目次
ワイシャツの簡単な洗い方
ワイシャツの黄ばみや汗ジミを予防しながらキレイに仕上げる洗い方を紹介します。そんなに難しい内容じゃありません!誰もが実践できます。
必要なもの
必要な物は以下になります。
- 洗濯洗剤
- 洗濯ネット
この2点だけでOK!重要なのは手順です。
手順
①洗濯洗剤を気になるポイントに塗布する
ワイシャツを洗濯機で洗う前に、シミや汚れが気になるポイントに「洗濯洗剤」を直付けしてください。
②ワイシャツをたたんでネットに入れる
シミや汚れが気になる場所に洗濯洗剤を浸けたら、次にワイシャツを折りたたんでネットに入れましょう。たたむ事とネットに入れる事の両方で、仕上がり後のよれ・シワ・型崩れを防ぎます。
③おしゃれ着用の洗濯コースで洗う
ワイシャツのように、シワになりやすい衣類を洗う時は水流の弱いおしゃれ着用コースで洗濯しましょう。洗浄力は落ちますが、事前に洗濯洗剤を塗布しているので弱い水流でもシミや汚れをバッチリ落とせます。
ちなみに、おしゃれ着用のコースは洗濯機のメーカーによって名称が違います。ドライ・手洗い・ソフト・クリーニングなど、呼び方が様々です。
④脱水時間は1分未満でOK!
最も重要なポイントです。洗濯機で洗濯物を洗う時に一番シワになりやすい工程ってご存知ですか?それは「脱水」です。なぜ脱水するとシワになりやすいのかというと、脱水中の衣類の状態によります。洗濯機で脱水している間、すごい勢いで洗濯物が回っていますよね。
洗濯物が高速で回ることで水を抜いているのです。その際、強い遠心力で衣類が圧迫されます。それが原因でシワになります。そして脱水時間が長いほど圧迫される時間も長くなり、大量のシワができます。
少しでも脱水の工程でワイシャツにシワを作らないためには「脱水時間」を短くしましょう。脱水時間は15~1分の間で十分です。一緒に入れる洗濯物の量によって変えましょう。脱水時間を短くすると、ワイシャツが水を多く含んでしまわないか心配になりますよね。
しかし、短い分シワもできにくいし素材によっては通気性が高く、乾燥も早いので心配いりません。あえて一切脱水しないでびしょぬれのまま干すのも有りです。ワイシャツに含まれる水の重さで逆にシワが伸びます。
ワイシャツを洗った後の適切な処置
洗い方でシワをある程度防げますが、洗った後の対応も大切です。
すぐに干す
洗濯機で脱水を行うとワイシャツがシワになりやすいと説明しましたが、脱水後にシワになったままのワイシャツを放置し続けるとどうなるか?シワが固まってしまい伸ばしにくくなってしまいます。
仕上がりを少しでもシワ少なめにするために、脱水が終わったらすぐに洗濯機から取り出して干しましょう。それと、取り出したらそのまま干さずに軽くパンパンとワイシャツを空中で振ってシワを伸ばしてください。固まる前のシワならふりさばくだけで簡単に伸びます。
また、乾燥機を使うのもおすすめです。脱水後に家庭用の乾燥機で3~5分程乾かすとシワが伸びやすく、更にふっくらと仕上がります。もちろんそれだけでは完全に乾きませんがシワはほとんどなくなるでしょう。
シワになった部分をたたいて伸ばす
脱水後のシワを伸ばす方法として「空中でふりさばく」がありますが、もっと小さく細かいシワを取る方法を紹介します。その方法とは「シワをピンポイントで叩く」です。
シワが気になる部分を手のひらで叩いてシワを伸ばしましょう。ワイシャツを広げた状態で叩くよりも厚みがあるほうが叩いた時にシワが伸びやすいので、一度折りたたんでから叩いてください。
スーツ用ハンガーで干す
洗濯で使用するハンガーって、大体は針金で作られた細長いハンガーを使用しますよね。しかし、針金の細長いハンガーでワイシャツを干してしまうと型崩れが起きてしまうしハンガーを当てている部分に跡が付いてしまってみっともない仕上がりになってしまいます。
ワイシャツや大事なおしゃれ着を干す時は通常のハンガーよりも太くて型崩れしない「スーツ用ハンガー」を使いましょう。スーツ用ハンガーとはプラスチックでできた肩のラインに厚みのあるハンガーです。
まるで人間が付けているような状態を維持してくれます。ワイシャツの肩部分にフィットするのでヨレる心配もありません。
干しながらシワを伸ばす
もっと念入りにシワを伸ばしたいという方は、ワイシャツを干した後にシワを伸ばしましょう。干しているワイシャツのシワになっている箇所を両手で引っぱって直接伸ばしてください。この干し方のメリットは見つけにくいしわを発見できること。
空中でシワを叩く時や折りたたんでシワを叩く時に見落としがちなのが、胸ポケット・袖口・襟元のシワです。干しながらなら全体を見渡せるし両手を使えるのでこれらのシワもしっかり確認できます。
ワイシャツを洗うコツや注意点
ワイシャツをよりキレイに、シワを作らずコツを紹介します。
ワイシャツを裏返す
ワィシャツの内部、つまり裏面には表面よりも汗がびっしょり浸透しています。更には人間の皮脂もセットでついている状態です。つまり、ワイシャツの裏面はかなり「汚れている」状態です。
ワイシャツはデリケートなためただでさえ水流の弱いコースで洗うのですから、裏返す方法はとても効果的です。この方法は、冬用のシャツや長ズボンにも活用できます。
シワにならないたたみ方
洗濯機のネットに入れる際に「折りたたんでネットに入れる」とお伝えしましたね。では、効果的なたたみ方を皆さんに紹介したいと思います。
- ボタンを全て閉じる
- 肩幅のラインを折り返す
- シャツからはみ出た袖を折り返す
- シャツの下部から襟まで2回に分けて折る
この順番で折りたたんでください。イメージは「四角い」状態で完成させます。ボタンを閉じたら肩のラインのちょうど真ん中あたりから、シャツの中心に向かって折ります。
この時、折り目がシャツの下部と同じ線上にあると仕上がりがキレイです。そうすると、袖部分が反対側に大きくはみ出るはずです。シャツからはみ出ないように袖部分を折ってください。シャツが長方形の形になりましたか?
次に、シャツの下部から襟元にかけて2つ折りします。キレイな真四角になれば完成です。イメージとしては、紳士服専門店などで店頭販売されている折りたたまれたワイシャツを思い浮かべてみてください。
洗っても汚れが落ちない場合は?
洗濯前に汗ジミと黄ばみの予防をしても、使い続けたワイシャツには頑固な汚れが付いてしまいます。しかし、これらも自宅で一手間かければ落とせます。
「汗ジミ」「黄ばみ」は漂白剤の浸け置きで落とす
洗濯機で洗っただけではワイシャツについた汗ジミや黄ばみは落ちません。これらは、人間の汗や皮脂が繊維の奥まで浸透してしまった汚れです。特にお肌と接触しやすい首元や肩に汗ジミ黄ばみは出来てしまいます。
また、黄ばみをずっと落とさないでいると、ほこりが溜まっていつしか「黒ずみ」になります!黒ずみになってしまったら、見っともなくて着けられませんよね。ワイシャツに黄ばみや黒ずみを見つけたら、漂白剤で落としましょう。
漂白剤は2種類あります。一つ目は殺菌力や漂白力に優れた「塩素系漂白剤」です。白く染める力が強く、染料まで落としてしまうことがあります。
二つ目は染料を落とさずにしみや汚れを洗浄してくれる、比較的漂白力の弱い「酸素系漂白剤」です。どちらもワイシャツによって使用できる物、使用できない物と分かれています。必ず洗濯表示を確認してください。浸け置きの方法は以下の順番で行います。
- 容器にお湯を張る
浸け置き用の容器に40℃くらいのお湯を張ります。入れるお湯の量はワイシャツ2枚くらいなら2リットルくらいでいいでしょう。 - 漂白剤を加える
お湯を張った容器に漂白剤を加えます。漂白剤の表記に記載してある希釈度を守って加えてください。手がかぶれやすい人は手袋をつけて作業しましょう。 - シャツを30分つけ置きする
お湯と漂白剤を混ぜた液体にワイシャツを浸けます。時間は約30分。漂白剤に長時間浸けるとワイシャツの色や模様が抜け落ちてしまいます。 - 漂白剤を洗い流す
30分浸けて、黄ばみが落ちたのを確認したら漂白剤を流水で洗い流し洗濯機で洗いましょう。
頑固な汚れには歯ブラシ
ガンコな汚れはただ浸け置きしただけでは落ちません。そんな時はお湯と漂白剤に、更に「洗濯洗剤」を加えて容器の中で泡立たせます。そして、黄ばみや黒ずんだ場所を歯ブラシで軽くたたいて直接落としましょう。
クリーニング店に任せる
それでも、どうしても汚れが落ちない!もはや自力ではワイシャツをキレイにできない時はクリーニング店に頼りましょう。黄ばみを落とす時は少し追加料金がかかりますが、プロの技で繊維を傷めることなくキレイさっぱり黄ばみを落としてくれます。
また、クリーニング店なら自分では気付かない汚れや黄ばみも見つけてくれるし仕上がりはパリッとしていて気持ちいい!ワイシャツの洗濯はシワを伸ばすことからアイロンがけをすることまで意外と大変ですよね。
自分でワイシャツを手入れする暇がない!という方は、同じシャツを10枚くらい所持して、週一でクリーニングに出すというローテーションを組むのはどうでしょう?手入れする必要もなく常にキレイに仕上がったシャツを着ることができます。
さいごに
以上が、ワイシャツをキレイに仕上げる簡単な洗い方と、落ちにくい頑固な黄ばみや汗ジミの落とし方でした。ワイシャツは洗うだけですぐシワクチャになってしまうのが厄介です。でも、ちょっとした工夫でシワを抑えて仕上げる方法はあります。
たたんで洗濯機に入れるか脱水時間を短縮するだけでシワを抑えることができます。干す時にシワを伸ばす方法を全て実践すればなおよしです!
また、仕事用のワイシャツの悩みは「黄ばみ」ができやすい事。日中動き回るので首元や襟、または脇汗による汗ジミがついてしまいます。黄ばみや汗ジミは洗濯機では落ちないので、ちょっと面倒ですが漂白剤を使用して落としましょう。
黄ばんだワイシャツを来て出社・営業に行くのは控えたいところですよね。しかし、忙しい人は浸け置きなんてやってる暇ありません!そこは洗濯のプロであるクリーニング店を頼りましょう。