目次
こんにゃくの賞味期限とは
表示されている期限
こんにゃくに表示されている賞味期限は30~90日が一般的です。賞味期限とは、正しく保存した場合に書かれた日にちまで品質が変わらずに美味しく食べることができる期間、です。
こんにゃくに限らず、賞味期限が表示されている食品は、期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。
保存状態によっては半年過ぎても腐らない
購入するこんにゃくのほとんどは梱包されていて高温で殺菌処理されています。保存状態が適切で未開封であれば、表示されている賞味期限を半年以上過ぎても腐ることはない、と言われています。
ただし、食感などには変化はでます。また、賞味期限が切れているこんにゃくを食べるときは、念のため腐敗がないか確認してから食べるようにしましょう。
開封後の賞味期限は長くない
賞味期限が過ぎても食べることができるというのは「開封前」のこんにゃくです。開封後のこんにゃくの賞味期限は2〜3日、または保存状態によって1週間程度となっていますので、早めに食べきるようにしましょう。
≪ポイント≫
- 殺菌処理されているため開封前なら「半年以上」過ぎても腐らない
- 開封してしまうと「2~3日」から「1週間程度」で賞味期限がきてしまう
こんにゃくの賞味期限が切れた場合
水分が抜け食感が変わることもある
こんにゃくは賞味期限が過ぎてもすぐに腐ることはないですが、時間の経過とともに離水していき食感は大きく変わってきます。離水によってもともとの大きさよりも小さく縮んでしまい、弾力も衰え硬くなります。
本来のこんにゃくとは変わってくるので、食べてもあまり美味しくないかもしれませんし、食べ方に工夫が必要となるケースが多いです。
腐ったこんにゃくとは
こんにゃくが腐ると次のような状態になります。
- ぬめりが出たり、ドロッとしてくる
- 悪臭がする
- 溶けて形が崩れている
- パックの中の水が濁っていたり、膨張している
- 開封後、膜のようなものが張る
このような状態がみられる場合は、腐敗している可能性が高いため食べるのはやめましょう。
≪ポイント≫
- 賞味期限が切れたこんにゃくは水分が抜けて「食感が悪くなる」
- ぬめりや悪臭など、「腐敗のサイン」が出ているこんにゃくは食べないようにする
こんにゃくの賞味期限をのばす保存方法
開封前は冷暗所か冷蔵保存
開封前のこんにゃくは直射日光の当たらない冷暗所か冷蔵庫の保存になります。
暑い季節などは冷蔵庫に入れておくほうが良いかもしれませんが「直射日光、高温多湿を避けて保存」と記載があれば冷蔵保存でなく窓から離れた場所や棚にしまっておけます。
開封後は「水」と一緒に保存
こんにゃくはアルカリ性の食品であり、パックに梱包されているこんにゃくにはアルカリ水が入っています。
アルカリ水には殺菌作用があるので、開封後のこんにゃくは入っていた液体(または水)も一緒に密閉容器に移して保存することをおすすめします。
入っていた液体(または水)を捨ててしまった場合は、水道水を入れても構いません。ただし水道水を入れた場合は、2日に1度お水を取り替えるようにします。
このような方法で保存した場合は1週間程度日持ちする場合もあります。ですが、開封後はできるだけ早めに食べることが望ましく、適切な保存方法であっても数日経過していたら食べる前にこんにゃくの状態を確認してください。
茹でたこんにゃくの保存方法
一度茹でたこんにゃくは、ゆで汁も一緒に容器に入れて冷蔵庫で保存するのがおすすめです。この場合の保存期間は2~3日ですが、できるだけ早めに食べるようにしましょう。
≪ポイント≫
- こんにゃくは冷暗所か冷蔵庫に保存する
- 保存容器に移す際はこんにゃくと「一緒に入っている水(アルカリ水)」も一緒に移す
- 茹でたこんにゃくは「2~3日」で使い切るようにする
こんにゃくの冷凍保存
冷凍保存すると食感が大きく変わってしまう
こんにゃくを長期に保存したい場合は冷凍保存することもできますが、大きく食感が変わります。
冷凍保存したこんにゃくは、解凍したときに水分が抜けて繊維質だけになりスポンジ状態になってしまいます。ゴムや牛すじのような食感となり、本来のこんにゃくとはかけ離れてしまい、水に浸けても元には戻りません。
ですが、この食感をあえて楽しむレシピやスポンジ状のこんにゃくの食感が好み!という人もいます。こんにゃくは冷凍保存をすると食感が大きく変わる、と覚えておくようにしましょう。
冷凍保存の方法
冷凍保存する場合、そのまま冷凍保存もできますがあく抜きなどの下処理をしてから保存するほうが使いやすいです。保存期間は1カ月程度です。
- こんにゃくを好きな大きさにちぎるか、カットして軽く塩もみをします。
- 1~2分茹でてあく抜きをし、さるで冷まします。
- キッチンペーパーなどを使い、こんにゃくの水分をふき取ります。
- フリーザーバッグに入れ、できるだけ空気を抜いて冷凍庫で保管します。
解凍方法と使い方
解凍するときは芯の部分が解凍されるまで自然解凍しましょう。早く使いたい場合は次のように解凍してみてください。
- 水をはったボウルにフリーザーバッグのまま冷凍こんにゃくを入れます。
- 常温で1時間ほど放置します。
- 解凍したら、手でしっかりとこんにゃくをしぼって水分を抜きます。
1時間も時間がない、という場合は熱湯をはったボウルにフリーザーバッグのまま冷凍こんにゃくを入れると10~15分程度で解凍できます。しぼるときはこんにゃくから水分が多く出るので気を付けてください
解凍処理したこんにゃくはお肉のように唐揚げやステーキ、生姜焼きなどにして使うことができます。「冷凍こんにゃくのレシピ」で検索するとさまざまなアイディアレシピがあります。食感が好み方はいろいろなレシピを楽しむのも良いでしょう。
≪ポイント≫
- 冷凍保存すると食感が固くなってしまう
- 冷凍保存した場合の保存期間は「約一ヵ月」
- こんにゃくの解凍時間は、自然解凍で「1時間」、熱湯で「10~15分」を目安にする
こんにゃくに関するQ&A
A.こんにゃくはこんにゃく芋から作られています。こんにゃく芋をすりつぶしたものか、乾燥して粉状にしたこんにゃく芋を水に溶かし、凝固剤を加え熱をかけ固めて作られています。
A.こんにゃくには豊富な食物繊維やカルシウムが含まれています。
A.食物繊維が豊富なことで、コレステロールの値を正常する効果が期待できたり糖尿病の予防に最適と言われています。また、便秘を解消しおなかをすっきりする効果も期待できます。加えて、こんにゃくには歯ごたえと弾力がありゆっくりと食べることができます。
そのため、脳の視床下部にある「満腹中枢」が刺激され、腹八分目の食事で満腹感が得られます。このことから肥満防止効果なども期待できます。低カロリーのためダイエットにもおすすめです。
こんにゃくの下処理方法
パックから出して表面を洗う
こんにゃくはパックに「あく抜き不要」などと書かれていても袋から取り出したさい、一度よく洗うほうが良いでしょう。表面のぬめりを洗い流すことで、表面のにおいを取ることができます。
使う大きさに切り分ける
煮物などに使う際、好きな大きさにする場合は手やスプーンでちぎったほうが包丁で切るよりも、表面のざらつきができることで味がしみ込みやすくなります。
ちぎりこんにゃくのやり方はこんにゃくの角から一口大になるようにスプーンでちぎっていきます。また、手でちぎったり、切る前のこんにゃくに格子状に浅く包丁で切込みを入れておくのも良いでしょう。
塩を振って茹でる
ちぎったこんにゃくはボウルに入れて、小さじ1杯ほどの塩を全体にまぶして5分ほどおき、塩がついたまま沸騰したお湯が入った鍋で2~3分ほど茹でましょう。
茹であがったら水気を取る
茹で上がったこんにゃくは水にさらさず、ザル上げで水気を切って使いましょう。茹でる前の塩もみをすることで独特のくさみを消すことができます。
最後に
こんにゃくの下ごしらえでは基本は塩をまぶしてから茹でるのをおすすめしますが、味付けの濃い料理に使う場合などは、塩もみせず下茹でするやり方もあります。
こんにゃくには独特のくさみがあるため、薄味などの場合は下ごしらえをしておいたほうが良いでしょう。