目次
生姜のひとかけ(一片)の大きさと重さ
生姜ひとかけの大きさと重さの目安は、以下のとおりです。
- 大きさ:手の親指の第一関節から指先まで
- 重さ:およそ10グラム
指の太さや生姜の大きさによって多少分量が前後するので、心配な場合は10グラムを目安にするといいですよ。
チューブやおろし生姜の「ひとかけ」の目安
チューブに入ったすりおろし生姜を利用している方も多いはず。
チューブのすりおろし生姜やみじん切りの場合も、生姜ひとかけの重さの目安はおよそ10グラムです。以下の量を目安にしましょう。
- すりおろし生姜:大さじ1弱
- チューブから出したときの長さ:4~5センチ
チューブのすりおろし生姜は、自分ですりおろした生姜と比べると風味が劣りますが、すりおろす手間がかからないので忙しいときに便利です。
生姜の皮のむき方
生姜は小さくて形がいびつなので、包丁で皮をむくのは少し大変。しかも、ひとかけだけ使いたい場合はとくにむずかしいです。
生姜の皮をむくときには、ふだん使用する大きめの包丁ではなく、ペティナイフやピーラーを使うといいでしょう。また、生姜がすべらないように手でしっかり持ち、指を切らないよう注意してください。
鮮度がよければ皮ごと使う
皮に傷みがない新鮮な生姜は、皮ごと使用しても問題ありません。
生姜の辛み成分であるジンゲロールなど主要な栄養素は、皮のすぐ下に多く含まれます。生のすりおろし生姜を薬味として使うなら、皮付きのほうが殺菌効果が高く、香りも良いです。
ただし、乾いてカピカピになっていたり、表面にカビが生えていたりする場合は、皮をしっかりむいてから調理しましょう。
《 ポイント 》
- 新鮮な生姜は皮付きのまま使用するのがおすすめ!
- 皮の近くにはジンゲロールなどの重要な栄養素がたっぷり含まれる
スプーンやアルミホイルを使う
包丁を使わなくても、スプーンやアルミホイルを使えば安全に生姜の皮をむくことができます。
やり方はとっても簡単。料理が苦手な方にもおすすめの、スプーンとアルミホイルを使った生姜の皮のむき方を紹介します。
スプーンを使って生姜の皮をむく方法
生姜の皮むきに使うスプーンには、デザートスプーンがおすすめ。手にすっぽり収まるので扱いやすく、細かい溝の部分の汚れも取りやすいです。
- 生姜の表面を洗って、キッチンペーパーなどで水気を拭く
- スプーンの丸い方を上にし、利き手で持つ
- スプーンのカーブした部分(膨らみのある方)が親指側、へこんだ部分が人差し指側になるようにして握る
- 反対側の手で生姜を持ち、スプーンのふちを使って親指に力を入れながら皮をこそげ落とす
皮をむきにくい場合は、生姜をまな板に置いて、手で押さえながら作業するといいでしょう。
アルミホイルを使って生姜の皮をむく方法
アルミホイルを使えば、スプーンを使うよりもさらに薄い皮をむくことができます。
- 生姜の表面を洗って、キッチンペーパーなどで水気を拭く
- 25センチ×15センチぐらいの大きさのアルミホイルを、クシャっと丸める
- 丸めたアルミホイルを利き手で持ち、反対の手で生姜をしっかり持つ
- 丸めたアルミホイルで、生姜のカーブに添わせながら皮をこそげ落としていく
アルミホイルなら、安全かつスピーディーに薄い皮がむけます。お子様のお手伝いにもおすすめです。
《 ポイント 》
- スプーンを使って生姜の皮をむくときにはデザートスプーンを使う
- アルミホイルを丸めて使えば、生姜の皮を簡単に薄くむくことができる
生姜の皮の使い道
生姜の皮周辺には、ジンゲロールがたっぷり含まれます。ジンゲロールは生姜の辛み成分であり、殺菌・抗酸化作用や体を温める効果のある大切な栄養素です。
さらに生姜の皮を料理に加えると臭み取りになるので、魚料理などに使うとおいしく仕上がります。
生姜の皮の活用方法
- 紅茶や緑茶に加えてジンジャーティーにする・・・血行促進・抗菌作用、免疫力を高める効果が期待できる
- 肉や魚をゆがくときにお湯に入れる・・・肉や魚の生臭さを除去し、風味を与える
生姜の皮は捨てずに、有効活用してくださいね。
《 ポイント 》
- 生姜の皮をジンジャー紅茶やジンジャー緑茶にすれば健康に役立つ!
- 生姜の皮は肉や魚の臭みを取る効果がある
生姜の切り方とすりおろし方
生姜を切るときやすりおろすときに、ちょっとひと工夫するだけで、よりおいしくなります。
ここで紹介する切り方とすりおろし方、千切りのやり方のコツを参考にしてみてくださいね。
筋(繊維)に注目
生姜にはたくさんの繊維があります。繊維に対し平行に切ると、独特のシャキシャキした食感に。繊維に対して垂直に切ると、繊維の断面がよくわかります。繊維を断つことで、やわらかな食感になります。生姜の用途によって、切り方を変えてみるといいでしょう。
《 ポイント 》
- 生姜の繊維に対して平行に切ると、歯ごたえのある食感に
- 生姜の繊維に対して垂直に切ると、やわらかくなる
おろし器と生姜の筋が垂直
生姜をすりおろすとき、おろし器に対して生姜の繊維が垂直になるようにあてるのがポイントです。
生姜をおろす手順
生姜をすりおろす手順は、以下のとおりです。
- 生姜の表面を洗って、キッチンペーパーなどで水気を拭く
- 固い部分の皮をむく ※皮が傷んでいなければ、皮のままでもOK
- 生姜をすりおろしやすいサイズに切る
- おろし金に生姜をあてて、円をかくようにすりおろしていく
- おろし金に残った生姜を、ようじなどでこそげ落とす
- おろした生姜の繊維が気になる場合は、まな板において包丁でたたき、繊維を細かくする
生姜の表面には線があります。線に逆らわないようにおろし金にあてることで、筋に対して垂直にすりおろすことができます。
《 ポイント 》
- 生姜をすりおろす際は、おろし金に対して繊維が垂直になるようにあてる
千切りは筋に沿って
生姜を千切りにする場合は、繊維に対して平行に包丁を入れるのがポイントです。生姜の歯ごたえを、しっかりと活かすことができます。
生姜を千切りにする手順
- 生姜の表面を洗って、キッチンペーパーなどで水気を拭く
- 生姜の皮を薄くむく
- 生姜の繊維に対して平行に、きれいに薄切りにする ※薄さは1~3ミリ
- 薄切りにした生姜をまな板にずらして並べ、繊維に対して平行に細切りにする ※細さは1~3ミリ
千切りの生姜をそのままみじん切りにすることもできます。
千切りの生姜の繊維を断つようにして、細かく切れば完成!生姜をたくさん千切りにしたら、ついでにみじん切りも作って冷凍しておくと便利ですよ。
《 ポイント 》
- 生姜の千切りは繊維に対して平行に!
生姜に関するQ&A
A.ひとつまみの目安は、だいたい1グラムほど。人差し指と親指、中指の先端を使ってひとつまみした量です。ひとつかみは、片手でつかめる量です。手の大きさや食材によって重さや量は異なります。
A.少々や少量の目安は、だいたい小さじ8分の1(0.6cc)ほど。人差し指と親指の先端で軽くつまんだ量です。
A.適量は、「料理に適した量である」と判断できる量です。味をみながら、ちょうどいい塩梅だ、と感じられるよう自分自身で調節しましょう。
《 ポイント 》
- ひとつまみの目安:約1グラム
- ひとつかみの目安:片手でつかめる量
- 少々・少量の目安:小さじ約8分の1(0.6cc)
- ひとつかみの目安:片手でつかめる量
- 適量の目安:料理に見合ったちょうどいい量
生姜の鮮度を保つ保存方法
生姜をたくさん入手したら、できるだけ長持ちさせたいですよね。
そのまま冷蔵庫に入れておくと、乾燥して縮んだりカビが生えたりして、すぐにダメになってしまいます。
これから紹介する方法で保存すれば、長期間生姜の鮮度を保つことができます。
冷蔵保存の方法
水に浸して冷蔵庫に保管しておくことで、新鮮な状態を約1ヵ月間保つことができます。
- フタ付きの容器(タッパーや空き瓶など)をきれいに洗っておく
- 生姜の表面に付いた汚れを洗い、皮付きのまま容器に合わせてカットする
- 容器にカットした生姜を入れる
- 生姜がすべて浸るように水を入れる
- フタをして、冷蔵庫で保存する
生姜を使用する際は、カット面を薄くそいでください。また、生姜を使うたびに水を入れ替えましょう。しばらく生姜を使わない場合でも、最低1週間に1度はきれいな水と入れ替えましょう。
冷凍保存の方法
冷凍した生姜の保存期間は、約1ヵ月。いろいろな形で小分けにし冷凍しておけば、調理の際に必要な分だけパッと使えて便利ですよ。
- 生姜の表面を洗って、キッチンペーパーなどで水気を拭く
- 薄切りや千切り、みじん切り、すりおろしなど、お好みの形にする
- 2を、それぞれ1度の調理で使う量に小分けにし、ラップで包む
生姜をラップで包む際は、空気が入らないように注意しましょう。冷凍の生姜は、凍ったまま調理に使えます。
常温保存の方法
以下の方法なら、常温でも生姜を約2週間保存できます。ただし室内の気温が14度以上になる季節は、常温だと生姜は傷みやすくなります。夏場などは冷蔵または冷凍保存をおすすめします。
- 生姜を適量ずつ新聞紙で包む
- 通気性のいい容器(ザルなど)に入れて、日の当たらない風通しのいい場所に置く
生姜が大量にある場合、半分は冷蔵or冷凍保存しておくと安心です。
《 ポイント 》
- 水に浸して生姜を冷蔵保存すれば、約1ヵ月間もつ!
- 生姜を小分けにして冷凍しておけば約1ヵ月保存可能!凍ったまま調理ができる
- 生姜を新聞に包み、ザルにのせて冷暗所に置けば約2週間もつ
- 室温が14度以上の場合は常温保存はNG!
最後に
生姜ひとかけの分量の目安を把握しておけば、いちいち量る手間なくサッと調理ができます。生姜を料理に入れることで、魚や肉の臭みが消えて独特の風味が加わり、食欲をそそります。
生姜には体を温める効果や殺菌・抗酸化作用も期待できるので、健康のためにも毎日の食事にどんどんとり入れるべきです。生姜をいつでも使えるように、冷蔵庫や冷凍庫にストックしておきましょう。