カレンデュラの活用法!使い方から育て方まで解説

2輪のカレンデュラ

カレンデュラは古くから医薬品の一つとして使用され、『癒しのハーブ』として価値を認められています。マリーゴールド・キンセンカとも呼ばれていて、さまざまなお肌のトラブル対策に多くの効能があると言われています。また、健康面においても効能があるとされています。今回はそんなカレンデュラが持つ効能や効果、使用方法を詳しくご紹介します。

カレンデュラの効能と効果

カレンデュラには、強い殺菌作用と消炎作用があると言われています。

①肌のトラブルに効果あり!
②口や胃の粘膜の保護・修復!
③口臭予防と肝臓機能改善!
④目の健康を守る!
⑤ホルモンバランスを整える!
⑥デットックス効果!

①肌のトラブルに効果あり

カレンデュラは皮膚や粘膜を傷めた時に修復を促す成分が含まれているため、肌のトラブル「切り傷」「擦り傷」「やけど」「ニキビ」などに効果をもたらします。

カレンデュラは抗酸化作用もありますのでアンチエイジング対策にも適し、さらに免疫力を高めてくれる作用があるため風邪予防や風邪の症状を和らげてくれる風邪薬としても効果があります。

②口や胃の粘膜の保護・修復

カレンデュラの花びらに含まれるカロチンは体内でビタミンAに変換され粘膜・皮膚の保護や修復をします。そのため口内や胃などの粘膜炎症の改善に効果があります。

カレンデュラに含まれているケルセチンは抗炎症作用が期待されており、粘膜の保護・修復と相乗して炎症改善や痛みの緩和に作用します。

③口臭予防と肝臓機能改善

カレンデュラは成分にフラボノイドが含まれているため口臭予防に役立ちます!苦味質に胆汁の分泌を助ける働きがあるので、肝臓の働きを活発にします。

③目の健康を守る

カレンデュラにはルテインというカロテノイドが含まれています。ルテインには、細胞にダメージを与える活性酸素を無害化する効能に加えて、パソコンやスマートフォンなどから発せられる青色光(ブルーライト)を吸収してくれる働きがあるので、視力低下や黄斑変性・白内障の予防改善に効果があります。

④ホルモンバランスを調整

カレンデュラに含まれているフィトステロールには女性ホルモン作用があると考えられており、生理不順や生理痛の緩和に有効とされています。ホルモンバランスの乱れや変動によって起こる月経前症候群や更年期障害の緩和効果も期待できます。

⑥デトックス効果

カレンデュラには、血液を促進させ、身体の老廃物や毒素を排出し体内を浄化する作用があるため、むくみを改善したり、リンパの流れをスムーズにする利尿作用も備えていたりするので新陳代謝を促進する効果やデトックス効果があります!

カレンデュラの使い方

ハーブティーにする

カレンデュラの花と葉を乾燥してハーブティーに使用します。ハーブティーで飲む以外の使用方法は、化粧水として使ったり、うがい薬として使ったり、ハーブティーの茶葉を浴槽に入れて入浴剤代わりとして使ったりします。

「カレンデュラオイル」を作る

オリーブオイルなどの植物油にカレンデュラを浸して有効成分を溶け出させたカレンデュラオイル。こちらはお肌の乾燥が気になる部分に塗布してスキンケアに、また傷、アザ、傷跡、打撲、日焼け、軽いやけど、しわ、たるみ、大人にきびなどに対しても有用とされています。濃く煮出したハーブティーや精油を皮膚に塗ると、肌荒れや虫さされなどの肌トラブルを改善します。

《 ポイント 》

  • 保存瓶を煮沸し清潔にしておく
  • 乾燥した保存瓶にカレンデュラの花をいっぱいに入れる
  • 花びらがひたひたになるくらいキャリアオイルを注ぐ
  • 作ったカレンデュラオイルは冷暗所に保管し、2〜3か月を目安に使い切るようにする
  • 肌が敏感なときにはパッチテストを行ってから使用する

カレンデュラオイルの用途

産前・産後の妊婦さんや赤ちゃんのお肌のケア

カレンデュラオイルは皮膚への刺激が少なく、お肌への負担が軽いので特に敏感肌となっている妊娠さんや小さなお子さんへも使用することができます。

妊娠線のケア

妊娠線は、皮膚の表面の下にある真皮という皮下組織が急激に引っ張られることによって、真皮が断裂して肉離れを起こしてしまうことによって起きる現象です。これを防ぐには、とにかく毎日丁寧に、オイルやクリームなどで皮膚の保湿ケアをすることが大切です。

カレンデュラオイルには、皮膚を潤し修復保護してくれる作用があります。刺激も少なく、敏感肌の妊婦さんへの負担も少ないので、オイルで保湿ケアをすることで、妊娠線のできにくい肌にするという効果が期待できます。

会陰マッサージ

妊娠中期を過ぎたら、スムーズにお産ができるように会陰がよく伸びて裂傷ダメージを少なくするために会陰マッサージが重要になります。

カレンデュラオイルはデリケートな部分にも使えるので会陰マッサージに適しています。会陰の伸びをよくし、皮膚を潤すことで分娩時の裂傷を最小限に抑え、また産後の傷や炎症の回復を早めます。

乳頭マッサージ

産後はおっぱいが張って乳頭も硬くなってしまい、辛い乳腺炎を引き起こしてしまうことがまれにあります。母乳育児の場合は赤ちゃんが母乳を飲みやすくするためにも乳頭のマッサージをしてください。赤ちゃんにとっても大切になります。カレンデュラオイルは刺激も少なく保湿効果や皮膚を柔らかく保つ効果があります。

赤ちゃんのおむつかぶれや湿疹

生まれたばかりの赤ちゃんは皮膚への刺激に対して慣れていません。清潔にしているつもりでも乳児湿疹やおむつかぶれなど肌のトラブルが頻繁に起きてしまいます。

おむつ替えの時に清潔にした赤ちゃんのお尻にカレンデュラオイルを塗ってあげると汚れや刺激物、赤ちゃんの肌を優しく保護してくれます。肌を潤してくれるので湿疹の気になる顔や腕など全身に使用できます。

カレンデュラの使用上の注意点

カレンデュラはキク科の植物ですので、キク科アレルギーの人は使用に注意が必要です。

カレンデュラオイル

オイル

AMOMA カレンデュラオイル 160ml ■ベビーオイルや会陰マッサージ・乳頭ケアにカレンドラオイル オーガニック・有機カレンデュラハーブの100%植物性浸出油

オイル2

WELEDA(ヴェレダ) カレンドラ ベビーオイル 200ml

オイル3

有機カレンデュラ浸出油25ml

カレンデュラの育て方

  • 種まき:3月上旬~4月下旬、または9月上旬~10月下旬
  • 開花:2月上旬~5月下旬
  • 収穫(葉):1月上旬~4月下旬
  • 収穫(花):花は2月上旬~5月下旬
  • 収穫(種):3月上旬~7月下旬

秋に種を撒いて年明けに開花

カレンデュラは寒さにも強いので、秋に種をまくと年明けから花を楽しむことができます。日当たりが良く、水はけの良い場所での栽培が適しています。日が当たると花が開き、夜間や天気の悪い日には花を閉じる性質があるので、必ず日向で育てて下さい。

丈夫な花で手間がかからない

カレンデュラは酸性土壌を嫌うので庭植えの場合は、あらかじめ用土に苦土石灰を混ぜ込んで土壌を中和しておいて下さい。植えつけたらほとんど手間はかかりません。丈夫で育てやすい花です。

《 ポイント 》

  • 日当たりと水はけのよいところであれば育てやすく、ほとんど放任でも長い間咲き続ける
  • 乾燥には比較的強く、庭植えで根が張ったものでは水やりはほとんど必要なし。鉢やコンテナは用土が乾いたらたっぷり与える。過湿の状態が長く続くと根腐れしやすくなる
  • 花壇は植えつけ時に堆肥と緩効性肥料を元肥として土に混ぜておけば、追肥はほとんど不要。鉢植えは元肥のほか、月に1回ぐらい液体肥料を施せばOK
  • 病気はうどんこ病、炭そ病など。害虫は比較的少ないほうで、アブラムシが発生する程度

最後に

さまざまなお肌のトラブル対策に役立つカレンデュラ。特にこれから出産を控えた妊婦さんには、生まれてくる赤ちゃんにも安心してお肌のケアに使用できるという花言葉にもある「慈愛」に満ちています。

一家に1本カレンデュラオイルを用意しておくと手あれなどの肌荒れ対策にも家族全員で使用できるので、カレンデュラオイルのある生活はいかがですか?

カレンデュラの基本情報

通称 カレンデュラ(Calendula)
別名 キンセンカ、マリーゴールド
科名/種類 キク科キンセンカ属/1年草
学名 Calendula officinalis
花言葉 慈愛、悲嘆、静かな思い、別れの悲しみ
使用部位 花・葉・種
代表的な成分 カロテノイド類、フラボノイド類、タンニン、多糖類、精油、サポニン
代表的な効果 抗ウィルス、抗菌、抗炎症、発汗、利尿、皮膚・粘膜の保護、抗酸化、血行促進

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