目次
新築祝いを贈る時の「のし袋」の選び方
新築祝ののしは「紅白の蝶結び(花結び)」
新築祝いは「紅白の蝶結び(花結び)」の水引がついたのし袋やのし紙を使います。蝶結びは「すぐにほどけ、何度でも結び直せる」ことから「何度あっても嬉しい」という意味を持っています。新築の家を持つのは何度あっても嬉しいですよね。だから新築祝いののしは「紅白の蝶結び(花結び)」なんです。
ただし、地域によっては新築祝ののしが違いますので注意しましょう。関西では、淡路結びの水引を使うようです。また、地域によっては蝶結びは使わずに淡路結びか結び切りのみ使用するところもあるようです。日本全国各地にさまざまな風習がありますので、相手の地域にどんなルールがあるか確認しましょう。
新築祝いを贈る際、のしは非常に重要なポイントです。新築祝いでのしを間違えると失礼に当たりますので、相手に不愉快な思いをさせてしまったらせっかくの気持ちがだいなしになります。新築祝いの贈り物は「新築おめでとう!」の祝いの気持ちだけでなく、相手の家内安全や末永い繁栄を願って贈るものですので、新築祝いを贈る時ののしは間違えないでくださいね。
新築祝いに現金を贈る時ののし袋
新築祝いののしは紅白が良いとされ、紐が5本または7本のものを選びます。のし袋のデザインは、5,000円~10,000円は、実際に紅白で編んだきらびやかな紐が飾られているのし袋ではなく、袋に蝶結びが印刷されているものでも大丈夫です。10,000円以上は印刷されたものでは無く、実際に紐で編んだ水引が飾られていのし袋を選びましょう。のし袋には相手への礼儀の気持ちもありますので印刷より実際の水引がついている方をおすすめします。ただし、のし袋だけゴージャスで中身が少ないのはやめましょう。
新築祝いを贈る時の「のし袋」の書き方
新築祝いののし袋の表書き
表書きはのし袋か、のし袋の上についている短冊に書きます。上の段にはお祝いの名目、下の段には自分または送り主の名前を書きます。
上の段に書くこと
・祝御新築
・御新築祝
・御新築祝
・御新築御祝
・祝 御新築(※)
※4文字は縁起が悪いと気にされる場合は、「祝 御新築」のように、「祝」と「御新築」の間に一文字空けて書きましょう。
・御祝
下の段に書くこと
自分または贈る側の名前を書く
上の段の文字より小さめに書きましょう。友人・知人・同僚などの同い年の方に贈る場合は「苗字」のみ。目上の方には「フルネーム」で書きます。
連名は3名まで
同じのし袋で一緒に贈る場合は、3名までなら横並びで名前をフルネームで書きます。名前を書く順番にルールがあります。職場などで上下関係があるようでしたら右から地位が高い順に書きましょう。同僚や友人の場合は50音順でOKです。
夫婦では妻は名前のみ
夫婦の場合は夫の名前をフルネームで書き、左横に妻の名前のみ書きましょう。
4名以上の連名はNG
4名以上は全員の名前を表書きに横並びで書くことはできません。間違えないよう注意しましょう。
4名以上の場合の書き方
4名以上は代表者一人の名前をフルネームで書き、その左横に「他一同」と書きます。もし、会社や社内の部署部署、団体・サークル・同窓会などで贈る場合は、団体名を書き、そのに「一同」の文字を書きましょう。また、他一同が誰なのかわかるように、全員の名前を書いた紙をのし袋の中袋に入れてください。
のし袋の中袋の書き方
表に書くこと
贈る金額を「金 ○○○○ 円」と書きます。金額は一般的に大字で書きます。と言っても最近は難しい大字ではなく、通常の漢字で書く方が増えているようです。中袋はのし袋のセットに1枚しか入っていませんので字を間違えたら面倒なことになりますよね。また、金額の後につける「円」の大字は「圓」ですが、一般的に「円」が使われています。
中袋の金額の書き方(大字)
- 3,000円:「三千円」「 参千円」「参仟円」
- 5,000円:「五千円」「伍仟円」「伍阡円」
- 10,000円:「一万円」「 壱万円」「壱萬円」
- 20,000円:「二万円」「弐万円」「弐萬円」
- 30,000円:「三万円」「参万円」「 参萬円」
- 50,000円:「五万円」「伍万円」「 伍萬円」
- 100,000円:「十万円也」「拾万円」「 拾萬円也」
中袋の裏に書くこと
郵便番号、住所、氏名を書きます。複数の場合は、3名の名前だけを書きましょう。
上包みの折り方
上包みは重ね方を逆にすると「不祝儀袋」になってしまうため注意が必要です。
ご祝儀袋は袋の上の折返しに下の折返しを重ねますが、不祝儀袋の場合はその逆となります。
新築祝いの相場とお祝いを入れる時の注意点
現金の入れ方
新築祝いは新札を用意しましょう。お金は中袋に入れますがお札の向きにルールがあります。中袋の表とお札の表(肖像画が描かれている面)が同じ向き(同じ上下)になるよう入れてください。
新築祝いで現金または品物を贈る際の相場を関係別に出しました。現金で送る場合も品物で贈る場合も同じ相場ですので参考にしてください。
新築祝いの相場
職場での自分との関係によって異なります。たま、職場の同僚に現金を贈ることは問題ありませんが、目上の方に現金や金券を贈るのは失礼に当たるという見方もありますので避けたほうが無難でしょう。
自分と友人との関係、付き合いの長さや深さなどで異なると思います。一般的には10,000円以上が多いようです。
親戚の場合、叔父や叔母、いとこなどがいますが、叔父や叔母の方がいとこに比べ贈る金額が多くなります。
一般的には叔父や叔母なら50,000円、いとこなら30,000円が多いようです。
親子で別居している場合の相場です。
注意点
現金を贈る場合は新札を用意します。新築祝いに限らず、お祝いごとは必ず新札を使いましょう。新札にする理由は礼儀を尽くすということ以外に、贈り物を早くから「この日のために準備していた」という気持ちを表すためでもあります。
新築祝で贈ってはいけないもの
- コンロ
- ライター
- キャンドル
- お香
- ストーブ
- 灰皿
「火を連想させるもの」はすべてNGです。赤い商品や赤い花も避けた方が無難でしょう。また、「壁を傷つけるもの」もNGです。壁に穴をあけなればならない絵画や時計などを贈るのを止めましょう。
新築祝いを渡す時期
一般的には「新築された家に招待された・行ったときに贈る」か「家に引っ越した後に贈る」のいずれかが多いようです。引っ越した後に贈る場合は、引越し後半月~2ヶ月以内に贈りましょう。
新築祝いを郵送する場合
相手が遠くに住んでいて家に行くことができない場合、新築祝を郵送するのは失礼にはあたりません。新築祝を現金で贈る場合、現金書留で送りますが現金書留に直接現金を入れるのでは無く、現金書留の封筒に新築祝いののしがついた「のし袋」ごと入れて送ります。のし袋が大きくて現金書留の封筒に入らない場合は、大きなサイズの現金書留の封筒が販売されているようですので、郵便局の窓口に聞きましょう。また、新築祝いののし袋だけでなく、一筆お祝いの言葉を添えた手紙を一緒に入れましょう。
まとめ
新築祝いののし、のし袋の書き方、贈る金額の相場やタブーなどをご紹介いたしました。いとこが新築した際、新築祝いに時計が7つも贈られて、えっ?とびっくりしました。新築祝いに向いている品物の中に時計があることもその時知りましたが、いくらなんでも7つは…新築祝いの品物を贈るのは難しいとつくづく思い、今は私は現金派です。贈り物は気持ちが一番といいますが、相手が喜ぶものをマナーを守って贈りましょう。