目次
冷蔵庫を移動する前の準備
冷蔵庫の中身を整理しましょう!
冷蔵庫を移動するときは、中身を全て取り出し、空っぽの状態にしておかなければなりません。そのため、前日までに、冷蔵庫の中身を整理する必要があります。
冷蔵庫の移動をすることが決まった日から、食材を使い切ることができるよう、計画的なお買い物や料理も必要です。冷蔵庫の移動が終わるまでは、まとめ買いなどはやめましょう。
クーラーボックスを活用しよう
冷蔵庫の中身のほとんどが、冷蔵保存でなければならない食材です。冷蔵庫の中身を整理しなければならないときに便利なのがクーラーボックスです。長時間使用することができる保冷剤も用意しておきましょう。
用意できない場合は、スーパーやコンビニなどで氷を購入しても使用しても良いです。常温保存が可能なものは、ダンボールなどに梱包し、割れ物にはクッション材を使用するなどしましょう。
どうしても前日までに使い切ることができず、クーラーボックスでの保存も難しい食材は、もったいないようですが、処分してしまうしかありません。
クーラーボックスで保存していても、いざ冷蔵庫に戻そうと思ったときには、傷んでしまっている可能性もあります。
冷蔵庫の電源を抜いておきましょう!
絶対に忘れないでください。冷蔵庫の電源は「前日までに抜いておくこと!」そうしなければ、冷蔵庫を移動することができなくなってしまいます。
実は、冷蔵庫は、電源を切っても、すぐに移動することができません。冷蔵庫内には霜が発生しているのですが、移動させる前に、その霜を完全に溶かしておかなければならないのです。
もし、冷蔵庫内に霧が溶けないまま残っている状態で移動すると、水漏れしてしまう可能性があります。冷蔵庫の電源を抜いたあと、霜が溶け、冷蔵庫内が濡れてしまっているかもしれません。乾拭きをしておくと良いです。
冷蔵庫の水抜きも忘れずに!
製氷機や受け皿に水は残っていませんか?しっかり水抜きをしておきましょう。製氷機の部分には、作りかけの氷が残っていることがあります。溶けて水漏れの原因になってしまわないよう、取り出しておきましょう。
冷蔵庫の扉を固定しましょう!
冷蔵庫の移動をするための準備が整ったら、冷蔵庫の扉が移動中に開いてしまわないよう、しっかり固定しておきましょう。確実に固定することができれば、紐でも良いですし、布テープでも良いです。後から剥がしやすいものや、冷蔵庫にベタベタが残ってしまわないものが良いでしょう。
冷蔵庫の移動は角度に注意!
冷蔵庫はなるべく立てたままの状態で移動させましょう!
冷蔵庫は立てたままで移動するのが基本です。寝かせた状態で移動しなければならない場所では、一時的であれば、斜めにしたり、寝かせた状態で移動させても構いません。
しかし、車やトラックで運ぶときなどの移動中は、冷蔵庫を立てたままの状態で、ロープなどを使って固定して移動するようにしましょう。
なぜ、冷蔵庫を寝かせた状態で移動させてはいけないのか
冷蔵庫を寝かせた状態で車やトラックに乗せてしまうと、移動中の振動や衝撃によって、コンプレッサー内にあるオイルが冷却システムに流れ込んでしまいます。流れ込んでしまったオイルは、もう、どうしようもありません。故障の原因にもなりますし、冷蔵庫をお買い替えなくてはならないかもしれません。
冷蔵庫の移動を一人でする方法
小型の冷蔵庫であれば、一人で移動することは、不可能ではありません。
家電業界で働く方の中には、たった一人で冷蔵庫の移動をする人もいます。しかし、プロだからこそできる話ですし、素人では難しいかと思います。
冷蔵庫を購入し、自宅に届けてもらったときのことを思い出してみてください。男性が二人で移動させていませんでしたか?
小型の冷蔵庫であれば、150Lで50kgくらいです。一人で移動させることも不可能なことではありませんが、ケガや事故が起きてしまわないよう、決して無理をしないでください。
- 冷蔵庫のキャスターを使って移動する
- 大型家電や大型家具を移動することができる便利グッズを使って移動する
- 台車に乗せて移動する
一人で冷蔵庫を移動するとき、このような方法があります。しかし、エレベーターで移動することができない限り、難しいのではないでしょうか。50kgの冷蔵庫を抱えて階段の上り下りは大変危険です。
冷蔵庫の移動で階段がある場合
冷蔵庫を移動するとき、どうしても階段の上り下りをしなければならないことがあるかもしれません。一人で冷蔵庫を抱え、階段の上り下りをすることは大変危険ですし、大型の冷蔵庫では、プロであってもできません。
冷蔵庫の上部(裏側)には、冷蔵庫をしっかり持ち上げることができるよう、取っ手が備え付けられています。取っ手にしっかり手を置くことができたら、冷蔵庫を傾けるようにし、もう一人が冷蔵庫の下部にある脚をしっかり持ちます。
最低でも二人は必要です。移動するとき、周りがよく見えないかもしれません。冷蔵庫はもちろん、周りにある壁やドアや家具などを傷つけてしまわないよう、ケガをしてしまわないよう、お互いに声を掛け合いながら、慎重に運びましょう。他にも誰かいるのであれば、誘導してもらうと良いと思います。
大型冷蔵庫を移動するときの注意点
ファミリー向けの大型の冷蔵庫を、大掃除や模様替えをするために移動する場合、冷蔵庫に備え付けられているキャスターを使って移動することができます。
冷蔵庫の下や裏にたまってしまったホコリやゴミを掃除するため、実際に試してみたことがあるのではないでしょうか。しかし、引っ越しや買い替えによって移動する場合には、冷蔵庫の大きさや重さのことを考えると、かなりの経験値を要するものだと思います。
家電製品店で働いた経験があり、冷蔵庫の移動を経験したことがある人であれば、可能になるかもしれません。しかし、複数人で移動させようと考えたとしても、素人では難しいです。
複数人もいれば、息をぴったり合わせることさえも難しいですよね。決して無理はせず、ケガや事故を防止するためにも、業者さんに依頼することを強くおすすめします。
冷蔵庫の移動を業者に依頼する方法
冷蔵庫の移動のみ依頼したいときは、引っ越し業者さんや便利屋さんを利用すると良いです。
引っ越し業者さんが冷蔵庫の移動のみ行ってくれるのか?と疑問に思われている人が多いようですが、ほとんどの場合、対応してもらうことができます。
しかし、予約で埋まってしまっているときや、繁忙期には、断られてしまうこともあります。早めに予約しておきましょう。
まずは、業者さんの情報を集めましょう!
インターネットで検索してみると、たくさんの業者さんが見つかります。どこに依頼するのか、できる限り多くの情報を集めるようにしましょう。公式ホームページを確認してみるのはもちろん、利用されたことのある人の口コミをチェックするのも良いです。
見積もりを依頼しましょう!
業者さんの公式ホームページから、無料見積もりを依頼することができます。専用フォームに必要事項を記入するだけで、簡単に見積もりが出ます。
その場ですぐに見積もりの結果が出る場合もありますし、もっと明確に知りたい場合には、電話やメールなど直接連絡してみてください。自宅に直接来ていただき、冷蔵庫の大きさなどを確認してもらい、見積もりを出してもらうことも可能です。
引っ越し業者さんに依頼した場合の料金の相場
基本的には、どの引っ越し業者さんも、数千円が料金の相場です。何か特別な形状の冷蔵庫であったり、かなり大きな冷蔵庫でない限り、一万円を超えることはないでしょう。
少しでも安く利用したいのであれば、無料見積もりを依頼することと、一点のみの家電の移動も行っている引っ越し業者さんを選ぶということが大きなポイントです。
便利屋さんに依頼した場合の料金の相場
個人で運営している便利屋さんを利用すると、もっとお得な料金で冷蔵庫を移動させることができます。
安いと不安だという方もいらっしゃるでしょうか。個人で運営していることから、人件費がかからず、その分、料金を安くすることができるんです。
冷蔵庫を移動してくださる方は素人ではなくプロですので、安心してお任せすることができます。不安なのであれば、利用されたことのある人の口コミをチェックしてみましょう。
冷蔵庫を移動した後の注意点
冷蔵庫は、移動してからすぐに利用できるわけではありません。
冷蔵庫内をしっかり冷やすためには、運転を再開してから約4時間~5時間かかります。十分に冷えていない冷蔵庫に食材を入れてしまうと、傷んでしまう可能性があります。
また、冷蔵庫は、移動してからすぐに電源を入れることができるわけではありません。たとえ一時的であっても、移動させるときには、冷蔵庫を傾けています。
そのため、冷蔵庫を移動させた後、約30分~1時間経ってから電源を入れ、運転を再開させるようにしましょう。冷蔵庫に食材を入れて使用することができるまでには、約5時間~6時間は必要だということです。
最後に
数ある家電の中でも、冷蔵庫はとくに大型です。50kg程度の小型であれば、一人で移動することも可能であるかもしれません。しかし、大きさや重さによっては、一人ではとても移動させることはできません。
大人と男性二人であっても、素人では難しいかもしれません。決して無理することなく、引っ越し業者さんや便利屋さんなどの業者へ依頼し、プロの手を借りて移動するようにしましょう。