目次
お風呂の場所別!カビをきれいに取る方法
カビをきれいに落とすポイントは、カビが生える場所に合った方法を選ぶことです。
お風呂場でとくにカビが生えやすい4箇所のカビの取り方を、それぞれ見ていきましょう。
”パッキン&タイルの溝”には「強力なカビ取り剤+ラップ」
お風呂のカビのなかでも、とくに取りにくいのはゴムパッキンやタイルの溝部分の黒カビです。ラップを使い、塩素系のカビ取り剤をカビにピッタリ密着させることで、きれいになりますよ。
準備するもの
- ラップ
- 塩素系のカビ取り剤
カビの取り方
- カビの生えた部分に、カビ取り剤をスプレーする
- スプレーした部分に密着させるようにして、ラップで覆う
- 30分~1時間放置する
- 時間がたったら、流水(シャワー)で泡をしっかり流す
カビ取り剤は、泡タイプかジェルタイプがおすすめです。ラップで覆う際は、ピチっと密着させて空気が入らないようにしましょう。
”天井部分の掃除”には「柄の長いブラシ」があると便利
天井のカビは、柄の長いブラシや濡らしたフロアワイパーでこするだけで取れる場合がほとんどです。どうしても落ちない場合に限り、カビ取り剤を使うようにしましょう。
準備するもの
- 柄の長いブラシ
- 捨ててもいい雑巾(フロアワイパー+シートでもOK)
- 塩素系のカビ取り剤
カビの取り方
- 捨ててもいい雑巾かフロアワイパーのシートに、垂れない程度のカビ取り剤をスプレーしてしめらせる
- ブラシの先端に雑巾を巻き、カビの部分をこする(フロアワイパーがあれば、フロアワイパーでカビの部分をこする)
- 15~30分放置する
- 時間がたったら、水を湿らせた雑巾またはシートで拭く
- 乾いた雑巾またはシートで拭く
- 4→5を何度か繰り返し、完全にカビ取り剤を拭き取る
天井部分に塩素系のカビ取り剤を直接スプレーすると、天井から垂れてくる可能性があり危険です。かならず一度、雑巾やシートにスプレーしてから使いましょう。
カビ取り剤を完全に拭き取ったうえで、掃除を終えたあともしっかり換気をしてくださいね。
”お風呂のフタ”は夜間の「つけ置き」でピカピカに!
お風呂のフタに生えてしまったカビには、つけ置きがおすすめです。浴槽の残り湯に重曹を入れて、その中に一晩つけておけば、カビも汚れもすっきり落ちます。
準備するもの
- 重曹
- 残り湯
カビの取り方
- お風呂の残り湯に、重曹1カップ(200cc)を入れて溶かす
- お風呂のフタを浴槽に入れ、カビの生えた部分が浸るようにする
- 翌日フタを浴槽から出し、スポンジで軽くこすってシャワーで流す
スペースがあれば、風呂おけやイスもつけておくといいでしょう。落ちにくいカビ部分は、塩素系のカビ取り剤をスプレーしたスポンジでやさしくこすり、シャワーでよく流しましょう。
”排水口のカビ取り”は溜まったゴミを掃除してから
排水口は、カビ以外に皮脂や石鹸カス、髪の毛でヌルヌルの状態かもしれません。まずは排水口にからまった髪の毛などのゴミをしっかり取り除いてから、カビを退治しましょう。
準備するもの
- ビニール袋
- 割りばし
- 歯ブラシ
- 塩素系のカビ取り剤
カビの取り方
- ビニール袋を手にかぶせて、排水口に溜まった髪の毛を取りビニール袋をひっくり返す(※割りばしなどを使ってゴミを取り、ビニール袋に入れてもOK)
- 排水口のカビ部分に、塩素系のカビ取り剤をスプレーする
- 15~30分放置する
- 時間がたったら、シャワーで洗い流す
- 汚れが落ちていない場合は、歯ブラシなどを使ってこすり落とす
《ポイント》
- 根強いカビには塩素系カビ取り剤+ラップを使う
- 天井にはカビ取り剤を直接スプレ―しない
- お風呂のフタは、残り湯に重曹を入れて一晩つけ置きする
- 排水口も塩素系カビ取り剤を使えば簡単にきれいになる
お風呂のカビ取り剤の特徴をおさえて上手に使いこなそう!
カビ取り洗剤には、低刺激なものから強力タイプまで数種類あります。それぞれの特徴をふまえたうえで、目的に合った適切な洗剤を選びましょう。
塩素系洗剤なら根深い黒カビもきれいに落とせる
塩素系の洗剤を使えば、ほとんどのカビを除去することができます。ただし液性は非常に強いアルカリ性で、次亜塩素酸ナトリウムという強力な漂白成分を含みます。
酸性の液体と混ざると有毒なガスを発生させるので、取扱いには十分な注意が必要です。
カビの除去にはカビキラーとカビハイター
出典(左):https://www.amazon.co.jp/dp/B075KD9GJS/
出典(右):https://www.amazon.co.jp/dp/B001V7SLOI/
カビキラーとカビハイターはどちらも塩素系であり、とても漂白作用の強い洗剤です。カビに直接スプレーするだけで、泡状の洗剤がカビにしっかりと粘着し、カビの根っこまで浸透します。
通常15~20分放置したあと水で流せば、カビをしっかりと除去することができます。また除菌作用もあるので、カビを生えにくくする効果も期待できます。
キッチンハイターでも代用できる?
キッチンハイターはカビキラーやカビハイターと同様、漂白作用のある次亜塩素酸ナトリウムが主成分の塩素系洗剤です。なのでお風呂場のカビ取り剤として使用することも可能です。
しかしあくまでも、キッチンで使用するまな板やフキンなどを漂白・除菌するために作られた洗剤です。代用ができないわけではありませんが、お風呂場専用のカビ取り剤を使用するのが間違いありません。
軽いカビにはエコで低刺激な洗剤がおすすめ
軽い黒カビなら、刺激の少ない洗剤を使い、ブラシでこするだけでも十分きれいになります。
有毒な成分を含まず人体や環境にもやさしいので、小さな子供がいる家庭でも安心して使用できます。ここで、エコ&低刺激な洗剤を紹介します。
酸素系漂白剤
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B000FQTIH0/
酸素系漂白剤の成分は、弱アルカリ性の過炭酸ナトリウムです。
キッチンの掃除や洗濯など、あらゆる場所で使える大変便利な洗剤です。環境にやさしく、塩素系漂白剤のような強い匂いもありません。
カビ取り剤として使う場合には、水と混ぜて固めのペースト状にし、カビに直接塗ってラップで覆います。30分~1時間放置したら、ブラシでこすり水で流しましょう。
重曹+クエン酸
出典(左):https://www.amazon.co.jp/dp/B004HFSP4W/
出典(右):https://www.amazon.co.jp/dp/B003V413F8/
重曹とクエン酸は、体&環境にやさしく、ちょっとしたお掃除にも使える優れものです。
重曹はアルカリ性なので、皮脂汚れ(酸性)のお掃除に効果抜群です。クエン酸は酸性なので、ヌメリのある水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れを落とします。
排水口のカビや軽いカビには、重曹(大さじ4)を粉のまま振りかけて、水で溶かしたクエン酸水(クエン酸大さじ2・水1カップ)をかければシュワシュワっと泡が立ち、汚れが浮き上がります。
歯ブラシなどで軽くこすり、シャワーで流せばピカピカになります。
《ポイント》
- カビキラーとカビハイターはカビの除去に効果的
- キッチンハイターでも代用可能だがお風呂には風呂場専用のカビ取り剤を使おう
- 軽いカビ掃除なら、環境にやさしい酸素系漂白剤・重曹&クエン酸がおすすめ
カビだらけのお風呂を卒業しよう!カビを防止する方法
お風呂場は、カビが好む条件である「水分・温度(20~30度)・栄養(皮脂汚れや石鹸カス)」のすべてがそろっています。なので、普段からカビを増やさないように心がけることが大切です。
毎日実践すべきカビの予防法は以下の3つです。
- お風呂から出るときに、風呂全体に熱いお湯(50度以上)をかける
- 仕上げに雑巾などで水気をしっかり拭き取る
- つねに換気しておく
50度以上のお湯をかけることで、カビの菌糸を死滅させることができます。お風呂掃除のあとにも、「熱湯をかける→水気を拭き取る」を実践すれば、さらに効果的です。
2ヵ月に1回「くん煙剤」を使ってカビの発生を防ぐ
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00YLXXBUI/
お風呂専用の「防カビくん煙剤」を聞いたことがありますか?
カビを防ぐ成分である「銀イオン」の煙をお風呂場全体に充満させることで、除菌&防カビ対策ができるという画期的なアイテムです。
掃除しにくい天井もしっかり除菌できるので、とても便利。カビを増やさないためにも、2ヵ月に一度のくん煙剤による除菌をおすすめします。
ただし、カビを落とすことはできないので注意してくださいね。
《ポイント》
- カビは50度以上のお湯で死滅する
- カビ防止には水気を拭き取る+換気が重要
- 定期的に防カビくん煙剤を使用すれば効果的にカビを防ぐことができる
お風呂のカビ取り掃除の際に気を付けること
カビを取るために使用するカビ取り剤は、とても強力な漂白剤であり刺激が強い洗剤です。皮膚に付いたり目に入ったりすると、非常に危険です。
カビ取り掃除をはじめる前に、必ず以下のことを守ってください。
- 窓を開けるか換気扇をまわすなどして、換気しながら作業をする
- ゴム手袋をする
- カビ取り剤を吸い込まないように、マスクをする
- カビ取り剤が目に入らないように、メガネをして作業する
- カビ取り剤に書かれた説明を読み、混ぜてはいけない洗剤があるかどうか確認しておく
- 塩素系のカビ取り剤は、目の高さよりも上にスプレーしない
換気をせずにカビ取り作業に没頭すると、気分が悪くなるなどの中毒症状を起こす場合があります。
また、塩素系のカビ取り剤が酸性の液体と混ざると、塩素ガスが発生し非常に危険です。安全を確保したうえで、カビ取り作業を行いましょう。
小さなお子さんがいるご家庭では、カビ取り作業のあとも、お風呂場を十分に換気しておきましょう。
《ポイント》
- 塩素系のカビ取り剤を使う際に換気をしなければ中毒になる恐れがある
- カビ取り剤が皮膚や目、粘膜に付かないように注意する
- 塩素系のカビ取り剤と酸素系の液体を混ぜると有毒なガスが発生するので十分注意する
まとめ
お風呂に生えてしまった黒カビ。できれば見て見ぬふりをしたいですよね。しかし放っておくと、カビはどんどん広がってしまいます。
今回紹介したカビの落とし方を実践し、普段からカビを防ぐ努力をすることで、カビの繁殖を最小限に抑えることができます。きれいなお風呂だと、気持ちがよく疲れも吹き飛びます。
お風呂に小さなカビを見つけたら、すぐに対処してくださいね。