目次
とうもろこしの旬の時期と産地
とうもろこしの旬は夏から初秋
とうもろこしは寒さに弱く旬の時期は地域によって異なります。
暖地では6月中旬から旬の時期が始まり、寒冷地では8月上旬から9月下旬で夏から初秋が旬の時期です。中でも食べごろは7月~8月と言われています。
とうもろこしは収穫した時から糖分がでんぷん質に変化して、甘みが薄れて日持ちしません。そのため収穫の時期が食べごろの旬の時期となります。
また、とうもろこしを早摘みされたものが「ヤングコーン」と呼ばれているもので、ヤングコーンの旬の時期は5月、6月となっています。
北海道産が国内1位
とうもろこしは寒暖の差が激しい地域が適しているため、日本国内の生産量では圧倒的に北海道が多くなっていて全体の約3割を占めています。続いて千葉県や茨城県など東日本中心に作られています。世界的には全体の4割を占めているのがアメリカで、中国やブラジルが続きます。
旬のとうもろこしの選び方
皮つきのままが良い
とうもろこしは外の皮が新鮮なものがよいため、皮つきのものを選びます。
皮の状態は緑色で、よれよれしていない新鮮なものを選びましょう。そして皮の下の実は先まで隙間なく詰まっていて、粒が大きくふっくらしているものが良いでしょう。
指で押してみた時に弾力を感じる硬さがちょうど良いです。粒の大きさがそろっていないと味のバランスが悪くなったり、軽いものは水分をたっぷり含んでいない可能性があります。
適度な弾力とずっしりと重みを感じるものを選びましょう。柔らかいものや硬いもの中の実が色づいていないことも考えられます。できるだけ取れたてのとうもろこしが甘みも落ちないのでおすすめです。
ひげは褐色でふさふさ
とうもろこしの先端のひげは、茶色の褐色でふさふさしている多いものを選びましょう。
ひげの色に緑色が残っているのは、未熟である可能性があります。このひげは1本1本が粒とつながっているそうです。そのため、ひげがふさふさと多いほうが実の粒も多いと考えられています。
旬のとうもろこしの保存方法
その日に食べるのが良い
前述しているように、とうもろこしは収穫すると急速に鮮度が落ちていくと言われています。
基本的には、買ったら保存は考えずその日のうちに食べることがベストです。その日のうちに食べれない場合は、皮をつけたままの状態でラップでしっかりと包みます。
保存する場合は冷蔵庫の野菜室がおすすめです。茹でたものを冷蔵庫で保存する場合は、ラップでしっかりと包めば2日くらいは保存可能です。
皮付きのまま冷凍保存する
すぐに食べる予定が無い時は、茹でたとうもろこしを保存するのもよいですが、皮付きのまま冷凍保存すると鮮度をキープすることができます。ひげの先端をはさみや包丁で切り落として、汚れをきれいにはらっておきます。
1本ずつラップでしっかりと密閉して包み、ジッパー付のフリーザーバックに入れて冷凍保存します。茹でてから冷凍する場合は、少しかために茹でて包丁で実を外したものをラップに包んで保存しておくと料理をする時に使いやすいです。
旬のとうもろこしの茹で方
茹でる前の下処理
- とうもろこしの皮をむきます。
- 薄皮を1、2枚残して残りは全てむきとります。
- 鍋に入りやすいよう、茎の部分を手で折るか包丁で切り落とします。
とうもろこしの皮は薄皮を残した方が、水分が飛びにくく美味しく仕上がります。皮は1、2枚残しておきましょう。
鍋と塩加減を調整する
- 用意したとうもろこしがすっぽり入る鍋かフライパンを用意します。
- とうもろこしを入れたらひたひたになる位の水を入れ、いったんとうもろこしを取り出します。
- 茹で湯に対して2~2.5%の塩を水に入れます。
塩加減の2~2.5%は目安として、水1.5~2リットルであれば、塩は大さじ2杯ほどです。とうもろこしは沸騰してから入れるため、水加減を測ったら取り出しておきます。
ゆで方とゆで時間
- 塩を入れたお湯が沸騰したらとうもろこしを再び鍋に入れます。
- 10~12分くらい、中弱火くらいのぐつぐつと軽く煮立つ火加減でゆでます。
- 落し蓋をするか、途中でとうもろこしを鍋の中で回転させます。
- ゆで上がったら、とうもろこしはそのまま10分以上ゆで湯につけたままにしておきます。
- 10分以上たったらザルあげをして、皮をむきます。
火を止めた後はすぐにザルあげしないのが美味しく仕上げるポイントです。ゆで湯につけたままにすることで、適度に粗熱が取れ、塩味も馴染んで甘みを感じられるようになります。
電子レンジを使う方法
- 外側の数枚は皮をむき、あとは残したままにして茎も切り落とします。
- ラップはぜず、電子レンジの500Wで5分加熱します。
- 皮をきれいに取るため、とうもろこしの茎から実の部分を2センチほど切り落とします。
- 切り落とした部分とは逆の、トウモロコシの先端の皮を持って振ります。
- 皮からとうもろこしの実だけがツルンと出てきます。
電子レンジで加熱する時間は、とうもろこしの大きさによって変わります。また、収穫から日数が経過しているとうもろこしは水分が少なくなっているため、火が通りにくくなります。状態を見ながら加熱してください。
複数本のとうもろこしを一度に茹でたい場合は鍋や蒸し器を使いましょう。
蒸し器を使う方法
- 皮は薄皮を1、2枚つけておきます。
- 水を入れた蒸し器が沸騰したらとうもろこしを並べます。
- 中火で8~10分、火を止めて2、3分蒸します。
蒸し上がったらすぐに皮をむきひげを切り、すぐに食べない場合はラップに包みましょう。
旬のとうもろこしの上手な食べ方
手を使ってキレイに食べる方法
- 柔らかめのとうもろこしは不向きなのでとうもろこしは固めに茹でておきます。
- とうもろこしの粒が縦に1列そろっているところを見つけます。
- その列の実を1粒ずつ全て指でもぎ取ります。
- 隣の列も同じように1粒ずつ全てもぎ取り、2列分の空列を作ります。
- 親指の腹の部分を空列に向かって、まとめて押し倒していきます。
少し時間はかかりますが、道具を用意しないできれいに実だけを取る方法です。
バターナイフを使う
- とうもろこしの芯と粒の根元部分の間にバターナイフを強めに差し込みます。
- そのままバターナイフをとうもろこしの先端に向かって押し込んで、スライドさせます。
- スーッと粒がそぎ落ち、力を加えれば2列分まとめ取ることもできます。
手で取っていくのは時間がかかりますので、バターナイフを使った方法がおすすめです。
コーンカッターを活用する
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0055WBFCU/
コーンカッターなど専用グッズを利用するとより簡単に取ることができます。とうもろこしに押し当ててスライドさせるだけで、一度に数列の粒が取ることができます。
旬のとうもろこしの栄養
とうもろこしは炭水化物を多く含んでいるためエネルギー食材と言われています。ビタミンB1、B2、B6も含まれ、エネルギーの代謝に必要な栄養が多く含まれています。
便秘の改善や腸内環境を整えるための食物繊維も豊富です。食物繊維は皮の部分が大半で水に溶けない不溶性の食物繊維です。消化が悪くなる場合もあるため、冷たい飲み物とは一緒に摂らないほうが良いでしょう。
最後に
一般的に食用として人気のとうもろこしは「スイートコーン」と呼ばれている品種です。
そのスイートコーンの中でも昔とは違う生で食べられるものや、粒の色が白粒のもの、黄色と白のバイカラーのタイプなど様々な種類があり注目を集めています。
みずみずしく甘く果物のようなとうもろこしは特に人気です。白粒種は糖度が15度前後とメロンよりも甘いそうです。