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お風呂の天井の掃除をサボるとカビの巣窟に!
お風呂場の掃除といえば、たいていは浴槽、タイル、排水口、鏡などが定番ですよね。人の目線は「下」に向きやすいので、お風呂場の汚れは、たいてい「下」側に注意が引かれがちです。実際、お風呂場の厄介な汚れは「下」の方に集中しています。水垢、カビ、髪の毛。今すぐにでも掃除したくなる嫌な汚ればかりですよね。
こうして、お風呂場の「下」に溜まる汚れに関心がいきがちになるあまり、多くの人はお風呂場の「上」側すなわち「天井」に注意を向ける人はあまりいないのではないでしょうか。普段はほとんど気にしないし、そもそもほとんど汚れていないように思えますよね。
しかし、実はそうではないのです。お風呂場の天井は、一見キレイに見えても、湿気の影響でカビの巣窟になっています。天井の掃除をサボっていると、カビ菌が下に落ちて、それをわたしたちが吸い込むことになってしまいます。それだけでなく、落ちたカビ菌は下で繁殖するので、タイルや浴槽のカビの原因にもなります。今後は積極的に天井掃除をすることをオススメします。
お風呂天井の掃除道具
では、お風呂場の天井はどのように掃除したらよいのでしょうか? 天井はそれなりの高さがあるので、ちょっと大変のような気もしますよね。しかし、身近な掃除道具さえあれば天井掃除はバッチリなんです。
最低限用意する道具は、例えばフローリング掃除で普段使っている「フローリングワイパー」(クイックルワイパー)。ウェット除菌シートをつけて、天井を拭けばOKです。これだけでも十分に効果があります。フローリング掃除の際に行えるので一石二鳥です。
【クイックルワイパー】
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B005AILJ3O/
また、フローリングワイパー以外にも、フローリングモップで代用することが可能です。その際は、モップの先にキッチンペーパーを取りつけましょう。そして、天井にアルコールスプレーを噴射して、ふき取ります。そうすれば、フローリングワイパーで掃除をした時と同様の効果が得られます。天井のカビが目立つようであれば、カビ取り洗剤を使うとよいでしょう。
ちなみにお風呂場の天井掃除の際は、マスクやゴーグルの着用をおすすめします。天井のカビ菌やゴミが顔に降り注ぐのを防止するためです。
お風呂の天井を掃除する方法
以下に、お風呂の天井を掃除する方法を挙げていきます。やり方はいたって簡単で、誰でも実践可能です。ただし、あらかじめ用意しておかなくてはならない道具や装備(マスクやゴーグルなど)もありますので、その点にも注目しながら読んでみてください。
フローリングワイパーで天井を掃除する場合
- まずは換気扇を回しましょう。掃除の際にカビ菌やゴミが落下するのを少しでも抑えるためです。窓が備え付けてあるなら、窓も開けて換気効率を上げます。
- ウェットタイプの除菌シートを装着したフローリングワイパーで天井を拭きます。部分的に拭くのではなく、万遍なく拭いていきましょう。天井の隅から隅までしっかり掃除します。換気をしていても、いくらか汚れやカビ菌が落ちてきてしまうので、汚れても大丈夫な服装にしておくことをオススメします。掃除ゴーグルもやはり用意しておいたほうがいいですね。
- 拭き終わったら完了です。しばらくの間は換気扇を回したままにして、空気の入れ替えをしておきます。
フローリングモップやそれに準ずる棒状の用具で天井掃除をする場合
- 先程説明したように、まずは換気環境を整えます。換気扇を回し、窓を開け放ちましょう。
- フローリングモップにキッチンペーパーを取りつけます。テープなどを張り付けて工夫しましょう。
- キッチンペーパーを装着したら、除菌剤やアルコール液を天井に噴きかけます。その際、目や口に入らないようにゴーグルやマスクを必ず装着しておきましょう。
- 液剤を天井にかけたら、数分ほど放置します。汚れに液剤を馴染ませるためです。だいたい、10分も放置すれば十分です。あとはフローリングモップで満遍なく天井を拭き取ります。
- 拭き取り終わったら、換気扇を回しっぱなしにしてしばらく換気します。
お風呂の天井にカビが生えたときの対処の方法
厄介なカビには専用洗剤で対処しよう
多少の汚れは洗浄剤やアルコール除菌スプレーで十分落とせますが、厄介なカビ(黒カビなど)が発生してしまった場合は、なかなかうまくいきません。もっと強力な洗浄剤の力を借りる必要があります。普段のお風呂場掃除で使っている「カビキラー」などで対処しましょう。
【カビキラー】出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0012PH1ZO/
やり方は先程説明した通り、ゴーグルとマスクを着用の上、天井に洗剤を吹きかけます。数分放置して液剤を馴染ませたあと、キッチンペーパーで拭き取り、それから水拭きしましょう。天井の隅のパッキンやモルタル部分にカビが生えた場合も同様の対処を行います。
それでもカビが取れない場合は業者への依頼も検討しよう
こうした努力にも関わらず、それでも黒カビが取れない場合は、清掃業者に相談することをオススメします。費用はかかりますが、放置するよりはずっといいですからね。相場はだいたい1時間~3時間で1万~2万円前後です。カビを放置していると、みるみる繁殖して取り返しのつかないことになりますので、くれぐれもカビを放置することだけは止めておきましょう。
カビは人体にどんな影響を与えるのか?
もともとカビ菌は、常にわたしたちの吸い込む空気中に浮遊しています。直接的に人体の影響を及ぼさないカビ菌もあることは事実です。しかし、お風呂場などに住み着いたカビ菌は要注意。
ある程度育って成熟したカビ菌(つまり目に見えるレベルにまで育ったもの)は、アレルギー症状や皮膚の病気を引き起こしてしまいます。また、カビ菌を吸い込んで気管に入ると、「気管支肺アスペルギルス症」と呼ばれる気管支炎や喘息のような症状が生じる可能性もあります。
抵抗力の弱い小さな子供が吸い込むと大変危険です。これらのことからもわかるように、お風呂場の天井掃除は、わたしたちの健康のためにも欠かせないのです。
お風呂の天井の掃除の注意点
ゴーグルとマスクの着用は絶対にしておく
何度も説明していますが、お風呂場の天井掃除の際には、口や目にカビやゴミが入らないようにするためにマスクとゴーグルの着用を心がけてください。服にも汚れが付着するので、掃除に適した格好をしておきましょう。髪が気になるなら、帽子やバンダナを付けておくとよいでしょう。
足場はガッチリと安定したものを
お風呂場の掃除で転倒しないようにくれぐれも気を付けてください。天井を掃除する際は、足場を使わなければならないので、安定した足台を用意しましょう。お風呂で使うイスはNGです。もともと踏み台として使うことが想定されていませんので、非常に滑りやすく危険です。ホームセンターなどで購入できる専用足台を使いましょう。
最後に
みなさん、いかがでしょうか。これまでは、なかなかお風呂場の天井に関心を向けていなかった方も、今後は天井掃除を習慣的に行っていきましょう。どうせお風呂場の掃除をするなら、天井から始めてください。なんといっても、掃除の基本は「上から下」ですからね。
天井の汚れをしっかり落とし、それから浴槽やタイル(床)の掃除を行えば一石二鳥です。天井の汚れは、よほど酷くない限り、なかなか目に付きません。しかし、湿気の影響でカビ菌は繁殖しています。月に1回程度の頻度で掃除を行えば、厄介なカビに育つ前に除去できます。その積み重ねが大切なのです。