タッパーの臭いを取る方法まとめ!消えないニオイに試したい家事テク

タッパーは便利ですが臭いがつきやすく、なかなか取れないと困りますよね。この記事では家庭で手軽に実践できる、科学的にも根拠のあるタッパーの臭いの取り方を紹介します。

なぜタッパーに臭いが残るの?

鼻をつまむ女性

タッパーに臭いが残ってしまう理由は、主に容器の素材にあります。プラスチック製の容器は表面に細かい傷や凹凸が多く、そこに臭いや油分が入り込んでしまいます。目には見えない小さなすき間に臭いの元が残り、洗っても取り切れないのです。

また、プラスチックには油分を吸着しやすい性質もあるため、カレーやニンニクなどの油分や臭いが強い食材を入れると、特に臭いが付きやすくなります。

タッパーの臭いをスッキリ消す方法

タッパーに染みついた臭いを消すには、臭い成分を分解・吸着・中和することが必要です。どの家庭にもあるような手軽な材料でできる消臭方法を、科学的な根拠を添えて詳しく紹介します。

①塩水で臭いを取る

塩水が臭い消しに有効な理由は、塩が持つ浸透圧の働きで臭いの成分をプラスチック表面から引き出すためです。また、塩の持つ弱い殺菌作用が臭いの原因となる細菌の繁殖を抑えます。塩を使った手順は以下の通りです。

  1. 容器に水100mlと塩大さじ1を入れてよく溶かす
  2. フタをして約1分間よく振り、中の液体を隅々まで行き渡らせる
  3. 水で数回すすいだ後、通常の洗剤で洗う

手軽で安全なので、最初に試したい方法です。

②米のとぎ汁で臭いを吸着

米のとぎ汁にはデンプンやたんぱく質が含まれています。これらの成分がタッパー表面の油分や臭い成分を包み込み、洗い流しやすくします。安全性が高く、自然な方法として優れています。手順は以下の通りです。

  1. タッパーに米のとぎ汁を満たす
  2. 30分ほど放置し、臭いや油分を吸着させる
  3. とぎ汁を捨て、水で軽くすすいだ後、洗剤でしっかり洗浄する

普段捨ててしまうとぎ汁を再利用でき、環境にも優しい方法です。

③重曹水で臭いを中和する

重曹(炭酸水素ナトリウム)は弱アルカリ性で、酸性の臭いを中和・分解するため強い脱臭効果があります。さらに油汚れの分解も行えるため、臭いだけでなくベタつきもスッキリと落とせます。使い方は以下の通りです。

  1. ぬるま湯100mlに重曹小さじ1を溶かし、タッパーに入れる
  2. 30分〜1時間程度浸け置きし、臭いと油汚れを浮かせる
  3. 浸け置き後は水で十分にすすぎ、洗剤で仕上げ洗いをする

重曹は人体にも安全なため、家庭内で広く活用できます。

④漂白剤(キッチンハイター)で殺菌・脱臭

塩素系漂白剤は強い殺菌力と酸化力を持つため、臭いの原因となる細菌や汚れを分解して脱臭します。特にカレーやキムチなどの強烈な臭いに効果的ですが、使用には注意が必要です。使用方法と注意点は以下の通りです。

  1. 水1リットルに塩素系漂白剤(キッチンハイター)10mlを希釈する
  2. 希釈液をタッパーに入れ、2分~30分程度浸け置きする(臭いの強さに応じて時間を調整)
  3. その後、水で十分すすぎ洗いする

《注意点》

  • 漂白剤は肌に刺激が強いため、ゴム手袋を着用する
  • 作業中は換気を十分行う
  • 他の洗剤や酸性物質(酢など)と混ぜると有毒ガスが発生するため絶対に避ける

⑤無水エタノールで素早く臭いを取る

無水エタノールは高濃度アルコールで、臭い成分や油脂を瞬時に溶かし揮発させます。また、アルコールの殺菌効果もあり、衛生的ですぐに臭いを取り除ける方法として便利です。以下の方法で使用します。

  1. 容器を洗浄後、水分を拭き取り乾燥させる
  2. キッチンペーパーに無水エタノールを適量含ませる
  3. 容器の内側全体を丁寧に拭く
  4. 数分間放置し、アルコールを完全に揮発させる

《注意点》

  • 火気厳禁(近くで火を使わない)
  • 換気を十分に行う

速効性があり忙しい方に最適ですが、安全には注意しましょう。

⑥天日干しで臭いを消す

紫外線には殺菌効果があり、天日干しするとタッパーの臭いの原因菌を除去します。また、湿気を取り除き臭い成分を揮発させる効果もあります。特別な材料は必要なく、太陽光を使うだけなので手軽な方法です。手順は以下の通りです。

  1. タッパーを洗浄後、水気をよく拭き取る
  2. 晴れた日に容器を直射日光の当たる場所に置く
  3. 約1〜2時間ほど干す

《注意点》

  • プラスチックは長時間の直射日光で変形する可能性があるため注意する
  • ガラスやホーロー容器は長時間でも問題ない

自然の力を利用する環境に優しい方法です。

タッパーに臭いが付きにくくなる工夫

たくさんのタッパー

臭いがついてしまったタッパーを消臭するのも大切ですが、最初から臭いが付かないよう工夫することで、手間が省けます。臭いが強いキムチやカレーなどは、ジップ付き保存袋などを利用してからタッパーに入れ、二重包装にすると臭い移りを効果的に防げます。

容器を選ぶ際も、臭いが付きにくい素材であるガラスやホーロー製のタッパーにするとよいでしょう。また、容器の中にラップを敷いてから食材を入れるのも簡単で効果的な方法です。

まとめ

おかずの作り置き

タッパーは便利なアイテムですが、臭いの問題をきっかけに、保存容器を見直すチャンスにもなります。例えば、ホーローや耐熱ガラス容器は臭いや色移りがしにくいだけでなく、電子レンジやオーブンでも使えて便利です。

また、定期的に容器を買い換えることで衛生的にも安心です。容器を清潔に保つことは食材を美味しく、安全に保存するための基本。毎日の小さな工夫で、キッチンライフが快適になること間違いなしですよ。

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