強風の日にやってはいけないこと7選…知らないと大変な目に遭うかも

強風の日は、外出やちょっとした作業にも思わぬ危険が潜んでいます。飛ばされた物によるケガや転倒、さらには火災まで起きることもあります。この記事では、強風の日に避けるべき行動と安全な過ごし方を詳しく紹介します。

強風の日を軽く見ると危険!

「風が少し強いくらいなら大丈夫」と油断していませんか?

実際には、強い風は私たちの想像を超えた力を持っており、普段は安全に感じられる場所や行動にも危険が潜んでいます。

気象庁では、平均風速がおおむね20メートル毎秒以上になると暴風警報が出されます。このレベルになると、外出が困難になるだけでなく、木の枝が折れたり、看板が飛んだりするほどの強さになります。

強風は台風だけでなく、季節風や竜巻、吹き返しなど、さまざまな場面で起こります。日常的に起きる風だからこそ、多くの人が軽視してしまいがちですが、毎年強風が原因で事故が起きているのも事実です。

自分や家族の安全のためにも、強風の日にやってはいけない行動をしっかり把握しておきましょう。

強風の日にやってはいけないNG行為7つ

強風の日に普段通りの行動を取っていると、思わぬ危険に巻き込まれることがあります。特に共感が高い行動を順に紹介し、その危険性を詳しく説明します。

① 不要な外出や屋外での活動

強風の日は外出を控えるべきです。なぜなら、外出すると次のような危険があるからです。

  • 看板や屋根瓦が飛んでくる
  • 強風にあおられ転倒する
  • 木や電柱が倒れる
  • 海や川沿いでの転落事故が発生する

また、普段は安全に感じる橋の上やトンネルの出口付近、海岸沿いなどは、特に風が強まりやすく事故が起きやすい場所です。

さらに、小さな子どもや高齢者、ペットの散歩も危険です。体重の軽い子どもやペットは、突然の突風で転倒や転落事故を起こすリスクが高まります。

特に注意が必要なのが台風の「吹き返し」と呼ばれる現象です。台風の目が通過すると一時的に晴れ間が見え、風が弱まることがありますが、再び非常に強い風が吹き出すため、油断して外に出るのは絶対に避けましょう。

② 車や自転車の運転

強風の日は、車や自転車、バイクなどの運転にも十分な注意が必要です。横風が強くなると、車体が突然大きくふらつくことがあります。

特に、高速道路の橋や高架道路、トンネルの出口付近では急な横風が吹きやすく、ハンドルを取られて横転や衝突事故につながる可能性があります。

また、風で砂や土ぼこりが舞い上がると視界が急に悪化します。特に大型車の横や後ろに近づくと、車体周辺の風が不安定になるため事故のリスクが高まります。

強風の日に運転を避けるべき理由をまとめると、

  • 突然の横風による事故
  • 視界不良による衝突事故
  • 飛来物が車に衝突する危険性がある
  • 高速道路では風速20メートル毎秒前後で通行止めになる場合がある

こうした理由から、風が強い日に運転を控えることが安全への最善の策となります。

③ 高所や屋外での作業

風が強い日に屋根の修理や雨戸の補強、アンテナの調整など、高所での作業は絶対に避けるべきです。なぜなら、強風時は足元が安定せず、通常の作業とは比較にならないほど転落のリスクが高まるからです。

また、強風の影響は足元だけではありません。手に持った工具や資材などが風にあおられて落下すると、下にいる人や周囲の建物を傷つける可能性があります。

仮に、自分自身がバランスを崩さなかったとしても、工具などが飛んで周囲に危険を及ぼす可能性が高まります。

作業を避けるべき主な理由は、

  • 転落による重傷のリスク
  • 工具や資材が落下して人に当たる危険
  • 修理中の部材が飛散して二次被害を引き起こす恐れ

こうしたリスクを避けるためにも、作業は強風が完全に収まってから行うことを心がけましょう。

④ 火を使う行為

強風の日は火を扱う行為は非常に危険です。バーベキューや焚き火、庭の落ち葉を燃やすなどの行為は、強風によって火の粉が遠くへ飛ばされ、予想もしない場所で火災が発生する可能性があります。

実際に、強風による火災は毎年のように報告されています。ちょっとした庭での落ち葉の焼却や、家庭でのバーベキューでも、火の粉が数十メートル先まで飛び、近隣住宅や畑、森などに燃え広がるケースがあるのです。

自分自身の行動が原因で、近所に重大な迷惑や被害を及ぼしてしまうことになりかねません。

強風時に火を扱うべきではない理由は、

  • 火の粉が予想以上に広がり、広範囲に延焼する恐れがある
  • 強風により火の制御が難しく、急速に火災が広がる可能性がある
  • 延焼した場合、消火活動が極めて困難になる

火を扱う行為は、風が完全に収まり、安全が確認されてからにしましょう。

⑤ 風で飛ぶものを屋外に置く

強風時に植木鉢やプランター、物干し竿、自転車などを外に置いたままにするのは非常に危険です。これらの物は一見重そうに見えても、風の強さによっては簡単に飛ばされてしまいます。

飛ばされた物は、他人の家の窓を割ったり、人に当たってケガをさせたり、通行する車にぶつかるなど、多くの被害を引き起こします。特に、ベランダに置かれた物干し竿やガーデニング用品が風で飛ばされ、道路上や隣家の敷地に落下する事故がよく起きています。

強風時に屋外に物を置いてはいけない主な理由は、

  • 飛ばされた物が人や車に当たると重大な事故につながる可能性がある
  • 他人の家屋や窓ガラスに損害を与える危険性がある
  • 道路上に飛散した物が通行の妨げや交通事故の原因になる

強風が予測される日は、飛ばされやすいものを事前に室内に収納したり、ロープでしっかり固定したりして、安全を確保しましょう。

⑥ 窓やドアを開けて外を確認する

風が強いと、外の様子が気になって窓やドアを開けてしまうことがありますが、これは非常に危険な行為です。

強風の日に窓やドアを不用意に開けると、強い風が一気に室内へ流れ込み、扉や窓ガラスが勢いよく開閉することで、ケガや損害の原因になります。

窓を開けた瞬間に風圧でガラスが割れたり、ドアが勢いよく閉まって指を挟んでしまったりする事故も起きています。

また、屋外から飛んできた物が室内に入り込み、室内にいる人に直接当たることもあるため、窓やドアを開けての確認は絶対に避けましょう。

窓やドアを開けてはいけない主な理由は、

  • 強風によって急激に扉が閉まり、ケガをする危険がある
  • 強風の風圧で窓ガラスが割れて室内に破片が飛散する可能性がある
  • 飛来物が突然室内に入り込み、思わぬ事故を招く可能性がある

強風時は雨戸やシャッターを閉め、室内の安全な場所で風が収まるのを待ちましょう。

⑦ 風が強まってから屋外を片付ける

風が強くなってから、慌てて外に出て片付けをしようとする行動は極めて危険です。

強風が始まってしまってから片付けを行うと、片付けをしている最中に飛来物に当たったり、自分自身が強風でバランスを崩してケガをする恐れがあります。

実際、台風接近時や強風の際の負傷事故の多くは、外に出て片付けをしている最中に発生しています。強風が強くなってからの行動は、急激に高まるリスクと直面することになり、特に転倒や飛来物の直撃といった事故が多発します。

風が強くなってからの片付けが危険な主な理由は、

  • 突風で転倒したり、飛来物によってケガをするリスクが非常に高まる
  • 安全な状態で片付け作業をすることが難しくなる
  • 片付け中の自分自身の行動が二次被害の原因になることがある

強風が予測される場合、必ず事前に片付けを済ませるようにし、風が強まった後は絶対に外に出ないようにしましょう。

強風の前にできる備え

強風による被害を防ぐには、事前の準備がとても大切です。風が強くなってから慌てないために、次のポイントを参考にして備えておきましょう。

家の外を点検して飛ばされる物をなくす

家の周囲に置かれた物は、強風時には危険な飛来物になります。植木鉢、ゴミ箱、子どものおもちゃや自転車など、飛ばされそうな物は風が吹く前に室内に収納するか、ロープなどでしっかり固定しましょう。

庭の高く伸びている木の枝も、風に折られて飛散することがあります。事前に剪定して短く整えておきましょう。

窓ガラスと雨戸を補強する

窓ガラスは強風時に割れるリスクが高まります。飛来物が当たっても被害を最小限に抑えるために、飛散防止フィルムを貼ることが効果的です。

もしフィルムがない場合でも、厚手のカーテンやブラインドを閉めるだけで、割れたガラスの破片が室内に飛び散るのを防げます。また、雨戸やシャッターがある場合は、風が強くなる前にしっかりと閉めておきましょう。

停電・断水への備えを整える

強風の際には停電や断水など、ライフラインが途絶える可能性があります。そのため、次の備品を準備しておくと安心です。

  • 懐中電灯や携帯ラジオ
  • 予備の電池、モバイルバッテリー
  • 飲料水や非常食
  • 毛布やタオルなど防寒用品

さらに、強風によって家族が離れてしまったり連絡が取れなくなったりする場合に備えて、事前に家族間で集合場所や連絡方法を決めておきましょう。

強風時の安全な過ごし方

強風の最中に外に出るのは危険です。室内で安全に過ごすためのポイントを具体的に解説します。

室内では窓から離れて安全な場所にいる

強風時は外出せず、室内で過ごすのが最善の方法です。特に、窓際やガラス扉の近くは危険です。

飛来物が窓を割り、破片が飛び散る恐れがあるからです。できるだけ窓や外壁から離れた、家の中心部や窓のない部屋で過ごすようにしましょう。

停電時は落ち着いて行動する

強風で停電が起きた場合、慌てず落ち着いて懐中電灯を使って安全を確保してください。ろうそくを使う場合は火災に十分注意し、決して目を離さないようにしましょう。

また、携帯電話の充電を節約するため、通話やインターネットの使用は最低限に抑えましょう。

風が収まった後も周囲の安全を確認する

強風が収まってもすぐに外出するのは危険です。外へ出る前に、家の周囲や道路に危険な物が落ちていないか確認しましょう。

特に倒木や折れた枝、電線が切れている場合は絶対に近づかず、すぐに電力会社や自治体に連絡をしてください。完全に安全が確認できるまでは慎重な行動を続けましょう。

まとめ

風が強くて木が揺れる

強風の日に被害を避けるには、日頃から適切な対策を習慣化することが一番大切です。強風は突発的に発生することも多いため、普段から家の周囲を整理し、安全に過ごせる環境を整えることが重要になります。

また、地域の防災情報やスマートフォンの防災アプリを日常的に活用することで、最新情報を素早くキャッチでき、安心感を高められます。特別なことをしなくても、日常生活の中でちょっとした安全意識を持つことで、あなた自身と家族の命や財産を守ることにつながるのです。

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