とうもろこしの甘い部分を知りたい!甘さを保つコツから茹で方まで解説

とうもろこし

とうもろこしは、軸元から先端にむかって成長するので軸元が先に熟して甘くなると言われていますが、真ん中が甘いと言う方もいます。軸元と真ん中でどのように甘みが違うのでしょうか。今回は、とうもろこしの甘い部分はどこか、一番甘いとうもろこしの見分け方や美味しい茹で方、保存方法などをご紹介します。

とうもろこしの甘い部分はどこ?

とうもろこし

とうもろこしを1本丸ごと食べていて、甘い部分とあまり甘くない部分があるのに気が付くと思いますが、とうもろこしの甘い部分は、とうもろこしの部位や品種、収穫時期などで甘さに差が出ます。

とうもろこしの甘い部分

とうもろこしの甘い部分として「軸元」は熟した甘さで、「真ん中」はバランスよく甘みが安定していると言われています。

軸元は熟した甘さ

一般的にとうもろこしの甘い部分は、根本の茎に近い方が甘いとされています。とうもろこしは、根本から先端に向かって粒が付きますので、最初に粒がついた根本部分が熟して甘いからです。

真ん中はバランスのとれた甘さ

とうもろこしの甘い部分で、真ん中は甘みがバランスよく安定していると言われています。軸元と先端では成長度・粒のつくスピードに差がありますので、中間部分の甘みが安定しているわけです。

とうもろこしは早朝が一番甘い

とうもろこしは早朝がダンゼン甘いです。実際、早朝のとうもろこしと夕方のとうもろこしを食べ比べたことがあるのですが、甘みの違いはすぐわかるほど、早朝のとうもろこしの方が甘かったです。

どうして、早朝のとうもろこしがあまいのか?それは、とうもろこしが光合成の能力に優れているからです。

日中、太陽の日差しをあびるととうもろこしは成長するために光合成を始めます。この時、とうもろこしの実に含まれる糖分をエネルギーとして使います。つまり、日中のとうもろこしは糖分が少ないことになります。

そして、太陽が沈んで夜になると日中光合成で作られたエネルギーを糖分にかえて実に蓄えますので、早朝のとうもろこしが一番甘くなるわけです。

もっとも、甘いとうもろこしは早朝の軸元だということですね。

《 ポイント 》

  • とうもろこしの甘い部分として、熟した甘さがあるのは「軸元」で、バランスよく甘みが安定しているのは「真ん中」の部分。
  • とうもろこしは早朝が最も甘い。

甘いとうもろこしの見分け方

茹でとうもろこし

甘くて美味しいとうもろこしを見分ける重要なポイントは、「茎の切り口」「外側の皮の色」「実の色」「ひげ」です。

茎の切り口が白い

収穫したての新鮮なとうもろこしの切り口は白く、時間がたつと黒ずんできます。とうもろこしは、収穫してからどんどん甘みが落ちてしまいますので、切り口が白い新鮮なものを選びましょう。

外側の皮の色が濃い

外側の厚い皮は、緑色が濃くてツヤのあるものは新鮮で甘みがあります。

実の色は薄い色

実の色は薄く白っぽい色の方が甘みが強いです。黄色が濃い実は熟しすぎて甘みが落ち始めている可能性があります。

ひげの先が茶褐色

とうもろこしのひげの先端が、茶褐色でふさふさしているものは、熟して甘くなっています。

とうもろこしは品種によって甘さに差があります。甘いとうもろこしはどれか?甘さのランキングをご紹介します。

【とうもろこしの甘さランキング】

  • 1位:おおもの
    糖度が20度超えで、果物のような強い甘みがあります。重さが1本500gもあるのも特徴です。
  • 2位:ドルチェヘブン
    糖度が高いもので20度程度、フルーティな甘さが特徴です。重さは400g程度です。
  • 3位:サニーショコラ88
    糖度が高いもので19度程度、糖度が高く粒皮が薄いので食べやすいのが特徴です。重さは450程度です。
  • 4位:ピクニックコーン
    糖度は18度以上、冷やして食べるのが美味しいです。重さは280g程度です。
  • 5位:ロイシーコーン
    糖度は17度以上、白色品種で粒のツヤが特徴てきです。重さは420g程度です。

とうもろこしの甘さを保つコツ

茹でとうもろこし

とうもろこしは鮮度が落ちるスピードが非常に早く、同時に甘みが一気に減ります。スーパーや八百屋などで買ったその日に茹でないと翌日から味が落ちて甘みが無くなってきます。

また、数日でカビが繁殖することがありますので注意してください。すぐに食べない場合でも、必ず茹でてから保存しましょう。

【とうもろこしの保存方法と賞味期限】
必ず茹でてから保存してください。

〈常温保存〉
ともろこしの常温保存は鮮度が落ちるスピードが早いのでおすすめしません。常温保存する場合は、風通しの良い冷暗所で保存しましょう。

〈冷蔵保存〉

  1. とうもろこしを茹でて、熱いうちに1本ずつラップで包みます。
  2. 粗熱をとってから冷蔵庫で保存します。

冷蔵保存の目安は3~4日です。

〈冷蔵保存〉

  1. とうもろこしを茹でて、水気を拭き取り、4~5cm程度の輪切りにします。
  2. 1本ずつラップで包み、保存用バッグに入れて冷凍庫で保存します。

冷凍保存の目安は1ヵ月程度です。

とうもろこしの茹で方

茹でとうもろこし

とうもろこしの茹で方はいろいろありますが、茹で方によって食感や味に違いがでます。

たとえば、ふっくら仕上がるのは水から茹でたもので、シャキシャキした歯ごたえに仕上がるのは沸騰させて茹でたものです。

どの茹で方も美味しいですが、自分の好みにあった仕上がりになる茹で方を選びましょう。

水から茹でる方法

水から茹でるとジューシーでふっくらした食感に仕上がります。

  1. とうもろこしの外皮を剥ぎ、薄皮を2~3枚残します。
  2. 鍋に水を入れ、皮付きのままとうもろこしを浸します。
  3. 火をつけて沸騰させ、3~5分程度ゆでます。
  4. 火を止め、お湯に対して3%の塩をいれ、4分ほど浸けます。
  5. とうもろこしを鍋から取り出し、根本を切り落とします。

〈美味しく仕上げるコツ〉
水から茹でた際、沸騰する直前の温度で15~20分茹でると甘みや香りが増えます。

熱湯から茹でる方法

熱湯から茹でるとシャキシャキした食感に仕上がります。

  1. とうもろこしの外皮を剥ぎ、薄皮を2~3枚残します。
  2. 鍋に水を入れ、火にかけて沸騰させます。
  3. 沸騰したお湯の中に皮付きのままとうもろこしを入れ、3~5分程度茹でます。
  4. 火を止め、お湯に対して3%の塩をいれ、4分ほど浸けます。
  5. とうもろこしを鍋から取り出し、根本を切り落とします。

水から茹でて沸騰させない方法

  1. とうもろこしの外皮を剥ぎ、薄皮を2~3枚残します。
  2. 鍋に水を入れ、皮付きのままとうもろこしを浸します。
  3. 火をつけ沸騰する直前の火加減で、沸騰しないよう調整しながら15~20分茹でます。
  4. 火を止め、お湯に対して3%の塩をいれ、4分ほど浸けます。
  5. とうもろこしを鍋から取り出し、根本を切り落とします。

レンジで茹でる方法

レンジでチンするだけですので一番簡単な方法です。また、レンジでチンする際は、皮を付けたまま加熱する方法と皮を取って加熱する2つの方法があります。

〈皮を付けたまま茹でる〉

  1. とうもろこしの皮を付けたまま、電子レンジ(600W)で5~6分加熱します。
  2. 加熱後、粗熱を取るまで放置します。
  3. とうもろこしの外側の厚い皮だけ剥ぎ、薄皮を残します。
  4. とうもろこしに水をかけます。
  5. ラップでぴったり包みます。
  6. 電子レンジでチンします。(500W:5分10秒 / 600W:5分 / 800W:3分45 /1000W:3分)
  7. とうもろこしを電子レンジから出します。
  8. とうもろこしの根本を切り落とします。
  9. とうもろこしの薄皮を剥ぎます。
  10. 塩水を作ります。水1カップ:塩小さじ1杯
  11. ジッパー付き保存袋に塩水を注ぎます。
  12. 保存袋の中にとうもろこしを入れて15分ほど放置します。

これで完成です。

〈皮を剥いで茹でる〉
とうもろこしの皮を全て剥きます。

  1. とうもろこしに水をかけます。
  2. 電子レンジでチンします。
    (500W:5分10秒、600W:5分、800W:3分45、1000W:3分)
  3. とうもろこしを電子レンジから出します。
  4. とうもろこしの根本を切り落とします。
  5. 塩水を作ります。水1カップ:塩小さじ1杯
  6. ジッパー付き保存袋に塩水を注ぎます。
  7. 保存袋の中にとうもろこしを入れて15分ほど放置します。

〈電子レンジで美味しく仕上げるコツ〉
コツは、皮付きも皮無しも同じです。仕上げに塩気を付けたい場合、電子レンジでチンしたとうもろこしに塩を振りかけると塩気にムラがでますので、塩水につけましょう。

塩水につけることで全体に塩気が付き、とうもろこしの水分が蒸発するのを防ぐことができます。塩水につける時間で塩気を調整しましょう。

最後に

とうもろこし

とうもろこしをパキっと2つに折って食べる方が多いですが、1本かぶりつきで甘い部分を比較してみてください。

私はとうもろこしが大好きで時々むしょうに食べたくなるのですが、傷むのが早いことを考えて、茹でる準備をしてから買いに行っています。

ところで…とうもろこしの中で、生で食べるフルーツコーンと呼ばれる品種があります。フルーツコーンの甘さはまるで果物のように甘く、水分がたっぷり含まれていますのでとってもジューシーです。特に甘い部分は根本ですが、真ん中も先端も甘くない部分は全くありません。

甘いだけでなくシャキシャキした歯ごたえでクセになる美味しさですので、まだ食べたことが無い方は食べてみてください。

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