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ファンヒーターの掃除は石油もガスも基本は同じ!
石油ファンヒーターもガスファンヒーターも、ファンを使って温かな空気を部屋に送り出す仕組みとなっています。
そのためどちらも、部屋のホコリや糸くずなどの小さなゴミ、ハウスダストなどを吸い込んでいるため、吸気口や内部にホコリなどが溜まりやすくなっています。
ほこりやゴミが溜まると、燃焼用の空気が減り不完全燃焼の原因になったり、温風用の空気量が減って、過熱防止装置が働き消火されてしまい温かくなりません。効率よく部屋を温めるために、ファンヒーターの吸気口は週に1回程度の頻度で掃除をするようにしましょう。
フィルターは簡単に取り外せるものがほとんどで、分解する必要などありませんが、初めて掃除をする時は、製品の取扱説明書を必ず確認をして安全に注意しながら作業しましょう。
また、部品を触るときや内部を掃除する時、手を怪我しないよう気を付けてください。
準備する物
- 柔らかい布
- 雑巾
- 掃除機
- 手袋
手順
- 掃除の前に行うこと
電源を切り、ガスファンヒーターの場合は、ガス栓を閉めます。どちらもコンセントを抜き、熱を持っていないことを確認してください。加えて、本体の周辺に可燃物がないか、必ず確認をしてから掃除を行ってください。ケガをしないためにも、ゴム手袋をつけて行うと安心です。 - 本体の外側を拭く
柔らかい布で本体の外側を乾拭きします。汚れが付着していて、乾拭きでは落としきれない場合は、中性洗剤を水で薄めてよく絞った布で汚れやホコリを拭き取ります。この時、ベンジンやシンナーは使わないようにして下さい。ベンジンやシンナーを使用すると、変色する可能性があります。 - フィルターのホコリを掃除機で吸い取る
本体の裏面にあるフィルターに掃除機をあて、ホコリを吸い取ります。汚れがひどい時は、外して雑巾で拭き取るか、中性洗剤で浸け置きして、水で洗い流しキレイにします。ただし、お使いのファンヒーターによっては水洗い不可のタイプもありますので、水洗いの際は取扱説明書で確認をしてください。 - 元に戻す
フィルターを取り外した場合は、忘れずに必ずフィルターを元通りに設置します。水洗いした場合は、よく乾燥させましょう。フィルターを元通りにつけたら、電源を入れ、コンセントを差し込み、ガスファンヒーターの場合はガス栓を開けて、きちんと作動するか確認してください。
石油ファンヒーターの中も掃除する
なかなか点火しない、着いたのに異常停止する、灯油があるのに給油サインの点滅表示が停まらない、などエラーの場合は、石油ファンヒーターの油受皿内や油フィルターを確認する必要があります。
カートリッジタンクに直接水が混入されていなくても、温度変化や結露によってタンク内に水がたまり、油受皿内に水が混入することがあります。油フィルターに水やゴミが溜まると、正常に機能しなくなります。
給油をする前に、灯油が無くなったタンクに汚れがないかなど、できたら毎回点検しましょう。タンクの奥の汚れをキレイに取り除いてもエラーが続いたり、点火されないなどトラブルが続く場合は、故障の可能性もあります。
手順
- 掃除の前に行うこと
石油ファンヒーターの場合は電源を切り、コンセントを抜き、熱を持っていないことを確認してください。灯油は手に付着する臭いがなかなか取れないので、ゴム手袋など使いましょう。 - 油フィルターを取り出して確認する
油フィルターに灯油をいれて、連続的に灯油が落ちたら正常ですが、灯油の落ちが悪く、フィルターに灯油が多く残っていると、フィルターが詰まっているということなので掃除をします。 - 油フィルターはすすぎ洗いして乾燥させる
油フィルターはキレイな灯油ですすぎ洗いをして、ゴミなど取り除きます。布などで灯油を拭き取ったら、水分が残らないよう陰干しでよく乾燥させて下さい。水分が残っていると、給油サインが点滅しますので、しっかりと乾かしましょう。
ガスファンヒーターの中は掃除してはいけません。
ガスファンヒーターの内部にホコリやゴミが溜まっているのを見ると、分解してキレイにしたくなります。
しかし、ガスを使用しているので、少しの隙間や破損でも、ガス漏れの原因になることがあるため、決して自分で分解をして機械内部まで掃除をしようとしないで下さい。
ガスファンヒーターの掃除は、あくまで掃除機で取れる範囲のホコリにしておきましょう。
また、温風吹き出し口の掃除も定期的に行うことをおすすめします。ホコリを掃除機で吸い取り、柔らかい布などで拭き取って掃除ができます。
この時、掃除機の吸い口で、温風吹き出し口のルーバーが曲がらないように注意して、奥にホコリが見えても掃除機を無理に置くまで入れないようにしてください。
ファンヒーターの調子がおかしいと感じたら
プロに点検を頼む
掃除機では吸い取りきれないところにホコリやゴミが溜まっているのが見えたり、調子がおかしい時は、購入したお店やメーカーに問い合わせをして点検を頼みましょう。修理は保証期間内であれば、無償で対応してもらえるところも多くあります。取扱説明書をチェックしてみて下さいい。
無理に使用を続けない
エラー表示がなかなか消えない時や、温風が出てこないなどの異常の際は、まずエラーコードを確認して、自己診断機能付きの場合は活用しましょう。自己診断機能だけでも、かなりの故障の特定ができるようです。
異常があって止まった時は、エラーコードが表示されるので必ず確認をして、調子がおかしいのにそのまま使い続けるのは危険なのでやめましょう。
しまう前には掃除をする
寒い季節が終わり、ファンヒーターを長期収納する際は、ひと手間かけて掃除をしておくと、翌シーズン再び取り出したときの不具合防止になります。
石油ファンヒーターは残っている灯油の片付けを行います。劣化した灯油を使うことは、故障の原因にもなりますので、シーズンが終わったら残っていても処分をして、翌年は新しい灯油を入れ直してください。
ガスファンヒーターは、ガスを送り込むホースのホコリや汚れをキレイにしてからしまいます。ホースをねじって外し、ホースが取り付けられていた場所のホコリを掃除機で取り除きます。
ホースが傷んでいないか確認しながら、雑巾や柔らかい布で乾拭きをして、直射日光が当たらない場所に保管しておきます。接続口のホコリや汚れをキレイにしておくことで、故障を防ぐことができます。
まとめ
石油ファンヒーターもガスファンヒーターもどちらも使っていると、裏側のフィルターにホコリがたまりやすいので、週1回程度のお手入れが必要なのですね。
ホコリや汚れをそのままにしておくと、エラーや故障の原因とりますので、こまめに掃除をしましょう。ただし、掃除機で吸い取りきれない箇所は無理に自分で行わず、プロに頼むようにしてください。