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赤ちゃんの洗濯洗剤はいつまで分ける?
実際に赤ちゃんがいる家庭でも、生後何ヶ月まで赤ちゃん用の洗濯洗剤を使うべきか明確に分からない…という方も多いはず。
赤ちゃんの洗濯洗剤は、一体いつまで分けるべきなのか。具体的な例を見ていきましょう。
明確な決まりはない
実は「生後何ヶ月まで洗濯洗剤を分けなければならない」といった決まりはありません。
ただし、生後1ヵ月までの間は注意が必要です。生まれて間もない赤ちゃんの皮膚はとても薄いので、使用する洗剤によっては、かぶれたり炎症を起こしたりする可能性があります。
とくに、生まれつきアトピー体質で乳児湿疹がひどい赤ちゃんの肌着などを洗濯する際は、慎重にならざるをえません。赤ちゃんの肌質に合わせて、様子をみながら対応していくといいでしょう。
最初から「分けていない」という人もいる
産後のママは、体調が万全でなくホルモンのバランスも乱れがち。そのうえ数時間おきの授乳や夜泣きで睡眠不足の状態が続き、くたくたです。
現実的に家事の手間をかけられない、といった理由で、赤ちゃんが生まれたときから洗濯洗剤を分けていない方もいるようです。
すすぎをしっかりすれば分けなくても良い
赤ちゃんのデリケートな肌にダメージを与える一番の原因は、衣類に残った洗剤です。
わざわざ赤ちゃん専用の洗濯洗剤を購入しなくても、洗剤のすすぎ残しがなければ大人と同じ洗剤でも問題ありません。すすぎを1回分増やすだけで、しっかりと洗剤を洗い流すことができます。手間も負担もかかりません。
赤ちゃん専用の洗濯洗剤がない、または購入の予定がない方は、いつもよりすすぎを1回多くしましょう。
- 生後1ヵ月は赤ちゃんの洗濯洗剤の成分に気をつける
- しっかり洗剤を洗い流せば、分けなくても大丈夫な場合もある
赤ちゃんの洗濯洗剤を分ける理由
そもそも、なぜ赤ちゃんの洗濯洗剤を分ける必要があるのでしょうか。具体的な理由を3つ見ていきましょう。
化学物質から赤ちゃんを守るため
購入したばかりの大人用の衣服には、ホルムアルデヒドなどの化学物質が付いている場合があります。なので、大人の新品の衣類と赤ちゃんの肌着を一緒に洗うべきではありません。
また、洗濯物を真っ白にすることのできる洗剤には、蛍光増白剤が含まれます。蛍光増白剤の入った洗剤で洗濯すると汚れが落ちているように見えますが、実は紫外線を反射させて白く見せているだけなのです。
蛍光増白剤は刺激が強いので、赤ちゃんの皮膚に付くと湿疹などのアレルギー症状を引き起こす可能性があります。もし、普段使用している洗濯洗剤に蛍光増白剤が含まれているのなら、赤ちゃんの洗濯に使用するのは極力控えましょう。
汚れの種類が違うため
生まれたばかりの赤ちゃんは外遊びができないので、一日のほとんどを室内で過ごします。
赤ちゃんの衣類に付着するのは、皮脂汚れやこぼれたミルク、オムツから漏れた汚れがほとんど。大人の衣類に付くような油汚れや泥汚れとは、汚れの種類が異なります。
赤ちゃんの衣類はわざわざ白く仕上げる必要がないので、やさしい洗浄力で十分なのです。
アトピーやアレルギーなどの予防
生まれたばかりの赤ちゃんは、皮膚のバリア機能が弱く、少しの刺激でもかぶれや炎症を起こしやすい状態。
低月齢期の赤ちゃんが大人用の洗濯洗剤で洗った肌着などを身に着けると、繊維に残った化学物質や界面活性剤が薄い皮膚から体内に侵入し、肌表面を傷めつけます。
一度傷ついた肌に洗濯洗剤の化学物質などが入り込むと、さらに皮膚が荒れてしまう、といった悪循環に陥ります。その結果、アトピーやアレルギーになりやすくなるので、赤ちゃんの洗濯は分けたほうが安心です。
- 「大人の服(特に新品の服)」と一緒に赤ちゃんの服を洗ってはいけない。
- 「蛍光増白剤」が入っている洗剤は赤ちゃんの衣類に使わない。
- 赤ちゃんの服の汚れは少ない。「優しい洗浄力の洗剤」でOK。
- アトピーやアレルギーを防ぐために赤ちゃん用の「低刺激な洗濯洗剤」で洗う
赤ちゃんの服を洗濯するときに気を付けること
赤ちゃんの衣類を洗濯する際、いくつかの注意点があります。赤ちゃんの服を洗濯するときに気を付けることを、3つにまとめました。
洗濯洗剤の成分に注目する
洗濯洗剤の容器の裏面を見て、成分をチェックしてみましょう。洗浄力の強い洗濯洗剤のほとんどは、蛍光増白剤や界面活性剤が入っているはずです。
また、柔軟剤はいい香りがするので人気がありますが、合成香料や界面活性剤といった化学物質が多く含まれるので、赤ちゃんの衣類を洗濯するときには、柔軟剤の使用を控えるべきです。
洗剤と柔軟剤の量
赤ちゃんの衣類を大人の洗濯物と一緒に洗う場合、洗剤と柔軟剤の量を通常よりも減らして使いましょう。
いつもと同じ洗剤の量で洗ってしまうと、石けんカスが繊維内に残りやすくなります。ひどい汚れでないかぎり、洗剤の量を減らしても汚れは十分落ちます。
また、赤ちゃんの肌着などを洗濯する際に、わざわざ柔軟剤を使う必要はありません。大人の洗濯物と一緒に洗うするときには、柔軟剤を極力使わないようにしましょう。
すすぎはしっかりと
洗濯洗剤の残りカスが赤ちゃんの肌着の繊維内に残っていると、赤ちゃんの肌にこすれたときに肌荒れなどを引き起こします。
洗剤が衣類に残らないよう、いつもよりすすぎの回数を増やし、念入りに洗いましょう。
- 赤ちゃんの衣類を洗濯するときには「柔軟剤の使用を控える」
- 大人の洗濯物と一緒に洗う場合、「洗剤と柔軟剤の量を通常よりも減らす」
- 赤ちゃん用に衣類は普段より「すすぎの回数を増やす」
赤ちゃんの洗濯物を干すときに気を付けること
赤ちゃんの洗濯物を外干しする場合、花粉や黄砂、PM2.5などが心配ですよね。
とくにPM2.5はかなり細かい粒子であり、有害物質を含むため要注意です。PM2.5が気管支や肺に入り込むと、ぜんそくや気管支炎を発症させる危険性があります。日によって空気中に飛散する量は異なるので、赤ちゃんの肌着などは室内干しするのが間違いありません。
どうしても赤ちゃんの服を外干ししたい場合には、環境省大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」でその日の大気汚染物質量をチェックし、飛散量が少ない日に干すようにしましょう。
http://soramame.taiki.go.jp/Index.php
- 赤ちゃんの衣類は、外干しよりも室内干しのほうが安心!
赤ちゃんの服も一緒に洗える洗濯洗剤と柔軟剤6選!
赤ちゃんの洗濯にも安心して使用できる、肌にやさしい洗濯洗剤&柔軟剤を6点紹介します。これを機に、大人用の洗濯洗剤を見直すのもいいかもしれませんね。
さらさ 洗濯洗剤と柔軟剤
出典(左):https://www.amazon.co.jp/dp/B018FLGLHG/
出典(右):https://www.amazon.co.jp/dp/B007EITUFC/
さらさのキッズ用洗濯洗剤は、蛍光剤・漂白剤・着色料を使用せずに、高活性オーガニック酵素が衣類を真っ白に仕上げます。
皮膚科の先生による監修のもと、肌テストもしっかりおこなわれているので、赤ちゃん用の洗濯に安心して使用できます。柔軟剤も着色料無添加で、やさしい使い心地。洗濯物がふわふわに仕上がります。
ピジョン 赤ちゃんの洗たく用洗剤 ピュア 800ml
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B01MRFLRC4/
ピジョンの赤ちゃんの洗たく用洗剤は界面活性剤を含みますが、洗剤残り試験や皮膚刺激性・アレルギーテスト済みなので、0歳時から使用可能です。
落ちにくいウンチ汚れやミルクの汚れには浸けおき洗いがおすすめ。すっきりきれいに落ちますよ。無香料&無着色で、漂白剤、リン、蛍光剤も無添加です。
無添加 ベビーの肌着洗いせっけん
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00115SOX8/
ミヨシの無添加ベビーの肌着洗いせっけんなら、柔軟剤なしでもふんわりやわらかく仕上がります。香料、着色料、防腐剤はもちろん無添加。
100%純せっけん成分で作られているので、肌が敏感な赤ちゃんや肌荒れしやすいお子様でも、安心して使用できます。強い洗浄力を求める方には不向きかもしれません。
アラウ.ベビー 洗濯用せっけん
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B01FTVN4WU/
アロエエキス配合の植物性洗濯せっけん・アラウ.ベビーは、合成界面活性剤、蛍光剤、漂白剤、合成香料、着色料、保存料のすべて無添加です。まるで柔軟剤を使ったようなやわらかな仕上がりが魅力です。
天然のラベンダーとスペアミント精油を配合しているので、ほんのりやさしい香り。赤ちゃんだけでなく、ママにもおすすめの洗濯洗剤です。
パックスベビー 洗濯石鹸
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00TWTYKYM/
パックスベビー洗濯石鹸は、高濃度の純せっけん洗浄成分と洗浄補助剤(ムクロジエキス)で作られています。マカデミアナッツ油などの植物油脂が配合されており、手もみ洗いする際にもママの肌をやさしく守ります。
合成界面活性剤、リン酸塩、蛍光増白剤、酵素、着色料無添加で、赤ちゃん専用の洗濯にぴったりの安心・安全な洗濯洗剤です。
ベビーファーファ 洗濯用 複合石鹸
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B078KRBDJZ/
ベビーファーファの洗濯石鹸は、100%植物由来の洗浄成分で作られています。漂白剤、蛍光剤、リン、合成香料のすべて無添加。皮膚刺激性テスト済みなので、生まれたばかりの赤ちゃんの肌着にも安心して使用できます。
ミルク由来の天然セラミド成分配合で、しっとりやさしい洗い上がりです。天然ベルガモット精油の香りが、ほんのり心地いいです。
最後に
生まれたばかりの赤ちゃんの皮膚は、びっくりするほど薄くて繊細です。
バリア機能が弱いので、洗濯洗剤に含まれる化学物質により肌荒れやかぶれを引き起こす危険性があります。アトピーやアレルギーになるリスクを減らすためにも、赤ちゃん用の洗濯洗剤を使うことをおすすめします。
大人と同じ洗濯洗剤を使う場合には、すすぎ残しのないようにしっかりすすぎましょう。