目次
靴の臭いの原因と重曹が効く理由
靴の臭いの原因はバクテリア
重曹が効く靴の悪臭の原因は、靴の中に繁殖している雑菌やバクテリアです。バクテリアは人間の汗や皮脂をエサにして繁殖します。もともと人間の足の裏の汗はほぼ無臭ですが、その汗や皮脂などを食べたバクテリアの排泄物が靴の悪臭の元なのです。バクテリアが繁殖する場所の条件は3つあります。
- 湿気が高い
- 温度が高い(36度~37度)
- エサが多い(汗、皮脂、垢など)
この条件にピッタリなのは靴の中です。靴の中でムレて生ぬるくなった汗と足の皮脂をエサにしてバクテリアは繁殖し続け排出物も増えて靴の悪臭もどんどん酷くなっていきます。
重曹の中和作用と静菌作用で靴を消臭
重曹が靴の臭いを消すことができるのは、「中和作用」と「静菌作用」のおかげです。
中和作用
バクテリアの排泄分・皮脂汚れは酸性の性質ですので、アルカリ性の重曹がマッチングすることで酸性の臭いを中和して消臭してくれます。
静菌作用
重曹は靴の中の湿気を吸い取る作用がありますので湿気を減らすことでバクテリアの増殖をおさえます。バクテリアの繁殖をおさえることで臭いも出にくくなります。
靴(スニーカー)を重曹に浸けて洗う方法
用意するもの
- 重曹
- ぬるま湯(40℃~45℃)
- バケツ(靴全体が浸かる大きさ)
- 洗濯洗剤(中性洗剤)
- 靴用ブラシ
- 歯ブラシ
洗濯の手順
- スニーカーが手洗いOKか洗濯表示を確認しましょう
- スニーカーの中敷きやシューズ紐を外します
- スニーカーについている土や泥やホコリを靴用ブラシでこすって落としましょう。
- バケツに、スニーカーが全て隠れるくらいお湯を入れて下さい。
- お湯に重曹と洗濯洗剤を入れて溶かします。
※重曹の量はお湯1Lあたり大さじ3杯~4杯
※洗濯洗剤はキャップ1杯 - スニーカーが全て隠れるようお湯に浸します。中敷やシューズ紐も一緒に浸けて、1時間ほど放置します。
- スニーカーを取り出し、残っている汚れをブラシでこすって落とします。
- 汚れが落ちたらたっぷりの水で重曹が落ちるまですすぎます。
- 汚れが落ちていたらここで終わりです。もし汚れが落ちてない場合は、引き続き重曹ペーストを作って靴の洗濯を続けます。
- 重曹ペーストを作ります。
重曹大さじ4杯、水大さじ1杯を綿棒、または歯ブラシの頭でぐるぐる混ぜると重曹ペーストのできあがり。 - 重曹ペーストを歯ブラシにつけて汚れをこすり落とします。
- シューズ紐の汚れが落ちない場合は、洗面器などに重曹と洗濯洗剤を溶かしたお湯に浸して1時間放置しましょう。
- スニーカーを重曹で洗い終わったら、靴についた重曹が完全に落ちるまでよくすすぎます。
- 軽くタオルで水分をとって、日陰で干します。
- スニーカーが完全に乾いたら終了
重曹は「軟水作用」があり、お湯を柔らかくします。柔らなくなったお湯は汚れが落ちやすくなります。
《 ポイント 》
- ブラシでの洗い方は、つけおきに使った水をそのまま使う方法が簡単。つけおきに使った水に石鹸をつけて、ブラシを使って洗うと細かな汚れまでとることができます。
- つけおき洗いをするときの注意点として、スニーカーなどで布製のものであれば問題ありませんが、革製品の靴などはこの方法で洗うと靴を傷つけてします可能性もあります。
靴の素材が何なのかも注意するようにしましょう。
靴を重曹パックで消臭する方法
水洗いができない靴の臭いも重曹で消臭できます。
用意するもの
- 重曹
- 使い古しの靴下やストッキング、お茶パックなど
洗濯の手順
- 重曹を入れる
靴下の場合、重曹100g(カップ1/2)を、靴下1足の中に入れ、口をかたく結びます。お茶パックの場合、袋のサイズに合わせて量を調整しましょう。 - 靴の中に入れる
靴の中に入れて一晩放置します。
たったこの2ステップで臭い解消!靴の中で活躍した重曹パックは、2ヶ月~3ヶ月くらいで交換しましょう。
靴を重曹スプレーで消臭する
用意するもの
- 重曹:小さじ2杯
- 水:200ml
- スプレーボトル
消臭の手順
- 重曹水を作る
重曹小さじ2杯、水200mlをスプレーボトルに入れ、シャカシャカふって混ぜます。 - 靴にスプレーする
重曹水を口の中や外に吹きかけましょう。
重曹を水で薄めていますので消臭効果はさほど強くありませんので、悪臭がキツい靴はあまり効果がない可能性があります。
《 ポイント 》
- 臭いが強くないものであれば重曹スプレーは効果的です
- 重曹スプレーは靴の臭いを消す以外の場所でも活躍するので作っておくと便利です。
汚れが気になる場所に重曹スプレーをかけてからタオルなどで拭き掃除に役立ちます。
重曹を直接靴に入れて消臭する
用意するもの
- 重曹:大さじ1杯~2杯
消臭の手順
- 靴の中に直接重曹をまんべんなくたっぷり入れます。
- 一晩放置します。もしすぐ履く場合は重曹を入れた靴の履き口にラップをして上下左右シャカシャカゆすった後、しばらく放置してください。
- 最後に靴の中の重曹をキレイに捨てましょう。
重曹を下駄箱に入れて靴を消臭する
用意するもの
- 重曹
- 不要なビンまたは紙コップなど
消臭の手順
重曹で足の臭いを撃退する
せっかく靴を重曹で消臭しても、足そのものが臭い…そんな方には重曹の足湯をおすすめです。
用意するもの
- 重曹
- 洗面器
- 40℃~45℃くらいのお湯
消臭の手順
- 重曹をお湯に溶かす
洗面器にお湯を入れ、大さじ2~3の重曹を溶かす - 足を浸けて10分~20分のんびりする
血行が良くなって足の疲れも取れるのでおすすめです。足湯の効果をもっと高めたい時はお酢を大さじ1ほど加えてみてもいいでしょう。
重曹以外で消臭効果が期待できるもの
10円玉で靴の臭いを消臭する
10円玉を靴の中に10枚くらい入れておくだけ。10円玉は銅でできていますが、銅は水分と合わさると銅イオンをだしますが、このイオンが除菌してくれます。
ミョウバン水で靴の臭いを消臭する
ミョウバンは天然素材で雑菌の繁殖を抑える働きがあります。
用意するもの
- ミョウバン:50g
- 水:150cc
- スプレーボトル
消臭の手順
- ミョウバン50gと水150ccをスプレーボトルに入れげシャカシャカ欠混ぜます。
- 靴の中に吹きかけてください。
ミョウバンは漬物などに使用されていることが多いので、スーパーの漬物コーナーにあると思います。他に薬局でも販売しているところがあります。価格は50gが100円くらいなのでお手軽です。
重曹を使うときの注意点
重曹は無害ですが、目には入れないように気をつけてください。重曹は研磨作用があり、手が荒れる可能性がありますのでゴム手袋などをつけて作業しましょう。またをゴシゴシこすり過ぎないようにしてください。
畳は変色する可能性がありますので、畳の上での作業は避けてください。畳で使用しているい草が重曹に反応して黄色く変色するようです。もしどうしても畳の上で作業しなければならない時は、必ず新聞紙などを敷いてください。
アルミは黒ずみますので一緒に洗わないよう注意しましょう。重曹は水に溶けにくいのでぬるま湯を使用しましょう。足湯や靴の浸け置きするお湯の温度は皮脂が溶けやすい40℃~約45℃にしましょう。皮脂が覆っているバクテリアの排泄物も浮かせて洗うことができます。
重曹で靴を洗う場合、靴に泥や土やホコリがついたまま重曹に浸けると、靴に重曹がしみ込まない可能性もありますので、重曹に浸ける前に靴をブラッシングしましょう。
重曹のお役立ち作用5つ
重曹は別名炭酸水素ナトリウムです。天然素材で塩と石灰を原料に作られた白い粉末です。薬や料理にも使われていますので体に無害です。重曹はアルカリ性で、油などの酸性の汚れを落し、臭いや湿気も取りますので便利なお掃除アイテムとして人気があります。また、重曹は5つのお役立ち作用があります。
- 中和作用
- 消臭作用
- 吸湿作用
- 研磨作用
- 軟水作用
簡単に洗濯したい方は市販の靴専用洗剤、消臭剤を使ってみては如何でしょうか。
まとめ
足の裏から一日コップ1杯の汗がでるそうです。足から出る汗はエクリン腺と呼ばれるもので臭いはありませんが、一日中靴を履いていたら当然汗でムレて雑菌が繁殖するのもうなずけますね。
帰宅して靴を脱いだ後、靴に重曹スプレーを吹きかけたり、重曹パックを入れる習慣をつけることをおすすめします。重曹は100均でも販売していますのでぜひやってみてください。