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ミヤネ屋の放送内容巡り『JAが猛抗議』→後日、謝罪訂正を発表
2日、日本テレビ系情報番組「ミヤネ屋」にて、昨今のコメの価格高騰を取り上げ、番組に過去外務大臣などを務めた田中眞紀子氏(81)と政治ジャーナリストの田崎史郎氏(74)が中継で出演。江藤拓前農水相の備蓄米が店頭に並ぶのに時間がかかったことについて議論されました。
田崎氏は江藤前大臣の備蓄米について、「95%を全農が合い占めているんですよ」と持論を展開。司会の宮根氏がJA購入でなぜ米が流れないのか問うと、「JAが売ってないんだと思います。卸業者に」と回答。
杉村氏が集荷業者で米が停止するのか問うと、田崎氏はJAが手持ちのお米を「20%くらいしか出していないんじゃないですか」としています。田崎氏は、JAがコメを高く売りたいという思惑を持っており、市場に枯渇感を作りつつ流しているのではないかとさらに持論を展開しました。
田崎氏の持論に対しJA全農は「田崎氏の発言が全く事実と異なる」として、すぐにテレビ局側に猛抗議の電話をし、電話内容と事実関係を裏取りしたところ、田崎氏の意見がほとんど憶測だったことが判明。
JAは米を買い占めておらず”一般入札に参加して落札”しており、落札後全て販売契約済となったそうです。「20%しか出していない」と田崎氏は発言しましたが、実際は合計64%出荷済み。必要経費分しか上乗せしていなかったとして、事実と大きく異なる発言をした結果となります。
JAは備蓄米60kgに対して1050円しか上乗せしておらず、5kgの場合87円程度の上乗せです。利益はほとんどなく、全国の8割の農業関連事業で赤字となっていることが農林水産省の調査で判明してます。農業分野の赤字を穴埋めするため、貯金の運用や共済販売を行っている状態です。
4日放送のミヤネ屋にて、女性アナウンサーが「おとといの放送のなかで、備蓄米を巡るJA全農の対応について、出演者の発言に誤りがありました」と謝罪訂正があり、ネットではコメントが殺到しています。
このニュースに寄せられたネットの声
- 「女性アナウンサーに訂正させるのではなく、本人に謝罪させるのが筋ではないか?」
- 「以前から裏取りしていない話が多すぎる」
- 「とは言え、JAはもっと透明性を出していかなければならないと思います。」
- 「この一件は大手報道各局にとっても良い教訓になる事を願うばかり」
- 「発言に私見や憶測が入り込むようになってしまったのであれば、もうジャーナリストとして生放送に出るのは控えたほうが良い」
- 「毎度毎度いい加減な知ったかぶり」
田崎氏自身が謝罪すべきという声や、教訓にすべきといった声が上がっていました。