目次
ラグの選び方のポイント5つ
①部屋に合わせて選ぶ
どこの部屋で使うか決めてから選ぶ
ラグ選びの基本は、まずどこの場所にラグを置くか決めてその部屋に合わせて選びましょう。
リビングで使うのか、寝室で使うのか、または子供部屋で使うのかなどによって最適なサイズ、機能、素材などは変わってきます。
リビングで使うラグ
リビングで使うのであれば、家族が集まる場所なので耐久性を重視した素材が良いでしょう。また、リビングは床暖房が設置されていることや、ホットカーペットを使うこともあります。
サイズを合わせるのはもちろん、裏面の滑り止めの素材が熱に対応しているものか確認するのも忘れずにしましょう。リビングでは家族が横になってくつろぐことも多いため、居心地よく過ごせるように、肌触りがよく吸湿性のある素材を意識するのも良いでしょう。
そして、ソファやローテーブルを置くことが多いため、全体的に余裕のあるサイズを選んでおくのもポイントです。目安としてはソファの横幅プラス10~220㎝ほどのゆとりがあるとバランスが全体的に整います。
ダイニング で使うラグ
ダイニングでのラグの役割は、椅子を出し入れする音や床の傷を防ぐためや、足元の冷えを防いだりすることです。食器な物度などを落したときに衝撃を吸収してくれます。
食べ物や飲み物をこぼしてしまうこともある汚れやすいスペースのため、汚れに強い素材など機能性を重視しましょう。
また、椅子は引いて使うためその分の面積も十分にとった広さを購入するのがおすすめです。目安としてはテーブルの大きさにプラス60~75㎝くらいのゆとりを持ちましょう。
寝室や子供部屋で使うラグ
子供部屋であれば遊び毛防止機能が付いているものや、勉強机の下に敷く場合は椅子を使う時に摩擦が起きにくい素材がおすすめです。
寝室では寝ている間に汗をかくことが多いため汗のニオイなどを吸着できる消臭機能があると便利です。さらにリラックス効果を感じられるような落ち着いたカラーもおすすめです。
寝室ではベッドの幅とラグの横幅をそろえて選ぶようにしましょう。
②色や柄で選ぶ
ラグの色で部屋の印象が大きく変わる
ラグは面積が広いため目線がいきやすく、部屋の中の雰囲気やインテリアの印象に大きく影響します。寒色系のケラーは爽やかな雰囲気になり、暖色系は温かみのある印象になります。
ナチュラルカラーはウッド系の家具と相性がとてもよく、ソファーとの同系色は部屋がまとまった印象になります。シックで落ち着いた雰囲気が良いのであれば、少し暗めの色を選ぶと良いでしょう。
シンプルにまとめた場合は、ポイントカラーとして観葉植物などのグリーンがよく映えます。
逆に、華やかな色合いや大胆な柄の組み合わせのラグは部屋のポイントなり、他のインテリアと調和が取れれば決して派手になりすぎることもありません。
個性的な柄物はコーディネートのハードルが上がりますが、家具と違いラグは買い替えることが大変なものではないので、季節によって変えることもできます。
床と同系色はシンプルにまとまる
シンプルにまとめたい場合は、床と同系色にすることで部屋の雰囲気を損ねにくくなります。床の色は大きく分けると「明るいナチュラル系」か「シックで暗めのブラウン系」に分かれます。
例えば、ナチュラル系の床にはグレーがかったベージュ系、ブラウン系の床には暗めの茶色や、床の色が入って入れるツイード素材などがよくなじむでしょう。
③サイズや形で選ぶ
ラグは形によってもお部屋の雰囲気が大きく変わります。
一般的にラグの形は円形・楕円形の丸型と長方形・正方形の四角型です。オーソドックスでどんな部屋にもマッチするのは四角型で部屋はスッキリとまとまります。
一方で、丸型は個性的で見た目もオシャレですが、他の家具とのバランスは四角型より取りにくく、ハードルは上がります。子供部屋など、使う部屋によっては星形やハート形、リーフ型などポップな見た目もアクセントになって良いでしょう。
サイズはそれぞれ使う場所にあったサイズを選びましょう。
④素材と毛足で選ぶ
天然繊維素材
ラグを選ぶときのポイントでさらに大切なことは、使われている素材と毛足のタイプです。季節を問わず一年を通して快適に過ごすためには、見た目も大切ですが素材選びも重要となります。
ウールは天然素材で肌にも優しく、吸湿性もあるため快適に過ごせます。耐久性にも優れていますが、虫に弱いところが弱点です。夏は涼しく冬は暖かいためリビングには最適です。
また、同じ天然素材のコットンもさらりとした滑らかな質感で、特に夏にはぴったりです。ウールに比べて耐久性は優れていませんが、お手入れはしやすいでしょう。
化学繊維素材
化学繊維素材は軽く柔らかいのが特徴で、耐久性もあり虫にも強い点が魅力です。
ナイロンやポリエステルなどの合成繊維であるマイクロファイバー。これらは吸水性や保湿性、速乾性にも優れているため、肌触りが良く人気です。摩擦による遊び毛が出にくく、きめの細かい軽い肌触りが化学繊維素材の特徴です。
毛足のタイプ
毛足のタイプ | 特徴 |
シャギー | 毛足が長くふわふわの手触りが魅力です。 |
ループ | 耐久性が高くお手入れも簡単です。 |
ブラッシュ | ソフトなさわり心地で季節を問わず使えます。 |
シェニール | しっかりとした生地感と柔らかな糸の質感が特徴です。 |
モケット | ビロードのような滑らかな手触りで、電車やバスの椅子に使われている素材です。 |
⑤機能性で選ぶ
ラグにもさまざまな機能が備わっていますので、ライフスタイルに合わせて選びましょう。
機能 | 特徴 |
防ダニ効果 | ダニを寄せ付けない加工が施されているためダニにしっかりと働きかけるので赤ちゃんにも安心です。 |
ウォッシャブル | 汚れてしまってもご家庭で洗えるタイプは清潔を保てます。 |
遮音 | 厚みのあるタイプは音の軽減効果も期待でき、遮音試験で高いレベルを取得しているものもあります。 |
床暖対応 | 滑り止めが溶けないよう施され、低温やけどを防ぐ効果もあります。 |
計量設計 | 女性でも簡単に持ち運びができる重さは掃除や移動の際に便利です。 |
他にも消臭・抗菌機能や触るとひんやり感じる接触冷感などさまざまな機能のついているラグマットもあります。
ラグの役割と絨毯との違い
ラグの役割
ラグは絨毯と同じようにハウスダストなどのホコリを押さえつける役割があります。そして気になる生活音もやわらげてくれたり、床に傷がつくにも防いでくれます。また、滑り止め効果や転倒の衝撃から守ってくれる効果もあります。
テーブルの下に敷くことで、物が落ちた時の衝撃も緩和できます。寒い季節は保温性の高い絨毯を引くことで、光熱費の節約にもつながるでしょう。
そして、ラグを敷くことは、フロアゾーニングという視覚の錯覚により一つの空間が広く見える効果もあります。床と絨毯を敷き分けたり、ダイニングとリビングの空間の仕切りを自然に作ることで生活空間がより快適になるでしょう。
絨毯との違い
ラグと絨毯、カーペットの違いは、サイズや大きさ、使用する場所で呼び名が変わりますが、同じファブリック類となっています。境目の目安は1畳から3畳未満の大きさをラグと呼び、3畳以上の大きさを絨毯、カーペットと呼ぶことが多いです。
最後に
ラグは素材や使う場所にもよりますが、高級素材以外のラグはだいたい2~3年くらいが買い替える時期と言われています。ですが、日々のお手入れでは、5年以上使えることも多くあります。
もしも、長く使用をしたいのであれば、購入する際はナイロン素材やウールタイプのラグを選ぶのが良いでしょう。