目次
革のソファーが汚れる主な原因
本革ソファーは何が原因で汚れがついてしまうのでしょうか?
3つの要因を見ていきます。
ほこり
どんな素材を使用していても防ぎようのない汚れが「ほこり」です。空気中に舞うほこりや、衣類についたほこりがソファーにつくことがあります。
また、ほこり以外にも付着しやすいのが髪の毛やペットの毛です。これらはほこりと一緒に絡まりやすく、塊などがまた衣類につくかもしれません、さらに、小さなお子様やペットが食べてしまったら大変です!
汗や皮脂
ソファーってついつい全身を伸ばしてくつろぎたくなりますよね?特に本革は肌触りも気持ちいいので、ずっと同じ体勢でテレビ観賞やスマホいじりをしたくなるはずです。
しかし、同じ体勢のままソファーにふれていると、知らず知らずのうちに汗や皮脂がどんどんソファーに付着していき、汚れの原因に!生地が傷んだり、シミになったりしてしまいます。
飲み物や食べ物
本革ソファーはファブリックやフェイクレザーと違って水分や油分を浸透しやすい素材です。なので、飲食物をこぼしてしまった場合は、すぐに拭き取らなければ劣化の原因になります。
また、砂糖や油のベタベタが落ちにくい素材でもあります。特に酷いシミになりやすい飲食物は以下の物があります。
- 牛乳
- コーヒー
- ソース類
- 醤油
- 着色料のついたジュース
- カレーのルー
- 汁物やスープ
色の強いもの、油分が含まれているもの程シミができやすいので注意しましょう。ソファーの上で食べたり飲んだりするのは控えたほうが良いでしょう。
革のソファーをお手入れする基本的な方法
本革ソファーをお手入れする場合、毎日できる軽めのお手入れと本革の良さを復活させる本格メンテナンスの2パターンがあります。
毎日やるべきお手入れ
- 掃除機でゴミやホコリを吸い取る
掃除機を使ってソファーについたゴミやホコリ、またはお菓子の食べかすなどを除去しましょう。気を付けてほしいのがソファーの「すき間」です。背もたれと座席の間の空間には人の手が入り込めるほどの空間があります。掃除機の先端を細長くできるアタッチメントがあれば、中まで掃除機の先端を突っ込んでしっかりゴミを取ってください。 - コロコロでゴミをくまなく除去
掃除機であらかたゴミを吸い取ったら、次はソファーに絡まりやすい髪の毛や毛糸などをコロコロで丁寧に取っていきます。肘置きや背もたれの首部分などは髪の毛などが落ちやすい場所なので重点的に行いましょう。 - 濡らしたクロスで拭きあげる
濡らしたクロスでソファーをキレイにしましょう。目に見えない汚れや、人間の皮脂や汗などを拭き取っていきます。先にも説明しましたが、本革ソファーは水が浸透しやすい素材なのでクロスは軽く湿らせるくらいでOK! - 乾いたクロスで水気を拭き取る
仕上げに乾いたクロスを用意して水気を拭き取りましょう。水分をソファーにしみ込ませない効果と、ちょっとした磨きの効果になります。
本格的なお手入れ
- 掃除機とコロコロで掃除
「毎日やるべきお手入れ」と同じように、ソファー全体のゴミを除去していきます。後半でレザークリーナーやクリームを使うので、それらと絡まらないようにしっかりゴミをなくしてくださいね。 - 洗剤とお湯をしみ込ませたクロスで拭きあげる
中性洗剤をしみ込ませたクロスなら、水だけでは落ちない油汚れや皮脂を落とす事ができます。ただし、中性洗剤は革の柔軟性と色が落ちるのでかなり薄くして使用してください。またクロスを濡らす時は水よりもお湯の方が汚れが剥がれやすいので効果的です。 - レザークリーナーで頑固な汚れを落とす
本革用クリーナーなら簡単にシミや色落ちになりません。頑固な汚れを落とす時に有効です。使い方は、スポンジでクリーナを泡立てて、スポンジに付いた泡を汚れに押し当てるように磨きます。フワフワの泡で洗顔するイメージに近いですね。汚れを落としたらクロスで拭き取ります。 - 本革用クリームを塗って表面を保護する
最後に本革用のクリームを塗りましょう。これまでのお手入れでソファーの汚れはほとんど落ちたと思います。しかし、問題は「乾燥」です。洗った後の本革は乾燥しやすく、放置すればひび割れ・肌触りが悪くなる・水が浸透しやすくなるなどの問題が起こります。風呂上がりの私たちのお肌と一緒ですね。なので、ソファーも洗った後は表面を保護するクリームを塗ってあげてください。クリーナーやクリームに含まれる水分はソファーにとって「栄養」です。 - 乾いたクロスで拭きあげる
クリームがなじんだら、最後に乾いたクロスで拭きあげれば本格的なお手入れが完了です!
革のソファーのお手入れにする時の注意点
前述した通り、本革ソファーはとてもデリケートな素材です。お手入れする時は確認事項や注意点があります。
強くこする
スポンジで洗う時にせよ、クロスで水気を拭き取る時にせよ強くこすりすぎてはいけません。本革は基本的に保護加工がされていません。
強くこすると生地にダメージを与えてカサカサになったり、剥がれてしまいます。本革は非常にデリケートな素材です。力で汚れを落とすのはNGだと覚えておきましょう。
適正な「本革クリーナー」を使う
「本革クリーナー」は全ての本革に使用できるわけではありません。本革と言っても、「ぬめ革」や「クロムレザー」など、どんな動物の革を使い、どのように加工されているかによって、お手入れの方法は全く違います。
なので、使用する「本革クリーナー」も革や加工の種類によって変える必要があります。合わない本革クリーナーを使用してしまうと、色落ちの原因になるので注意してください!
革のソファーにカビが生えた時のお手入れは?
大事な本革ソファーにカビが生えてしまったら!とてもショックですよね。しかし、本革に生えるカビは中まで侵入せず、表面に留まることが多いので消毒用のアルコールをかければすぐに除去できます。
除去の仕方は以下の通りです。
- 掃除機でカビを吸い取る
カビを除去する前に、周りに飛び散らないよう掃除機で吸い取りましょう。 - カビ部分にペーパーを重ねてアルコールをかける
直接かけるとカビが舞ってしまうのでペーパーをかぶせてその上からアルコール液を噴きかけます。 - カビを拭き取る
ペーパーでカビを拭き取ります。拭き取れるまで2~3の工程を繰り返し行ってください。 - アルコールをかけた箇所を乾燥させる
最後はしっかりアルコールを拭き取って乾燥させます。
以上の順番で行いましょう。
食べ物や飲み物をこぼした時のお手入れは?
本革に飲食物をこぼした時は、すぐにペーパーや布巾で液体を拭き取りましょう。水分の吸収が早い脱脂綿などあれば最適ですね。液体は放置するとどんどんソファーの内部に浸透してシミになります。
特に本革素材は吸収が早いので時間が勝負です。液体や料理のソースを押し込まない様に、優しくそっとペーパーで吸い取ってください。拭き取ったら、カビが発生しない様に本革用クリーナーを使って汚れを完全に落としてください。
どうしても汚れが落ちない場合は?
リスクのある方法ですが、どうしても落とせない汚れにも一つだけ対策があります。本革用クリーナーをしみ込ませたペーパーを汚れにかぶせて1時間ほど放置してみましょう。そして、仕上げに歯ブラシでトントンと優しくたたいてみてください。汚れが浮いてくるかもしれません。
この方法は本革にダメージを与えやすい方法です。本当に困った時だけやりましょう。それでも!まだ汚れが落とせない!これ以上はお手上げです。修理やクリーニングのプロに頼ってください。
革のソファーをお手入れする頻度は?
本革ソファーのお手入れは、出来るなら「毎日」をおすすめします。本革は、汚れが少ないうちに対策すれば革にダメージを与えない方法をとれます。「毎日やるべきお手入れ」を参考にして小まめにキレイにしましょう。
しかし、時にはクリーナーやクリームで本革に栄養を与えなければいけませんよね。たとえ毎日小まめなお手入れをしても、年に2回は「本格的なお手入れ」を行い光沢感を取り戻す必要があります。
革のソファーのおすすめお手入れ道具
本革ソファーのお手入れグッズは、たくさんあってどれを選んでいいか悩みますよね?そこで、おすすめのお手入れ商品を紹介します!
レザーマスター メンテナンスキット
出典:https://item.rakuten.co.jp/milano2/cd-leather1896/
保護クリーム、クリーナー、スポンジなどクロス本革ソファーのお手入れに必要な道具を揃えるのは、結構大変ですよね?しかし、この「メンテナンスキット」なら、必要な道具一式がまるごとセットになっていて、とってもお得!スポンジもクロスも本革お手入れ用に作られた繊細な素材なので安心して使用できます。
この商品は本革についた汚れをキレイに剥がすことができ、仕上がりも滑らかと大変好評!ツヤツヤにはなりませんが、無色透明のクリームなので革に良くなじみます。さらに乾きも早いので、使い勝手の良さは、数あるクリーナー・クリームの中でもピカイチです。
さいごに
以上が、本革ソファーの正しいお手入れ方法と汚れ別の洗い方、おすすめのお手入れグッズでした。本革ソファーは、お手入れをこまめに行う必要があります。ちょっとした事ですぐにシミやカビが発生するし、生地もダメージを受けやすい。
その割にはお値段も高いので少々扱いにくい印象ですが、本革はフェイクや化学繊維と違って「生きている素材」です。独特なシルキーな座り心地と見た目の高級感は本革でしか味わえません。
丁寧に心を込めて扱えば、他の素材よりもずっと長持ちするというのもポイントです。ソファーは家で最もリラックスできる家具とよく言われますよね。家族みんなでくつろぐ場所だからこそ、大事に扱ってあげましょう。