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ぶりっ子とはどんな人?
ぶりっ子とは、他人に可愛く思われようとして行動する人のことを指します。「かわいこぶる」や「いい子ぶる」などの言葉から生まれました。男性に好かれたいという意図で、わざと可愛らしい声や態度、仕草を使って甘える傾向があります。
最近ではSNSでも話題になり、ぶりっ子行動を楽しんでいる若い世代もいます。一方で、こうした態度が「わざとらしい」「あざとい」と感じる人も多く、特に女性からは否定的な目で見られることもあります。
ぶりっ子に共通する6つの特徴
ぶりっ子と呼ばれる人には、いくつか共通の特徴があります。その代表的なものを挙げて、それぞれなぜそのような行動をとるのかを解説します。
①男性の前だけ態度が変わる
ぶりっ子の大きな特徴は、男性の前だけ甘えるような態度になることです。女性と話している時には普通なのに、男性が現れると声のトーンが高くなったり、急に幼い口調になったりします。
これは、男性に「守ってあげたい」「可愛い」と感じてもらい、自分への好意を引き出したい心理が働くためです。また、男性と女性で態度を変えることで、男性側から特別扱いされる状況を作りたいという計算もあります。
②甘えた声や幼い言葉遣いをする
ぶりっ子は、意識的に甘えた声や幼い言葉遣いをします。「〇〇して欲しいなぁ」「〜だよぉ」といった語尾を伸ばした言い方や、自分の名前を一人称として使う人もいます。
この理由は、男性に対して可愛い印象を与えやすいからです。幼い話し方は、相手に対して自分を弱く見せ、甘えやすい状況を作りやすくなります。こうすることで男性の庇護欲を刺激し、親密な関係を作ろうとしています。
③わざと「できないアピール」をする
ぶりっ子は、実際にはできることをわざと「できない」ふりをすることがあります。例えば、簡単な作業でも「難しい〜」「どうしよう?」などと言い、男性に助けを求めます。
これは、男性が持つ「女性に頼られたい」「助けてあげたい」という心理をうまく利用しているためです。男性に助けられることで男性側の満足感を引き出し、さらに自分への好感度を高めたい狙いがあります。
④男性が好きそうな仕草をする
ぶりっ子は男性に好まれるような仕草を意識的に行います。具体的には上目遣いをしたり、小首をかしげたり、困った顔をするような仕草が挙げられます。
これらの仕草が男性の関心を引きつけることを知っているため、意図的に取り入れます。「守ってあげたくなる」「可愛い」といった反応を引き出し、男性の好意を自分に向けることが目的です。
⑤ボディタッチが多い
ぶりっ子の中には、意図的に男性へのボディタッチを多く行う人がいます。腕や肩を軽く触ったり、隣に座る際にさりげなく近づいたりすることがよくあります。
男性に触れることで親密感を演出し、男性側のドキッとする感情を刺激しようとします。ただし、やりすぎると周囲に「あざとい」と思われることもあり、男性にも警戒心を抱かれる可能性があります。
⑥リアクションが大きく大げさ
ぶりっ子は、男性の話に対して必要以上に大げさなリアクションを取る傾向があります。「すごーい!」「知らなかった!」など、相手を褒めたり驚いたりする表情や仕草を誇張して見せます。
これは男性側の自尊心をくすぐるためで、相手に良い気分を与えることができます。こうしたリアクションが男性に喜ばれることを知っているため、あえて大げさに演じているのです。
ぶりっ子になる人の心理
ぶりっ子になる人には、「男性にかわいく見られたい」という気持ちのほかにも、心の奥に複雑な理由があります。その代表的な心理を紹介します。
自分に自信が持てない
ぶりっ子になる人の多くは、心の中に「自分に自信がない」という悩みを抱えています。そのため、本来の自分を出すことを怖れ、他人に受け入れてもらうために可愛いキャラを演じてしまいます。
特に容姿や能力に自信がない場合、「素の自分を出したら嫌われるかもしれない」という不安を感じ、相手に気に入られやすい振る舞いをしてしまうのです。
認められたい気持ちが強い
ぶりっ子は、他人から認められたい、褒められたいという強い承認欲求を持っています。「かわいい」と言われることで、自分が価値ある存在であると感じることができるため、意識的に可愛く振る舞ってしまうのです。
幼い頃から十分な承認や愛情を受けてこなかった人ほど、こうした傾向が強くなることがあります。
周囲の注目を浴びたい
ぶりっ子の中には、周囲の注目を浴びたいという気持ちから、意識的にぶりっ子を演じる人もいます。可愛くて目立つ存在になることで、周囲の人々から関心を集め、自分の居場所を確立したいと考えています。
特にSNSでは、ぶりっ子キャラを演じることがフォロワーを増やす手段となっているため、あえて「ぶりっ子キャラ」を貫く人もいます。
ぶりっ子が女性に嫌われる理由
ぶりっ子の態度は、男性からは好意的に受け取られることもありますが、女性からは嫌われることが多いのも事実です。その主な理由を解説します。
態度があからさまに違うから
ぶりっ子は男女で態度を使い分けるため、同性の女性から見るとその二面性がはっきりとわかります。そのため、「媚びを売っている」「裏表がある」と感じられ、不信感を持たれやすくなります。
特に、男性の前だけ可愛く振る舞い、女性には素っ気ない態度を取ると、「計算高い」「ずるい」という印象を与え、距離を置かれる原因になります。
男性に媚びているように見えるから
ぶりっ子の行動は、女性の目には男性に媚びているように映ります。特にボディタッチや甘えた態度など、あまりにわざとらしい振る舞いをすると「異性を武器にしている」と嫌悪感を持たれます。
女性同士の仲間意識を乱し、競争を意識させるような態度を取るため、女性の輪から孤立してしまう場合もあります。
ぶりっ子と天然はどこが違う?
ぶりっ子と天然は似ているようで全く違います。わかりやすくその違いを比較してみましょう。
ぶりっ子は計算、天然は自然体
ぶりっ子は意識的に相手に可愛く見られる行動を取りますが、天然は無意識で自然に可愛らしい言動が出てしまいます。ぶりっ子は相手によって態度を変えますが、天然は常にマイペースで一貫しています。
天然は裏表がない
天然の人には悪意や下心がありません。そのため、男性にも女性にも態度が変わらず、誰にでも同じように接します。一方、ぶりっ子は相手の性別や立場によって態度を変えるため、裏表があると見られがちです。
ぶりっ子と思われたくないときは
ぶりっ子になりたくない人や、周囲からぶりっ子と思われたくない人は、自分の言動を一度見直してみましょう。以下のステップを参考にしてください。
- 自分が相手によって態度を変えていないか、冷静に自己観察する
- 自分らしい素直な表現を心がけ、過剰に作ったキャラをやめる
- 同性の友達とのコミュニケーションを増やし、客観的な視点を取り入れる
自分を必要以上に演じる必要はありません。自然体でいることが、最も魅力的な姿です。
まとめ
ぶりっ子と聞くと、計算高いというネガティブなイメージが浮かびがちです。しかし、周囲の人を楽しませたり、場を和ませるポジティブな側面も実は持っています。
最近ではぶりっ子をあえて自己表現として楽しむ文化も広まり、多様な可愛さが認められつつあります。周囲の評価ばかりを気にせず、自分が本当に居心地よく過ごせるスタイルを見つけてみることも大切です。
誰かに好かれるために頑張るよりも、自分自身を大切にすることで、本当の意味での魅力が輝き始めるでしょう。