コンセントから火花が出る8つの原因!対処方法と火事を防ぐ予防対策

コンセント,火花

ドライヤーをオンにした瞬間バチッ!っとコンセントから火花が!これで煙でも出ていたら大慌てどころじゃありませんよね。コンセントから火花が出る原因がなぜドライヤーにあったのか…?思い当たることありませんか?コンセントから火花が出るのはドライヤーだけじゃありません。そして火花が火災につながったことも少なくありません。今回はコンセントから火花がでる原因や対処方法、コンセントから火花が出ないように予防する方法などを分かりやすくご説明したいと思います。

コンセントから火花が出る原因

コンセント 火花

コンセントに差し込んだ瞬間、バチッ!と火花が出たら慌てますよね。コンセントからなぜ火花が出たと思いますか?コンセントから火花が出る原因は8つあります。

1.トラッキング現象

コンセント 炎上

コンセントの火花の原因で、最も危険な火花の原因「トラッキング現象」を一番にご紹介します。トラッキング現象は本当に恐い。火災につながることが多いんです。

プラグを長期間コンセントに差しっぱなしにしていると、静電気なども発生してコンセントとプラグの間にホコリが溜まってきます。溜まったホコリは湿気や水分を吸収し、火花や放電を繰り返します。

その火花や放電がプラグの表面を劣化させ、プラグ内に熱が溜まり発火することがあります。最悪火災につながります。実際、電気火災の多くはトラッキング現象です。早速コンセントのホコリをチェックしてみましょう。

2.電流が大きい時に差し込む

電流の波

電流の流れは大きくなったり小さくなったり波のように繰り返しています。電流は目に見えませんので、たまたま電流が大きい時コンセントを差し込むとバチッ!と火花が出ることがあります。

3.スイッチをオンにしたまま差し込む

ドライヤー

電化製品のスイッチをオンにしたままコンセントに差し込むと火花がでることがあります。これは電化製品に急に大きな電気が流れるので火花がでることがあります。よく聞くのはドライヤーです。

ドライヤーの電力は思っているよりとても高く1,200wを超えるものもあります。ドライヤーをスイッチオンのままコンセントから抜き、次にコンセントに差し込んだ瞬間、いきなりドライヤーにおおきな電流が流れ、コンセントから火花が散るんです。

ドライヤーで髪を焦がしてしまった経験がありますが、もしドライヤーに抜け毛などが入っていてそれに火がついたら恐いですね。

たかが髪の毛1本と思うかもしれませんがその1本がさらに火花を増やす原因にもなりますので、ドライヤーを使い終わったら必ずスイッチをオフにしてからコンセントを抜きましょう。

4.大きな電流が一気に流れた

電流

電化製品をコンセントに差し込んだ直後は、通常の電気の流れより何倍も大きな電流が流れますので火花がでることがあります。

5.たこ足配線

コンセント タコ足

コンセントの差込口がいくつもついているものを見たことありますよね。たぶん一家に1個はあると思いますが、それを電源タップやOAタップと言います。

OAタップは大元のコンセントに差し込んで使用しますが、たこの足のように何本も差し込むと、それぞれの電気製品に一気に電流が流れますので大きな電流になって火花が出ることがあります。通常コンセントは1箇所あたり1500w以内で使用するようにしてください。

6.コードを引っ張って抜く

コンセントからプラグを抜く手

コンセントからプラグを抜くとき、本体を持たずにコードを引っ張って抜くと傷がついて断線したり熱をもったりするので火花がでることがあります。

7.ホコリやゴミがついている

コンセントにホコリが溜まっている

コンセントにつないでいる電化製品は静電気ができやすいので自然とホコリやゴミもついてしまいます。このホコリやゴミが電化製品のプラグとコンセントの両方についていると、プラグの抜き差しで発生した火花がホコリやゴミに移って発火する可能性があります。

8.プラグのコードを締め付ける

プラグを縛る

プラグのコードが「コードの上に何か置いてある」「何かに挟まれている」「何かに押されている」「コードが絡まっている」「コードを1つにまとめて締めている」などをしているとコードが傷ついて火花が出る原因になります。1つのコードからの発火が他にコードに移って発火する可能性もあります。

コンセントから火花が出た時の対処方法

コンセント 差し込む

プラグを抜く

まずは火花が出たプラグをコンセントから抜きます。火花が出たま放置していると火災につながる可能性があります。火花が出たプラグを抜くときの注意点として、絶対にプラグを素手で抜かないでください。

プラグから火花がでている時にあわてて素手で抜くと感電する恐れがありますのでとても危険です。絶縁グローブを付けて抜く必要があります。もし無ければで緊急で電気工事会社に連絡しましょう。

ブレーカーを切る

コンセントから火花が出た場合、ブレーカーで電気を遮断してください。これを「ブレーカーを落とす」といいます。ブレーカーを切った後、専門の方や電気工事会社に相談してから、再度電源をいれることをおすすめします。

業者に修理を頼む

コンセントが火花で黒こげになった場合、自分では一切いじらずに至急電気工事会社に連絡しましょう。業者に見てもらえば今後の対処方法が分かります。

コンセントから火花を出さない予防方法

コンセント 炎

ほこりをためない

コンセントとプラグにたまるホコリはトラッキング現象など大きな事故につながる可能性がありますので日頃からホコリを取り除く掃除をしてください。

ホコリのとり方は、プラグやコンセントを乾いた布で拭き掃除、エアダスターなどでホコリを吹き飛ばすなどの方法をおすすめします。エアダスターを使用される際は、床などにも吹き付けてしまい、そのホコリが舞いあがってまたコンセントにつく…という悪循環に気をつけましょう。

使わない電化製品はコンセントから抜いておく

使用していない電化製品をコンセントに差しっぱなしにしないでください。コンセントとプラグの間にホコリがたまり、差していた電化製品にスイッチを入れた瞬間火花がでる可能性もあります。

たこ足回線をしない

自宅のコンセント数は、いつも使っている電化製品の量より少ないですよね。だからいくつものプラグを差し込むことができるOAタップは必需品になっているかと思います。

急にタップを使用するなと言われても困ると思いますが、通常コンセントの穴1つに1つのプラグですよね?でもタップを使うと、1つのコンセントにいくつもタップを差し込んでいるのと同じことになり、コンセントには一気に大量の電流が流れます。そのため漏電や発火を引き起こす可能性がありますのでとって危険ですので注意しましょう。

安全機能付タップを使用する

どうしてもタップを使用しないとだめな場合は、漏電保護機能がついているタップや差込口にほこりを防止する機能がついているタップ、電源のオンとオフを切り替えられるタップもありますので安全な省エネタイプのタップのご使用をおすすめします。

ただし、一番の防止は「1つのコンセントに1つのプラグ」だということを忘れないでくださいね。

おすすめグッズ

エレコム 雷ガードタップ/個別スイッチ/6個口/2.5m/ブラック
商品情報
雷サージから電子機器を守る、高性能雷サージ吸収素子を内蔵した、雷ガードタップです。
最大サージ電圧12500Vの高性能雷サージ吸収素子(バリスタ)を内蔵していますので、雷によるパソコンやAV機器などの電子機器への被害防止に有効です。 ※最大サージ電圧12500VはJEC210/212規格に基づく数値です。IEC61000-4-5規格では最大サージ電圧は4500Vになります。
接続機器ごとにON/OFFでき、待機電力を個別に節約できる個別スイッチが付いています。
個別スイッチには、ACアダプターや大きめのプラグを接続してもスイッチに干渉しにくい、斜め配置のスイッチを採用しています。
未使用時の差込口へのほこりの浸入を防止するほこり防止シャッターを装備しています。トラッキング現象による火災やお子様のいたずらによる感電・火災の防止に役立ちます。

コードは束ねない

電化製品の長いコードが邪魔で、購入時のようにコードをじゃばらに折ってひとまとめにしている方が多いようですが、曲がっている部分の内部分が切れたり破損する可能性があり、発火の原因になります。決して束ねて使用しないでください。

アースを使用する

冷蔵庫や電子レンジのコンセントに、緑色の短いコードがついているのを見たことありませんか?それを「アース」といい、電流が過剰にコンセントに流れるのを防いでいます。アースは、電気を外に逃がしてくれますので感電や漏電を防ぎ、発火や火災を未然に防ぐことができます。

火花を予防するグッズを使用する

コンセントの火花を予防するグッズがあります。プラグにホコリがつかないようにするプラグ用のカバーや、漏電を防止、絶縁させる部品など予防として活用することができます。

おすすめグッズ

ELPA 安全プラグカバー L型プラグ用 ホワイト AN-202B(W)

・電化製品のプラグとコンセントを保護し、ホコリや湿気の侵入をシャットアウト。
・トラッキングによるコンセントの出火を防止
・電源プラグに簡単に取付けでき、プラグを完全に固定します
・難燃電気絶縁性シリコンゴム使用
・L型/ムービープラグ両用タイプ

トラッキング現象が起こりやすい場所

コンセント,キッチン

ご自宅のコンセントがどこについているかちょっと確認してみてください。家具などが置いてある細い隙間や裏、窓のそばにコンセントがついていることが多いですが、狭い場所ですのでホコリがたまりやすくトラッキング現象につながる恐れがあります。

湿気や水分が多い水周り

キッチン・洗面台・洗濯機置き場などのコンセントの火花は水分を吸い込んだホコリが原因です。
トラッキング現象のほとんどの原因は、水分を含んだホコリによっておきる火花や漏電です。

プラグを差しっぱなしでホコリがたまっている

電源を入れっぱなしの状態で使う電化製品のプラグを差し込んでいるコンセントはホコリや湿気がたまりやすく危険です。差しっぱなしで使っている電化製品は意外と多いですよね。

差しっぱなし電化製品の例
・冷蔵庫
・エアコン
・洗濯機
・電子レンジ
・TV
・パソコン

コンセントが焦げた時の対処法

ソケット黒焦げ

コンセントが火花や発火で焦げた場合、触るのは非常に危険です。コンセントには電流が流れていますので、感電する可能性があります。

専門知識が無いのに修理しようとすると配線を傷つけたり間違えたりして、二度と使えなくなり全部交換するはめになる可能性があります。自分で修理しようと思わずに、すぐ電気工事会社に連絡することをおすすめします。

コンセントの寿命は10年だといわれています。コンセントが10年以上たっている場合は劣化による火花や漏電がおきる可能性が高くなりますので交換することをおすすめします。

まとめ

コンセント,火花

いきなりバチッ!とくるコンセントの火花、頭では危険だと分かっていますが、どうしてコンセントから火花がでるのか?コンセントから火花がでるとどう危険なのか?今回はそれがお分かりになったと思います。

たこ足回線は火事の元!と言われて「今まで火花なんか出たことないから大丈夫」なんて安心しないで、この機会に家中のコンセントをチェックしてプラグを抜けるものは抜いてください。

せめて漏電や火花防止の電源タップに変えてみたらいかがでしょうか?

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