目次
布団の捨て方
自治体のごみ収集
粗大ごみ
布団を自治体のゴミ収集で出す場合は粗大ごみの申し込みをする必要があります。申し込み方法は自治体によって若干異なりますが、たいていの自治体では電話かインターネットで申し込みができます。
申し込みの時に回収日時や回収場所を指定される仕組みとなっているため、好きな日時に出すことや可燃ごみの収集日に勝手に出すことはできない自治体がほとんどです。
また、粗大ごみは無料ではないため地元のスーパーやコンビニなどで回収用の処理券シールなどを購入する必要があります。布団1枚の料金も自治体によって異なりますが、大体300~500円程度と考えてよいでしょう。
回収日時は申し込みをしてから数日から10日以内くらいが多いようです。当日までに処理券シールを購入して当日はふとんに貼ってから指定場所に出します。
指定場所は自宅の前やゴミ収集所が多いです。すぐにでも処分をしたい人や忙しい人には日時が指定できない点が不便ですが、布団をそのまま出せるので手軽に捨てることができます。
可燃ごみ
自治体のごみ収集を利用して無料で捨てる場合は、可燃ごみとして出す準備をする必要があります。綿布団であれば可燃ごみで捨てることが出来ますが、大きさが1辺30㎝以内という決まりになっている自治体がほとんどです。
そのため布団を30㎝以内に収まるように小さく切って、ごみ袋に入れて捨てるようになります。布団は大きいため細かく分解する作業は大変ですが、コストがかからない点と可燃ごみの回収日に捨てることができる点がメリットです。
布団を細かくする場合には、ハサミやカッターを用意するほかマスクやエプロンもあると便利です。布団の手際よく細かくするポイントは、敷布団のカバーと中綿を分けて、綿生地はハサミで切るより手で割いていくほうが簡単に小さくなります。
カバーの中綿を引っ張り出したら、中綿も手でちぎっていきます。何層も重なって厚みのある場合は層をめくって薄い状態でちぎると簡単です。細かくできたら自治体のルールに沿ったゴミ袋に入れて可燃ごみとして出します。
リサイクルショップ
引き取り可能な条件
使った布団はリサイクルショップで買い取ってもらうことは難しいのですが、条件によっては無料で引き取ってもらえたり買い取ってもらうこともできます。
ただし状態によっては引取りが有料になる、つまりお金を払って処分することになる可能性もあるため気をつけましょう。買い取ってもらえる条件の参考としては、
- 新品
- 未使用
- 使用感の無いもの
- 高級羽毛布団や有名ブランド布団
などです。この条件にあてはまっていても布団の中古を買う人は少ないため、買い取ってもらえないケースがほとんどだそうです。もし、買い取ってもらえた場合の金額は4,000円前後が相場のです。
引き取り不可能な場合がほとんど
新品や未使用品、高級ブランドの布団であっても汚れがついていたり、タバコの匂いがしみついているもの、虫食いになっているものなどは買取は不可能と思ってよいでしょう。条件が良かったとしても、残念ながら日本国内では布団をリユースする需要はとても低いのが現状です。
不用品回収業者
メリット
布団以外に捨てるものがある場合や、捨てる日時を指定したい場合は不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。自宅まで引取りに来てくれて、自治体のごみ収集のように可燃ごみや不燃ごみの分別も回収業者で行ってくれるため、電話1本で不要品が一掃できます。
また業者によっては古物商の許可を得ていると買取も受け付けているため、布団以外の不用品の中に貴金属や家電製品などが含まれていると買い取ってもらえることもあるようです。回収料金の相場は5,000~9,000円くらいです。
軽トラ1台分の不用品回収となると9,000円前後となりますので、布団以外の不用品もいくつかある場合は利用する価値はあるでしょう。早ければ即日対応も可能な業者もありますので時間がない人にはありがたいサービスです。
安全な業者の条件
不用品回収業者を選ぶ際には気を付けておきたいことがあります。それは業者の一部には無料回収をうたい、回収した品物を不法投棄している例があるためです。また不用品をトラックに積み上げた後に破格の金額を請求されるケースもあるようです。
そのようなトラブルに合わないためには、事前に見積もりをメールか書面でもらうことと必ず領収証をもらうことです。また、業者の許可証を確認することも大切です。
市町村ごとに発行されている「一般廃棄物の許可」は所持してる会社だけが一般家庭の不用品、粗大ごみを回収することが出来ます。産業廃棄物の許可や古物商許可だけでは信頼できない業者も多く存在しているため「一般廃棄物の許可」を持っているか確認することをおすすめします。
寄付する
多少古くても破れていたりひどく汚れていなければ、物資支援として寄付する選択もあります。発展途上国や災害に見舞われた地域、犬や猫などの保護活動を行っている団体では必要としています。
団体によって寄付の手順は異なりますが、発送や集荷の手配は自分で行って送料等も自己負担になる団体が多いようです。社会貢献ができるため1つの選択肢として覚えておくとよいでしょう。
https://world–gift.com/kihu/huton-1.html
オークション・フリマサイト
オークションやフリマサイトはパソコンから写真や説明文を記載すれば出品できます。オークションは出品すると、欲しい人たちが値段を競り合わせていくので最終的な価格はどの位になるか分かりません。
フリマは出品者が決めた価格で売り購入者が現れるのを待ち、売れない場合は価格を下げることも自由にできます。
好きな時間に行えるため普段から利用している人には都合の良いサービスですが、前述したとおり布団はリユースの需要がほぼ無いため、布団に関しては取引の期待はあまりできないでしょう。
https://auctions.yahoo.co.jp/list5/2084006345-category.html
引っ越し業者
引越しの際に引っ越し業者に有料で回収してもらう選択もあります。引っ越しの時には、まとめて不用品が出ることが多いため、布団だけでなく他の不用品と一緒に処分を引き受けてもらえます。
このサービスを行っているのは全ての引越し業者でないため、希望する場合は事前に業者に確認をしておく必要があります。
価格は布団1組あたり3,000円程度が相場のようです。粗大ごみ回収に比べて高くはなりますが、引っ越し当日まで布団を使うことができ、どこかへ運ぶ手間もないため利用する人も多いようです。
布団の捨て方で注意すること
これまでご紹介した方法のなかでも例外があります。例えば、粗大ごみは大雨や降雪時には回収が行われない自治体もあります。また、粗大ごみに貼るシールには、申し込みした人の氏名や住所を記載しますが記入漏れがあると回収してもらえないケースもあります。
さらに、自治体ルール内の可燃ごみの大きさである袋に入れることができても、自治体によっては布団がそのままの状態は粗大ごみとみなされ回収してもらえないこともあります。可燃ごみで回収してもらう場合は袋に入る大きさでも、細かくしておいた方が安心です。
最後に
細かくして可燃ごみにだす場合、敷布団のカバーは廃品回収に出すのも良いでしょう。廃品回収は自治会や町内会、子供会など地域の団体が行う自主的なリサイクル活動です。地域によって回収頻度や回収方法は異なるため、分からない場合はお住いの自治体に確認してみて下さい。