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畳の処分方法
粗大ごみ
畳を処分する際、自治体の粗大ごみに出す方法がおすすめです。処理費用は地域によって差があり1畳数百円程度で回収する地域もあれば、数千円かかる地域もあります。
自治体によっては回収不可の自治体もありますので、配布されているごみ処理のパンフレットなどで畳が回収可能か確認しましょう。
粗大ごみを出すときの大まかな流れは、各自治体の粗大ごみ回収受付窓口に電話をかけて、回収の申し込みをします。これはインターネットでも申し込みができます。
次に粗大ごみの処理券や収集シール(名称は自治体によって異なります)をコンビニやスーパーなどで購入して必要事項を記入して畳に貼りつけておきます。回収日の朝に、指定された場所、家の玄関前やゴミ収集場所などに畳を出しておきます。
自治体の粗大ごみは有料の業者に依頼するよりも安価で処理ができますが、回収してもらう曜日や時間が指定できないというデメリットがあります。例えば急な引っ越しなどで処分をする日がせまっている場合には間に合わないこともあります。
逆に回収日が早すぎても畳の無い部屋で引越しまで生活をしなくてはいけないため、タイミングが合わないと不便な場合もあります。引っ越しの場合は、粗大ごみより高いコストはかかりますが、引っ越し業者が引き取ってくれるケースもあります。
可燃ごみ
畳は可燃ごみとして捨てることもできます。この場合費用はもちろん無料ですが、可燃ごみは自治体指定の大きさの袋に入る大きさに収めないと引き取ってもらえません。引き取ってもらうためには1畳分の畳を10~12分割に細かくしていく必要があります。
例えば数枚程度であればごみ袋の数も多すぎる量ではありませんが、処理する畳の量によってはごみ袋の量が多くなり、地域によっては回収してもらえないケースもあります。
もう1つの方法としては、ごみ処理施設に直接持ち込むことも可能な自治体もあります。畳を分解して指定ごみ袋に収められた場合は、可燃ごみとしてごみ置き場で回収してもらえるのか、持ち込みでないと処分してもらえないかを確認しましょう。
業者依頼
自治体のごみ回収で処分する以外では、業者へ依頼する方法もあります。業者へ依頼する場合は、主に畳屋へ依頼するケース、不用品回収業者に依頼するケース、引っ越し業者に依頼するケースとあります。畳屋へ依頼する場合は、残念ながら、畳屋では古い畳を処分するためだけの回収サービスは行っていないところがほとんどのようです。
新しく畳を新調することで、古い畳を引き取ってくれるケースは中にはあります。その場合も無料で回収してもらえることはあまりなく、一畳分の1枚あたり1,000~2,000円くらいが相場のようです。畳みを新調する場合であれは、畳屋さんに相談してみましょう。
不用品回収業者へ依頼する場合は、不用品回収業者はお金を払えば、希望の日時に自宅まで取りに来てくれます。処分しなくてはいけない期日がせまっていたり、粗大ごみとして指定の場所まで運べない場合は便利ですが、不用品回収業者を選ぶ際は、慎重にならなくてはいけません。
業者の中には、トラックの中に不用品を積み込んだ後に高額な料金を請求するケースや、不法投棄してしまう業者もいます。「一般廃棄物処理業許可」という一般廃棄物を回収する際に必要になる許可を、自治体から受けている業者であるか必ず確認しましょう。
特に「不用品の無料回収をします」と宣伝しているトラックなどの業者は無許可で行っている場合が多いようですので注意も必要です。
インターネットで調べてみると、不用品引取り専門のお店はいくつもあります。回収まで行ってくれることが多いため、きちんとした業者であればとても便利なサービスのため利用するのもおすすめです。
引越し業者へ依頼する場合は、転居に伴い畳を処分する場合は、引っ越し業者で回収してくれるケースもあります。
全ての引越し業者で行っているサービスではないため、事前に確認が必要で費用も3,000円程度と粗大ごみなどに比べると割高になる場合がほとんどのようです。メリットは引っ越し当日まで畳を使えて、持ち込みの手間も省けることです。
リサイクルする
不要になった畳をリサイクル業者に買い取ってもらえるのか確認してみるのも一つの方法です。ただ10年以上使っている古い畳はリサイクルの需要は無いと考えておきましょう。畳の寿命は長いですが、10年以上使っていると劣化している箇所がおおくなり買取してもらうのは難しいのです。
畳はわらとして再利用できるものでもあるため、古い畳でも再利用を目的として引き取ってもらえる業者もあります。その場合は有料になるケースが多いようですが、不用品として廃棄するよりは低コストで廃棄でき、自宅まで取りに来てもらえるなどのメリットもあります。
畳を解体して一般ゴミに出す方法
一般ごみに出すためには、畳を解体して自治体指定のごみ袋の大きさに収めなければなりません。ですが畳を細かく分解するのは簡単なことではありませんので、道具や体力、時間など準備ができる環境がしっかり整ってからチャンレンジすることをおすすめします。
畳を細かく切る方法
- 作業する場所に畳を置き、畳縁という畳の横についている帯の糸を切って外していきます。
- 畳縁を剥がすとさらに糸がありますのでその糸も切り、表に敷いてある畳表というござを取り外します。
- 畳表を外すと、藁が敷き詰められていますので、カッターやのこぎりで細かく切っていきます。
1と2を行わずに切る時は、特に電動のこぎりなどを使うことをおすすめします。電動のこぎりを使っても、大変な作業になりますのでのこぎりの扱いや作業に慣れていない場合はあまりおすすめできません。
地方別畳の平均処理手数料
粗大ごみとして自治体に依頼する場合、処理手数料は地方、自治体によって差が生じています。
- 北海道・東北地方:500円~1,300円
- 関東地方:800円~1,200円
- 北陸東海:500円~1,000円
- 近畿中国地方:400円~1,500円
- 四国九州地方:300円~700円
- 沖縄県:300円~500円
依頼する際は、お住いの地域の自治体で手数料の料金を確認してください。
畳の種類
畳には、縁有り・縁なし・床の間使用と3種類に分類されます。また地域によってサイズが異なるという特徴もあります。畳みは外来の物ではなく発祥は日本とされています。畳の表側の部分である畳表は、使われる素材や織り方にも種類があります。
国産の畳は光沢や色合いなどの色調はとても上質で価格も高めです。耐久性よく品質の高い畳として作られています。近年ではわらの間に建材床を挟み込んだ畳床というものも人気で、軽量で湿気に強い特徴があります。
他にもわらを使っていない細かい木材を圧縮したものと、ポリスチレンフォームを使っている畳もあります。わらを使わないぶん低コストで計量であり、熱や湿気に強いためダニが発生しにくいというメリットがあります。
まとめ
使わなくなった畳は新しいものであればリサイクル業者に買い取ってもらうことを検討するのが良いでしょう。捨てるのであれば、自治体の粗大ごみが低コストで処分できまが、畳は大きいので運ぶのが大変ですのでそんな時は不用品買取業者にお願いしてみましょう。
細かく分解して可燃ごみに出すという方法もありますが、細かくするのが大変なのであまりおすすめできません。