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洗濯機の平均寿命
洗濯機の寿命は一般的には「7年~8年」くらいだといわれています。
また、洗濯機の寿命は、内閣府の「消費者動向調査」でおこなわれた洗濯機の寿命の統計や、メーカーが定める寿命も目安になります。
内閣府が調査した洗濯機の寿命の統計結果は「10.5年」
・二人以上の世帯の場合は2年
・単身世帯の場合は11.4年
・総世帯数(トータルの平均数)は「10.5年」
引用:主要耐久消費財の買替え状況 – e-Stat 政府統計の総合窓口
メーカーが定めた洗濯機の寿命は「7年」
洗濯機を販売しているメーカーのほとんどが洗濯機の寿命を「7年」と定めています。洗濯機には「標準使用期間」とうものがあり、洗濯機を安全に使用することが可能な期間としてメーカーが設定しています。「標準使用期間」は洗濯機本体にも記載されていますのでチェックしてみてください。
メーカーが洗濯機の寿命を7年とする理由は、洗濯機の製造を終了してから6年以上たつと故障した時に交換する部品が無くなるからです。メーカーは、洗濯機が故障した時のために、洗濯機で使用している部品を6年間保有する義務があります。つまり売りっぱなしはNG!ということですね。
その保有期間のことを「補修用性能部品の保有期間」といい、洗濯機に限らず家電には部品の保有期間が定められています。洗濯機の部品の保有期間はほとんどのメーカーが同じですが、メーカー別、種類別、タイプ別などで保有期間が1年ほど多く設定しているメーカーもあります。
メーカー別洗濯機の補修用性能部品(修理用部品)の保有期間
メーカー | タテ型洗濯機 | ドラム式洗濯機 |
東芝 | 6年 | 6年 |
パナソニック | 7年 | 6年 |
日立 | 6年 | 6年 |
シャープ | 6年 | 6年 |
三菱 | 6年 | 6年 |
ハイアール | 6年 | 6年 |
6年を超えても部品を残しているメーカーもありますが、修理代の方が高くつく可能性がありますので、部品代、交換手数料、出張費などを含む修理金額を確認しましょう。
洗濯機の寿命を使用回数で計算する
洗濯機の寿命を年数ではなく、使用回数で判断することができます。洗濯機の寿命までの使用回数は約「3,800回」です。これは国家標準のJISによって定められた「標準使用条件」の通り、洗濯機を一日に使用する回数を「1.5回」と定めて計算した回数です。ただし、これは一般的な標準コースを1回まわした場合を想定した計算ですので、1日に洗濯機を回す回数、洗濯物の量、洗濯コース、洗濯時間、洗濯コースの違いによって平均寿命は短くなります。
参考データ:設計標準使用期間を設定するための標準使用条件(洗濯機)
洗濯機の寿命が近いときの症状とサイン6つ
洗濯機は壊れる前にさまざまな寿命サインを出します。そのサインが買い替え時です。
1.運転中に止まる
今まで普通に使えて洗濯機が止まる場合は、モーターやコントロール基盤に問題がある可能性があります。洗濯機の寿命の可能性が高いので修理または買い替えを検討しましょう。
2.異音や大きな音がする
洗濯機からきゅるきゅる擦れるような大きな音がしたり、ドンドンと衝撃が強い動きの音がしたり、異音がする場合は本体の部品の劣化が考えられます。
3.焦げた臭いがする
洗濯機から焦げ臭いがしたら寿命です。内部の部品が焼けている可能性もあり危険ですので使用はしないでください。
4.水漏れ
水漏れの箇所をチェックしましょう。「洗濯機本体」からの水漏れは内部にトラブルがありますので洗濯機の寿命の可能性があります。洗濯機のホースや水道の蛇口接続部分からの水漏れは部品を変えるだけで修理できる可能性がありますので購入したお店、家電量販店などに相談することをおすすめします。
5.電源プラグやコードが熱い
電源プラグやコードが異常に熱くなった場合は危険ですので使用をすぐ中止してください。電源プラグやコードの劣化が原因で高温になっている可能性があります。絶縁体の劣化は火災を引き起こした例もありますので使用を中止してください。洗濯機の寿命ですので修理または買い替えをおすすめします。
6.脱水が弱くなった
洗濯機の寿命が近くなると、脱水が弱くなる現象がおきますが、汚れが原因の場合があります。脱水口に汚れが溜まって詰まると脱水の回転速度が遅くなり、脱水力も弱くなります。洗濯槽洗剤で洗濯機を洗ってみてください。それで解消されない場合は、内部の部品が劣化しています。洗濯機の寿命ですので修理や買い替えを検討しましょう。
洗濯機の寿命を延ばすコツ5つ
洗濯機の寿命は使用頻度も影響します。洗濯回数が多ければ寿命も短くなりますし、逆に洗濯回数が少なければ洗濯機の寿命は長くなります。
1.洗濯物を詰め込まない
洗濯機に洗濯ものを多く入れすぎると、回転されにくくなり洗濯機本体に大きな負荷がかかります。洗濯機のモーターへの負荷は寿命を短くする一番の理由になりますので、一度に洗濯するものは洗濯機の大きさの7割~8割程度にしましょう。
1人の1日分の洗濯物量は約1.5kgと言われています。4人家族で毎日まとめて洗濯するのなら、約6kg(1.5kg×4人)が、洗濯量の目安です。
2.洗濯途中に洗濯物を追加しない
洗濯機を回している最中に洗濯物を追加で入れると、急な重みでモーターに負荷がかかります。
モーターへの負荷は洗濯機の寿命を縮める原因になりますので気をつけましょう。
3.洗剤の量を守る
洗濯洗剤を入れれば入れるほど綺麗になる気がしますが、それは間違いです。洗濯洗剤に書かれている使用料を守ってご使用ください。洗剤の量が多すぎると詰まりの原因になり洗濯機の寿命を縮める可能性がありますので注意しましょう。
4.こまめに掃除をする
洗濯槽の中にはカビや雑菌が繁殖します。最低でも月に1回は専用クリーナーでカビを取りましょう。また洗濯機についている水分を乾いた雑巾などで乾拭きしましょう。
5.使わない時は元栓を閉める
元栓を開いたままにしておくと、洗濯機やホースに水の圧力がかかりっぱなしの状態になっており、洗濯機に負荷がかかりますので使用していない時は元栓を閉めましょう。
洗濯機の処分方法5つ
家電の処分に関して「家電リサイクル法」というものがあり、「家電の部品等をリサイクルする」ことを目的とする法律で、処分の方法にルールがあります。洗濯機は家電リサイクル法の対象家電製品ですので普通の燃えないごみとして処分することはできません。
1.自治体の回収サービスを使う
家電リサイクルの回収には費用がかかります。回収方法や処分手数料などは自治体によって異なりますのでお住まいの自治体に確認しましょう。自治体の回収サービス以外に、自治体の協力店や提携している業者を紹介してもらうこともできますので合わせて確認することをおすすめします。
2.指定取引場所に持ち込む
郵便局に家電リサイクル券が置いてありますので、必要事項を記入し、窓口でリサイクル料金を支払います。あとはそのリサイクル券と処分する洗濯機を持ってお近くの指定場所まで運んでください。
3.家電量販店に回収を依頼する
「回収する洗濯機を購入した販売店」と「新たに洗濯機を購入する販売店」は洗濯機を回収する義務があります。ただしリサイクル料金や運搬料金がかかります。リサイクル料金は販売店によって変わりますので直接お問合せください。
4.不用品回収業者に依頼する
使用可能な洗濯機を買取してくれますが、壊れている洗濯機でも回収してくれる業者もあります。不用品回収業者はたくさんありますので、買取できる・できない、買取価格、壊れたものの回収費用など複数の業者に問い合わせ、比較してから決めましょう。
5.リサイクルショップに売る
まだ使用できる洗濯機であればリサイクルショップで買い取ってもらうことが可能です。リサイクルショップによって買取価格がことなりますので、いくつかショップに問い合わせて買取価格を比較した上でリサイクルショップを決めましょう。
まとめ
洗濯機の寿命や壊れる前のサインをしっかり把握しておければ、買い替え時を判断ができますので壊れてから慌てることはないと思います。私の洗濯機はちょうど8年目ですが、寿命のサインも無く元気に頑張ってくれていますのでまだまだ大丈夫だと思っていますが…。
新しい洗濯機を選ぶ時は、洗濯機の寿命、用量、機能、予算、ドラム式か縦型かを決めてから、条件に合った洗濯機を探しましょう。省エネタイプや静音タイプが人気ですが、夜洗濯することが多い方は静音タイプがおすすめです。