目次
白ワインビネガーの代用品
お酢
酸味のあるお酢は白ワインビネガーの代用品として使う人も多いようです。使うお酢におすすめなのはクセの少ない「穀物酢」や「米酢」です。他にも「黒酢」「リンゴ酢」でも良いでしょう。
穀物酢は米や小麦などの穀物を原材料としているためさっぱりとした酸味と独特のツンとした香りが特徴です。油との相性も良いと言われているため炒め物やドレッシングによく合います。米酢は米だけが原料のため米の甘みや風味があるまろやかな味わいが特徴です。
米酢と同じ種類で人気のある「黒酢」も代用として使うこともできますが、玄米を発酵、熟成させて作られた黒酢は黒茶色っぽい色がついているため、白い食材を使った料理には適していません。またリンゴから作られている果実酢である「リンゴ酢」もおすすめです。
お酢と白ワイン
お酢だけでも代用として使えますが白ワインを加えることで、さらに苦みや甘味が加わり深い味わいに仕上がります。特に加熱する料理にはお酢に白ワインも加えたほうが白ワインビネガーの味にぐっと近づくでしょう。
加熱しない料理では白ワインのアルコールが残ったままになります。アルコールを飛ばしたい場合はひと手間かかりますが、白いワインだけを鍋に入れて沸騰させて下さい。沸騰したところでほぼアルコールは飛びますが、完全に抜けきるわけではないためその点は覚えておきましょう。
お酢とフルーツジュース
アルコールは苦手だけれどもフルーティーな風味も加えたい場合は、白ワインではなくフルーツジュースを加える方法もあります。
ぶどうジュースやグレープフルーツジュースなど酸味や苦味のあるジュースが向いています。白ワインビネガーの代用に使う場合は、白ぶどうを使ったものなど色の薄いフルーツジュースを選びましょう。
レモン汁
レモンの果汁もまた強い酸味とすっきりとした味のため、代用品として使うことができるでしょう。ドレッシングやカルパッチョのような、白ワインビネガーの酸味が特徴的な料理の代用におすすめです。炒め物などの加熱料理にも使うことができます。
レモン汁と白ワイン
お酢と白ワインのように、レモン汁に白ワインを加えると深みも出て、より白ワインビネガーに近い調味料となります。酸味だけでなく適度な苦みとフルーティーな味わいに近づけるよう分量は調整しながら混ぜて下さい。
赤ワインビネガー
赤ワインビネガーは白ワインビネガーと同じブドウを原料としているため、色は赤色ですが味や風味はとても似ています。ただし白ワインビネガーと違い食材に色が付くため、色がついても差し支えない料理の時にしか代用はできません。
白ワインビネガーの使い方
ドレッシング
白ワインビネガーの酸味とさっぱりした風味がダイレクトに活かすのであればドレッシングに使うのがおすすめです。
作り方
- 白ワインビネガー大さじ1と塩と砂糖小さじ1/4、コショウ少々を小さな器に入れてかき混ぜます。
- よく混ぜたらオリーブオイル大さじ2の量を少しずつ入れて、さらによく混ぜます。
- 白っぽい乳化された色に変わったら出来上がりです。
砂糖はキビ砂糖やハチミツを使うとコクが出るのでお好きなもので作ってみて下さい。また、塩と砂糖は白ワインビネガーと最初に合わせておく方が混ざりやすいため、オリーブオイルを入れる前に混ぜわせておきましょう。
マリネ液
ドレッシングとしても活用できる白ワインビネガーを使った体にも優しいマリネ液です。作り置きをしておくと魚貝やカルパッチョと合わせれば簡単に美味しい1品に仕上がります。
作り方
- 白ワインビネガー100mlと砂糖大さじ1.5、塩小さじ1と1/3、レモン汁小さじ1、オイル50mlを用意しています。
- 空のペットボトルや瓶などの容器に1の材料を全て入れます。
- 全体が良く混ざり合うまで容器ごとよく振って混ぜ合わせたら完成です。
冷蔵庫で2週間くらい保存できます。使う時におろしニンニクと加えたり、タルタルソースの隠し味としてもおすすめです。オイルはオリーブオイルやグレープシードルオイルなど好きなオイルを使ってくださいね。
ビネガードリンク
ビネガードリンクとはワインビネガーやお酢をたっぷりの水で割って、お好みでレモン果汁などを絞ったドリンクです。手軽に作れ健康や美容にも役立ちます。
作り方
- 冷たい水360mlにワインビネガー大さじ1、レモン果汁大さじ1を加え混ぜます。
- お好みの量でハチミツを加えます。水の代わりに炭酸水を使っても良いでしょう。
爽やかな風味は油ものの食事をしたときなどは特に口の中をスッキリとさせてくれます。牛乳やトマトジュースで割っても美味しいため色々なアレンジも楽しめます。
白ワインビネガーとは
ワインビネガーとはぶどう果汁を酒精発酵させて作られているためワインと同じく赤と白があります。ぶどうを発酵させているという共通点はありますが、ワインビネガーは単にワインにお酢を混ぜたものではありません。
白ワインビネガーはぶどうの果皮や果肉、種を取り除いた果汁だけを熟成させて作られていて、赤ワインビネガーは果実を丸ごとアルコール発酵させて作られています。白ワインビネガーはワインのもつなめらかな苦みとフルーティーな酸味の軽い口あたりのお酢です。さまざまな料理に使えスッキリとした口当たりが特徴です。
料理の際、素材の味わいを生かしたいときは赤ワインビネガーより白ワインビネガーのほうが向いていて、コクを出したいときは赤ワインビネガーが良いでしょう。
またワインビネガーはそのまま飲むこともでき血糖値の上昇を抑える働きや疲労回復効果、高血圧の予防にも効果的と言われています。特に女性にとっては血液をサラサラにする効果もあると言われているため、代謝が上がり健康効果だけでなく美容効果も期待できます。
赤ワインビネガーの代用品
赤ワインビネガーは独特な渋みと酸味がありますが、お料理の隠し味につかうことでコクを出すことができ、肉料理との相性は抜群です。特に肉料理のソースには赤ワインビネガーが使われることが多いです。
白ワインビネガーの代用と同じく「赤ワインとお酢」で風味を近づけることができますが、アルコールは残っているためアルコールが苦手な場合は赤ワインだけ沸騰させてアルコールを抜く必要があります。
白ワインビネガーがあればそのまま代用するのもおすすめですが、赤ワインビネガーのような鮮やかな赤色を出すことができないため、レシピによっては不向きの場合もあります。
その他の代用品としては、コクが生まれる「バルサミコ酢」です。バルサミコ酢は赤ワインビネガーと同じようにぶどうが原料のため、ソースやドレッシングの代用としては十分使うことができるはずです。他には「お酢とウスターソース」も代用として使えるでしょう。
ウスターソースは果物がふんだんに使われているためフルーティーな甘みがあるためお酢を加えると酸味がきき赤ワインビネガーのような口当たりになります。割合は調整しながら足して好みの味に近づけていくのが良いでしょう。
最後に
白ワインビネガーは料理に使う場合、大量に使う調味料ではないため常備していないというご家庭も多いかもしれません。参考までにご紹介すると、白ワインビネガーの保存方法と保存期間は、冷蔵庫での保存で開封後は約1年程度です。白ワインビネガーを購入する際は大きめの瓶より使い切れる小瓶を選ぶ方が良いかもしれません。