスを使用してもほこりを軽減させることができます。ウレタン素材のマットレスの場合はほこりが出ることはありません。
専用アイテムを活用する
ほこりが出にくくなる専用のアイテムを活用すれば、ほこりが舞ってしまうことを抑えることが可能です。
生地が極細の繊維を高密度に編み込んでつくられた掛け布団カバーは、糸のほつれも起こりにくい繊維なのでカバー自体からのほこりも出にくくなります。
布団干し袋は、布団を干しているときに風で舞うほこりや花粉が布団についてしまうことを防いでくれます。黒い色の袋なので日光を集めやすく短時間で湿気を取ることができます。
掛け布団と敷布団のどちらでも使用が可能です。
《 ポイント 》
- 布団にほこりがつかないようにするには、布団そのものの素材に注目して選んだり、ほこりが出ない専用アイテムを使用して工夫してみましょう。
布団のほこりに関するQ&A
A.掃除機の派生製品なので布団専用の掃除機となりますが、従来の掃除機と同じようにサイクロン方式や紙パック方式があり吸引力に問題はありませんが、たたき機能がなくモーターブラシで吸い取る方式を採用しています。
A.ハンディクリーナー兼用型の布団用掃除機はハンディークリーナーとしても活用できる反面、布団に使用する場合ヘッドの部分が布団に吸い付いてしまうこともあり、作業効率が低下してしまうことがあります。また、ハンディタイプの場合、片手で持って使用するので女性や高齢者の場合、重量が重く負担になってしまうことがあるので購入前にチェックしておきましょう。
A.たたき型は布団を干したときに行う、布団たたきを連想させるので効果が高いように思われます。たたきながら出てくるほこりを吸引してくれます。
布団のほこりを取るときの掃除機の使い方
布団のほこりを取るときの掃除機の使い方のコツは、とにかくゆっくり動かすことです。
布団を置いて端から端まで30秒かけて動かし、掃除機のノズルをずらしてまたゆっくり動かすことを繰り返して布団の全面に掃除機をかけます。
1度に掃除機をかける面積を小さくすることと布団の縦方向と横方向それぞれ掃除機をかけることもコツとなります。週に1度は布団に掃除機をかけて掃除機内のゴミもこまめに捨てるようにしましょう。
《 ポイント 》
- 掃除機で布団のほこりを取るときのコツは、掃除機をゆっくり動かすことと1度に掃除機をかける面積を小さくすることと布団の縦方向と横方向それぞれに掃除機をかけることです。
より快適な睡眠を
眠るときに布団がほこりっぽく感じてしまうと、気分良く休息が取れなくなってしまい快適さが損なわれてしまいます。天気の良い日は布団を干して湿気を取り、掃除機をかけてほこりを吸い取って快適な環境を整えましょう。
ふとんのほこりを取ると同時に部屋の換気も行えばより快適な睡眠が取れるので実践してみましょう。