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バルサミコ酢の味は身近な調味料で再現できる!
ちょっとおしゃれな雰囲気のバルサミコ酢。イタリア料理やフランス料理では、ひんぱんに使用される調味料です。そのままバニラアイスにかけたり煮詰めてソースにしたりと、さまざまな料理にアクセントを与えます。
日本の家庭ではあまり使われることのないバルサミコ酢ですが、身近な調味料でバルサミコ酢にそっくりな味を再現することができます。
「バルサミコ酢を使ってみたいけど家に無い」という方や「購入しても使いきる自信がない」という方は、ぜひ代用調味料を作ってみてください。
バルサミコ酢の原材料と味を把握しておこう
バルサミコ酢の代用品を作る前に、バルサミコ酢の原料や味について把握しておきましょう。
バルサミコ酢の原料は「ブドウ」。じっくりと煮詰めて、半分になるくらいまで濃縮されたブドウの果汁を自然発酵させ、さらに樽の中でたっぷり時間をかけて熟成させたものがバルサミコ酢です。
こっくりとした甘味と上品な酸味が特徴で、深い風味があります。
バルサミコ酢はお酢ですが、米酢や穀物酢、ワインビネガーなどと比べるとかなり濃厚です。
酸味だけでなく甘みがあり、味に奥行きがあります。一言で表わすと「独特の甘酸っぱさ」があります。さらに複雑な旨味も含まれるので、何種類かの調味料を上手に組み合わせて、バルサミコ酢特有の味を再現しましょう。
バルサミコ酢の代用に必要な調味料をチェック
まずは、バルサミコ酢の代用品に使える調味料を紹介します。
ここで紹介する調味料は、バルサミコ酢を代用するときのベースとなります。ほどんどの家庭で日常的に使われる調味料だと思いますが、自宅にあるかどうか確認してみてください。
バルサミコ酢の酸味にそっくりな「黒酢」「ワインビネガー」
バルサミコ酢の代用調味料としてもっとも重要なのが「お酢」です。
お酢のなかでも、とくにバルサミコ酢に近い風味をもつのが黒酢とワインビネガーです。
黒酢は、独特の深みのある酸味がバルサミコ酢に似ており、色もそっくり。ワインビネガーの原材料はバルサミコ酢と同じブドウです。深みや甘味はほかの調味料をプラスする必要がありますが、ベースにワインビネガーを使うと、バルサミコ酢の味に近づけることができます。
「とんかつ・中濃・お好み焼きソース」で「甘み・旨味・とろみ」を再現
とんかつソースや中濃ソース、お好み焼きソースには、熟したりんごなどの果実やトマト、人参が含まれており、深い甘みと酸味があります。
また、砂糖による甘さ&コーンスターチによるとろみもあるので、バルサミコ酢の味と口当たりを再現するには必須の調味料であるといえます。
さらっとしたウスターソースや、牡蠣(かき)を原料としたオイスターソースも、代用調味料として利用できます。冷蔵庫にあれば、味を確かめながら活用してみてください。
おすすめのバルサミコ酢の主な代用パターン
バルサミコ酢を他の調味料で代表するとき、いくつかの組み合わせのパターンがあります。ここで紹介する4つの代用パターンは特に再現しやすく、私たち日本人に馴染みのある調味料を使ったものばかりです。
それでは、バルサミコ酢の代用パターンを見ていきましょう。
「ウスターソースとお酢」で代用
ウスターソースとお酢のブレンドは、もっとも手軽にバルサミコ酢の代用ができる組み合わせです。この組み合わせを、「とんかつソース+黒酢」にアレンジするのもおすすめです。
作り方の手順
- ウスターソース 1:お酢 1 の割合で、お好みの量をボウルに入れる
- ゴムベラやスプーンなどでよく混ぜる
お酢は米酢やりんご酢、穀物酢、ワインビネガーなど、どのお酢でもOKです。また、とんかつソースを使う場合は、ウスターソースよりもとろみが強くなるので、黒酢をほんの少し多めに入れるなどして、調整してください。
「オイスターソースとワインビネガー」で代用
オイスターソースは、ウスターソースに比べて甘み・とろみ・旨味が強いです。牡蠣の風味が強いのでコクのある味になりますが、ワインビネガーの酸味が加わることで軽やかさが増し、バランスが整います。
作り方の手順
- オイスターソース 1:ワインビネガー 1 の割合で、お好みの量をボウルに入れる
- ゴムベラやスプーンなどでよく混ぜる
オイスターソースは、製造メーカーによって甘みの強さやコクの深さが異なります。上記の配分量は、あくまでも目安なので、味見をしながら調整してくださいね。
「赤ワインビネガーと砂糖 or ハチミツ」で代用
赤ワインビネガーとバルサミコ酢の原材料は、どちらもブドウです。製造方法と熟成期間に違いがありますが、酸味や風味がとても近いです。赤ワインビネガーに足りない甘さを砂糖かハチミツで補えば、バルサミコ酢と同じようなまろやかさと深みが再現できます。
作り方の手順
- 赤ワインビネガー大さじ1杯と砂糖小さじ2分の1杯を、ボウルに入れる。ハチミツがあれば、砂糖の代わりにハチミツを小さじ2分の1杯入れる
- ゴムベラやスプーンなどでよく混ぜる
砂糖が溶けにくい場合があるので、しっかり混ぜましょう。
「赤ワインとお酢と砂糖」で代用
赤ワインの原材料は、バルサミコ酢と同じブドウです。ただし、赤ワインはアルコールなので、そのまま代用することはできません。アルコールを飛ばす必要があり少々手間がかかりますが、バルサミコ酢にそっくりな味になります。それでは、作り方の手順を見てみましょう。
作り方の手順
- 小鍋に赤ワイン大さじ5杯を入れて火にかけ、沸騰させる
- 沸騰したら1~2分煮詰めて、完全にアルコールを飛ばす
- 砂糖を加えてよく混ぜ、煮溶かす
- 火を止めて、お酢を加える
最後に加えるお酢は、家にあるお好みのお酢でOKです。酸味が飛ばないように、完全に火を止めてからお酢を加えるようにしてくださいね。
まとめ
日本人にとって、バルサミコ酢は日常的に使う調味料ではありません。せっかく購入しても、大量に余らせたまま数年経過し、廃棄する…ということも。
もし、バルサミコ酢を使う必要があれば、冷蔵庫にある調味料でバルサミコ酢の代用品を作ってみてはいかがでしょうか。
今回紹介したバルサミコ酢の代用品の作り方は、とても簡単です。いろいろなパターンで作って、試してみてください。いろいろな代用パターンを覚えておけば、バルサミコ酢をわざわざ購入しなくても、いつでもバルサミコ酢の味を再現することができますよ!