目次
洗濯機の下敷きとは
洗濯機の「下敷き」とは、「置き台」や「かさ上げ台」と呼ばれるアイテム。これを使うことで、洗濯機を直接置かないようにします。みなさんのご家庭でも、すでにこの台を使用しているかもしれません。
実は住まいによっては洗濯機を置く場所にそのまま設置(直置き)できない場合があり、その際には洗濯機の下に下敷き(置き台)が必要になります。
下敷きは、洗濯機のうるさい振動を軽減したり、洗濯機下の掃除をしやすくするメリットもあるので、直置きOKの環境でも下敷き(置き台)を設置するように検討する価値は十分にあります。
言うなれば洗濯機の下敷きは、日々の暮らしをちょっとだけ楽にする「ライフハック」的な意味合いもあるのです。
洗濯機の下敷きが必要な状況
洗濯機の下敷き(置き台)が必要になるのは、洗濯機置き場の排水が真下の場合や、排水ホースが設置できないなどのケースです。集合住宅やふるいマンションの賃貸物件によく当てはまります。
その場合は、洗濯機の下敷きがすでに最初から取りつけられています。比較的新しい物件では、洗濯機と排水設備が整えられているので、「絶対に下敷きが必要」になるシチュエーションは少なくなっています。
洗濯機の下敷きを置くメリット・デメリット
掃除がしやすくなる
洗濯機の下敷き(置き台)を設置すると、洗濯機下の掃除がしやすくなります。一定の空間を確保できますので、細目の掃除機を入れたり、フローリングワイパーを挿入可能です。ホコリやチリの溜まりやすい洗濯機回りを掃除できるのは嬉しいポイントですよね。
洗濯機のうるさい振動を軽減できる
近年の洗濯機は、静音仕様になっている製品が大半ですので、最近はあまり気にならなくなりました。それでも洗濯機の振動は完全に防ぎ切れないのが現実ですし、いまだに古い洗濯機を大切に使い続けている方は、振動問題は切実ですよね。
では、どうして洗濯機の振動が気になってしまうのでしょうか?その理由は、洗濯機のモーターから伝わる振動が、直置きによって床に直接響いて反響してしまうからです。大きな音を出すスピーカーやアンプを想像してみるとよいでしょう。
スピーカーやアンプは、音を出しながら振動しています。それを地面に置くと、手に持っていた時よりも大きく響いて聞こえますよね。それがまさに、振動が地面に伝わって「反響」するということなのです。その原理が洗濯機にも同様に当てはまるわけですね。
だから洗濯機の振動音を防ぐには、洗濯機と床の間に下敷き台を挟めばよいのです。下敷き台が洗濯機の振動の緩衝材の役割を果たし、床に伝わる振動の大部分を軽減してくれます。
もしもマンションや賃貸住まいなら、階下の住民に迷惑をかけないためにも、洗濯機の下敷き台を使うことをオススメします。
洗濯機下に落ちたモノを拾いやすくなる
洗濯機を直置きしていると、仮にモノが下に落ちてしまった時はとても苦労しますよね。洗濯しようと思っていたズボンのポケットから小銭がポロリと落ちて洗濯機の狭い隙間に入り込むと、さあ大変です。下手すれば、洗濯機を動かさなければならなくなります。
そうした厄介な状況に陥らないためにも、洗濯機の下敷き台は有効です。キャスター付きの下敷き台を使えば、ちょっとの力で洗濯機を移動させることができます。これで、掃除機下の落とし物もラクラク回収可能です。
防水型の下敷き台を使えば万が一に備えられる
排水やパイプのトラブルで、万が一にでも洗濯機の水漏れが起こったら大変です。床がびしょ濡れになり、後々の対応に苦労します。賃貸やマンションで床濡れになった時の厄介さは言うまでもありませんが、新築の戸建ての方にとっても頭の痛い状況ですよね。
「せっかくの新築なのに、もう床がダメになってしまった……」なんてことになりかねません。こうした悲しい事態を防止する意味で、水漏れに対応した洗濯機の下敷き台は有難い存在です。
初期費用のデメリットがある
正直、洗濯機の下敷きを置くことによるデメリットはほとんどありません。置けるなら、置いたほうが様々な恩恵を受けられます。むしろ、洗濯機の下敷きを置かないことによるデメリットのほうが多いくらいです(掃除できない、振動うるさい、通気性が悪くて床にカビが生えるなど)。
洗濯機の下敷き台のデメリット を強いて挙げるなら、「初期費用がかかる」ことや「隙間にホコリが溜まりやすい」、そして「見た目がちょっとイマイチ」ということでしょうか。安いものを探せばピンキリですが、ちょっと質のいいものを買う際には、数千円の費用がかかります。
洗濯機の下敷きの選び方
まずは洗濯機サイズを把握する
洗濯機の下敷き台は、たいていの洗濯機の大きさに対応しているので、「サイズが合わない」と困るケースは少ないと思われます。しかし例外もありえますので、下敷き台を購入する際には、あらかじめ自宅の洗濯機サイズのタテ×ヨコのサイズを測っておきましょう。
洗濯機の重量に下敷き台が耐えられるかを確認する
洗濯機はメーカーや種類によって重さがマチマチです。お使いになっている自宅の洗濯機がどれほどの重量なのかを事前に確認しておきましょう。説明書や本体に、必ず重量が記載されてあります。
そして下敷き台を購入する際は、洗濯機の重量に耐えられるかどうかを確認しましょう。いわゆる「耐荷重」というやつですね。下敷き台は長持ちさせたい商品なので、洗濯機の重量+10キロ前後の余裕がある下敷き台をオススメします。
ドラム式洗濯機の場合は排水ホースの取り付けに気を付ける
今日ではすっかり家庭に普及しているドラム式洗濯機。「新居に引っ越したらドラム式にしたい!」と憧れている人もきっといると思います。しかしドラム式洗濯機に下敷き台を設置する際には注意が必要です。
ドラム式洗濯機は、排水ホースの配置が普通の洗濯機よりも特殊なケースがしばしばあります。下敷き台の種類によっては、ドラム式洗濯機の排水ホースに対応していないかもしれません。その点に関しては、くれぐれも注意しましょう。
ホームセンターや家電量販店で下敷き選びを相談する
洗濯機を新しく購入するなら、せっかくなのでお店の人と洗濯機の下敷き台選びを相談してみるとよいでしょう。ニトリ、カインズ、ヤマダ電機などには、相談のプロがいます。気兼ねなく話を聞いてみてください。
おすすめの洗濯機の下敷き
Lifinsky 冷蔵庫置き台 キャスター付
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07MZY79YZ/
サイズと高さを自由に調整できるスグレモノ。Amazonのベストセラー商品です。キャスター付きなので、移動にも不自由しません。「洗濯機の下敷き(置台)に困ったら迷わずコレ!」とオススメしたい一品です。
平安伸銅工業 洗濯機台 キャスター付 ドラム式縦式両対応
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B006Z1GZJI/
ドラム式洗濯機にもバッチリ対応。キャスターは付いていますが、使用しない時はジャッキで足場を固定することができます。四隅に付いているゴムパッドが洗濯機の激しい振動を軽減し、静寂性を高めてくれています。
TOTO 洗濯機用防水トレイ PWY1W
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B005IV5BN2/
TOTOから販売されている防水下敷き台(洗濯機パン)。かなり安価でコスパは最強です。キャスター付きの下敷き台よりも、防水を重視したい方にはオススメです。
Easma 洗濯機台 冷蔵庫台
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B06XPZGDCB/
なんと耐荷重は驚きの300キログラム。どんな洗濯機でも余裕で置けます。しかも下敷き台の幅を伸縮できるので、たいていの洗濯機の大きさに対応可能。キャスターも付いているので文句のつけどころがありません。他のキャスター付き下敷き台と比べると安価なのも嬉しいポイントです。
洗濯機台 冷蔵庫置き台 キャスター付 昇降可能
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07VGQTDSR/
こちらの耐荷重は500キログラム。洗濯機だけでなく、その他の大型白物家電にも対応です。ひとつだけでなく、複数欲しくなります。
SMONTER 昇降可能の洗濯機 置き台
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B076BGRV73/
他の下敷き台と比べて、床に設置する「足」が多い点に特徴があります。激しい横揺れのする洗濯機タイプにはピッタリ。グラつきや振動が気になる方にオススメの一品です。
洗濯機用防振パッド PW75
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B003PHKUQY/
安価な下敷き台のオススメです。価格は1000円以下。洗濯機の振動をどうにかしたいなら、検討を購入してみてはいかがでしょうか。
カクダイ 洗濯機用防水パン 水栓付 426-501
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B008N4E7UY/
洗濯機用水栓の付いた洗濯機パン。少々高値ですが、非常に実用的な設計が施されています。
因幡電工 洗濯機用防振かさ上げ台 ふんばるマン
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B005G2ES5U/
単身赴任や一人暮らしの人に向いている下敷き台です。安価ですが洗濯機の振動を防ぐことに特化しています。
JIKE洗濯機台 冷蔵庫台 キャスター付
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B076HFWT4N/
比較的めずらしい黒色の下敷き台。黒っぽい色の洗濯機を使っている方は色合いも兼ねてこちらを選ぶといいかもしれません。
最後に
今回は、“縁の下の力持ち”ならぬ洗濯機の下敷き台について取り上げました。下敷き台には、騒音を防いだり、掃除をしやすくするなどのメリットがあります。洗濯機を直置きしている方も、下敷き台を導入してみてはどうでしょうか。